黄金少女の英雄譚   作:Raina-lι

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初投稿です。
アニメ見てたら急にインスピレーションが湧いてしまったので投稿しました。
なるべくアニメ勢の方にネタバレにならないように書いていきたいですがどうしてもなっちゃう不具合。


第1章 黄金少女は異世界にて画策す
黄金少女の運命の日


明るい日が差す部屋に、机の上で本を枕にして寝る少女がいた。それは、まるで天使が微睡んでるかのように美しく…幻想的な光景であった。

 

「・・・ゴーン・・・ゴーン・・・・・」

 

遠くで鐘の音が聞こえ、少女は体をゆっくり起こした。少女は辺りを見渡し、自分を見下ろし、外のソルス(太陽)を見て…

 

「やっべ、寝過ごした!」

 

美しい容姿にらしからぬ声を発した。

 

アリスside

 

(やばいやばい、遅刻だ!いや遅刻ってかこの世界にはっきりとした時間とかないけどやばい!)

俺は慌てて着替え、洗面所に向かう。

 

誰とも会わずにサクッと洗顔を済ませ、次は台所に向かう。自分のお昼、ではなく2人の幼馴染み兼親友にご飯を持っていくのだ。

 

(まあサンドイッチでいいよな、パンに挟むだけでいいし…)

 

男の料理(今は女だけど)なんだから適当でええやろ、となんか食料庫にあったものを片っ端から挟む。その豪快サンドイッチをバスケットにぶち込んで俺は家から飛び出した。

 

 

俺は爆走した。必ず、かの邪智暴虐の王(2人のお腹)を止めなければならぬ。俺は時間がわからぬ。俺は村の長の子供である。今まで神聖術の勉強しかしてこなかった。しかし邪悪(空腹)に対しては人一倍敏感であった。今日のお昼過ぎ、俺は村を出て丘を越えて家から1里とも離れていない彼らの元に向かった。俺は妹と…

 

(ととっ、見えた…)

 

そんなバカなことを考えながら走っていたら、ルーリッド村の外れに位置する場所、悪魔の樹(ギガスシダー)のある場所が見えてきた。そこでは2人がいつものように寝っ転がっていたが、こっちに気付いたようで手を振り始めた。俺は走る、必死に走り、彼らの元にたどり着き…

 

(ぬおっ)

 

その時俺の体が宙に浮いた。抱えていたバスケットを勢いに任せて吹っ飛ばすと同時に、俺は悪魔の樹(ギガスシダー)の根っこに躓いたことを理解する。そして俺は、空を駆ける刹那の時間、悟りの境地に至った。

 

(これ顔面強打パターンや)

 

「「アリス!!」」

「ぷぎゅ!」

 

 

 

(あれ?痛くない…むしろ暖かくて柔らかいんだけどどこかがっちりしているものに包まれて…何だこれ?)

 

俺はそれを確かめるために手で摘んでみる。

 

「いたっ、頬引っ張るなって、アリス!」

「えっ、あっ、キリト!ごめん!」

 

俺は慌てて上体を起こす。そこにはキリトが頬を染めており、その女顔と相まってなんかいけない感じに…じゃなくて、

 

「えっと、キリト、ありがと…」

「おっ…おう!お姫様に怪我させちゃいけないからな」

「ちょっ、お姫様って…」

「アリスはいつもそそっかしいからね、それに村長の子供だし…」

 

横から話しかけたのはユージオである。彼は俺が投げ飛ばしたバスケットを抱えてくれていた。

 

「あっ、ユージオもバスケットありがとね」

「いや、僕らの大事なお昼だし、うまくキャッチできて何よりだよ」

(大事とか言われると罪悪感が…)

「そっ、それよりアリス、そろそろ降りてくれ…」

「えっと…あっ、ごめん!」

 

(リアルに気付かなかったわ…リアルじゃないけど)

