昔々、一柱の”オリオン”という名前の女神様がおりました。
ある日彼女が散歩していると、巷で噂の爽やか系美男子神様である”アルテミス”に出会いました。
その瞬間、彼女は一目惚れをしました。
しかも、偶然にも相手の”アルテミス”も彼女に一目惚れをしました。
つまるところ”両想い”というやつです。
”アルテミス”は早速”オリオン”にプロポーズしました。
もちろんですが、一発OK。
二人は楽しく暮らせ…ませんでした。
”オリオン”の愛は常軌を逸していたのです。神様だから常識も何もありませんが、それはそれ。
浮気大好きな”アルテミス”が浮気をしようとすると、すぐに止めに入りました。
ただ、口で注意するだけでは聞く耳を持たないので、死なない程度に矢を打ち込んで止めたりしました。
そんな浮気症な”アルテミス”でしたが、なんだかんだ言っても”オリオン”のことを一番愛していました。
しかしある日、事件は起きました。
いつものように”アルテミス”がとある娘に浮気をしていると、断じて”アルテミス”が好きではない”オリオン”の兄が”オリオン”をそそのかし、”アルテミス”を殺させました。
”オリオン”は酷く悲しみ、色んな神々に”アルテミス”の蘇生を頼みましたが、彼の浮気性なところが悪い方に幸いしたのもあり、全員から断られました。
”オリオン”はそれからというもの、ずっと亡き”アルテミス”のことを一途に思い続けたそうです。
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「……おかあさん、”浮気”って何?」
全て聞き終わった後、ジャックはそんな無垢な質問を尋ねてきた。
「えっとね…悪いことだよ」
「ふーん…そうなんだ」
そういえば、ジャックには”おとうさん”という観念がないことを忘れていた。
例え聖杯に与えられた現代までの様々な知識を保有していたとしても、それが彼女彼らの在り方であるそうだ。
因みに、これはロマンからの受け売りだ。
「…さて、そろそろかな」
”彼”は対魔力を保有していない。ということは、だ。
「いや…参った、参った。まさか酸の霧で物理的に倒しに来るとは”思ってなかったよ”」
キョロキョロと周りを見渡しながら、私たちのすぐ後ろにマーリンが現れる。
いやほんと、何しに来たんだろうか。とりあえず、ジャックに霧を止めてもらった。
「うん、本来はもう少し後で会う予定だったんだけど…少しまずいことが起きてね。時間稼ぎに幻術でこのカルデア館内のドアが開きづらくなるように細工させてもらったよ」
「まずいことって?」
マーリンは少し苦笑した。
「実は……」
クリスマス復刻ですね。
三十連あるので、エレシュキガル引きます(確定未来)
書けば当たるって言うし、エレシュキガル中心話でも書こうかな。