今回、人によっては胸糞かも知れません。
それと台詞で多様していた傍点をやめて、フォントを変えてみました。是非これに関する感想を下さい。
それによって今までのも修正(傍点の削減、フォント変更)しようと思います。
クラス対抗戦で突如現れた無人機三体による襲撃事件は終わった。
アリーナに閉じ込められた生徒達を筆頭に学園関係者全員には箝口令が敷かれ、生徒達は自室待機を命じられる。当然クラス対抗戦は中止だ。
敵と遭遇し交戦した人間は事件の当事者ということで事情聴取を受ける事になり、敵と交戦した一夏、セシリア、鈴音と直接襲われた隆道と日葵の五人は本来だったらまとめて事情聴取するはずだったのだが───。
「織斑せんせー。事情聴取なのになんで私は個別なんですかぁ?これじゃ苛めですよ苛めぇ」
「何度も言わせるな、お前と柳を一緒にする訳にはいかない。それに柳も個別だ、理由は別にあるがな」
「ぶーぶー」
───椅子に寄り掛かりながら千冬の前でわざとらしく不貞腐れる態度を取る彼女、日葵に関しては個別として事情聴取をする事になった。
以前彼女は隆道と接触し、発症してしまった彼は自分自身を傷つけた。ただでさえ接触させまいとしていたが、あんなものを見てしまったら尚更近づけさせる訳にはいかない。一緒くたにして、再び発症させる訳にはいかないのだ。
ちなみに彼も日葵と同様に個別で、真耶が事情聴取を行っている。反応が消えた事によって死んでしまったと思われていたが、彼は変わり果てた姿で現れたのだ。
他の三人に関してはピットから見ていたというのもあり事情聴取は大して時間が掛からなかったが彼は別だ。その時の状況や変異した機体について詳しく聞く必要がある。
「いい加減不貞腐れるな、そろそろ話を始めるぞ。今回の事件で襲撃してきたのは三体のISだ。一体目は試合をしていた織斑と凰の所に乱入、二体目はBピットにいた柳を襲撃、三体目は外にいたお前を襲った。お前は一人で対処したそうだが、間違いはないな?」
「間違い無いですよぉ。というかぁ、せんせー達は何やってたんですかぁ?扉をロックされたり通信を阻害されただけで何も出来ないなんてほんっと役に立ちませんよねぇ」
「………それについてはすまないと思っている。生徒を危険に晒してしまったことについては我々の責任だ。本当にすまない………」
彼女の言う通り教員が何も出来なかったのは事実だ。本来ならば生徒は全員避難させ、教員が対処すべき事にも関わらず襲撃者を生徒達に任せてしまったのだから。
今回に関しては対処すら許されないほどに徹底した妨害という、全てにおいて相手が上回っていたというものだがそんな事は生徒には関係ない。
『生徒を危険に晒した』。これだけで学園の教員側は言い訳など一切してはいけないのだ。
「まぁ別に良いですけどねぇ。私は一人でもなんとかなりますしぃ、コレの稼働データも取れますからぁ。何より私より弱い奴が救援に来ても邪魔なだけなんでぇ」
「………」
彼女はへらへらとした態度で首元にある物体───首輪を指で叩く。
その首輪こそ彼女の専用機。奇しくもその待機形態は隆道が持つISの待機形態と酷似していた。
本人いわく千冬が国家代表を退役した後から着けており、自分では決して外すことが出来ないという特殊なもの。外すには特殊なキーが必要らしい。
担当者に連絡を取って聞いてみたところ、どうやら以前強奪されかけたのでその防止の為に施したとのこと。
聞ける事は聞けたので電話を切ろうとした時、担当者は最後に意味深な事を言っていた。
『絶対に無理矢理外そうとするな』と。
「そういえばぁせんせー。襲われた時に一つだけ気がかりな事がぁ」
「なんだ?」
「襲われたのは事実ですけどぉ、なーんか殺しに来たって感じじゃ無かったんですよねぇ。それに腕や肩にあったのって多分ビーム兵器ですよね?一発も撃って来なかったんですよぉ」
「なに?」
確かに彼女は襲撃を受けた。だがその攻撃に殺意が感じられなかったのだ。おまけに搭載されていたであろうビーム兵器は一切撃たず、近接攻撃のみという不可解なものだった。
「でもぉ、おかげですっごく楽でしたよぉ?私に近接攻撃なんて絶対通用しないのになぁ。………ところで、あの無人機はどうなりましたぁ?」
「無人機は此方で回収した。織斑達や柳を襲ったのも含めてな」
「そっちは二体もいたようですけど、どうやって倒したんですぅ?代表候補生が二人もいながら結構時間掛かってましたよねぇ?未確認の警告が出た後立て続けに反応が消えましたけどぉ………まさかあの弱っちい代表候補生二人が一気に倒したなんて言いませんよねぇ?」
