黄金少女の英雄譚   作:Raina-lι

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真面目な話に紛れ込むネタ(面白いとは言っていない)


第2章 黄金少女は暗黒界にて花開く
黄金少女の自宅確保


アリスside

 

…俺は、目覚めた瞬間、夢であることを確信する。まあ、なんていうか…()()があるからだ。明るい日差しに目を焼かれ、俺は手で顔を覆う。そのとき俺に、ある()()が話しかけてきた。

 

「おはよう、○○○君。どこまで読んだかな?…もうUW(アンダーワールド)まで読んだ?」

 

俺は黙って首を振る。…俺の夢なのに、思い通りに声が出ない。

 

「そっか…でも、読んではくれているよね?」

 

それには頷く俺。その少女は、まるで大輪の花が咲いたように、明るい笑顔を俺に見せる。

 

「そっか、まあ自分のペースで読んでね。いつでも貸してあげるんだから!」

 

その子は、俺にそう言ってくれていた。俺はその言葉に同意するように、枕元にある本を開く。

 

しかし、俺は、()()()その本を読むことができない。

 

その夢は、そこで覚めてしまうのだから。

 

 

俺は、目を開ける。しかし、視界を取るのは左目だけだ。

 

(知らない天井だ…じゃなくて、ここどこ?)

「起きだかい?」

「ぬえっ!」

 

俺は汚らしい悲鳴をあげた。俺はすぐに声が聞こえた方向を見て、ついでに神聖術の詠唱式も頭に浮かばせる。そこには…

 

ちょっと汚いポンチョに身を包んだ、オークがいた。

 

 

「おばあちゃん、このスープとっても美味しいよ!」

「そう言っでもらえるの、嬉しいだよ」

 

俺は、おばあちゃん…ルミダという名前らしい…に、ベッドの上でご飯をご馳走になっていた。ここは一軒家。玄関を開けたらすぐキッチンとダイニング、おまけに寝室、というかベッドが2つ並んである1(0?)DKだ。おばあちゃん曰く、俺が村の目の前で倒れていたところを回収したとのこと。ついでに右目に包帯、というより当て布をしてくれたらしい。俺の記憶は、キリトにおぶって貰い、連れてくようお願いしたところで途絶えている。

 

「おばあちゃん、私のほかに倒れている人とかいなかった?」

「んー、いなかだように思うんだんど…どうしだんだい?」

 

なんでもないと頭を横に振りつつ、俺は考える。

 

(そうか…キリトはもういなくなっちゃったのか…)

 

もともと分かってはいたが、どこか喪失感も感じる。そもそもキリトがこの世界からいなくなっちゃうのは重々承知、だからこそキリトだけを連れて行ったのだけど…

 

(やっぱり俺だけキリトの記憶が残ってる…さっすが転生、俺最強)

 

そう、アンダーワールド民は、キリトの実験が終わった後、キリトに関する記憶を消去、というよりブロックされる。だからこそユージオは、(アリス)だけがダークテリトリーに行ったと思うわけだ。アフターサービスもバッチリな俺、保険会社開けるんじゃね?…まあ、俺の記憶がブロックされるかは、賭けだったけど。ぶっちゃけキリトを連れて行ったのも、囮として使えるかな〜とか超ゲスい理由だったりする。(アリスちゃん)マジ悪女。

 

「ごちそうさまでした!おばあちゃん、ありがとう!」

「ふふ、ええんだよ。みんなでだすけあわねぇど」

 

その言葉に俺は疑問を感じた。

 

「あれ?ダークテリトリーって確かいつも喧嘩して奪い合うって…」

「それはだいぶ昔の話だね。私だぢの村は、みんなで力を合わせるっでしだんだよ」

 

それに続いて、おばあちゃんは俺にたくさん話してくれた。

 

「初めの頃は奪い合って生きでいだんだよ。だけんど、戦いをしでも、意味がないっでことに気づいだんだ。1人殺せば、その分作れる量も減る。ここはどぢも貧しいし、ソルスも少ない。そんななが生きていくのには、やっぱりだすけあうのがいぢばんなんだよ」

 

オークであるがゆえに、ちょっと聞き取りずらかったが、しっかりとおばあちゃんが言いたいことを理解できた。その中で、俺ははっきりと感じた。

 

(ああ、この人たちも生きているんだな…この世界に。自身がオークだとしても、ダークテリトリーだとしても、諦めることもなく…)

 

俺のイメージしてたオークとはだいぶ違っていた。どうしてもR-18なイメージがあったのだが、ここの、この世界のオークという種族は、きちんと、正しく生きていこうと考えていることがわかり、俺は村虐殺作戦を考えたことが恥ずかしくなった。

