主に旦那が
「リセット・・・“鉛色の雨”」
弓を引き天を仰ぐ
きっと・・・次の世代こそ・・・裏切られないだろう
「さようなら」
矢(鉛槍ニヒル)を放とうとしたその時
敵陣(今となってはどうでもいいが)が吹き飛び、四つの影が此方に飛びかかってきた
そして拘束された
この拘束具・・・見覚えがある
「お前...達...!?」
まぎれもない四獣人形の拘束具だった
「申し訳ない主」
ヤタガラス・・・
「我らは思う・・・主は優しい」
狛犬・・・
「我らは主に自由を教えて貰った」
錦鯉・・・
「しかし主、そんな主は自由じゃない」
稲荷の使い・・・
「主は縛られている」
「我らは主が大好きだから」
「主にも自由になってほしい」
「もう、信じなくて良いから」
「「「「自由になって!!!」」」」
まさか・・・こんな・・・
元々抜けきっていた力が更に抜けていくのがわかる
もう時間切れのようだ
どうやら娘だと思っていた4人は俺が思っていた以上に成長していたみたいだ
「少々...甘やかし過ぎた...みたいだ...な」
もういつものように頭を撫でてやる力も残っていない
目の前が暗くなってきた
当たり前だ、心臓に穴があいているのだから・・・
←←
心変わりしたわけじゃない
今もこの世代に絶望したままだ
それでも
それでも彼女達に信じなくて良いと言われて少し楽になった
巫女に言われた“信じて待ってほしい”
彼女達に言われた“信じなくて良いから自由でいてほしい”
両方、両立させるのは難しいだろう
だから忘れようと思う
前の世代の事も
俺が愛した女性のことも
憎しみも
信じることも
忘れると・・・そもそも何故俺がここまでしなくちゃいけないのか疑問がわいてくる
そうだ、何故人間を信じなくちゃならない?
人間は人間だ潰し合って死に絶えてしまえば良い
俺が痛い処じゃない痛い思いをしてリセットする意味がわからない
リベリオン?反逆者?
反逆者は誰だ?
人間だ
俺はもう神じゃない
人間に構う必要なんてない
神は死んだ
俺は死んだんだ
残ったのは神じゃない俺だ
神は死んだ
死んだなら神は仕事なぞする必要はないだろう
そう、俺には何も必要ない
そうわかった時、俺は心の底から笑っていた
↑↓↓↓↑↑↑←←↑↑↑↑←↑↑↑
「よう、巫女」
「あ、旦那様!!!」
「心配かけたな」
「心配どころじゃありませんよ!?」
「そうか、俺に心配は“必要ない”からな」ニコッ
「そ、そんなわけにはいきませんよ!?(何?今旦那様冷たかった・・・)」
「「「「我らの主、ご無事でしたか!?」」」」ガラッ
「おう!!!お前達!!!」ニコッ
「「「「主が無事でなかった!!!」」」」
「何言っているんだ?俺は笑っているだけだぞ?」
その日から
俺は人間の事件等に特に関心を持たなくなった
良い兆候
好きでも、嫌いでも、憎悪でもない無関心だ
どう思う?
俺は学校にも通うことにした
前みたいに嫌いでもないからな
暇つぶしに最適だろう?
寝る必要はないが寝ることにした・・・
簡素に言うと、旦那は若干無限ループしそうになっていました
リセットしない人類世代が来ることはありませんから
信じて裏切られリセットし、信じて裏切られリセットし、信じて裏切られリセットし・・・
色々吹っ切れて
虚無的な旦那になりました
ようやく題名に近づきました
ちなみに心臓の穴は旦那の気絶後すぐに塞がったので全員気づいていません