11月には、古都金沢の兼六園が見頃を迎えます。
秋は金沢のほか、長野も紅葉の旅もいいものです。
11月初旬になると紅葉の季節がやって来た、「紅葉の金沢」の取材に行く事になった旅行雑誌の編集者の黒川雄介さんは、朝早く上野から、上越新幹線に乗ることにした。
「結構、紅葉色に輝いているな。」
ところが、から紅の金沢に事件は起きた、それは一本の電話からだった、昨日黒川さんの自宅から謎の脅迫電話から始まった。
「死ねぇ、お前は人間の屑だ、地獄へいっちまぇ。」
「これはどういう事なんだ。」
黒川が乗った新幹線は「あさひ1号」は7時20分に上野を発車した。
公安特捜班の小泉陽一は今月の雑誌を読んでいた。
「おお、特急「かがやき」で行く古都金沢の旅か、秋の金沢は見頃を迎えるからな。」
「お兄ちゃん、私も凜ちゃんと一緒に特急に乗って長野へ行ったのよ。」
「長野、長野のどこ?。」
「上諏訪の方よ、凜ちゃんと一緒に車山高原に行ったのよ、「あずさ」に乗ってね。」
「あずさ?。」
「うん、今年からグレードアップ車が登場したんだって。」
「へぇーっ、どうだった、グレードアップしたあずさは。」
「凄く乗りごこちが良かったよ。」
「そうか、眺めも良かったか。」
「凄く良かったよ」と花陽は喜んだ。
「そうだお兄ちゃん、今度穂乃果ちゃんと一緒に金沢へ行くのよ。」
「おお、穂乃果とことりとか。」
「うん、兼六園で紅葉見たり、ひがし茶屋街にも行くのよ。」
「そうか、気を付けてよ。」
「うん。」
昭和63年3月13日にダイヤ改正が行われ、青函トンネルや瀬戸大橋が開通されました、青函トンネルが開通され、日本海とはつかりに函館まで伸ばし、又「有明」に783系が運転開始されました、JR西日本では特急「かがやき」と特急「きらめき」が運転開始されました、かがやきは新幹線あさひ号と連絡し、金沢は4時間、富山は3時間の旅になる、そして「きらめき」では福井には3時間で金沢は4時間で随分早くなったのです。
次の日、花陽は、穂乃果とことり上野発7時20分発の上越新幹線「あさひ1号」に乗った。
「なぁ、感謝してよ、私が応募したはがきに。」
「わかってるよ穂乃果ちゃん。」
「でも、天才だね穂乃果ちゃんは。」
「本当ね、穂乃果ちゃんは雑誌の応募のクイーンだからね。」
「ねぇ穂乃果ちゃん、どうやって金沢へ行くの。」
「北陸本線経由の特急「かがやき」だよ」
「かがやき」
「ねぇ、かがやきって何んなの。」
「長岡から金沢へ結ぶ、スーパー特急だよ」
「でも、金沢へ行くならL特急「白山」や寝台特急「北陸」でも行けれるのに、なんでわざわざ長岡で乗るの」
「実は、前から乗ってみたかったんだよ。」
「そう言えば、去年ダイヤ改正されたんだよね。」
「そうだよ。」
「あさひ1号」は、長岡と新潟まで停車しない。
穂乃果達が乗った「あさひ1号」は長岡へ停車した。
長岡へ降りると、新しい金沢行の特急「かがやき2号」に、接続する。
8時40分、長岡着。
金沢行の新特急「かがやき2号」の出発まで、8分しかない。
達仁と穂乃果とことりと花陽は、在来線のホームに向かって、走った。
「かがやきって、あれ。」
「ああ。」
「早く乗ろうよ。」
達仁と穂乃果とことりと花陽が、乗るとすぐ、金沢行のスーパー特急「かがやき2号」は、発車した。
