少女は異世界で第二の人生を。 作:たま
「ニャー」
ねこがいた。
「...ねこ...」
ねこをだきかかえて星海はねこに喋りかける。
「あなた...真琴なの?」
「ニャー」
返事はニャーただそれだけだった。
「まぁ違うわよね...」
「ニャー」
「でも...もしあなたが真琴なら今からでも神に言葉を話せるようにお願いしてみてね。多分大丈夫だと思うわ。」
それだけ言うと星海はねこを地面におろし立ちあがる。
「真琴...どこいったのよ...」
「星海ちゃん!」
「真琴!?」
星海は振り返って声のした方をみる。
そこにはねこがいた。
「...真琴?」
「私だよ!真琴だよ!」
「本当に真琴なの?」
自分の目を疑い何度も確認してみるが。
やっぱりねこだった。
「ほんとだって!」
「ねこになりたいって願ったの?」
「うん!ねこ好きだから!」
「まったく......そこまでじゃないと思っていたけど。」
「いいじゃん!第二の人生なんだから自由に楽しもうよ!」
「じゃあ人間の姿にもなれるように願ってみて。」
「わかったー!」
真琴は目を閉じて神に願う。
人の姿になれるようにしてと。
すると真琴の頭のなかに誰かの声が響く。
『自分が人間だった頃をイメージしてみなさい。いい感じになるぞぃ。』
真琴は言われた通りに自分が人間だったときの姿。
転生する前の自分の姿をイメージする。
「むむむ...えいっ!」
「!?」
ボフンッと真琴は白い煙に包まれる。
そして、その煙の中から出てきたのは真琴の前世の姿ではなく.........前世の姿にねこの耳としっぽがはえたすがただった。
「どうかな?人間になれてるかな?」
「...な...」
「もしかしてなれてない?」
「なんなのよそのかわいさはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「...へ?」
「おかしいじゃない!可愛い真琴が耳としっぽをつけているのよ!」
「あ、ほんとだついてる。」
「はんそくじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
「えー...せかい...ちゃん?」
「ハッ!?」
理性を失った自分を思い出すことほど恥ずかしいことはない。
頬はトマトのように真っ赤になっていた。
そして目を閉じて星海は願う。
ここ数秒の真琴の記憶をけしてと。
すると星海の頭の中に誰かの声が響く。
『もっとましな願いあったじゃろ。』
「星海ちゃんいま.........いま?いまなにしてたんだっけ?なにか重要なことがあったような気がするのに。」
「覚えてないなら重要じゃないのよ。それは思い出さなくていい記憶よ。」
「うーん...あ、思い出した!」
「なっ!?」
「私がちゃんと人間になれてるか聞いてなかった!」
「そのことね...大丈夫よ、人間になれてるわ。」
「でも重要なことを忘れたような...」
「真琴!このままここにいてもしょうがないからなにか探しにいきましょう!」
「あ、うん、そうだね!行こっか!......でも重要なことを」
「早くしないとおいてくわよ。」
「あ~!まってよー!」
二人は仲良く平原を歩く。