ラブライブ!Boyz&Girls School   作:のがっち

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音ノ木坂に夏が来たある日、スクールアイドルの祭典「ラブライブ!」が開催される事になった。そして、絵里の過去も明かされる…。


#10:エリーチカ

前回のラブライブ!

 

部活紹介の映像と取材を士、翔太郎、希と共に協力する事になった穂乃果達と紘汰達だったが、その合間にリーダーには誰が相応しいかのリーダー決定戦が行われた。しかし、リーダーは決まらず結局リーダーは無しという結果に終わったが、全員はリーダーに相応しいという存在の穂乃果に決まったという。そして、音ノ木坂にも夏が訪れたある日、あるイベントが開催される事になったが、それは話の中で伝えよう。

 

 

その頃、アイドル研究部は夏の暑さに耐えながらものんびりとしていた。

 

紘汰「あぢぃ~!」

 

雄輔「あぢぃ~よ~!」

 

翔一「うるさい!こっちまで暑くなるわ!!」

 

穂乃果「あ~あ、こういう夏の時ってなんかイベントとかやらないかな~」

 

その時、ドアから飛び出して入ってきたのは慌てた様子の花陽の姿があった。

 

映司「花陽ちゃん、どうしたの?」

 

花陽「た…た、たすけて!」

 

渡「助けて!?誰かに追われているの?」

 

花陽「じゃなかった!た、大変です!ラブライブです!ラブライブが開催される事になりました!」

 

穂乃果「ラブライブ!?……って何?」

 

紘汰「さあ?」

 

 

 

 

〜〜〜※※※〜〜〜

 

 

 

 

花陽は全員に分かりやすく説明するため、パソコンを開いてラブライブの公式サイトを映した。

 

花陽「スクールアイドルの甲子園、それがラブライブです!エントリーしたグループの中から、このスクールアイドルランキング上位20位がライブに出場、そしてNo.1を決める大会です。噂には聞いていましたけど、遂に始まるなんて!」

 

穂乃果「へぇ~!」

 

紘汰「すげぇな!」

 

海未「スクールアイドルは全国的にも有名ですしね…」

 

晴人「こういう大規模な大会、やりそうな感じだよな」

 

凛「盛り上がること間違いなしにゃ!」

 

花陽「今のスクールアイドルランキングから上位20位となると、1位のA-RISEは出場として、2位3位は……ま、まさに夢のイベント!チケット発売日はいつでしょうか~?初日特典は……」

 

穂乃果「…ってはなよちゃん、見に行くつもり?」

 

花陽「当たり前です!これはアイドル史に残る一大イベントなんですよ!見逃せません……!!」

 

紘汰「お、おお……」

 

花陽のアイドル好きの圧迫感に押されていく穂乃果と紘汰。

 

真姫「アイドルの事になるとキャラ変わるのよね」

 

翔一「オタクってやつか…」

 

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ♪」

 

穂乃果「なんだ、私てっきり出場目指して頑張ろうかと思ったよ」

 

花陽「え、えぇー!!そ、そんな私たちが出場だなんて恐れ多いです!」

 

真姫「キャラ変わりすぎ…」

 

翔一「しかもそんな隅っこに移り変わらなくても…」

 

凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃ♪」

 

ことり「でも、スクールアイドルやってるんだもん。目指してみるのも悪くないかも」

 

穂乃果「ていうか、目指さなきゃダメでしょ!」

 

弦太朗「穂乃果の言う通りだ!目指さなきゃ、恥だぜ!!」

 

映司「恥はかかないと思うけど…」

 

真姫「そうは言っても、現実は厳しいわよ」

 

海未「そうですね。確か、先週見た時にはとてもそんな大会に出られるような順位では…」

 

海未はスクールアイドルの専用サイトでμ'sのランキングを調べると、何かが変わっていた事に気付く。

 

海未「皆さん、これを!」

 

弦太朗「どうしたんだ?海未」

 

紘汰「お、おい!これ!」

 