「………二体の無人機は全て柳が破壊した。警告も柳のISから出たものだ」
代表候補生二人───正確には一夏を加えた三人がかりでも攻撃を当てることが出来なかった無人機。それを隆道が一人で、しかも二体とも短時間で撃退処か破壊してしまったのだ。
代表候補生でも手間取った相手を素人が一方的に嬲るなど普通は有り得ない。だが実際に彼はそれをやってのけた。
「………へぇ、にーにが………ね。イイね、すっごくイイ」
「………篠原。お前はアレが無人機だと知っていたのか?」
「いいえ?機械染みた動きだなーとしか思ってなかったですよぉ?」
「アレに人が乗ってたらどうするつもりだ?彼処まで攻撃すれば搭乗者が重傷を負う事は確実だ」
彼女がバラバラにした無人機は四肢をもがれ、胴体は数ヶ所が抉れ、頭部はパックリと割れていた。
絶対防御や致命領域対応が存在しない無人機だからこそここまで出来た事だが、仮に人が乗っていたとするならば絶対防御を貫通し重傷に加え昏睡状態になるほどだ。
───『致命領域対応』───。
全てのエネルギーを防御に回す事で操縦者の命を守るこの状態は同時にISの補助を深く受けた状態となる。それ故にISのエネルギーが回復するまで操縦者は昏睡状態に陥るのだ。
三体目の無人機の損傷具合からして、誰がどう見ても殺しにかかってる。無人機だと確証が無いのなら多少の躊躇はあるはずなのだが───。
「私には関係ない」
───彼女にはそれが無い。
「───何?」
「関係ないって、言ってるんですよ」
「………本気で、言ってるのか」
「ええ、本気ですよ。生徒や選手ならまだしも、不法侵入してくるような、それも私を狙う奴がどうなろうが関係ない」
先程までのへらへら態度は一切消え、表情を無くし淡々と語る彼女に千冬は戦慄した。
彼女の口振りからして本気だ。相手の安否など心底どうでもいいと本気で思っている。
「………まぁ、無人機だったから良いじゃないですかぁ。もうこの話はやめましょうよぉ、全員無事だったんですからぁ」
「………そうだな」
彼女の雰囲気は元通りになっていた。これ以上の詮索は危険だ、そう思い千冬は話を切る事にした。
何故危険と判断したか。それは先程の彼女がした、千冬でなければ気づかない位ほんの一瞬の豹変を見逃さなかったからだ。
無表情からいつもの態度に戻るほんの一瞬。
彼女の顔は酷く歪んでいた。
だがそれは以前見せた『得体の知れない何か』ではない。
隆道と似ていたのだ。憎悪と殺意に溢れた『どす黒い何か』と。
それが何なのかはわからない。だが決して触れてはいけないと本能が告げた。
「いいか篠原、今回の件は箝口令を敷いた。決して口外はするなよ」
「まーた箝口令ですかぁ?好きですねそれぇ。まあ良いですけどぉ。………もう事情聴取はいいですよね?ならこれにて帰りますねぇ」
「ああ」
彼女が帰る支度をしてる最中、千冬はこれからの学園に改めて不安を覚えた。
不慮の事故でISを動かし、世界初のISを動かせる男性ということでIS学園に強制入学となってしまった『織斑一夏』。
適性検査を無理矢理受けさせられ、二番目の男性ということでIS学園に連行された、誰よりも女性とISを憎む『柳隆道』。
篠ノ之束の妹だからという理由で小中学を盥回しにされ、IS学園入学を強いられた『篠ノ之箒』。
圧倒的過ぎる力を持ち、それを見境無しに容赦なく振り回す『篠原日葵』。
そして、今月転入生が来たにも関わらず、近い内に続けてIS学園にやって来る『二人の転入生』。
今年の入学式から今までに無い程の問題児揃いだったが、転入してくる二人も色々な意味でとびっきり危ない人物だ。特に隆道と相性が非常に悪すぎる。早めに対策を練らなければまたしても事件が起きそうだと、千冬は頭を痛めた。
「じゃあお疲れ様でしたぁ」
そうこう考えてる内に彼女は支度を済ませ終わったようだ。
早く帰ってくれ、私の前から消えてくれと、教師にあるまじき思いを胸に秘めながら見送ろうとすると───。
「あ。そういえばせんせー」
「………なんだ」
「せんせーって『過激派』はご存知ですよねぇ?」
「………何が言いたい」
彼女は帰ろうとした足を止め突然そんな事を言ってきた。彼女の言う『過激派』はどの事を言ってるのかおおよそ見当はついているが、何故このタイミングなのかと疑問が浮き出てしまう。
「んもぅ、鈍いですねぇ織斑せんせーは。何が言いたいかと言うと───」
───外だけじゃなく、内側にも『敵』はいるんですよぉ?
