一体なにが起きているんだ……!
黒の仔山羊が倒されたときはプレイヤーが現れたのだろうと様子を見ていたが、現れたのはプレイヤーの中でも最も敵対してはならない存在だった。我々以外にもワールドアイテムを持ったプレイヤーがいることは考慮していた。しかしこれはその想定を遥かに超えている
階層守護者達が必死の攻撃を繰り返すも、アンデットの大軍の行進は止まる気配が見られない。魔法攻撃も物理攻撃も完全に防御されている。恐らくは前列は防衛に特化したアンデットなのだろう。今のところ反撃はされていないが……このままではジリ貧だ
「タイムストップ!」
やはり時間制御魔法の対策はされているか。ならば……
「リアリティー・スラ「ヴァーミリオンノヴァ!」
炎属性の攻撃魔法か……!
「ウォール・オブ・ヘル」
「地獄の壁……正しくあなたがたに相応しい防御魔法ですね?たしか貴方はアルベドさんでしたか?」
「アインズ様に攻撃を仕掛けるなど、この下等生物がぁ!身の程を知りなさい!」
「その言葉そっくりそのままお返ししましょう。我々の社長が兵站を務める王国兵に牙を剥くなど言語道断!その身をもって償いなさい」
こちらの情報は完全に把握済みということか……。しかしこの部下のNPCも相当に強い。このレベルの部下が本陣にはまだ何人も控えている。最早この場に勝ち目など一つも残ってはいない。あることにはあるが、今ここでこれ以上戦うことにはなんのメリットもない
「撤退だ!今すぐナザリック地下大墳墓へと帰還する!」
ナザリック全軍をもって敗退することとなるには……!
「申し訳ございませんアインズ様!私の立案した計画でこのような事態を招いてしまいました!この失態は命をもって償わせて頂きます!」
「よい、デミウルゴス。お前の考えた計画には私も賛同したのだ。それに今回の結果は決してお前達のせいではない」
「しかし栄えあるナザリックの歴史に敗北という形で泥を塗ったのは間違いなく私たちであります。どうか我々を罰して下さいませ」
「アルベドよ……確かに我々のギルドは負け知らずであった。だがずっと負けてもいたのだ」
「それはどういう……」
「我々が負けていなかったのは彼らが攻めてこなかったからに他ならない。彼はこの大墳墓では負けるかもしれないと言っていたが、恐らくは彼らが攻めてくれば勝つことはできないだろう」
「そんなことはございません!次こそ必ずや私たちが勝利を治めてご覧にいれましょう!」
「無理だ。奴らの戦力は桁外れだ。恐らく彼らが持つワールドアイテムも相当な数だろう。ワールドアイテムは全部で200種ある。下手するとその大半を彼らが所持している可能性すらあるのだ」
実際、彼の言う課金金額が本当ならば少なくともナザリックの5倍近い戦力を保持していると見て間違いない。どうやっても勝ち目など残っていないではないか……。攻め込まれたらこのナザリックは終わりだ。何としてでも和解して、同盟関係を結ばなくては
昨日までの帝国の立場が、今度はこっちが体験することになるなんて想像もしてなかった……
「至高の41人が一人ベルリバーさんは彼らのギルド出身だ」
「なんと……!」
「であれば、彼らと和解する道も残されている。なんとしてでも同盟関係を結ばなくてはならない。何としてでも奴らを探し出すのだ!」
「「御心のままに!」」
次でラストです