ことり「順位が上がってる!」

 

真姫「うそ!?」

 

雄輔「マジで!!?」

 

真姫達と雄輔達はサイトを見ると、そこには急上昇のピックアップスクールアイドルにも選ばれ、視聴者からのコメントも書かれていた。

 

穂乃果「『新しい曲、カッコよかったです!』『七人に増えたんですね』『いつも一生懸命さが伝わってきて大好きです!』だって!」

 

ことり「他にも『CG映像がスゴいですね!』『演奏している人が神ってる!』とか書かれているよ!」

 

穂乃果「紘くん達が前作ったPVのおかげだよ!」

 

紘汰「そうかな~?いや、穂乃果達がいつも頑張っているおかげだよ」

 

渡「でもスゴい人気だね!」

 

真姫「そのせいね。最近、なんか…」

 

真姫の話によると、つい最近の帰り途中に近くの中学生が写真をお願いしたりという出待ちが起きていた。

 

ことり「出待ち!?」

 

穂乃果「うそ!私、したことない…」

 

紘汰「俺もだぁ~!」

 

晴人「いや紘汰、俺たちは無いから絶対…」

 

映司「こういう差も出るの?」

 

花陽「はい。アイドルというものは残酷な格差社会でもありますから」

 

穂乃果・紘汰「うぅ……」

 

晴人「なんで紘汰まで落ち込むんだよ…」

 

凛「でも、写真なんて真姫も随分変わったにゃ!」

 

真姫「わ、私は別に…///」

 

凛「あっ、赤くなったにゃ!」

 

すると、凛の言葉に頬を膨らませた真姫は凛の頭に向かって空手チョップをした。凛は痛がって尻餅を着いて泣いてしまう。そこへ、屋上の玄関からにこが飛び出して現れた。

 

にこ「みんな聞きなさい!重大ニュースよ!」

 

穂乃果「にこ先輩?」

 

渡「重大ニュースって?」

 

にこ「フフフッ、聞いて驚きなさい!今年の夏も盛り上がる、スクールアイドルの祭典!」

 

ことり「ラブライブですか?」

 

にこ「……知ってたの?」

 

映司「もう数分前に何度も聞いたよ。その話」

 

にこ「あっそう……とにかく!私たちもラブライブ出場するために気合い入れるわよ!」

 

翔一「(なんか急に開き直りやがった…)」

 

 

 

 

〜〜〜※※※〜〜〜

 

 

 

 

 

その後、穂乃果達と紘汰達はラブライブ出場について生徒会室へと向かって許可を得ようとしていた。

 

真姫「どう考えても、答えはとっくに出ているわ」

 

凛「『学校の許可?認められないわ!』」

 

雄輔「ブッ!ブハハハッ!!めっちゃ似てる!ブハハハッ!!」

 

翔一「笑ってる場合か!!」

 

凛は絵里の真似をしてそれを見ていた雄輔は爆笑すると、翔一は雄輔の頭を叩いて黙らせた。

 

穂乃果「でも、今度こそ間違いなく生徒を集められるんだけど…」

 

にこ「そんなの、あの生徒会長には関係ないでしょ。私たちの事を目の敵みたいに思ってるのよ」

 

花陽「どうして私たちばかり…?」

 

にこ「それは……あっ!もしかして学校内での人気が私に奪われるのが怖くて…」

 

真姫「それは無いわ」

 

にこ「ツッコミ早っ!!」

 

教室内にいたにこを真姫はドアを閉めた。何故にこがそこにいるのかは理解不能だが…。

 

雄輔「よし!こうなれば、無断でエントリーしようぜ!出場しようとこっちの勝手だろ?」

 

花陽「ダメだよ。エントリーの条件にちゃんと学校からの許可は必要って書いてあるもん」

 

雄輔「そうか…」

 

真姫「なら、直接理事長に話をするとか…」

 

穂乃果「えっ、そんな事出来るの?」

 

海未「確かに、部活の要望で原則としては生徒会を通じてとありますが、理事長へだったら禁止されている訳ではありません」

 