そんなふざけたことを考えて気を紛らわせていた。…頬が染まっている自分のことを考えないようにしながら。

 

 

何だかんだ落ち着き、お昼を食べることにした。

 

「ごめんね、遅れちゃって」

「いや、いつもより早いと思うぞ、なあユージオ」

「そうだね、ソルスはこれから真上になるぐらいだしね」

「あれ?」

「もしかしてアリス、時間間違えたのか?」

 

そうキリトが煽ってくる。その煽りにはカチンときて、

 

「間違えてないし、今日は暑いから貴方達が喉乾いてるだろうとおもっただけですし、おす…ごほん」

「…水なくない?」

「ほえ?」

ほら、とユージオがバスケットの中を見せてくる。中には俺がすっ飛ばしたから更に崩壊したサンドイッチと…あり?

 

「髪の毛もいつもみたいに留めてないし…もしかして寝坊したとか?」

「ぎくっ」

「ああ、だからサンドイッチの中身もごった煮なんだ」

「うう…」

「「まあいつものことだし気にしないよ」」

「うわーん!」

 

2人に頭を撫でられる幼女()。そう、原作のアリスはいかにも2人のお姉さんみたいな感じだったのだが…中の人が違うせいか、なんか妹ポジションに落ち着いてしまったのだ。あっ、CVは同じだよ!綺麗な声だから調子乗って歌いまくったら喉が死んで次の日の神聖術の勉強のときに声が出ないことで父さんにぶん殴られたことがあるぐらい麗しい声だよ!そういや父さんにぶん殴られたことと言えば、1番は男言葉で話したことだね。そのせいで女言葉がデフォになっちゃった。えっ、今朝?事故だよ事故。…誰に話してるんだろう。

 

閑話休題(それはともかく)

 

俺は撫でられていた頭を大きく左右に振り、そのまま立ち上がり、2人に指を突き出す。

 

「とりあえず水!2人共口開けて!」

 

その言葉に口を大きく開ける2人。どこか餌を待つ金魚に見えて笑えたがぐっと我慢し、

 

「システムコール ジェネレート アクウィアス エレメント バースト!」

 

これを唱えた直後、俺の指から水が溢れ出す。これこそが俺の十八番、神聖術である。更に言えば家にあった神聖術の本をもう全て読み終わっており、さらに原作キリトが使っていた概念を知っているため応用もできる、すごい才女なのだ(自画自賛)。…まあ全部英語だから前世の記憶の暴力とも言えるけど。

 

「やっぱり美味しいな、アリスの水」

「そうだね、僕たちが作るのよりよっぽど美味しいよ」

「う、褒めてくれるのは嬉しいけどその呼び方はやめて…」

 

なんか犯罪臭がするんだよね、アリスの水って。

 

2人は水を飲んだ後、俺の作った?サンドイッチを食べ始めた。

 

「うん、いけないことはないことはない」

「どっちなんだい、キリト…」

「うう…」

「そう言うユージオはどうなんだよ」

「…なんとも独創的な味だね」

「うう…(やっぱりまずい…)」

正直落ち込んだ。葉っぱばっかなことは健康的だと思うんだけど、いかんせんマヨネーズが欲しい(この世界にないけど)。11歳の子供の舌は旨味や甘味を要求してやまない。

 

「昨日の夜とかに作り置きしておければいいんだけどな」

「無理だよキリト、そんなことしたら天命が尽きちゃう」

(…ん?)

 

この流れを見たことが…まあ導入は全然違うけどとても見たことがある。そう、この後に続くのは…

 

「氷で冷やしておけばいいんだよ!そのために今度の休み北の山脈に…」

「だめ!」

2人が驚いているがここが俺の正念場(ターニングポイント)である。だって行けば…

 

 

 

アリス・ツーベルク()は死ぬのだから。

 

 

 




アリスちゃん全然転ぶ予定なかったんだけど気づいたら転んでた。な、何言ってるのか(ry

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