また連日更新です(笑)
前回後書きで戦闘回になると書きましたが、そこまでいけませんでした。
それでは今回もお楽しみ下さい。
今回の依頼はこの周辺の住民が体調不良で倒れる人が続出したことから始まったわ。
調査の結果このビルが怪しいと思われGSを派遣したが、派遣されたGSたちでは力不足で返り討ちにあってしまったみたいね。
本当なら私と冥華おば様でやる依頼だったけど、おば様は急遽別件で仕事が入りこの依頼は私一人でやると思ったけど、除霊現場について驚いたわ。
おば様の代わりに冥子が来ていたのもそうだけど、一緒に来た結理櫂斗くんの霊力の強さにも驚いたわね。
これなら大丈夫だと思うけど、除霊現場では何が起こるかわからないから十分に気をつけていきましょう!
……カツン……カツン……
私たちは除霊現場のビルに入ってきたが、辺りは静かなもので私たちの足音だけしか聞こえるものはなかった。
「……ずいぶん静かだね。除霊現場って、いつもこんな感じなの?」
「そんなことないわ。
でも聞いたことないかしら?
幽霊屋敷にきても何も起こらなかったり、ヒドいポルターガイストが起こるってところに来ても家鳴り程度のことしか起こらなかったってこと。
それは幽霊の性質に関係があるの。」
「幽霊の性質?」
「そうよ~。普通の幽霊はね~結構臆病者なの~。だから~人が来ると~みんな隠れてしまうのよ~。」
櫂斗くんはまだ除霊をしたことがないらしいから、疑問に思ったみたいね。
「冥子の言うとおり、悪霊になってない幽霊はそんな感じよ。
でもその侵入者の霊力に影響されて襲いかかってきたりするわ。
…でも、ここの幽霊はおかしいわね。」
「どういうこと?」
「普通幽霊は冥子がさっき言ったように人が来ればなりを潜めるか、来た人の霊力に影響されて追い出すために襲いかかってくるの。
でもここに居るのは霊力を使って除霊をしに来た私たちGSしかいないわ。」
「あ、そうか。俺達に反応して姿を表さないから…。」
「そう私と冥子はGSの若手の中では、五指に入るくらい霊力が高いし、櫂斗くんも私の初見でしかわからないけど、一般人より遥かに高い霊力を持っているわね。それなのにここの霊は何の反応を示さないってことは…。」
「たぶん~、みんな逃げちゃったのね~♪」
…ズルッ!?×2
「「…そんなワケ有るか~!!」」
冥子の発言に私と櫂斗くんはコケてしまったけど…頼むからもう少し緊張感を持ってちょうだい!!
「…こほん。…俺達に襲いかかってこないってことは、たぶん…罠か?」
「櫂斗くんもそう思う?元々この依頼はGS見習いでも出来るぐらいのランクだったの。
でも実際に依頼を受けたGSたちはこのビルに来て数時間後に意識不明の状態で外で発見されたの。そこでGS協会は私とGS協会で理事を勤めている、冥華おば様との協同依頼を出したの。冥華おば様は今は現役から退いているけど、その辺のGSより強いから依頼されたのよ。」
「この子たちも~元々は~お母さまが使役していたのよ~。」
そう言って冥子は式神たちを撫でてあげた。撫でられたら式神たちは気持ち良さそうに目を細めているわね。
「…とにかく、ここからは何が起こるかわからないから、気を引き締めていきましょう。冥子、サンチラとインダラを戻して、代わりにクビラとビカラを出しなさい。」
「わかったわ~。サンチラ、インダラ戻って~。クビラ、ビカラおいで~。」
「櫂斗くんは見た限り霊撃格闘が得意みたいだけど、遠距離はどうなの?」
「一応遠距離用の技もあるけど、俺は近・中距離がメインだな。」
「そう……隊列変えるわ。櫂斗くんと私は前衛、冥子はクビラとサンチラと一緒に中衛、後衛はビカラにお願い。
クビラは周囲の索敵、サンチラは私たちを抜かれた場合の冥子の護衛ね。」
私は櫂斗くんの得意距離を聞いて隊列を変えて、移動を再開した。
美神side END
櫂斗side Start
隊列を変えてビルの奥まで捜索したが、この階には異常がなかったので、階段を上がって他の階にきたが、相変わらず何も出てこない。
「……どうなってるんだ。なんで何も出てこないんだ?」
「ここまで何もないってことは、余程私たちに除霊されないぐらいの力の持ち主かもしれないわね。」
「令子ちゃん~、この階にも~何もいないよ~。」
「そう、引き続きクビラに索敵させて、何かあったら言ってちょうだい。」
「わかったわ~♪」
冥子ちゃんに指示を出した美神は、何か考えているみたいだけどどうしたんだろう?