弦太朗「おお、ならいけるじゃねぇか!」

 

映司「それに親族もいるからもっと心強いしね」

 

映司の言葉に全員はことりを見つめて納得をするが、ことりは少し分からない様子であった。

そして、理事長室へと着いた穂乃果達と紘汰達だったが、理事長室の豪華そうなドアに威圧感を感じていた。

 

穂乃果「さらに入りづらい緊張感が…!」

 

真姫「そんな事言ってる場合?」

 

穂乃果「分かってるけど、なんかノックしづらい……」

 

雄輔「よし、任せろ!理事長室のドアをぶち壊す!!」

 

翔一「いやバカか!?なんでそんな事すんだよ!!止めろッ!!」

 

雄輔は理事長室のドアに向かって叩こうとすると、ドアが開いて中から希と絵里と士の姿があった。

 

希「おっ、お揃いでどうしたん?」

 

士「なんだ、お前らか…」

 

穂乃果「希先輩に士先輩……それに生徒会長まで!?」

 

にこ「タイミング悪っ…」

 

絵里「何のようですか?」

 

雄輔「いや別に!理事長室のドアをぶち壊そうなんて考えてないですよ!」

 

翔一「言うなッ!!…あの、理事長よりお話があって来ました」

 

翔一は理事長室に入ろうとすると、絵里が理事長室の前で妨げる。

 

絵里「各部の申請は生徒会を通す決まりよ」

 

真姫「申請とは言ってないわ、ただ話があるの!」

 

穂乃果「真姫ちゃん、上級生だよ」

 

穂乃果の注意に真姫は言葉を慎んで黙り混むと、そこから理事長がドアをノックして現れた。

 

理事長「どうしたの?」

 

理事長の薦めにより、穂乃果達と紘汰達は理事長室に入りラブライブについての説明とエントリーさせるようにお願いした。

 

理事長「スクールアイドルの祭典、それがラブライブですか?」

 

海未「はい。ネットの配信により全国に中継される事になっています」

 

ことり「もし出場出来たら、学校の名前をみんなに知ってもらえるって思っているの」

 

晴人「そこで、穂乃果ちゃん達μ'sもそのラブライブへ出場のため、理事長からエントリーの許可を得ようと思いまして…」

 

絵里「私は反対です!」

 

晴人達の話の途中からいきなり絵里が割り込んできた。

 

絵里「理事長は学校のための活動をするべきではないとおっしゃいました。であれば、彼女達の活動を認めない。ですよね?」

 

理事長「そうね。でもいいんじゃないかしら?エントリーするくらいなら」

 

穂乃果「本当ですか?」

 

理事長「えぇ」

 

紘汰「やったな、穂乃果!」

 

穂乃果「うん!」

 

理事長からのラブライブへのエントリーの許可を受けた穂乃果達と紘汰達はその場でハイタッチして喜んだ。

 

絵里「ちょっと待って下さい!どうして彼女達の肩を持つんですか?」

 

理事長「別にそういうつもりはないけど…」

 

絵里「だったら、生徒会も学校存続のために活動させて下さい!」

 

理事長「うーん、それはダメ」

 

絵里「意味が分かりません…」

 

理事長「そう?簡単な事よ」

 

絵里は理事長の言葉に納得がいかないまま、一礼をして理事長室へと退出した。

 

士「ったく、一人で突っ走りやがって」

 

にこ「ふんっ。ざまぁ見ろってのよ」

 

映司「にこちゃん!」

 

にこの発言に映司は軽く注意した。

 

理事長「ただし、条件があります。勉強を疎かにしてはいけません。今度の期末試験で一人でも赤点を取る生徒がいたら、ラブライブへのエントリーは認めません。いいですね?」

 

穂乃果「えぇ!?」

 

紘汰「マジで……!?」

 

ことり「まあ、さすがに赤点は無いから大丈夫かと……あれ?」

 

晴人「ひょっとして…?」

 

