~深い森の世界花リリィウッド~
白百合の集落
この小さな集落にこのあたりでではあまり見かけない、花騎士が訪れていた
花騎士駐屯地
「すみません~」
その花騎士は新緑色の長い髪を揺らし肩に大きなピコピコハンマーを担いでいた
屋敷の中に女性の声が響き渡る
するとしばらくして・・・
「はい、今日いらっしゃる予定だった花騎士の方ですよね、こちらにどうぞ」
大きなエントランスにある階段の上から女性の声が降ってくる
「は、はい」
花騎士が階段を上り女性についていく
(この子は花騎士じゃないみたい、多分一般の職員さんかな?)
駐屯地や騎士団の本拠地には基本団長と花騎士しか入れないが
団長と花騎士たちだけではどうのもならないこともある、そんな色々な雑務をするのが彼女たちの
仕事だ
「こちらです」
案内された先には両開きの他とは明らかに違う扉がある
「それでは私はこれで」
「あ!、ありがとうございました」
「いえ、これが私の仕事です」
「失礼します」
「どうぞ」
扉に向かって話しかけると中から返事が返ってくる
「やあ、はじめまして君の任務は聞いてるよ、まずは座りたまえ」
中に入ると花騎士よりも背が低く童顔の少年が出迎えてくれる
「し、失礼します」
「まずは、自己紹介と行こうか、僕の名前はジャル・オンド・レイ
本来は近くの町で団長をやっているが最近ここいらの害虫が増えていてね出張してきたんだ」
「サクランボです、ここにはブロッサムヒルの王様から指令を受けてきました」
「うん、うん大変だね君も、それで今回の話なんだけど・・・」
「?、何か問題でもあったんですか?」
花騎士改めサクランボが聞く
「それが朝から彼女の姿が見えないんだ」
「え、いないんですか?」
「内の花騎士たちで村中を探したんだが見つからなくてね、今は周辺を探してもらっている」
「この辺て害虫が増えているんですよね?」
「そんなんだ、速急に見つけて連れ戻さなければ」
「!、私も探しに行ってきます」
「わかった、そうだ!重要な話をするのを忘れるところだった!」
「なんでしょう?」
サクランボは逸る気持ちを抑え話に耳を傾ける
「一刻ほど前、村人から報告があった、どうやら病気の子供のための薬草を取りに行ったと」
「わかりました、注意して探してみます」
そう言うや否やサクランボが駆けていく
サクランボが出て行った後の執務室
「わざわざ自分一人で解決しようなんて、相談してくれれば協力したというのに・・・
誰もいない執務室に、呟きが漏れる
サクランボはこの集落にいる花騎士たちと一度合流した後、情報をもらい
森の中を進んでいた
「どこにいるんでしょう・・・まだ昼間だというのに薄暗い・・・」
キンッ
「!?」
何処からか、剣戟の音が聞こえてくる
「これは、あっちでしょうか」
あたりを付けた方に駆け出す
「はあ、はあ、私だって戦えるんだ」
赤髪の女性が剣を取り、カマキリ型の害虫と相対している
ギシャぁぁぁぁぁぁぁ
息も絶え絶えな女性にとどめを刺すべくカマキリが鎌を振りおろしてくる
「ダメぇぇぇぇぇぇぇ」
ガキン!!
ギリギリのところで間に合い鎌をハンマーの柄で防ぐことに成功する
___ギシャ?
カマキリが怯んだ隙にハンマーを振りおろす
キラキラ
頭部を強打され体力を削り切られたカマキリは断末魔を上げる暇もなく光の粒子に代わる
「よかった~ちゃんと勝てました」
サクランボが女性の方に振り向き声をかける
「無事でよかったです、あなたがジャル・オンド・クリスタルさんですね」
「はあ、はぁ、そうよ助かったわ」
「薬草は見つかりましたか?」
「ええ、無事に見つかったわ、これから帰ろうというところに見つかってね、危ない所だった」
「それはよかったです、さあ帰りましょう」
それから無事に村に帰り、とってきた薬草を使い薬を製作し子供は安静にしていれば助かるというところまで
回復した
クリスタルはその後こってりレイに叱られた
お説教も終わり、自己紹介をする
「改めまして、はじめましてサクランボです花言葉は【上品】よろしくお願いします」
「ジャル・オンド・クリスタルよこんな見た目だけど女よ、よろしく」
クリスタルはロングの赤髪に透き通るような水色の瞳をしており
洋服は女性らしさのかけらもないスーツをビシッと着こなしており、髪が長いことを差し引いても
女性には見えない、可愛いや綺麗という言葉より、かっこいいハンサムと言った言葉の方が先に出て来るような
容姿をしている
「さっそくですが本題に入りたいと思います」
そう言ってサクランボは肩にかけていたポーチから書類を出す
「え~とこほん
ジャル・オンド・クリスタル様、来月付で複合騎士団第3部隊団長を任せるものとする
詳細は今月末完成予定の複合騎士団本拠地にて通達するものとする、 ___ブロッサムヒル女王」
「私が?騎士団長に?」
「そうです、正確には複合騎士団第3部隊団長ですが」
「花騎士のことなにもわからないのに?」
「それは問題ありませんブロッサムヒルにつき次第、複合騎士団完成までみっちりお勉強です」
「はあ、断れないんだろうな・・・」
「断れないですね、普通は断りませんけどね」
「よかったじゃないか、クリスこれでお前も騎士団長だ」」
レイが祝福?する、ちなみにクリスはクリスタルの愛称らしい
「ではまいりましょうか」
「行きますか・・・」
こうしてイケメン女団長クリスタルの総合騎士団就任が決定したのであった