今回は美神たちへの説明回です…が、ほぼ会話だけになってしまい全然進んでないです(汗)
そ、それでは今回もお楽しみ下さい。
俺は暫く様子を見ていたが、どうやら剛鬼は倒したようだ。
俺は漸く構えを解き、俺と剛鬼の戦いを見ていた美神たちに向き直った。
「ふう…もう良いぞ。」
「…櫂斗くん…貴方は一体何者なの?霊界探偵って何?それにこの鬼は?」
「待て待て待てっ!?全部答えるから、そう質問攻めするな!」
はぁ…美神は気になっていた疑問を聞いてくるが、やっぱり霊界探偵ってことをバラすんじゃなかったかな…。
「じゃあ改めて…俺は結理櫂斗、とある事情で霊界探偵をやっている。」
「とある事情?それに霊界探偵ってなんなの?」
「霊界探偵ってのは、霊界・人間界・魔界を荒らす者を捜索したり捕縛もしくは討伐する能力を持った人間に、霊界が任命した者のことだ。まあ大抵は討伐・捕縛の任務を与えられるがな。」
「ま、魔界!?」
「…ああ…と言っても、こちら(・・・)の魔界じゃないんだがな。」
「こちら~?」
……美神や冥子になら、言っても大丈夫かな……。
「ああ…唐突だが、美神たちは異世界というモノは、どんなものだと思う?」
「ホントに唐突ね…異世界ねぇ…そうね、剣と魔法のある中世みたいな世界かしら。」
「わたしは~、喋れる動物さんが~いる世界とかかしら~?」
「まあ、普通に考えたらそういうものが思いつくだろうな。
実はな、世界ってのはこの世界や神界・魔界の他にも、次元の壁を隔てて無限に存在しているんだ。」
「「!?」」
「…少し長くなるが、昔の話をするよ。
…妖怪と共存をし始めたある世界のことだ。
その世界は大昔からその世界の人間界と妖怪や魔族の住む魔界を、その世界の霊界は強力な結界で隔てて人間界を守っていたんだ。この結界は強力な妖気を持つS級妖怪やA級妖怪は通ることは出来なかったが、ある程度妖気が低いB級妖怪やそれ以下の妖怪は抜けられるものだった。
ある時、人間界でこの結界を外そうとした人間が現れた。ソイツは自分の考えに賛同する6人と共に計画を建て、実行に移そうとしていた。…だがこの計画の前兆を掴んだ霊界は、直ぐ様当時の霊界探偵や協力者を派遣して、首謀者や一味を討伐に向かわせた。…先に言っておくが、この計画は結局中途半端に成功したよ。…だが、この一味の一人、美食家(グルメ)という能力者が厄介だったんだ。」
「美食家(グルメ)?どういう能力者なの?」
「…ソイツの能力は、別の能力者の能力を、能力者ごと喰らって奪うことだった。
この計画を建てた者たちは、どうやって次元を隔てる結界を取り除くかを考えた時、いずれ次元を切り裂く能力者が現れると信じていたようで、その能力者が現れた時に美食家に喰わせて結界を切り裂かせようとしたんだ。」
「「!?」」
「…最も、その能力は霊界探偵の協力者が発現したから、それは出来なかったがな。
…だが、美食家に喰われた他の能力者にとんでもないヤツがいた。ソイツは人間から妖怪になったヤツだ。ソイツが妖怪になった理由が永遠に人を殺したいという狂人だった。その狂人は以前霊界探偵たちが参加した武道会で倒された筈だったが、その妖怪としての能力で生き長らえ、この計画の首謀者に拾われた。首謀者は美食家に喰わせれば戦力になると軽く考えたんだろうが、ソイツの執念はそれを上回った。…美食家に喰われたソイツは、逆に美食家の身体を乗っ取ったんだ。そうして誕生したのは、ほぼ不死身な身体を持って、自分の能力を無限に強化出来る妖怪だ。」
「そ、そんな危険な妖怪をどうやって倒したのよ?」
「……倒してない。
協力者の一人に魔界の植物を操れる人がいたんだ。
ソイツと対峙した時、僅かな隙をついてその人が魔界に咲く、邪念樹という植物の種を埋め込んだ。
この邪念樹という植物は寄生植物の一種で妖気を糧に成長するんだ。
寄生された者は邪念樹に幻覚を見せられ養分にされて、いずれ死ぬるんだが…ソイツはほぼ不死身だから、永遠に幻覚から抜け出すことはなかった。」