晴人達の目の前で急に落ち込む穂乃果、凛、にこ、紘汰、弦太朗、雄輔。お分かりいただけたかのようにこの人達全員赤点候補者がいた。

 

 

 

 

〜〜〜※※※〜〜〜

 

 

 

 

穂乃果・紘汰・弦太朗「大変申し訳ありません!」

 

凛・雄輔「ません!」

 

その後の部室で机に向かって頭を下げて海未達と晴人達に謝罪する穂乃果達と紘汰達。

 

海未「小学生の頃から知ってはいましたが、穂乃果…」

 

穂乃果「数学だけだよ!ほら、小学生の時の算数苦手だったでしょ?」

 

花陽「7×4=?」

 

穂乃果「にじゅう……ろく?」

 

海未「…かなりの重症ですね」

 

晴人「…で、紘汰と弦太朗は何が無理なんだ?」

 

弦太朗「俺は穂乃果と同じ数学だけど、九九は出来るぞ!」

 

紘汰「俺は歴史が苦手なんだよ!」

 

ことり「じゃあ、戦国時代で天下統一した人物は誰でしょうか?」

 

紘汰「そんなの簡単だ。織田信成!!」

 

晴人「…人物違うし、大体名前も違う」

 

その時の一年生はこんな一つ上の上級生を見て呆れた顔をして残念な思いで思っていた。

 

花陽「凛ちゃんと雄輔くんは?」

 

凛「英語!凛は英語だけはどうしても肌に合わなくて…」

 

雄輔「俺は古典だよ!レ点とか何とかよく分かんねぇし…」

 

花陽「た、確かに難しいよね」

 

凛「そうだよ!大体凛たちは日本人なのにどうして外国の言葉を勉強しなくちゃいけないの!」

 

雄輔「ホントだよ!古典の言葉なんて昔の言葉だから習って何の意味があるんだよ!」

 

真姫「もう!屁理屈はいいの!!」

 

凛「真姫ちゃん、怖いにゃ~…」

 

真姫「これでテストの点が悪くてエントリー出来なかったら、恥ずかし過ぎるわよ!」

 

凛「そうだよね…」

 

雄輔「ていうか、俺たちサポートも赤点取ったらダメなのか?」

 

翔一「当たり前だろ!ったく、やっと生徒会長を突破したっていうのによ!」

 

にこ「全くその通りよ!みんな、赤点なんて絶対取っちゃダメよ!」

 

別の机で逆さの数学の教科書を見ていたにこを穂乃果達と紘汰達はジト目で見ていた。

 

ことり「…にこ先輩、成績は?」

 

映司「ああ、にこちゃんは正直…」

 

にこ「ちょーっと!!ににに、にっこにっこに~が赤点なんてとと取るわけないでしょ!」

 

海未「動揺し過ぎです…」

 

にこは映司の口を無理矢理閉じて、赤点はないと言い張るが、嘘だとすぐにバレた。

 

海未「とにかく、試験の間に私とことりと晴人は穂乃果と紘汰と弦太朗の弱点教科を克服します」

 

翔一「なら、俺と渡と花陽と真姫は凛と雄輔の弱点教科の克服って訳ですね」

 

真姫「まあそれはいいとして、にこ先輩は映司先輩に任せればいいの?」

 

映司「うん。でも、にこちゃん相手に少し時間がかかるかも…」

 

にこ「だ、たから言ってるでしょ。にこは…」

 

希「それはウチが映司くんと一緒担当するわ」

 

部室からいきなり入ってきたのは希の姿であった。

 

穂乃果「いいんですか?」

 

希「うん。少しお役に立てるかな?」

 

映司「立てるよ!一人じゃ教えるのキツくて…」

 

にこ「言ってるでしょ!にこは赤点の心配なんてない…」

 

すると、希はいきなりにこの胸を鷲掴みして、軽く悲鳴をあげた。

 

希「嘘つくとわしわしするよ~?」

 

にこ「分かりました。教えて下さい…」

 