スーパー特急「かがやき」は、1988年に金沢駅 - 長岡駅間で運転を開始し、「北越」の速達列車として位置付けられ、停車駅は直江津駅・魚津駅・富山駅・高岡駅のみに限られていた。車両は485系が使用され、普通車のみであるが全車座席指定席で、自由席は連結されていなかった。長岡駅では上越新幹線「あさひ」に接続するように考慮されたダイヤで、金沢駅 - 上野駅間は4時間10分に大きく短縮された。列車名は公募によって決定された。ヘッドマークにも、「スーパー」の文字が誇らしげに書かれている。
スーパー特急「かがやき2号」は4両編成で、全て普通車だが、自由席はなく、全車指定席である。
達仁と穂乃果とことりと花陽達が乗った「かがやき2号」は長岡を8時48分に発車し、直江津、富山、高岡、終着の金沢は11時31分に停車する、約4時間10分の旅である。
「ロマンチックだわ、金沢って。」
「紅葉ガイドにも書いてあったし。」
「ひがし茶屋街と近江町市場も行って見たいわ。」
その時、車内放送で車内販売の案内が流れた。
「そろそろ、お昼にしようか。」
「そうだね、今車内販売してるみたいよ。」
「すみませーん。」と穂乃果は車内販売の店員に声を掛けた。
「はいはい、何にしますか。」
「えーと、かにめしと幕の内と鮭の押し寿司下さい。」
「はい、毎度ありがとうございます。」
かがやきの車内販売で、花陽は幕の内、穂乃果は鮭の押し寿司弁当、ことりは直江津のかにめしを買って食べた。
直江津を過ぎるとそこから北陸本線に入った、窓の外には海が見えてきました。
「うわあ、海だよ。」
「本当だわ。」
穂乃果と花陽は窓で見る海を眺めていた。
金沢駅
達仁と穂乃果とことりと花陽が乗った「かがやき2号」は11時31分、金沢に着いた
「やっと来たんだ、金沢。」
「本当だな。」
「最初は、どこへ行こうか。」
「兼六園へ行こうか。」
兼六園
「今、紅葉が見頃なんだって。」
「本当、キレイね。」
「うわーっ、紅葉もきれい。」
「本当だ。」
「ねぇ、あれ何かな。」
「どうしたの、花陽ちゃん。」
ことりと花陽は、何かを見つけたのだ、それは男の絞殺死体だった。
「きっ、キャーッ!」
2人は、悲鳴を上げた
プルルルルルルーッ、プルルルルルルル、
「はいこちら公安特捜班、えっ、何ですって、兼六園で絞殺死体、わかりました。」
「班長、何かあったんですか。」と小泉が言う
「今、石川県警から身元照会の依頼が入った、この山崎の身元を調べてくれと。」
「はいっ、当たってみます。」
南と香川は、兼六園で殺された山崎の身元を調べることにした。
「あっ、ここですね。」
「うん。」
南と香川は、山崎の身元を特定した。
「鉄道公安隊の南です。」
「同じく香川です。」
「鉄道公安隊、何か事件ですか。」
「実はですね、山崎さんが兼六園で殺されました。」
「ええ、今日ニュースで知りました。」
「そうですか。」
南と香川は、山崎の妻に事情を話した。
「実はですね、昨日から2通の脅迫状が届いていたんです。」
「なるほど、これは犯人の手がかりになりますね。」
警視庁から事件の容疑者を4人に絞られたと高杉班長は部下たちに伝えた。
川井 典夫 (40歳)
松岡 進 (28歳)
湯尾 夕子 (25歳)
中西 みゆき (30歳)
この4人にしぼられた。
桜井と岩泉は、松岡に事情聴取を行った。
「ええ、私は川井に恨まれることは。」
「そうですか。」
高山と小海は中西に事情を話した。
「そんなの知りませんわ、脅迫状なんて、書いてないし私は山崎さんを殺していません。」
「そうか。」
南と香川は川井のアリバイ捜査については、石川県警の協力を得ることにした。
川合が、南と香川に話した北陸旅行の日程は、次の通りだった。
11月3日 午前10時、東京出発