 

「おばあちゃん、ごめんね…」

「ん、どうしだんだい」

「あのね、オークってだけで、私偏見持ってたの、だから…」

 

おばあちゃんは俺の頭を撫でてくれた、

 

「いいんだよ、私だぢのオークは、他の種族にはうどまれる存在なんだから…」

「えっと、私はおばあちゃんのこと、好きだよ…」

「ふふふ、嬉しいこど言っでくれるじゃないか。いい子だね、アリスちゃんは…」

 

俺はおばあちゃんに抱きついた。おばあちゃんに包まれた俺は、とっても大きくて、すごい温かく、気持ちいい感覚に襲われていた。俺はだんだんと眠くなってきた。しかし…

 

「母さん、今帰っだだよ。今日は大きな獲物が…おや?」

 

いきなりとても大きい人、いやオークが鹿っぽい何かを肩に背負い、家に入ってきた。俺はびっくりして、おばあちゃんの背中に隠れたのだが、おばあちゃんは俺の頭をその大きな手でポンポンと叩き、心配しなくでいいよ、と言ってくれた。

 

「これはランダパル、私の息子だよ。そんで、この子はアリスちゃんっでいう名前だよ」

「これっで…まあよろしぐな、アリス」

 

彼はにっこりと笑い、俺に右手の伸ばし、握手をしようとしてくれている。俺は、おっかなびっくり、その手を握った。

 

「はっはじめまして、ランダパル…さん?えっと、よろしくお願いします!」

「ははは、元気のいいごだな、…白イウムとは、初めで見だだ」

 

ボソッと呟くその言葉に、俺は恐怖を感じた。どこか食べられるような感じがして。食べても美味しく、美味しく…美味しいのかな?

 

「これ!ランダパル、アリスちゃんを怖がらせるこどを言うんでない!」

「おっど、すまんなアリス、心配しなくでもどっでくっだりはしないだよ」

 

俺の頭を撫でるランダパルさん。…俺の頭、すごい人気である。そんなに俺の頭って撫でやすいのだろうか。確かにお風呂に入らなくてもCMのファサーができるヤベェキューティクルだけど。

 

「えっと、大丈夫です。むしろ怖がってごめんなさい…」

「アリスが謝るひづようはないだよ。まあ、オークは人間に比べたら醜くて恐ろしい見だ目だろう…」

「そんなことない!」

 

俺はランダパルさんの言葉を遮りながら言う。ランダパルさんは驚いていたけど、俺は、俺の気持ちをはっきりと伝える。

 

「たしかにランダパルさんに最初はびっくりしちゃいましたけど、醜いなんて思ったことないです!確かにおっきなお顔とか背丈とかは怖かったんですけど、今はむしろカッコいいです!そのすごい筋肉で動物とかバッサバッサなぎ倒していけるなんて、人間にはできないですし、ランダパルさんが今背負ってる動物も人間だったら2、3人は必要なのに、1人で持ててるじゃないですか。ほんとにすごいと思います。それにすっごい優しいです!私のような見ず知らずの、しかも多種族の者を助けてくれるなんて、非情な人間には決してできません!それにそれに…わわっ」

 

おばあちゃんが俺の体を持ち上げ、膝の上に乗せてくれた。途中で遮られた俺はつい振り返って、頬を膨らまし、おばあちゃんを睨んでしまう。

 

「アリスちゃんは優しいだね、こんなにうぢのバカ息子を褒めでくれるんだから」

 

ほら、見でごらんと言われ、俺はランダパルさんを見た。そうしたら…

 

「わわっ、ランダパルさん、泣かないで!」

「いや、アリスは優しいんだな。どっでも嬉しいだよ。今まで他の種族にバカにされづづけだんだから…」

 

俺はランダパルさんの頭を…全然届かないから膝を叩いてあげる。俺がポケットから出したハンカチを彼に渡した。彼は目を拭い、俺にしっかりとした表情で、話しかける。

 

「アリス、ありがどな。元気が出だだ。…アリスはあっちに帰りだいんだか?」

 

俺は首を横に振る。

 

「だっだら…ずっどここにいでもいいだよ」

 

俺は驚き、おばあちゃんの顔を見る。おばあちゃんはにっこりと笑い、頷いた。だから、俺は…

 

「よろしくお願いします!ランダパルさん!」




こんなに優しいオークの家に入れるなんてすごい幸運ダナー

ワールドエンド・オールターに行ってログアウトすれば良いとかはナイショ
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