希「はい、よろしい」

 

穂乃果「よし、これで準備は出来たね!明日から頑張ろう!」

 

「「「おー!!」」」

 

海未「今日からです!」

 

「「「えぇ~~~!!?」」」

 

こうして、赤点候補者六人の弱点教科克服の勉強会が行われた。

 

凛、雄輔の勉強をサポートする真姫、花陽、翔一、渡だったが一向に進む気配がなかった。

 

凛「う~、これが毎日続くのかにゃ~…」

 

真姫「当たり前でしょ」

 

雄輔「翔一、腹減ったよ~!」

 

翔一「我慢しろ!」

 

凛「あっ!白いご飯にゃ!!」

 

花陽・雄輔「えっ!?」

 

凛の引っ掛けに花陽と雄輔以外のメンバーは引っ掛からず、真姫は凛の頭に向かって軽い空手チョップをした。

 

真姫「引っ掛かると思った?」

 

渡「花陽ちゃんと雄輔以外は…」

 

真姫と翔一は凛の引っ掛けにまんまと引っ掛かり、その姿を見て呆れた顔をする。その隣で穂乃果、紘汰、弦太朗の勉強のサポートをする海未、ことり、晴人だったが一年生組と同じく一向に進む気配がなかった。

 

穂乃果「ことりちゃん…」

 

ことり「あと一問だよ。頑張って♪」

 

穂乃果「おやすみなさい…」

 

弦太朗「俺も寝る…」

 

ことり「あっ!穂乃果ちゃんに弦太朗くん、寝たらダメだよ~!」

 

紘汰「ダメだ……限界だ……」

 

晴人「まだ5分しか経ってないっていうのに…」

 

海未「すみません、ことりに晴人。私、そろそろ弓道部に行かないといけないので、後は頼みます」

 

ことり「分かった!」

 

晴人「こっちの事なら任せといて」

 

翔一「そうだ、俺も剣道部行かねぇと!悪い渡、雄輔の勉強頼む!」

 

渡「うん、サッカー部は休みだから雄輔に限界まで勉強してやるよ」

 

雄輔「何ぃ!?止めろーッ!!」

 

海未と翔一は部活に行く準備をしていると、向かい側で希と映司がにこの勉強の手伝いをしていた。

 

希「じゃあ、次の問題の答えは?」

 

映司「にこちゃん、分かるよね?さっき教えたから」

 

にこ「え~と……に、にっこにっこに~…」

 

にこのふざけた回答に希は再びにこの胸に向かって鷲掴みをしようとすると、映司がそれを止めようとする。やがて、部室内は騒がしくなり勉強会どころではなくなった。

 

海未「これで身に付いているんでしょうか…?」

 

翔一「いや、ダメでしょ絶対…」

 

 

 

 

〜〜〜※※※〜〜〜

 

 

 

 

 

その後、海未は部活仲間の女子と別れて帰る途中に晴人と逢って、穂乃果達と雄輔達の勉強について話していると、校門前でイヤホンを着けて曲を聞いていた金髪で中学服の少女がいた。

 

晴人「(金髪に中学生…?珍しいな…)」

 

少女が聞いていた曲を海未と晴人がよく見ると、そこには海未達がファーストライブをやった講堂の映像があった。

 

海未「サイトに上がっていない映像まで…」

 

晴人「一体誰が?この子が…?」

 

???「うわぁ!?」

 

海未「あっ、すいません!」

 

???「あっ!園田海未さんですよね?μ'sの!」

 

海未「い、いえ!人違いです!」

 

海未は少し否定する感じでいたが、少女の落ち込む姿に負けて本人だと認める。

 

晴人「それより君、その映像は…?」

 

亜里沙「はい。亜里沙はいけなかったんですけど、お姉ちゃんが取ってきてくれたんです!」

 

海未「お姉ちゃん?」

 