佐渡へ見物 新潟市内のホテルに一泊
7日 午前7時半、ホテルを出発。長岡に出て、
午前8時48分発の特急「かがやき2号」に乗車
金沢に1泊
8日 金沢出発。七尾線で輪島へ向い、
輪島で1泊
9日 輪島-金沢-京都とL特急「雷鳥」に乗り、
京都で1泊
10日 京都発、新幹線で帰京
石川県警では、金沢と、輪島の温泉と旅館を当たってくれた。
その結果、報告されてきたが、間違いなく、川井は、7日に金沢のホテルにチェックインし、翌8日には、輪島の温泉に、泊まっていることが、わかった。
新潟県警と京都府警にも、川合の足取りを、調べて貰った。
その結果、間違いなく、新潟市内のホテルに泊まっていた。
「そうか、アリバイがあったか。」
「ええ、川合はシロですね。」
「そうか。」
そこへ、松本はみどりの窓口で川合が乗った新幹線の切符を調べた結果、川合は「あさひ309号」の切符を買っていたことが判明した。
「そうか、アリバイ成立か。」
「犯人は別にいるんじゃないでしょうか。」
「という事は、犯人は金沢に。」
「ええ、その可能性があります。」
「よし、南、香川、小泉、すぐに金沢へ向かってくれ。」
「了解。」
南と香川と小泉は、新幹線と特急に乗り次いで、金沢へ向かった。
穂乃果とことりと花陽は、ひがし茶屋街の街をまわって見た。
「まぁ、可愛い店ね。」
「本当ね。」
「でもさ、完全に修学旅行みたいだな。」
「穂乃果ちゃん、何か昔の街並みみたいだね。」
「うん、何か修学旅行って感じね。」
「金沢と言えば、きんつばだよね。」
「そこでお茶しようか。」
「うん。」
ひがし茶屋街を見物した後、あめの俵屋に行った。
「美味しいね、穂乃果ちゃん。」
「うん、何か昔の紙芝居屋さんみたいだよ。」
「帰りに行った駄菓子屋さんを思い出すよ。」
一方、南と香川と小泉は、金沢中署で山崎の事を調べて見た。
金沢中署・兼六園
「どうも、ご苦労様です、私石川県警の小沢と言います。」
「金沢中署の中西です」
「東京公安室の高山です。」
「小泉です。」
「現場はこちらです。」
「被害者の身元は。」
「えーと、免許証から山崎 潤一さん、27歳ってことが判明しました。」
「そうか、やはり「かがやき2号」に乗ってたか。」
「ええ、恐らく。」
そこへ、中署で一本の電話が入った。
「はい、こちら金沢中署、えっ、玉川公園で男性の死体。」
南と高山と小泉は、玉川公園に向かった。
玉川公園
「ご苦労様です。」
「公安特捜の南です。」
「同じく高山です。」
「小泉です。」
「被害者の身元は。」
「害者は、黒川雄介さん34歳です。」
「職業はKF出版の編集者だそうです。」
「そうか、金沢で兼六園に取材に来てたんだな。」
「ああ、金沢で殺されるなんて。」
「犯人は、あの人に間違いない。」
「ええ、どうしたんだよ高山。」
犀川
「上手く騙されたね、松岡 進さん。」
「何なんだ、あなたは。」
「鉄道公安のものです。」
「山崎潤一さんと黒川雄介さんの事で、お話が。」
「くそっ。」
松岡は、際川に逃げ込み、隠し持っていた取り出して、振りかぶった。
「そこまでだ、松岡。」
と、高山が、大声で、叫んだ。
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この作品はすべて、フィクションです
特急「かがやき」と新幹線「あさひ」の時刻は昭和63年のダイヤを使用しています。
なお、花陽ちゃんの車山高原については「公安特捜班俊作集 ひかり最終便の女 」でご覧ください。