「…美神さん?」
「…いえ、なんでもないわ。次の階へいきましょう。」
「?…わかった…と、後は次の階でこのビルは最上階になるな。あとは屋上だけど、そこは関係ないかな。」
「わからないわ。もしかしたら屋上に何かあるかもしれないから、そこを除外するわけにはいかないわ。とりあえず最上階を捜索しましょう。」
「ああ、わかっ…!?」
「「!?」」
階段に戻ってきた俺たちは、階段の踊り場にある階表示を見て次で最上階だと気づいた。階段も最上階だけで終わるみたいではないようで、屋上まで続いていた。とりあえず最上階を捜索しようと、最上階に踏み行ったその時だった。
まるで最上階だけ別世界のように内部がボロボロになっていたのに気づいた。
「こ、これは…美神さん!?」
「え、ええ…ここにいる悪霊はただの悪霊じゃないわね。最上階に入った瞬間から、急に凄い霊気を感じたのを櫂斗くんもわかったみたいね!?」
「ええ、俺は霊勘はそれ程鋭くないが、この感じる霊気の持ち主はただ者じゃないってのはわかったよ!!」
「気をつけて~令子ちゃん~櫂斗くん~!クビラがこの先に~何かがいるって~言ってるわ~!!」
なんなんだ、最上階に入った瞬間に感じたこの霊気は!?
俺はそう思って辺りを警戒しながら周囲を確認してみるが、たぶん冥子ちゃんが言ったようにこの先にこの霊気の持ち主が居るんだろう。
「冥子、クビラは下げてアンチラを喚んで自分の身を守れるようにしておきなさい。あと何時でも逃げれるようにメキラも一緒に喚んでおきなさい。」
「う、うん。クビラちゃんありがとう~。アンチラ、メキラ、来て~。」
美神は冥子ちゃんは式神を入れ替えて別の式神を喚ぶように指示すると、神通坤を右手に展開し左手は破魔札を何枚か持って、何時でも戦闘に入れるようにした。それを見て俺も自身の霊力を体内で練り上げて、何時でも使えるようにしておいた。
「二人とも準備はいい?行くわよ!!」
「「おう/うん!!」」
準備が完了した俺たちはさっきから感じる霊気の元へ慎重に向かった。
暫く進むとたぶん元は社長室かなんかだったんだろう。両開きの大きなドアの前に来た。この階に入った時から感じている霊気もこのドアの向こうから感じるし、さっきの場所より強く感じる。
「…ここだな…どうする?」
「…たぶん、もう私たちの侵入には向こうも気づいているはずよ。このまま3つ数えてから行くわ櫂斗くんドアはお願い?ね?」
「任せろ。カウント頼む。」
「ええ、行くわよ…3…2…1…GO!!」
バキャッ!!
そう言われて俺はタイミングを合わせてドアを霊力を込めて蹴り破った。
俺の蹴りをくらったドアは粉々になり、部屋の内側へその破片をバラまいていくが、俺たちはその行方を気にせずに内部へ突入した。
そこにいたのは悪霊ではなく2mほどの高身長の男が、俺たちに背を向けて外を見ていた。まるで俺たちのことに気づいてないような態度だが、ソイツの霊気はさっきから感じているものと変わらないから、コイツが今回の主犯なんだろう。
『……騒がしいな、ゆっくり飯も喰えやしねぇぜ。』
「…アンタがこの周辺の異常の原因みたいね。何をしているか知らないけど、アンタが居ると迷惑なの。余所へ行ってくれないかしら?」
『…退治屋か…昨日来たヤツらよりは多少は出来そうだがまあいい…』
「「「!?」」」
そう言いながら振り向いたソイツをの顔を見た瞬間、凄まじい霊気を感じて俺たちは構えを取った。
だがコイツの姿を見た時から感じている違和感が、コイツの顔を見た瞬間にやっとわかった。
今はまだ人間の姿をしているが、コイツはおそらく…だが、何故コイツまで!?
『この剛鬼様の食事の邪魔をしてくれたんだ。貴様等も俺の晩飯にしてくれるわぁ!!』
そう言ってその姿は額から二本の角を生やし、口元は裂けその歯は牙のように鋭く尖っていく。
体格も変化前はギリギリ2mなかったが、今は2m半はありそうなぐらいになっていた。その姿は所謂…鬼と呼ばれる妖怪だ。
「…や、やはりお前は剛鬼だったか!?
だが、霊界に捕縛されたお前が何故此処に…この世界に居る!?」
『うん?貴様は俺のことを知っているようだな?…貴様、何者だ?』
剛鬼…コイツは霊界探偵として蘇った幽助が関わった、霊界三大秘宝盗難事件の犯人の一人だ。
だが剛鬼は幽助が苦戦の末なんとか打ち倒し、霊界に捕縛された筈だ。
それが何故…!?…まさか!?
「お前…いや理由は後で聞こう…俺が何者かって?」
『そうだ!何故貴様が俺のことを知っている!』
…さて、どう答えるかはもう考えてあるが、ここには俺だけじゃなく美神や冥子ちゃんもいるしなぁ…まあ仕方ない、後で説明するか。
「俺は結理櫂斗…ただの霊界探偵さ!」
<続く>
書いていてふと気づいたが、
"第2章はまだ原作前だからオリジナル話にしよう"
…と、思ってしまい敵キャラとして剛鬼に登場してもらいました。
何故剛鬼がいるのかは次回辺りに書きます。
…あまり次回予告のように後書きで書くと、
そこまで書けないことに気付いたから気長に待って下さい(笑)
美神さんと冥子ちゃんに霊界探偵のことを知られることになった櫂斗くんのことも次回以降に書きます(笑)
それでは次回もお楽しみに。
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・追記
美神さんと冥子ちゃんが言っている幽霊の性質については、
ゴーストハントの設定を使いました。