今回の話はタイトルどおり、修行が終了したあとコエンマから依頼の詳細を説明される話です。
それではお楽しみ下さい。
よ、よう久しぶり…結理櫂斗だ。
蔵馬に修行をつけてもらったが、おんなじ修行した酎たちは良くいきぬけたよな…。
え?どんな修行だったかって?
「……#£*§★☆△■@㍑×∴!!!!?」
『コ、コエンマ様ぁ~!?また櫂斗さんが修行内容を思い出して、暴れてます~!?』
『えぇ~い、落ち着かんかぁ~!!全く、鞍馬のヤツはどんな修行をしたんじゃ!?』
…とまあ、思い出すのも憚れるようなヒデェもんだったとだけ言っておくよ…
~閑話休題~
コエンマやジョルジュたちのおかげで漸く落ち着いた俺は、3ヶ月前にも来たコエンマの執務室で話している。
因みに俺と鞍馬が修行していた期間は約3ヶ月だったが、以前コエンマが説明したとおり修行場所はDBの精神と〇の部屋みたいなところだったので、俺にとっては3ヶ月ぶりでもコエンマたちには3日程らしい。
『……さて、櫂斗が落ち着いたところで聞くが、櫂斗…どれくらい霊力を扱えるようになった?』
「とりあえず霊銃は普通に撃てるようになったぜ。それと霊力を身体に流して身体強化が出来るくらいか。」
『フム…若干物足りなげに聞こえるが、元が素人なら3ヶ月程ではそんなものか。…良し、櫂斗よ。これから今回の依頼の詳細を話す。お前の世界でワシ等のことが伝わっておるなら、魔界で幽助たちがした魔界統一トーナメントのことは知っとるな?』
「ああ、幽助が魔界の三大魔族の黄泉・躯、そして今は亡き雷禅の三竦みを解消するためにしたヤツだろ?」
『そうだ。その最初の大会に優勝した煙鬼が提唱した決まり事は、"人間界に迷惑を掛けないこと"だったのは知っとるな?…だが、何処の世界でも決まり事(ルール)を破るヤツは何処にでもおる。お前が鞍馬と修行しておる間にソイツの追跡調査報告を受けてな。報告によるとソヤツは弱いクセに支配欲が出たんじゃろうが魔界統一トーナメントに出場してな…だが弱いから初戦どころかトーナメント出場者をふるいにかけるバトルロイヤルで速攻で敗北した大マヌケだ。その後ソイツは、煙鬼の掲げたルールを破り今度は人間界を支配するために来ようとしたらしいが、直ぐに見つかり魔界に強制送還。それから何度も人間界に行こうとし、終いには霊界のブラックリスト入りしたんじゃ。』
なんだその阿呆なヤツは…
俺はコエンマの報告を呆れ顔で聞いていた。
『そのままでいれば、ワシ等としても特に注意はせずにすんだがひと月前、お前にとっては4ヶ月前のことだ。ソイツがとある男と会ったのが始まりだった。』
「ある男?誰だ?」
『…ソイツと会っておったのは信じられんが…Dr.イチガキと名乗っておったそうだ。』
「そんなバカな!?Dr.イチガキは暗黒武術会で死んだはずだ!!」
『まあ待て、まだ続きがあるから最後まで聞け。
…ワシ等はそのDr.イチガキと名乗るヤツをソイツを調査させる過程で知った時、その自称Dr.イチガキのことも調査させたのだが、ワシがお前に会いに行くまでその調査結果が出なかったんだ。だかワシの留守中にその結果がわかったが、ソイツはDr.イチガキ本人ではなかった…いや、それよりも最悪な相手じゃった!』
「い、いったいソイツは何者だったんだ?」
『……戸愚呂兄だ……』
「!?」
『…信じられんと思うが調査の結果、ソイツは戸愚呂兄のように自身の身体を武器にしておったそうだ……だが、戸愚呂兄は蔵馬に倒され永遠に幻覚と戦い続ける悪夢(ゆめ)を見させられているのをワシは知っとるから、これも正確ではないと思う。そこでワシは考え方を変えた。Dr.イチガキは生前何処かで戸愚呂兄の細胞を入手したんじゃないか…とな。Dr.イチガキはそれを使い、自身もしくは自身のクローンに注入しどうなるかの実験をしていたんではないか、と…そこから後は簡単だ。自身に注入したなら、暗黒武術会で敗れたあと戸愚呂兄の能力で蘇り魔界へ、クローンだった場合はDr.が死亡したあと魔界へ逃げたんじゃないか、とな。』
…し、信じられないことの連続だ。
Dr.イチガキの悪魔の頭脳と戸愚呂兄の不死身…そんなヤツが今回の依頼とどう関係してくるんだ?
