ジャックとマスターの話   作:海沈生物

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素敵なお茶会(3)

エミヤから渡された洋食セットのハンバーグを食べながら、ロマンのことについて咀嚼していると、目の前でガタンと金属のプレートが置かれる音がした。

ハッとして前を見ると、そこにはジャックがいた。

どうやら朝ご飯にお子様プレートを頼んだらしい。

ケチャップライスの中央に旗が刺さっているのが可愛い。

 

「おかあさん、どうしたの?」

 

ジャックは小首をかしげながら、とても不安そうな顔をしていた。

…ロマンのことを心配するあまり、私までもがロマンのように憂いを帯びた顔になってしまっていたようだ。

フッと軽く呼吸をして、顔に笑顔を浮かべた。

 

「何でもないよ、ジャック。今日のアフタヌーンティーについて考えてただけだよ」

 

「そうなの?だったらいいや。それじゃあ…いっただっきまーす!」

 

ジャックは合掌して、スプーンでケチャップライスをガツガツ食べ始めた。

あぁ、子供がご飯を食べる姿は癒されるなぁ。思わず、表情筋が緩む。

 

「はむはむ…ごくん。ところでおかあさん、さっき青い騎士のお姉ちゃんにこんなお手紙もらったんだ!見て見て!」

 

「手紙?」

 

青い騎士のお姉さん…アルトリアだろうか。でも、あまり文字を読めないジャックに手紙を送るなんて、なんだか違和感を感じる。そのことを知らなかった…というわけはなさそうだし。百聞は一見に如かず、とりあえず手渡された手紙を読んでみた。

 

 

【ニゲロ リョウリ キケン マスター】

 

 

「ねぇねぇ、おかあさん。なんて書いてあるの?」

 

ジャックが服の裾を掴みながら尋ねてきたが、驚きと戸惑いで言葉が出なかった。

アルトリアのことだ、意味もなくこんな怪文書のような文面を書くことはないだろう。

この文面が本当のことならば、料理に毒でも入っているのだろうか。

それとも、この文面には何か他の意味でもあるのだろうか。

うむむ、この情報だけでは判断しきれない。

 

「ねぇジャック、アルトリア…青い騎士のお姉ちゃんがどこにいるか分かる?」

 

「えっとね…手紙を渡しに来てくれた後、おかあさんの部屋に入っていくのを見たよ!」

 

私の部屋…いったい何の用だろうか。朝ごはんを食べ終わったら見に行ってみるか。

 

「ありがとう、ジャック」

 

「うん!おかあさんの役に立てて、私たちも嬉しいよ!」

 

ジャックはご飯をまたがつがつと食べ始めた。私も負けじとがつがつ食べたが、急いで食べ過ぎてのどに詰まった。急いで水を飲み込み、なんとか食道を通した。

ふぅ、死ぬかと思った。一息ついて、今度はゆっくりとご飯を食べ始めた。




お腹すいた
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