同時刻の別部屋。そこには椅子に座り机に書類等を重ねてる真耶と、その向かい側にだらしなく椅子に寄り掛かる隆道。
白く染まった髪、そして変異した機体。いったいあの場所で何が起きたのか知らなくてはならない。故に彼女は彼と会話を試みるのだが───。
「………」
「あぅ、えと、その………」
───全く話が進んでいなかった。
それもそのはず、彼女は彼と今まで一度も会話が成功したことが無い。強いて言うなら寮の鍵を受け取った時ぐらいだ。
今までコミュニケーションを取らなかったツケが今彼女に降り掛かってきたのだ。
もっとも、取らなかったではなく取れなかったというのが正しい。仮に会話を試みたところで彼は目すら合わせないお得意のガン無視を決めるのだから。
だがしかし、この状況下に困っていたのは彼女だけではなかった。
「あ、あう………」
(さっきからなんなんだよこいつ………事情聴取すんじゃねえのか)
彼もまた、先程から吃っている彼女に対して困っていた。
流石に事情聴取で無視を決め込むほど愚かではないが、その本人が何も聞かない以上どうしようもないのだ。
しかし、彼女の様子からしていつまで経っても話を切り出して来ないだろう。非常に不本意ではあるが此方から話し掛けるしかない。
「………いつまで吃ってんだ牛眼鏡。さっさと事情聴取始めろよ」
「え!?は、はい………って、う、牛眼鏡!?」
約二ヶ月の歳月を経てやっと話し掛けてくれたと思いきや、まさか酷すぎるあだ名で呼ばれると思わなかった彼女はつい裏返った声を出してしまう。
眼鏡だけでも結構な酷さだが牛とはいったいどういうことだ。まさか胸の事を言ってるのか、だとするならばそれはあんまりであろうと彼女は泣きたくなった。
涙目になり今にも泣き出しそうになるが、ここで折れる訳にはいかない。出そうになった涙を無理矢理引っ込め事情聴取を始める事にした。
「………コホン。えとですね、まず始めに今回起こった襲撃の詳細ですが、侵入者とされる三体のIS───無人機はそれぞれ別の場所に現れました。一体目は試合中の織斑君達の所に、その後遅れて現れた二体目は柳君がいたBピットに、三体目は外にいた篠原さんの所に」
(日葵の所に?狙いは俺や織斑だけじゃ無かった………?)
「そして二体目と三体目の反応が出た途端に織斑君達を足止めしようと一体目の動きが急激に変わった事から、今回の襲撃者の狙いは柳君と篠原さんだということがわかりました」
(俺と日葵が………?織斑は関係無かったって事か………?)
襲撃者の狙いは男性操縦者だと彼は推測していたが、話を聞くにそれは間違いだということがわかった。
だがそれだと相手の狙いがますますわからない。自分ならまだしも、何故日葵も狙ったのだろうか。
「………一体目はどうやって入ってきたんだよ。二体目だって襲われる直前まで気づかなかったぞ」
「高出力のビーム兵器でシールドを突き破り侵入してきました。柳君が遭遇した二体目と外にいた三体目は突然反応が現れた事から
「ふーん、シールドを突き破るほどのビーム、ね。不可視機能を使ってまで俺を狙うとか本気にも程が………ん?」
一体目の侵入方法はわかった。二体目もBピットで待ち伏せしていた事も。だが新たに疑問が生まれたのだ。
(なんでアレはBピットで待ち伏せしていた………?本来そこに行くはずが無かったのによ………)
彼を襲った無人機は既存のISと比較してもかなりの巨体だった。あれほどの大きさならばゲート、もしくは搬入口からでないと入る事が出来ない。
Bピットに来た時点でどこも完全に閉まっていたのだ。ならばあの無人機は彼が来る前からあの場所で待ち構えていた事になる。
(俺がBピットに来る事を確信していたってのか………?エスパーかよ)
「そういえば、柳君は何故、Bピットにいたんです?本当でしたらAピットに来るはずだったと織斑先生が………」
「………道を覚えてなかった」
「………はい?」
「道を覚えてなかったって言ってんだよ。だから電光掲示板頼りに向かって行ったんだ」
「え、えーと………」
彼女は困惑した。まさか道を覚えてなかった結果、逆の方へ行ったなど誰が予想出来ようか。
「ま、まあ道を覚えていなかった事は置いときましょう。それにしても電光掲示板を頼りに………?書き換えられていたということでしょうか?」
「んなこと俺が知るかよ。………それともう一つ」
「?」
「三体の無人機は全部同じ型なんだよな?だったら俺を襲った奴もビーム兵器を積んでたはずだが………一発も撃って来なかったぞ。攻撃も素手だけだ」
これが彼にとって一番の謎だった。
殺しに来たのであるならば動けなくなった所で撃ってしまえば直ぐに終わってたはず。にも関わらず無人機は態々近づいたのだ。
直接惨たらしく殺したかったのか、または別の理由があったのか。彼がそれを知る術は無い。