すると、向こうから少女の名前を呼ぶ声がしたのは絵里であった。絵里は海未と晴人の姿を見て険悪な顔へと変わった。

その後、場所は近くの公園へと移り変わり、絵里から話を聞いた海未と晴人は先程曲を聞いていた少女の名前は絢瀬亜里沙という絵里の妹であった。

 

亜里沙「お待たせしました!」

 

海未「ありがとう」

 

晴人「ありがとね」

 

亜里沙は近くの自販機で飲み物を買い、海未と晴人に渡したが、渡されたのは『秋葉原のおでん』という飲み物とは違うものであった。

 

晴人「(なんで、おでんなんだ…?)」

 

絵里「ごめんなさい。向こうの暮らしが長かったから、まだ日本に慣れていないの」

 

海未「向こう?」

 

絵里「ええ。祖母がロシア人なの」

 

晴人「(だから金髪…いや、その理屈はおかしいか…)」

 

絵里「亜里沙、それは飲み物じゃないの。別なの買ってきてくれる?」

 

亜里沙「はい!」

 

亜里沙は絵里に頼まれて自販機へ行き、別の飲み物を買いに行った。

 

絵里「それにしても、あなた達に見られてしまうとはね…」

 

晴人「前から穂乃果ちゃん達と紘汰達で話していたんです。誰がネットにこの動画をアップしてくれたんだろうなって…まさか生徒会長だったとは思わなかったです」

 

海未「あの映像がなければ、私たちは今こうしてなかったと思うんです。あれがあたったから見てくれた人も増えたし、だから…」

 

絵里「止めて。別にあなた達の為にやったんじゃないから。むしろ逆、あなた達のダンスや歌がいかに人を引き付けられないのか、活動を続けても意味があるかどうか知ってもらいたくて…」

 

晴人「…そんな事の為に、あんな事を…?」

 

絵里「ええ。だけど、状況は想定外になって無くなるどころか人数が増えるなんて……でも、私は認めない。人に見せられるものになっているとは思えない、そんな状態で学校の名前を背負って活動したくないの。話はそれだけ…」

 

海未「待って下さい!じゃあ、もし私たちが…人を引き付けられるようになったら、認めてくれますか?」

 

絵里「…無理よ」

 

海未「どうしてです?」

 

絵里「私にとって、スクールアイドル全てが素人にしか見えないのよ。一番実力のA-RISEも素人にしか見えない」

 

絵里はそう言うと、亜里沙の元へと駆け寄る。

 

亜里沙「お姉ちゃん、ごめんね。時間懸かっちゃった」

 

絵里「もう話は終わったわ」

 

海未「…あなたに、あなたに私たちの事をそんな風に言われたくありません!」

 

海未は絵里に向かって強い言葉を言うが、絵里はそのまま聞いていないフリをして海未と晴人の前から立ち去ると亜里沙が先程買ってきて飲み物を海未と晴人に渡すが、飲み物とはまた違う『おしるこ』を渡されて海未と晴人は苦笑いをする。

 

亜里沙「あの…亜里沙、μ's、海未さん達のこと大好きです!」

 

亜里沙は笑顔でそう言うと、絵里の元へと駆けつけて行った。

 

晴人「…あの亜里沙っていう子はμ'sの事を尊敬しているように見ているけど、生徒会長と何処が違うんだろうな…」

 

すると、向こうから足音が聞こえた海未と晴人は向こうへと振り返ると翔太郎の姿があった。

 

海未「翔太郎先輩…」

 

翔太郎「あの生徒会長があそこまで本音を言うとはな。生徒会長について知りたければ、付いてきな。有力な情報を持つ者がいるぜ」

 

海未と晴人は言われるがままに翔太郎の後へと付いていった。

 

 

 

 

〜〜〜※※※〜〜〜

 

 

 

 

その頃、何処かのファーストフード店で希と映司はにこの為に勉強をしていたが、全く身に付いてないみたいだ。

 

にこ「にっこにっこに~!」

 

希「だから次ふざけたら、わしわしMaxだって言ったはずやん?」

 