『もしワシが考えたような方法でイチガキが復活したならば、ソイツはDr.イチガキ本人であってもクローンであっても、おそらく本人の意識はなくなっておるだろう。…美食家(グルメ)が戸愚呂兄に乗っ取られようにな。
…話が逸れたな。そんな訳で戸愚呂兄はおそらくイチガキ、もしくはイチガキのクローンの身体を贄に復活したのならば、この依頼はただの捕り物ではなくなるかもしれん。』
「…それは戸愚呂兄の性格からした判断だな?おそらくその雑魚魔族と一緒に転移したか、ソイツを生贄にでもして戸愚呂兄のみ転移でもしたか?」
まだ今回の詳細を最後まで聞いていないが、もしも戸愚呂兄が復活したならば…その残虐性の性格からすると、ただ単にソイツを異世界に送っただけなんてことはないだろう。
『……そうだ。調査結果にはソイツが転移する前まで、戸愚呂兄はソイツと行動を共にしていたらしいが、ソイツが転移したその後戸愚呂兄を見たヤツはいなかった…おそらくお前の読みどおりだろう。
…櫂斗よ、今ならお前を此方の世界に転生させ、今回の依頼を白紙に戻すことが出来る…どうする?』
「……やるさ。」
『…言ってはなんだが、お前は霊銃と身体強化しか出来ないほぼ素人なんだぞ。そんなヤツが戸愚呂兄のようなほぼ不死身なヤツを相手にすることになるのだ…本当に良いのか?』
「…ああ。…向こうの世界は今、神魔のデタントを目指して動いている。だがそれを良く思わない過激派が神魔の両陣営にいるんだ。もし戸愚呂兄がそんな過激派と合流することになったら、どうなるかなんて火を見るより明らかなことだからな。」
『…わかった。お前の協力に感謝する。』
コエンマはそう言って頭を下げてくれた。
『……では、結理櫂斗よ、改めてお前に頼む。
…我が世界から逃亡した、戸愚呂一味を捕縛もしくは討伐の任務についてくれ。』
「…ああ…その任務、結理櫂斗が引き受けた。」
…俺は改めてその任務を魂に刻んだが、実のところコエンマに向こうのことで言ってないことがある。
俺は正義感からこの依頼を引き受けたわけじゃない。
たしかに戸愚呂のような危険なヤツが向こうの過激派と合流したら、どれだけの悲劇が訪れるか気にしてもいた…が、
俺がこの依頼を引き受けたのは、一応蔵馬の弟子だからってのもあるが、俺の運命を台無しにしてくれた戸愚呂に、一発ぶちかましたいという復讐心があったからだ。
……こうして俺は、自身の復讐心を隠しながらも、コエンマの依頼を引き受けることにしたのだった。
<続く>
・おまけ
『ところで蔵馬の修行はお前が暴れるほど辛かったのか?』
「…あれは修行なんて生易しいモンじゃねぇ!
…霊力を上げるためっていって毎日15時間の座禅させられたし、メシもメシで人間が食える限界の不味さだったんだ!!
唯一の息抜きは身体を動かして霊銃をぶっ放している時だけだ!!!」
『蔵馬ェ…』
-あとがき-
…というわけで、
コエンマから依頼内容の確認の話でした。
「……ブツブツブツ……」
『おい作者、櫂斗がまた修行内容を思い出して壊れたぞ』
大丈夫大丈夫、次回までには普通に戻っているからw
それに前回霊銃を喰らったから、その復讐も兼ねて櫂斗くんの修行は厳しくさせてもらっただけだからww
『…蔵馬の修行っていったい』
「…そうか、鞍馬の修行があんなに鬼畜だったのは、お前せいか…?」
あ、しまった!?
「これでもくらって反省してこいっ!!
霊っ銃ァァァン!!!」
今回もおあとがよろしいようでぇっ~!!!?
キラーンッ!!
『因みに、鞍馬の修行風景は原作の酎たちのセリフからの想像です。』
『…ジョルジュ、本編に出番がないからってあとがきに出てくるでない!!』
『そんなぁ~、あんまりですコエンマ様ぁ!?』
「…ふう…
コエンマがジョルジュと漫才してるのはほっといて…
ここまて読んでくれてありがとうございます。
作者が残していったカンペによると…
次回はいよいよ俺がGS世界に転生します。
その際GS世界はどうなっているかも書くそうですが、
あの駄作者だからあまり期待しないでいて下さい。
感想・コメントもよろしく!」