「………それは、確かに気になりますね。………わかりました、その事は伝えておきます。次になんですが………」
「まだあんのかよ………」
「うぅ、ご、ごめんなさい………。ですが、その………白髪や変異した機体についても………」
「………白髪は昔からだっつうの、いつ頃からなってたかは忘れたが。今まで染めてたってだけだ。機体については知らねえ、勝手に壊れて初期化したと思ったらああなったんだからよ。ISに関してはそっちが詳しいんじゃねえのか」
彼は嘘をついた。一夏にも聞かれたことだが、白髪になった頃は嫌でも覚えている。
何せ、彼にとってその頃は───。
『待ってくれ………それだけは、本当にやめてくれ………頼む………』
初めて『心』が壊れ───。
『………やめろやめろやめろやめろやめろっっっ!!!!!おい、やめろって言ってんだろうがっっっ!!!!!』
全ての女性を憎む事を決定付けた───。
『やめろぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!!!』
───『決して忘れる事が出来ない日』があったのだから。
(………くそったれ)
それは彼にとってこれ以上ない悪夢のような出来事。定期的に思い出すそれは今でも腸が煮えくり返りそうになる。
白髪の話をするということは必然的に『あの日』の事を話すことになる。身の上話など絶対したくないし、聞く側も絶対にいい気分にはならないだろう。
教えたところで自身は何も変わらないし、変えるつもりもない。だから適当にはぐらかす事にした。
だが機体に関しては本当に知らない。唐突な出来事のお陰で何が起こったのかいまいち覚えてないのだ。
急に動かなくなったと思いきや近づいてきた無人機を吹き飛ばし、機体は目に見える速度で変異していった。それと同時に新たに増えた機能は、何故か使うべきだとしか考えていなかったので詳細など一切知らない。
「ふむ………やはり調べる必要がありますね。少しばかり此方で預かります」
「好きにしてくれ。なんなら返さなくても良いぞ、こんな気味の悪い物なんかよ」
───っ………!
「え、えと、それを決めるのは政府の方々ですので、私の独断では………」
「あっそ」
どちらにせよ暫しの間ISを着ける必要が無くなったのだから願ったり叶ったりだ。ただでさえ嫌ってるのに自らを危険に晒す可能性のある機体など誰が着けたがるのか。
彼はさっさと外そうと首輪に手を伸ばそうとしたが───。
「あの………柳君。そのISは貴方のパートナーなんですから、気味の悪い物なんて言っちゃだめですよ?」
「───あ゛?」
───聞き捨てならないその言葉によってその手を止めた。
「ISにも意識に似たようなものがあるんです。操縦時間に比例して操縦者の特性を、つまり『灰鋼』は一緒に過ごした時間によって柳君を理解しようとします」
彼がISを嫌っているということはわかっている。しかし、そのISの事を学んで様々な事を知って欲しかった故の悪意の無い、善意からの言葉だった。授業で言った事と大して変わりは無いが、これを機に彼とコミュニケーションを取ろうという真っ当な理由で語る彼女だが───。
「それによって機体は以前より性能を引き出せることになるので、ISは道具ではなくパートナーとして───」
───彼女は理解していなかった。彼のISに対する憎しみの深さを。
「黙れ」
「───っ!?」
突然と場の空気が重くなり、彼女は息苦しさを感じた。胸を締めつけられるような感覚に陥り、同時に吐き気を催す。
彼女はこの感覚を覚えていた。この感覚は入学初日に垣間見た、彼から溢れ出す───。
「パートナー、だと………?下らない事言ってんじゃねえ」
───『どす黒い何か』だ。
「ISはパートナーなんかじゃねえ。どこまでいっても所詮人に使われる道具だ、得体の知れない兵器だ。………コイツは俺を理解しようとする?随分ふざけた事を言ってくれるじゃねえか。コイツに意識なんてあるわけねえだろうが」
「あ、あの………柳………君………」
「それによ、以前より性能を引き出せるとか言ったよな今。つーことはあんたもISをそういう道具として見てるって事だ………。バレバレなんだよ、善人ぶってんじゃねえぞオイ」
「う………」
彼は許せなかった。全てを蹂躙する化け物染みた得体の知れない兵器を、自分を散々苦しめている機体をパートナーとして扱えと軽々しく言う彼女に。
乗れば乗るほど以前より機体の性能を引き出せる。だからなんだと言うのだ。結局はISをパートナーではなく成長する兵器としか目を向けていないではないか。
今まで害の無い気の弱い女としか認識していなかったが、やはりコイツも他の連中と同じなのだと彼は改めて痛感した。