映司「にこちゃん、いい加減にしないと自分の身が危ないよ」

 

にこ「待って!違うの。ふざけているんじゃなくて、こうすると答えが思い付くの!」

 

希「本当に?」

 

にこ「そ、そうなの!キャラチェンジすると、脳が活性化するっていうの。にこで~す。よ~し、今日はこの問題を解いちゃおうかな~。え~と、ここにこれを代入して……」

 

希「…して?」

 

にこ「え~と、それでこうだから……にこ分かんないよ~」

 

映司「(やっぱり…)」

 

にこの嘘の考えに映司は最初からお見通しだった。希はそんなにこをお仕置きのわしわしMaxを仕掛けようとするが、そこへ翔太郎達がやってきた。

 

翔太郎「何やってんだよ、お前ら…」

 

映司「え~と、勉強です…」

 

晴人「勉強しているようには見えないけど…」

 

海未「希先輩、聞きたい事があるのですが…」

 

希「ん、どうしたん?」

 

海未は希に絵里から聞いた話について話した。

 

希「そう、絵里ちがそんな事言っとったんや」

 

海未「はい。一番実力のあるA-RISEの事を素人にしか見えないというのは、いくらなんでも…」

 

希「絵里ちならそう言うやろうね。そう言える自信がある程、絵里ちにはある」

 

晴人「どういう事ですか?出来れば、教えて下さい」

 

希「知りたい?」

 

希の言葉に海未と晴人は軽く頷いた。そして見せられたのは、絵里がまだロシアにいた時の頃、当時の絵里はバレエをやってその踊りは会場の観客達を魅了する程のものだった。海未は希から見せられた映像に言葉に出せず、落ち込むような顔になった。

 

希「これが絵里ちがあんな風に言える理由や」

 

晴人「そうだったのか……あれ、海未ちゃん?」

 

海未はそのまま何も言わず自分の家へと向かい、帰っていった。

 

希「ちょっと、ショックが強すぎたかも…」

 

晴人「海未ちゃん…」

 

 

 

 

〜〜〜※※※〜〜〜

 

 

 

 

翌日の昼休み、屋上では練習着に着替えていた穂乃果達と紘汰達は発声練習をしようとしていた。

 

穂乃果「スゴい太陽だね」

 

紘汰「青い空、白い雲…」

 

雄輔「そして、蝉の声…」

 

凛「夏、かにゃ~」

 

弦太朗「青春が聞こえるぜ!」

 

にこ「よ~し、限界までいくわよ!」

 

「「「せーのっ!!」」」

 

希「何やっとるん?」

 

「「「あっ……」」」

 

その時、神出鬼没のように現れた希に穂乃果達と紘汰達は冷や汗をかいた。

 

希「昼休みは部室で勉強って約束したやん?」

 

穂乃果「い、いや!それは分かっているんです!分かってはいるんですけど!」

 

紘汰「そ、そうなんっすよ!でもあれだよ、練習しないとダメみたいな!」

 

凛「そうそう!なんか体動かさないと頭にどうかな~と!」

 

雄輔「怠けたらダメですよね?先輩!!」

 

弦太朗「そうだ!ひたすら勉強するより、体が大事だ!!」

 

にこ「私はこの子たちに誘われただけよ!」

 

穂乃果「あっ、嘘!にこ先輩から最初に誘ってきたくせに!」

 

紘汰「アンタ自分だけ逃げようとしてんじゃねぇよ!!」

 

凛「そうだよ!希先輩にビビっているようじゃアイドルは勤まらないとかなんとか言って!」

 

弦太朗「ビビってんじゃないっすよ!先輩!!」

 

にこ「ビビってないわよ!ていうか、デタラメ言うんじゃないわよ!!」

 

雄輔「デタラメって何だよ!凛が言ってた事もデタラメなのかよ!!」

 

希「そう。まあ、誰でもいいやん。どうせ、みんな一緒にお仕置きやから!フフフフッ……」

 

穂乃果「ウソッ…!いやぁぁぁ~!!」

 

