「神は死んだ」彼はニヒルに笑う   作:パイル軽量逆関節

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便利な機能ですね


鉛色の雨

神は人が大好きだった

神は人を救おうと人の世に降りた

神は人を幸せにしようと手を尽くした

戦争を終わらせ

世界平等に富を授け

ありとあらゆる病を治し

そしてあらゆる知恵を授けた

そして神は一人の女性と恋をした

神はその女性を幸せにするために、更に人を幸せにした

神と女性は結ばれ

この上なく二人は幸せになりました・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、その幸せは長く続きませんでした

知恵を得た人が神の力を得ようとし始めたのです

人は神の愛した女性を殺し神を拘束した

 

神は絶望した

あんなに幸せにしたのにと

 

神は思う

人に裏切られたと

 

神は人に憎悪を抱いた

そしてそんな人を愛した自分に嫌悪感を抱いた

神は自身の心臓に杭を打ち込み

自分の力を知恵を得た人の手に渡る事を防いだ

憎悪に反応した大量の血は神の翼となり

鉛色の巨大な弓を生み出した

 

宙に浮いた神はその感情のままに弓を引き

槍のように大きく、そして鉛色の炎に包まれた矢を天に放った

矢は雲の向こうに消え

天は濁った雲に覆われた

そして鉛色の雨が降り

植物も微生物も虫も動物も人も全て石になり

神はニヒルに笑いこう言った「神は死んだ」と・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※とある祠

誰が造ったのかも

何を祀っているのかも

いつからあるのかすらわからない祠

誰が残したのか

誰が描いたのかわからない壁画には

唯一この祠に祀られているモノについて描かれている

灰色の空から地上と思わしい線に伸びる複数の灰色の線(雨だろうか)

そして人が石に変わっていく絵

その絵の真中に描かれた赤い羽の生えた人間が弓を絵の空に向けて構えている

おそらくこの絵の惨劇を引き起こしているのはこの人間だろう。

このことから私の村では厄を防ぐために四季の節目にこの祠に貢ぎ物を捧げている

お城への税物を削って納めているのは村全体の秘密だ

昔村長が説明していたが鼻で笑われたらしい

そして今私は祠に貢ぎ物を納めに来ている

洞窟にポツンと造られた大人一人入りそうな石の祠

この祠の扉を開けようとした事もあったらしいが、開かないので諦めたらしい

厄が封じ込められてるかもしれないのに開けようとするなんでどういう事なんだろうか

・・・なんて言ってる私も実は中が気になっている。

小さい頃からこの祠の話を聞かされ続けていて

ようやく祠のある洞窟に入れるようになったのだ

(村では14まで洞窟に立ち入る事を禁じられている)

少し触れてみたい・・・

触ってみようか・・・でももしかしたら開くかもしれない

いや、そんなわけない

そろ~っと手を伸ばしてみる

 

「人間・・・か?」

 

「ヒェ!?」

 

突然どこからか声が聞こえる

 

「人間かと聞いている」

 

「えっと・・・人間です」

 

「人間・・・復活したのか」

 

「へ?」

 

そもそもどこからこの声が聞こえているのだろうか

 

「おい人間」

 

「はい?」

 

「人間は変わったか?」

 

「えっと・・・わかりません」

 

そもそもあなたが誰なのかもわかりません

質問の意図もわからないし・・・

 

「わからない・・・か」

 

「えっと・・・あなたは?」

 

「この狭苦しい場所に閉じ込められている者だよ」

 

「ええ!?」

 

「・・・何年だ?」

 

「へ?」

 

「今は西暦何年だ?」

 

「セ、セイレキ?」

 

「わからないのか・・・」

 

「な、なんかすいません」

 

「お前、村長に言ってこいここに神社を建てろと」

 

「な、なんでですか!?」

 

「新しい人間に賭けてみるだけだ・・・とりあえず行ってこい」

 

「えっと・・・わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい人間に賭けてみようとそう思った

もう前の人間じゃない・・・そう信じている

そう信じたい

そしてまた人を好きになりたい

なれるはずだ

前の人間とは違うのだから




都合で1000~1670文字までしかうてません
申し訳ない
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