「ったく、何を言うかと思えば結局IS、IS、アイエス、アイエスってよお………そんなにこの兵器が大事かっつーの………いや、そりゃそうか。あんたは女で、ここの教師だよなあ。こんな兵器が大好きなのは当たり前か」
「なっ………ち、違います!私はそんなつもりでここの教師になったつもりじゃありません!それにISは兵器じゃ───」
「黙れって言ってんだろうがっっっ!!!」
「ひっ………」
彼女の思いは、今の彼には届かない。今までは無視するだけで済んでいたが、今となっては彼女の声を聞く度に苛立ちしか募って来ない。
大人しかろうが気が弱かろうが、結局『敵』はどこまで行っても『敵』なのだと。
「今日襲ってきた無人機はなんだ!?俺はどうやってあの無人機をバラバラにした!?ISに積んでいる武器は兵器じゃないってか!?俺や織斑、お前らが乗るISが使う武器は………
「───!?!?!?」
「………何が宇宙を想定したスーツだ、何がスポーツだ。今までの兵器を嘲笑うかのように制圧し、今や同じ人間に向けて重火器をぶっ放し、剣を振り回して、他国と差をつけるためにISの為の新しい兵器を造る………。これの何処が兵器じゃないってんだよ、あ゛あ゛?」
「それ、は………」
「テレビや雑誌に出てる操縦者やタレントはISは兵器じゃないだの、ISは相棒だの綺麗事抜かすけどよ………そんなの戯れ言だ。ISは兵器と肯定しているブリュンヒルデの方が幾分マシだ………!」
彼は我慢の限界に達したのか勢いよく立ち上がり彼女を見下す。その表情と声は、最早人がしてはいけない領域をとうに越えていた。
「いいか、良く聞け山田真耶ぁ。世間がなんと言おうが、あんたがどう主張しようが、ISは道具だ、兵器だ。それだけは譲れねえ、譲る訳にはいかねえ………!」
「───」
「こんなものがあるからっ………!」
そう言って彼は首輪を外し、それを強く握り締め───。
「こんなものがあるからぁっ!!!!!!!!」
───彼女の目の前にある机に向けて叩きつけた。
首輪はその強い衝撃によって跳ね返り、天井にもぶち当たる。その天井から再度床に叩きつけられて転がり、最終的に彼女の足元で止まった。
待機形態とはいえ、これはISだ。当然壊れる事は無い。
───うっぐ………ひっぐ………えっぐ………。
「………こんなものがあるから、日葵は変わっちまった。親父は捨てられ、虐げられ続けて、耐えられずに死んだ。ハルも………だから───」
右腕に巻かれた首輪を握り締め、震えながらも溜まりに溜まった感情をぶつけるように彼は唖然とする彼女に向けて叫ぶ。
彼女はもう声を出すことすら出来なかった。何故なら、彼の濁った目からは大量の涙が溢れていたのだから。
「───俺はISを、お前らを絶対に許さねえ!俺がくたばるその日まで、お前らの全部を否定してやる!!俺をこの学園に連れてきた事を、俺をISに乗せた事を絶っっっ対に後悔させてやる!!!」
捨て台詞に近い叫びを放ち、彼は早々に去っていく。部屋に取り残されたのは全てを否定された彼女とその足元に転がる、彼に拒絶された『灰鋼』だけであった。
───ごめんなさい………ごめんなさい………。
真耶を置いて颯爽と寮へ向かっていく隆道。事情聴取で全てを吐き出し、自室以外では常時着けていた首輪は彼女に投げ捨てた。お陰で違和感が拭えず先程からずっと首を擦りっぱなしだが、それのお陰か足取りは軽くなっていた。
(ったく、人の気も知らねえで偉そうに。機械の塊に意識なんてある訳ねえだろうが)
彼は決して内側に抱えてるものを他人に話したり相談する事はない。
言わなきゃわからないと言われるだろうが、何が悲しくて赤の他人に身の上話をしなければならないのだろうか。その内容が自分にとって辛い出来事なら尚更だ。
それに、話したところで楽になどならない、何も解決など出来やしない。もし解決出来るのであればとっくの昔にやっている。
(腹、減ったな………)
襲撃の直前から何も口にしていない。無人機と交戦した事もあって疲労と空腹でかなり辛くなっている。
さっきの事は忘れて腹に何か入れようと、歩く速さを上げたその時だった。
「柳、何故ここに………?」
「………ああ、あんたか」
「事情聴取は終わったのか?」
彼の後ろから声をかけたのは千冬だった。彼女はまだ事情聴取してるであろう彼の所へ向かう最中だったのだ。
彼は溜め込んだものを全部吐き出したからか、敵意はあれど彼女を見ても特に苛立ちは起こらなかった。
「………聞かれた事は全部喋ったし、変異した機体は詳しく調べるって事で渡した。詳しくはあの牛眼鏡に聞け」
「う、牛眼鏡………?ま、まあいい。………柳、今回は本当にすまない。我々が無力なばかりにお前を危険な目に………」
「前にも言っただろ、謝るんじゃねえ。それに、いつかこうなるとは薄々思ってはいたさ。どこに行っても『敵』しかいねえんだからよ」