紘汰「助けてくれぇぇぇ~!!」

 

希は穂乃果達には胸を鷲掴みするわしわしMaxで、紘汰達には親指を首辺りに押し付ける笑いのツボでお仕置きをして、やられた穂乃果達と紘汰達は潔く部室に戻り勉強する事になった。

 

希「今日のノルマはこれね!」

 

希は穂乃果達と紘汰達の弱点教科用の教材や問題集の大盛りをして渡した。

 

「「「鬼……」」」

 

「「「悪魔……」」」

 

希「あれ?まだわしわしと笑いのツボが足りてない子がおる?」

 

「「「まっさか~!」」」

 

海未「…ことり、晴人、穂乃果達の勉強をお願いします」

 

ことり「えっ?うん…」

 

海未はそう言うと、部室へと出ていってしまう。晴人はまだ絵里のバレエに落ち込んでいると思っていた。

その後、海未は生徒会室の前に立ってノックしようとすると、希が声をかけて止められた。

 

希「ショック受けたんやろ?絵里ちの踊りを見て」

 

海未は手元からウォークマンを取り出して、絵里がバレエをしている映像を見ていた。

 

海未「自分達が今までやってきたのは何だったんだろうと思い、悔しいけど生徒会長がああ言うのは分かると思いました」

 

希「だから、謝ろうと?」

 

海未「いえ、ダンスを教わろうと思いました。もし、今の先輩の半分でも上手に踊って人を引き付けれたらいいと思いまして…」

 

希「ウチの睨んだ通りや。あなた達なら、そう言うと思っとったわ。でも、その前にやる事があるんやない?試験まであと5日よ」

 

希がそう言うと、海未は真っ先に部室へと戻って穂乃果の事を見ると、ぐったりしている穂乃果達と紘汰達が目に見えた。

 

穂乃果「海未ちゃ~ん……」

 

紘汰「助けてぇ~くれぇ~……」

 

海未「今日から穂乃果の家で全員で泊まり込みます!勉強です!!」

 

「「「えぇぇぇ~!!鬼ぃぃぃ~!!」」」

 

 

 

 

〜〜〜※※※〜〜〜

 

 

 

 

 

それから、穂乃果達と紘汰達は5日間の地獄とも呼ばれる勉強会に耐えていった。そして期末試験当日、試験を終えた穂乃果は部室へと入ると海未達と紘汰達が待っていた。

 

真姫「どうだった?」

 

海未「今日で全教科返ってきましたよね?」

 

ことり「穂乃果ちゃん!」

 

凛「凛はセーフだったよ♪」

 

弦太朗「俺と紘汰も上手くいったぜ!」

 

紘汰「おう!」

 

にこ「アンタ、まさか私たちの努力を水の泡にするんじゃないでしょうね?」

 

「「「どうなの(どうなんだよ)!?」」」

 

穂乃果「う、うん。もう少し、良い点だったといいんだけど…」

 

穂乃果はカバンから赤字の53点という数学の答案を出して笑顔でピースすると、全員は歓喜の声をあげた。

 

穂乃果「よーし!久々の練習だ~!」

 

紘汰「行くぜ~!!」

 

花陽「ら、ラブライブ…!」

 

真姫「まだ目指せるって決まっただけでしょ?行くわよ♪」

 

花陽「うん!」

 

穂乃果達と紘汰達は理事長室の前に立ってノックしたが、理事長からの反応がなくドアを少し開けると理事長と絵里が話している姿が見えた。

 

絵里「そんな!説明して下さい!」

 

理事長「ごめんなさい。でも、これは決定事項なの。音ノ木坂学院は来年をもって廃校とします」

 

穂乃果「廃…校…?」

 

理事長から廃校という言葉に穂乃果達と紘汰達は驚愕した。その言葉に誰もが耳を疑った……。

 

To be continue.




まさかの理事長から廃校宣言!生徒会長の絵里は、そして穂乃果達はどう行動するのか?

次回、活目せよ!
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