その煌めきに陰りなく   作:ジャガルナ

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誰もが一度は考える、ligth屈指の規格外同士の戦い。


波洵は質量からして規格外だけど大丈夫!ヘリオスならいけるさ!きっと総統閣下にも出来たはず!その後継のヘリオスが、出来ないはずなんてないんだ!覚醒を繰り返せば魂の質量なんて無限大に増え続けるからね!







ヘリオスVS波洵 序

それはあるいは有り得ざる可能性。

 

水銀の治世、永劫回帰という運命の車輪に紛れ込んだ者。小石でも、砂粒でもなく、世界を破壊し、創生する赫怒の救世主(スフィアセイヴァ―)

 

 

いつかどこかで光の英雄の正当なる後継者として光臨し、誇るべき比翼の生きざまを見届け、世界をよりよくせんがため、全人類と対話しようとした英雄(おおばかもの)。そしてその果てに、その比翼との死闘を演じ、最後には自身の無二の半身と再び融合した煌翼(ハイぺリオン)

 

 

その彼の可能性、細胞、イフとでも呼ぶべきもの。それが、水銀の回帰を越え、黄昏の輪廻を廻り、かの串刺し公(カズィクル・ベイ)白騎士(アルべド)と同じように、最大最悪の邪神によって木端微塵に砕かれた黄昏の残照とでも呼ぶべきから車輪から、なにもかもが自己愛に狂った世界に生まれ落ち。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()を持っていたが故に、自己愛に狂い、自慰を繰り返す目につく全てに怒りを抱きながらも、それがなぜかを本質的なところで理解はできず。ただただその赫怒の行き先を定められないままに生きてきた彼は、しかし―――ここに覚醒を果たす。

 

 

奇しくも、それは人類すべての大恩人にして黄昏の守護者たる覇道神、天魔・夜刀の死とまったくの同時。ヘリオスは()()()()()()()()()()()()()()()()()、天魔・夜刀という英雄が黄昏に帰って逝った時、その英雄の後継者として目覚めることは、ある意味では道理であったのだろう。

 

 

 

「―――なるほど、これがそうか。」

 

 

その声音に含まれるのは納得。ああそうか、お前だったのだなと、彼はようやく世界の理へと辿り着く。即ち、第六の天、最悪の邪神波洵が敷く滅尽滅相の理―――大欲界天狗道。生きとし生けるもの全て、己こそが唯一絶対でありなによりも素晴らしいという自己愛を極限まで肥大化させた下劣畜生の道理。

 

 

それこそがこの世界の悪性であり、それが故に怒っていたのだと、彼は深く納得を見せ―――爆発した。

 

 

 

「なんだそれは、ふざけるなよ塵屑が。こんな先のない世界を、一体どうして許せると思う。怒りに振り回されて事ここに至るまで気付けなかった塵屑の俺が正義であるなどと寝言を言う気はさらさらないが、それでも今を生きるものとして、先へと繋げることこそが生命としての正しいあり方だろうが!」

 

 

先のない命など認めない、許さない。定められた一生の中でこそ人は光り輝き、そして後継にその生きざまを刻むのだと。1人の人生はなにも1人で完結するものではない。その生きざまを誰かに託し、次へと繋げることこそ生命の本懐なのだと、ヘリオスは高らかに吠え猛る。

 

 

樹形図の行き止まり、先のない閉じた世界。そんなものは生命として生きながらにして終わっているのと同意義だ。故に、そう故にだ―――

 

 

 

「―――故に必ず粉砕しよう。貴様は駄目だ、先がない。貴様のような塵屑は、俺という塵屑を持って魂の一欠片まで灼き尽くそう。ああそうだとも、決して譲らん勝つのは俺だ!」

 

 

 

たとえこの身が燃え尽きようとも、悪に対して怒る気持ちに嘘はなく、貴貧もない。それが人の輝きだと、俺は心底から信じているのだから―――!

 

 

そうして赫怒の猛るままに、その手の中にニ刀を想成し、刹那のうちに世界を断った。他の何にも目などくれず、そのままヘリオスは世界の深層へと潜行していく。深く、深く、向かう先に確かな邪悪を感じながら、その身を変性させてゆく。

 

 

その身を焦がすは赫怒の(ヒカリ)。万象一切灰燼と化す熱量が、ヒトの形を成して唸る。胸の内から湧く言葉は、まさに旧世界への決別の祝言(祈り)で、来る新世界を寿いでいた。

 

 

彼こそは不出来な現実を破壊し、新たな地平を齎す救世主なれば。その根底にあるのはいつだって、誰かのために戦うという心だけ。それが自己愛に狂った果ての行動であると断じられても、恥じることなどなにもない。なぜなら彼は知っている。自分の言う救いを求めない人間がいることを知っているのだ。ここではないどこかで、そんなものなど迷惑だと、突っぱねる輩はきっといるのだろうと、彼は確信しているのだ。

 

 

―――だが。

 

 

だがそれでも、救いを求めぬ誰かがいるのと同じように、救いを求める誰かもいたのだ。ならば何を迷うことがある。この身は何処まで行っても救世主。誰かを救うことこそ本懐であり、笑顔を守ることこそが本望である。故に迷いなどありはせず、彼はどこまでも堕ちていく。その身に燃ゆる赫怒を滾らせて、万象の起点たる神の座へと―――。

 

 




たぶん10話以内には終わるんじゃないかな(希望的観測)
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