「………柳、お前も………アレが無人機だと知っていたのか?」
「んな訳ねえだろ。殺すつもりでやったんだからな」
隆道もまた日葵と同じく、相手の事など一切考えはしなかった。
IS学園に連行される前は、相手を殺す気はあれど流石に殺人まではしなかった。強いて言うなら『半殺し』程度だ。
まだ生きていた父親を支えようと、耐えて、逃げて、迎え撃って、どうしようもなくなったら半殺しにして。
しかし、今や父親も、愛しい愛犬もいない。母親は裏切り、妹は敵となった。自身が失うものはもう何もない。
新たな目標としてなにがなんでも一夏を支えると誓ったが、今回襲われた事からそれも難しいだろう。恐らく先に死ぬのは自分かも知れない。
彼には好意を寄せてる幼馴染も、世界最強の姉もいる。身の回りについてはどうとでもなる。ならば自身が出来る事はただ一つ。自身や彼に立ちはだかる敵を潰すよう暴れるだけだ。
都合の良い事に、あれほど憎んでいる自身の専用機には刺し違えても敵を倒せるだけの力が備わっている。
憎む敵を潰す為に、憎む兵器を利用する。なんと皮肉な事であろうか。
自分がどうなろうが、最早どうだっていい。一夏には悪いと思っているが自分にはもうこれしか無いのだ。
彼はもう迷わない。今回の襲撃事件で決意は揺るぎないものとなった。
『立ちはだかる敵は刺し違えても潰す』と。
「………お前も、か」
「あ?」
「いや、こっちの話だ」
「俺が人殺しになるところだったって言いたいのか?結果的に無人機だったんだから良かったじゃねえか。………んなことより、いつになったら俺は外に出れんだよ。いい加減外出許可出しても良いんじゃねえのか」
「………それについては先日、ようやく許可が決まったところだ。護衛付きになるがそれで我慢してくれ。明日外出届けを渡す、必ず書いて提出するようにな」
彼は一夏と同様、自由に外出が出来ない。男性操縦者の価値は計り知れない、世界中の誰もが狙ってるからだ。外出するには護衛が必要になる。
「はいはい。んじゃ俺は帰るからな」
「ああ、引き留めてすまない」
彼は今度こそ寮へと足を運ぶ。軽い足取りで帰っていく彼を、彼女は哀しげな表情で見送った。
「………」
先程のやり取りで彼女は確信した。彼は決して殺しを躊躇わないと。
だが、狂っていると言う資格は自分には無い。彼をあのようにしたのは、紛れもない自分自身なのだから。
「ままならんもんだな………」
時刻は夕方。隆道はさっさと自室に戻るべく足を速めていたが、寮の入り口で佇む二人の人影によってそれを遅めた。
「んあ?お前ら………」
「あ、ようやく終わったんですね。待ちくたびれましたよ、本当に」
その二人は一夏と箒だった。彼等は自分達の事情聴取が終わった後、ずっと隆道を待っていたのだ。
「………なにも待つことなんてねえだろうよ。いつ終わるかなんてわからねえのに」
「私達がそうしたいからそうしたんです。こうして会えたんですから結果的に良いではないですか」
「………まあ、いいわ。それより腹減ってんだ、一先ず部屋に行こうぜ。色が抜けたコレも染めたいしよ」
自室に戻り彼は直ぐ様洗面台に行き、髪を黒に染め直す。白髪は良くも悪くも目立ってしまうのだ。非常に面倒ではあるが白髪のままは彼とて流石に嫌ではあった。
今現在、部屋には彼一人。一夏と箒の二人は食堂で夕食を持って来ると言って彼と別れた。そこまでしなくてもいいのにと毎度思ってしまう。
「こんなもんか」
何度も染め直しているからか、全て染め直すのにさほど時間はかからない。しばらく色が抜けることは無いだろう。
塗り残しが無いかどうかじっと鏡を見つめていると、一夏達が戻ってきたのか扉を叩く音が聞こえた。
「………おっといけね、もう来たのか」
それよりも今は食事だ、塗り残しがあるなら後で染めれば良い。今日の飯はなんだろうかと楽しみながら彼等が待つ扉へ向かった。
「いつも悪いな」
「いえ、これくらい。俺達もずーっと食ってないんです、早く食べましょうよ」
「ん」
彼等を招き入れ颯爽と夕食にありつき、食べながら今日起こった出来事を共有していく三人。とは言っても大体は事情聴取で聞かれた事と同じなので隆道にとっては大した情報は無かった。
「柳さんと………篠原、さん?でしたっけ。今回の襲撃は二人を狙ったものだと………。というか、妹さんいたんですね………」
「つっても『元』な。離婚してそれぞれ別れたんだよ」
「あー、えと、すみません」
「謝ることなんてねえだろ。今時珍しくもねえし、もう八年前の話だしな」
彼にとっては大した事ではないが、一夏達にとってはかなりの収穫があった。
白髪であった事、妹がいてこの学園にいる事、八年前に離婚していた事。
