今回の話は原作の冥子初登場のエピソードです。
サブタイを見るとわかると思いますが、このエピソードや原作のエピソードは数話掛けてやります。
それではどうぞお楽しみ下さい。
ぼたんとO・HA・NA・SHIした数分後。
「…大丈夫~ぼたんちゃん~?」
「…うぅ、冥子ちゃん…櫂斗がいじめるよぅ…(泣)」
「人聞きの悪い言い方をすんな!?それから冥子もぼたんを甘やかすな!!」
まったく反省していないみたいなぼたんと、そのぼたんを甘やかしている冥子に俺はため息をつきたくなった。
「…それで、1ヶ月もなんで俺のところに来なかったんだ?」
「それなんだけどね、私も櫂斗に頼まれたことをコエンマ様や蔵馬に相談した後、ひと月ぐらいは向こうで他に巻き込まれたヤツがいないかとか、戸愚呂がどうやって転移したのかとか色々調べてたんだ。」
「それでその調査結果は?」
「それがねぇ…他に巻き込まれた者は居なかったんだけど、戸愚呂がどうやって転移したのかだけは不明だったんだよ…。」
「…他に巻き込まれたヤツが居なかったのは良いが、戸愚呂のことはわからずじまいか…こりゃ戸愚呂本人をとっ捕まえて聞いた方が速いかもだな。
…で、その調査結果を知らせるのになんで2ヶ月ぐらい掛かってるんだ?」
「櫂斗には言ってなかったんだけど、実は異世界間を移動するには時差が発生するんだよ。」
「時差?」
「そう、時差だよ。地球上でも遠距離を移動すると時差が発生するのは知ってるね?それと同じように、異世界間にも時差が発生するんだよ。しかも地球上のものと違ってその時差は、異世界同士が遠い程長くなるんだ。それに世界ごとに時間の流れ方も違うんだよ。
実際あたしがこの世界から向こうに行って戻ってきた時間は、ひと月半ぐらいなんだよ。」
「なるほど…だからか。」
その話を聞いてやっとわかった。
俺が死んで幽遊白書の世界のことをコエンマに聞いたとき、幽遊白書の世界は原作終了後から約20年経っていたし、そこからこっちに転生して来た時、迎えにきたヒャクメに聞いたが、時間を遡る前は忠夫がヒャクメに会う前、つまり原作でいうアシュタロス編の少し前だったらしい。
そう考えると世界間の時差や時間の流れ方の違いのことも納得出来た。
だが…。
「…で、言い訳はそれで終わりか?」
「ギクッ!?…お、怒らないで聞いとくれよ?
あたしもこっちに戻って来た時に、櫂斗に調査結果を報告に行こうとしたんだよ…でも、櫂斗の居場所がわからなくてさ。それで途方に暮れていた時に、令子ちゃんにあってね……。」
櫂斗SideEND
ぼたんSide
あたしは櫂斗にこっちに戻って来た時の話をした。
~回想~
「ああ、あたしのバカ!…なんであの時、連絡先を聞かずに行っちゃったのよ!?」
あたしは櫂斗に頼まれたことを報告する為にこの世界に戻って来たが、あの時櫂斗の連絡先も聞くのを忘れていたことを、さっき思い出した。
それでどうしようと考えていた時だ。
キキーッ!
「…もしかしてぼたん?」
「え?…ああー!令子ちゃんじゃないかいっ!?」
車の止まる音と同時に急に声をかけられたから振り向けば、そこにはこの前会った美神令子ちゃんと、幽霊の女の子、それとGジャン・Gパンを着てバンダナを頭に巻いたさえない男の子を乗せた車があった。
「あんたこんな所でどうしたのよ?」
「ああ良かった~!実はね、櫂t「生まれる前から愛してました!!」きゃあっ!?」
令子ちゃんに訳を話そうとしたら、一緒いたバンダナの男の子があたしの手を握ってそんなことを言ってきた。あたしは驚いて悲鳴を上げてしまった…んだけど、次の瞬間には地面に沈んでいた。
良く見るとその子の後ろには令子ちゃんがいて…
「あんたは何してんの!?」
「ぎゃあぁぁっ!?」
…その子を折檻してた
~閑話休題~
「…で、ぼたんはこんな所で何してたの?」
「え、ええと…その子大丈夫なのかい?」
「コイツのことは気にしなくていいわよ。それで?」
「え、ええ…実はね………(説明中)……ってわけなんだよ。」
「あっきれた…なんで連絡先を聞いとかなかったのよ。ぼたんってマヌケね。」
「うう…そこまで言わなくても…。令子ちゃんは連絡先とか知らないのかい?」
「ごめん、今日は連絡先を書いた手帳を事務所に置いてきちゃったから、今はわからないわ。
…あ、そうだわ…ぼたん、この後大丈夫かしら?私たちはこれから仕事だけど、その後でよければ冥子のとこに案内するわよ?」
「冥子ちゃんのところにかい?」
「ここからなら、事務所より冥子の家の方が近いのよ。それに冥華おば様に事情を話せばすぐに連絡して下さると思うわ。どうかしら?」