「す、凄い人が居たものね…。それで…その話とこの鬼や櫂斗くんと、どういう関係があるの?」
「おっと、少し脱線したな。…結局首謀者は霊界探偵たちの活躍によって、倒されたんだが、ここからが本題だ。…その後霊界はなんやかんやあって、人間界と魔界の間にあった結界を解いたんだ。
それから20年ぐらい経ったある日のことだ。
魔界のある地方で強力な妖気を…いや、エネルギーを感知したんだ。
感知した霊界は慌てて調査をしたところ、ある人物が異世界転移をした痕跡をみつけたんだ。
…普通異世界間の転移は次元の壁を隔てているから出来ないが、ソイツはどうやったか知らないが、異世界転移に成功してしまった。
…その影響で次元の壁を隔てたあちこちの世界に影響が出始めた。
ある世界では次元に穴が開き消滅してしまったり、また別の世界ではその世界の住人たちの運命がねじ曲がってしまったりと、色々悪影響をおよぼしたんだ。
慌てて霊界はその悪影響を受けた世界の管理者…まあその世界の神とかだな…に連絡を取り、狂ってしまった運命をなんとかしていたんだ。その甲斐があって狂ってしまった運命をほぼ元通りにすることが出来たんだが、元に戻せなかったものもあった。」
「…消滅してしまった世界ね…。」
「ああ…その中でも、最も残酷な者がいた。ソイツはまだ死ぬ運命ではなかったが、この影響で就寝中に隕石に貫かれて即死したんだ。…美神、そんな理不尽な死に方をしたヤツはどうなるか知っているか?」
「…普通だったら、自縛霊になったりあの世に逝くわね。」
「そうだ。そしてあの世で次の輪廻を待って転生するな。
…だが、ソイツは自縛霊になることも、あの世に向かうこともなく消滅しかかっていた。」
「えっ!?」
「それってまさか!?」
「そうだ…この世からあの世に行く為にする消滅…昇天することじゃない。二度と転生することもない魂の消滅だ!」
「「!?」」
「そのことを事前に知った霊界やその世界の閻魔大王は、慌ててソイツを迎えに行ったが、危うく消滅する寸前だったんだ。緊急措置としてソイツとある契約を交わして消滅だけは免れたが、ソイツは二度と転生することは出来ない運命になったんだ…その世界ではな。」
「!まさか!?」
「そう…それが俺だ。
…なんとか魂の消滅を回避した俺は、迎えに来たソイツ(コエンマ)から事情を聞き、あの世に行ったんだ。…向こうに着いたら、コエンマも閻魔大王も謝ってくるからびっくりしたぜ(笑)」
閻魔大王に頭を下げさせたのは世界広しといえど、たぶん俺だけだろうな。
「…事情を聞いた俺は、原因となった者を捕らえる任務を拝命して、ソイツの転移先の世界に転生することになったんだ。
…その際、霊界で修行することになったんだが…あれは修行という名の地獄だったなぁ…(遠い目)」
「か、櫂斗くん~、しっかりして~!?」
~閑話休題~
「……ってことで、現在に至るわけだ。」
俺はなんとか持ち直して、戸愚呂兄のことを美神たちに説明した…んだが、なんで俺は蔵馬師匠との修行をした時のことまで説明しようとしたんだろう。おかげで美神たちに心配させてしまった。
「…櫂斗くんが何者かはわかったけどその、戸愚呂だったかしら?…その妖怪はまだこの世界には来ていないのよね?」
「ああ…霊界やこの世界の神魔に聞いたところ、今年来るらしいがまだ時間はある筈だ。」
「じゃあ~、この鬼さんは~どうやって来たのかしら~?」
「そこなんだよ。俺が聞いた話だと、戸愚呂ともう一人の雑魚妖怪しかいない筈だが、どうなってるのやら…後で向こうに連絡してみるか…。」
その時だった。
『その必要はないわ!!』
「「「!?」」」
この場にいる筈のない女性の声が聞こえてきたのは。
<続く>
剛鬼は一体どうやってGS世界にやって来たのか?
そして最後に出てきた女性は一体何者か?
それは次回で判明しますので、聞かないで下さい。
感想・コメントは随時受付中ですので、よろしくお願いします。
m(_ _)m
それでは次回もお楽しみに。