まだまだ知りたい事はあるが、根掘り葉掘り聞く必要はない。中には触れて欲しくない事もあるだろう。彼は気にして無さそうな素振りを見せてるが、両親の離婚については触れて欲しくないはずだ。
(そういえば、鈴の両親も離婚してたんだっけな………)
事情聴取が終わった後に知った事だが、幼馴染である鈴音の両親も離婚している。親権は立場が上で待遇も良い母親の方だとも聞いた。あの時の彼女は酷く不安定だったのを見るに、かなり辛い事だったのだろう。
自身には物心ついた時から両親がいない。唯一の家族は姉だけだ。もし、姉が自分を捨てて何処かに消えてしまったら、そう思うと堪らなくなる。
家族がバラバラになるなど決して良い事ではないが、そうせざるを得ない何かがあったのだろう。
だが何故離婚したのかなど、そんなこと訊ける事ではない。他人が訊いてはいけないのだ。
「そういえばなんですけど。事情聴取が終わった後、鈴と仲直り出来たんですよ」
「鈴?………ああ、あいつか。んで、結局あの酢豚うんぬんの意味はわかったのか?」
「それなんですけど、『毎日酢豚を奢ってくれる』じゃなくて『毎日あたしの酢豚を食べてくれる?』だって思い出したんです」
「………それで?」
彼は以前一夏が相談しに来た時の事を思い出していた。
確かあの時は、『料理の腕が上がったら毎日酢豚を奢る』と一夏は記憶していた。
つまり今一夏が言った事を当て嵌めると───
『料理が上達したら毎日あたしの酢豚を食べてくれる?』
───になる。
「それで、もしかしてタダ飯じゃなくて『毎日味噌汁を~』のくだりかと思ったんですが………全力で否定されましてね………違わないって」
「叩かれ損じゃねえか」
意味が違わないにも関わらず一夏は鈴音に叩かれたのかと、彼はため息を吐きながら箒の方を見る。一夏に対して『馬に蹴られて死ね』と吐き捨てた彼女は、冷や汗をかきながらそっぽを向いていた。
「し~の~の~の~ぉ~」
「あっ、いや、えと、その………ご、ごめんなさい」
「………はあ。まあいいわ」
結局、二人のいざこざは無意味なものだった。
やはり一夏は女難の相があるのではないかと、彼はそう思った。
本当は一夏の考えは正しかったのだが、鈴音は恥ずかしさのあまりつい否定してしまった事は誰も知らない。一夏は間違いなく女難の相が存在するだろう。
IS学園地下五十メートル。そこにあるのはレベル4権限を持つ関係者しか入れない隠された部屋。
バラバラになった二体と胴体に穴が空いた一体の無人機は直ぐ様ここへと運び込まれ、現在は解析されている。それと同時に隆道の機体『灰鋼』の解析も進めていた。
「………」
千冬はアリーナでの戦闘映像を何度も繰り返し見ている。先程から注視しているのは一夏達を足止めした無人機とBピットから現れた、変わり果てた姿をした隆道。
彼女はどちらかというと襲撃に来た無人機よりも、彼の機体の方に注目していた。
「………織斑先生。解析結果が出ました」
扉から現れたのはブック型端末を持った真耶。心なしか表情が暗い。
彼女は、隆道の事情聴取が終わった時からこうなのだ。千冬は何があったのか訊こうとしたが、彼の名前を出す度にその表情は暗さを増す。故に訊く事が出来なかった。
「ああ。どうだった?」
「織斑先生が懸念していた生体組織の存在も確めましたが、何もありません………。完全な無人機です」
世界中のどこも未だに完成していない、遠隔操作と独立稼働するIS。その事実は学園関係者全員に箝口令が敷かれるほどだ。
無人機の乱入は、襲撃に飽きたらず破壊された後も学園に大きな爪痕を残していった。
「どのような方法で動いていたかは不明です。………柳、君と篠原さんがバラバラに破壊した無人機は最早解析が不可能。唯一原型を留めてた無人機は機能中枢が全損していました。修復は不可能です」
「コアはどうだった?」
「………それが、三つとも登録されていないコアでした」
「そう、か」
彼女は確信した。今回起こった襲撃事件の黒幕を。未登録である三つのコア、それを持つ者は世界にただ一人しか存在しない。
「………織斑先生?」
「ああ、すまない。………無人機についても、コアについてもわかった。後は………」
「………こちらも解析結果は出ています。これがそうです」
真耶は別の端末を彼女に受け渡す。そこには変異した『灰鋼』のデータがずらりと並んでいた。
彼女がそれらを目に通すが、そこには今までに無いものがあった。
「………っ!?こ、これは………!?」
「襲撃の際に、何者かが柳君の機体にハッキングをしかけ強制初期化しようとしていました。ですが、どういうわけか初期化は中断。再び最適化を行い一次移行を終えたようです」
「一次移行?それが、あの姿だと言うのか………?」
「私にもわかりません………。以前と違うのは見た目は勿論、パワーアシストも出力も上昇しています。第三世代相当ですよ………これは………」