「ホントかい!?ぜひ頼むよ!」
『あのー美神さん、こちらの方はいったい…?』
「お知りあいッスか?」
あたしが令子ちゃんにワケを話して、櫂斗に連絡出来るようにしてくれたのですぐお願いしたら、今まで黙って話しを聞いていた幽霊の女の子があたしのことを聞いてきた。
…よく見ると令子ちゃんにシバかれていた男の子も、いつの間にか復活して聞いてきたけど、この子ホントに人間なのかい…
「ああ、2人は知らなかったわね。この子はぼたん。あんたたちと会う前にちょっと知り合ってね。」
『そうですか。わたしおキヌって言います。300年ほど幽霊をやってます。』
「俺は横島ッス。」
「おキヌちゃんに横島君だね。あたしはぼたん、よろしくね。」
「じゃあ行きましょう。横島君は後ろに乗ってちょうだい。」
そんな訳で令子ちゃんたちと一緒に、仕事現場に向かった…んだけど、現場についてまた驚いたね。現場のビルの持ち主であろう不動産屋の人と、何故か冥子ちゃんがいたからだよ。
「令子ちゃん~!」
「え…冥子!?どういうこと!?」
「あれま…なんで冥子ちゃんがいるんだい?」
「ええと~誰~?」
「そういえば冥子ちゃんはあの時気絶してたから覚えてないか…はじめまして、あたしはぼたんだよ。」
「???…よくわからないけど~はじめまして~。私は六道冥子よ~。」
令子ちゃんを見つけて抱きついていた冥子ちゃんにあたしは改めて挨拶をしていた。その間に令子ちゃんは不動産屋さんにどういうことか聞いていたけど…。
「きょ…共同作戦!?待ってよ!そんな話聞いてないわよ!!…冥子がいるなら私は良いわね!じゃ私はこれで…」
ぎゅっ
「令子ちゃん待って~。」
???…良くわからないけど令子ちゃんは、冥子ちゃんに任せて帰ろうとしたんだけど、冥子ちゃんが令子ちゃんの長い髪を掴んで引き止めていた…けど、冥子ちゃん髪の毛をひっぱるのはやめてあげなよ
それから不動産屋さんに聞いたところ、新築マンションに何故か周辺の霊が集まってくるのでなんとかしてほしかったが、なにしろ千体以上いるらしいので応援として令子ちゃんが呼ばれたんだとか。
「私が令子ちゃんも呼んだ方が~良いって言ったの~。お願い~いいでしょ~?」
「同業者(スイーパー)は私だけじゃないでしょ!?」
「令子ちゃんがいいの~!!令子ちゃんじゃなきゃイヤ~!!」
冥子ちゃんのいるわけを聞いた令子ちゃんは、なんとか帰ろうとしてたんだけど、冥子ちゃんって…ワガママだったんだね
「…あのーお取り込み中ですが、その可愛い方は美神さんたちのお友達で?」
「お友達というか…ま、知り合いよ!」
「ひどぉ~い。お友達じゃないの~。…はじめまして~、六道冥子です~。」
「ずっと前から愛してました!!」
「今会ったばかりよ~」
ぐぉぉっ!
「愛は時空を超えるんです!!ぼかー、ぼかーもおっ!!」
「あ~、そんなことをすると~。」
バシュッ!バシュッ!
「どわぁっ!?なんだぁ!?」
「霊の気配で~このコたち殺気だってるから~危ないわよ~。」
『「!?」』
横島君が冥子ちゃんにせまったけど、冥子ちゃんの影からなんか出てきて、横島君をもみくちゃにしていたけどアレはいったい?
「れ、令子ちゃん…アレはなんだい?」
「あー、アレは式神よ。」
『式神、ですか?』
「そ。冥子は式神使いといって、12匹の鬼を自在に操ることが出来るのよ。」
「あ~ダメよ~あなたたち~。
…と、そんなことより~令子ちゃん~、一緒にお仕事しましょう~。
…でないと~私~…グスッ…」
「Σわかった!!やる!!やるから!!」
にっこり
「ホント~?令子ちゃん好き~!!」
『クスッ…なんのかんの言っても、やさしいんですよね美神さんって。』
「…あんたは式神使いの恐ろしさを知らないのよ!!」
そんなふうに令子ちゃんたちがじゃれあってる時のことだった。
「…冥子姉ちゃん。とりあえず、これ以上周辺から霊が来ないようにしないと…ぼたん?」
「え?…ああー、鈴駒じゃないかい!?なんでここに!?」
そこに来たのは行方知れずだった鈴駒だったんだ。
<続く>
このエピソードは、
ホントなら櫂斗が冥子と一緒に行き横島と再開する話の予定でしたが、櫂斗は修行中な為急遽ぼたんに登場してもらいました。
世界間の時差については、この小説独自のオリジナル設定です。
前書きにも書きましたが、
原作のエピソードで長くなりそうな話はサブタイが
[〇〇…。その〇]となります。
今回の冥子初登場のエピソードは原作だと一話でしたが、私は文才ないので数話にわけましたことをお許し願います。
m(_ _)m
それでは次回もお楽しみに。