就寝中に隕石に貫かれて死んでみれば、コエンマに会うは霊界に行き蔵馬師匠と地獄の修行したりと、色々あって驚いたが転生先のことを聞いた時が一番驚いたぜ。
何せイザナギ・イザナミの創世神に新しい肉体を創ってもらえた(・・・・)からな。
…そう、もらえたんだ。
既に過去に来てイザナギ・イザナミ…もとい、父さんと母さんに創ってもらった肉体と融合して7年ほど経過している。
心配されていた肉体と霊体のズレだが、
確かに融合した最初の頃は偶に幽体離脱をして慌てることがあったが、そんな時は父さんたちが肉体に戻る手助けをしてくれたし、今ではだいぶ良くなってきている。
それから俺たちが来た時代は、原作から18年前だ。何故わかったかって?それは…
「……櫂斗~、忠夫くんが来たわよ~?」
「わかった~!今行く~!!」
俺は母さんに呼ばれて返事をしながら自室から玄関に向かった。
其処には人間の姿になった母さんと、現在7才の俺より一つ二つ下の男の子が居た。
「あ、櫂斗兄ちゃん。遊ぼう!?」
「わかったわかった…じゃあ母さん、俺たち遊びに行ってくるね!!」
「はい、いってらっしゃい。車に気をつけるのよ~?」
「「行ってきまーす!!」」
「兄ちゃん兄ちゃん、今日はなにして遊ぶんや!?」
「そうだなぁ~…林に行ってオモチャでも作って遊ぶか?」
「ホンマ?俺、兄ちゃんの作るのマネしたいけど、オカンが"あんたにナイフはまだアカン!?"って言われとるから、使わせてもらえんから楽しみや!!」
「…百合子さんは相変わらずか。じゃあ行くか?」
「おう、早よ行って色々作ってぇな!!」
…お分かりだろうか?
この関西弁の男の子の名前は[横島 忠夫]…そう、後に英雄と呼ばれる文殊使いのあの横島だ。
何故俺が横島とダチになったかというと、俺がこの時代に転生したのが関西のとある地方だった。
転生してから数年は父さんたちに霊体のズレを治してもらっていた…それが治まってきたのはつい数カ月前のことだ。
その日は父さんたちがいない日だった。そんな日は俺は霊体のズレを矯正する護符を持って近所の公園に遊びに行くんだが、そこで遊んでいたのがこの横島だった。…で、なんかしらんが懐かれて、今じゃ俺のことを兄貴分として慕ってくれているワケだ。俺も原作のあの女好きの横島ならともかく、今の純粋な横島を毛嫌いするようなことを出来るはずもないので、ダチとして付き合っている。因みに現在の横島は5才。この横島の年齢から逆算したら、さっき言った18年前になったんだが、これはどうでも良いか。
~閑話休題~
「…じゃあ兄ちゃん、また遊んでやぁ~!!」
「おう、気をつけろよ~!!」
横島…忠夫と遊んで日が沈む前に帰ってきて、今日作ってやった竹とんぼを持ちながら帰っていく忠夫を見てふと気付いたが、原作の横島が猫又の子供に竹とんぼを作ってあげていたのを思い出した。もしかしたら今日の出来事があったから、未来で猫又の子に竹とんぼをあげるきっかけになるかもな。
そんなことを考えながら、俺は帰宅するのだった。
…5年後の秋…
あれから5年経って俺は小学校を卒業して中学生に、忠夫は小学5年になった。
俺の肉体と霊体のズレはもう殆ど起こらないようになったが、父さんたちは念のためもう数年様子をみよう、と言ってまだ関西にいる。それに俺もこの数年でもう一度霊能力を鍛えようと思ったから、中学卒業まではこっちに残ろうと思っていたからちょうど良いしな。
忠夫にも親友が出来たらしく、最近はあまり遊んでもいない。
おそらく後の近畿 剛一こと、銀ちゃんと遊んでいるからだろう。
まあ俺が中学に入学してしまったから仕方ないだろう。
…そういえば今学期が終わったら忠夫が東京に引っ越すんだったか。この間母さんと百合子さんがそんなこと話していたな。なんでも大樹さんが昇進したらしく、会社の上役の人に上京してくれって言われたのだとか。今はその引き継ぎをし終わって大樹さんだけ東京に単身赴任しているが、忠夫が次の冬休みになったら百合子さんと一緒に上京するんだとか。
その時一緒にいた忠夫は寂しそうな表情をしていたな。大人の事情ってやつだから仕方ないだろう。
それに忠夫が上京しなければ、美神たちの運命まで変わってしまうから、忠夫には辛いだろうが行ってもらわねぇとな。
…更に5年後…
…あれから忠夫は冬休みになると同時に東京に引っ越していった。偶にハガキを送ってくれたが、最近は音信不通気味だ。
最も俺も地元の高校を卒業して、東京に来ているのだから忠夫のハガキが来ていたとしてもわからないがな。
…そう、今年は俺と因縁がある戸愚呂がこの世界にやってくるから、俺は上京したんだ。神界や魔界の調査によると、戸愚呂がこの世界に降り立った場所はこの東京だった。
俺の霊体のズレは完治したとヒャクメに太鼓判を押されたので、こうして上京したんだ。もし完治してなかったら原作でおキヌちゃんが蘇った時みたいに霊団に襲われて、戸愚呂の捜索どころではなかっただろう。その点は最初に気づいてくれて対処してくれたキーやんたちに感謝している。
俺の霊能力に関してだが、上京してくる前のこの数年で父さんや母さんとした模擬戦でなんとか合格点をもらったが、この2人強過ぎだろ…この2人に比べれば蔵馬師匠との修行がかわいく見えてきたよ…
たぶんだけど、俺の実力はその辺にいるGSより上で、美神玲子や小笠原エミ、六道冥子に匹敵するぐらいの力はあると思う…最も、冥子ちゃんがプッツンしたら俺はもとより美神やエミでも対処するのは無理だろうがな。
そんな俺が今何処にいるのかというと…
「まあまあまあ~、良く来てくれたわね~、冥子もよろこぶわ~。」
「突然お邪魔してすみません。」
「良いのよ~。有能な霊能力者は~わたしも大歓迎だし~、ナミちゃんからも~お願いされているしね~。」
…この間延びした喋り方を聞けばわかると思うが、俺が今いるのは六道家にある応接室だ。
何故か母さんと六道冥華さんは友達だったらしく、俺が上京して住む場所を世話してくれるとのことだった…が、案内されたのは六道家の広いお屋敷だった。
<続く>
…というわけで、櫂斗くんは横島の幼なじみになってもらいました。
櫂斗くんの霊体のズレですが、元々異世界の魂をGS世界に馴染ませるためにある程度期間が必要だろうと思い、およそ15年掛かったことにしました。
残りの3年はナギっちたちとの修行にしてみましたが、まさかまさかの蔵馬より厳しい修行になってしまいました
最後の方に出てきた冥華さんとナミちゃんが、どのようにして交流し出したかについては、次話で書いていけたら良いですね
それでは次回もお楽しみに!
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