「それに加えて、新たに追加された項目………。なんだ、なんなんだこれは………」
データを見るに、既に『灰鋼』は『打鉄』とはかけ離れた物へと変貌していた。元が第二世代とは思えないほどに機体性能も上昇。それは全て第三世代に相当していた。
そして新たに追加された兵装と機能は彼女達を震え上がらせるには十分過ぎた。
───機体兵装───
自己防衛システム『狂犬』
対近接絶対防衛障壁『番犬』
───追加兵装───
絶対殲滅システム『猛犬』
■■■■システム『⊂Я∀┣┃』
───追加機能───
『A.S.H』
『コード・デッド』
───単一仕様能力───
『悽愴月華』
────────────
「なんてことだ………!単一仕様能力まで………!!」
「追加された『可変式浮遊盾』は浮遊シールドが変異したものです………どうやら操縦者の意思によって形状が変わるものかと。『A.S.H』は対ハッキング機能で、無数の防壁が何層にも張られています………。一つを突破したところで直ぐ様新たに防壁を作成、最終的には全ての接続を遮断しますので今後ハッキングされる事は無いでしょう………。残りは全て解析が不可能でした………。なんとか粘ってみたのですが、何故か『A.S.H』が作動してしまい解析を強制遮断。データ採取は可能のようですが、もう『灰鋼』の解析は不可能です………」
「いったい、何をどうすればこうなるのだ………」
「うっぐ………私達は、いったいこれからどうすればいいのですか………?」
既に『灰鋼』は彼女達の手の施しようが無い領域に辿り着いている。暴力的な機能に加え、此方に一切情報を与えないよう徹底したその機能は、まるで操縦者である隆道以外を拒絶してるかのように思えた。
───えっぐ………貴女達には、頼らない………!
───彼は………私が………私が………!
灰鋼の兵装&機能一覧+その他
◆可変式浮遊盾
打鉄の浮遊シールドが変異した巨大な実体シールド。大きさは真横からなら機体を完全に隠す事が出来るほど。
名前からして何かしらのギミックがある模様。
◆『A.S.H』
何者かから受けたハッキングのパターンを学習し、コアが自ら作成した機能。
無数の防壁が何層も存在し、仮に一つ破られても直ぐに新しい防壁を作成して重ねる事により外部からの接続を阻止。
阻止している間に接続された方法を解析し、最終的にそれを永久的に遮断する。
◆自己防衛システム『狂犬』
一次移行の際にコアが隆道を保護する為に作成したものだが、強い拒絶によってエラーを起こし生まれてしまった歪な強制起動システム。
起動条件は機体展開時にストレス対象によって起こるPTSDの発症。終了条件はストレス対象の撃退、または具現維持限界による機体の強制解除。
起動時間は最大五分。それを過ぎると強制解除となる。
起動時はシールドバリアーと絶対防御が機能停止し、それ以外の機能を限界以上に上昇させ、操縦者のIS適性値を一時的に上げる。
起動の最中は周囲のISにコア・ネットワーク経由で機体と操縦者の危険性を送信する。
各部位に無理矢理エネルギーを伝達する為、起動終了後は強制的にダメージレベルDとなる。
◆対近接絶対防衛障壁『番犬』
対近接攻撃に特化した防御システム。
此方もコアが作成したものだが『狂犬』の時と同じく拒絶によって歪なものとなった。
発動条件は対象を『敵』と認識し、対象が隆道の半径五メートル以内で『脅威』と判断した行動をした時に必ず発動。
シールドバリアーをエネルギー攻撃へと変換し全方位に放出、半径五メートル以内にある全てを吹き飛ばす。
発動した際はシールドバリアーと絶対防御が機能停止し、五秒後に再起動する。
シールドバリアーを使用する為、『狂犬』と『猛犬』の起動時は発動不可。
◆絶対殲滅システム『猛犬』
破壊に特化した攻撃システム。
対象を『敵』と認識するだけで任意起動、解除が出来る。終了条件は対象の殲滅、または起動時間の超過。
起動時は『狂犬』と同じ機能を持つが、それに加え隆道に対象を破壊するよう意識誘導と痛覚抑制を処置する。
救命領域対応といった保護機能も停止。具現維持限界による強制解除すら不可能となる。
起動時間は最大五分。それを過ぎると極一部を除いた全ての機能が停止する。
起動終了後は『狂犬』と同じく強制的にダメージレベルDとなる。
◆■■■■システム『⊂Я∀┣┃』
詳細不明。
◆『コード・デッド』
詳細不明。概要欄には『死』という文字だけ読み取れる。
◆単一仕様能力『悽愴月華』
詳細不明。概要欄には『奪』という文字だけ読み取れる。
◆第■世代■■■■型IS『華鋼』
篠原日葵の専用機。詳細不明。
待機形態は隆道の首輪と酷似している。自分では外せない模様。
担当者からは絶対に無理矢理外すなと警告されている。
(待機形態元ネタ:ガダルカナル22号)