ラブライブ!Boyz&Girls School 作:のがっち
前回のラブライブ!
3年後に国立音ノ木坂学院が廃校になると知った穂乃果、ことり、海未、紘汰は廃校を阻止するために手段を考えた。穂乃果は一番の有名校のUTX学園のスクールアイドル『A-RISE』を見て自分達もスクールアイドルになって生徒を集めると考えるが、生徒会長の絵里が穂乃果が設立するアイドル部を認めないという。それでも穂乃果は自分でやると決めた以上やると言い出しスクールアイドルを始めようとする。
紘汰「で、結局スクールアイドルをやる事になったのか?」
穂乃果「うん!だって、私がやるって決めた以上やるんだから!」
紘汰「ふ~ん。それで、ことりと海未もスクールアイドル部に入ったのか?」
海未「え、えぇ…まぁ…」
ことり「私は最初からスクールアイドルやりたいなぁ~って思ったから」
紘汰「そっか。よし!じゃあ3人がスクールアイドル部の設立を祝ってなんかおごってやるよ!」
穂乃果「本当に?」
紘汰「おう!俺が週に3回ぐらい通っているお気に入りの店で奢ってやるよ!」
ことり「やった〜!紘汰くんの奢りだ〜!」
海未「ありがとうございます、紘汰」
紘汰「いいっていいって。そんじゃ、行きますか!」
放課後、穂乃果達は紘汰のお気に入りの店へと案内する。その店の名は『DrupeRs(ドルーパーズ)』というパーラー店であった。
海未「街中にこんなお店があったなんて…」
紘汰「最近出来た店なんだ。まぁ、入れよ」
紘汰達はドルーパーズへと入ると、そこは少し狭そうな普通のパーラー店であった。
紘汰「阪東さ~ん、遊びに来たよ~!」
穂乃果「阪東さん?」
阪東「ん?よう、紘汰!また来たか!」
紘汰「うん。今日は俺の同級生っていうか、友達を連れてきたよ」
紘汰達を出迎えてくれたのは、ドルーパーズのマスターの阪東清治郎であった。
阪東「おっ、紘汰~結構可愛い子たち呼んでんじゃねぇか。隣にいるのはお前の彼女か?」
紘汰「なっ!?何言ってんだよ阪東さん!そんなんじゃねぇよ!!///」
阪東は穂乃果を見て紘汰の彼女かと勘違いされると、紘汰は赤面しながら必死に違うと言い張る。
穂乃果「私たち、普通の友達ですよ。ねぇ?海未ちゃん、ことりちゃん」
海未「え、えぇ…」
ことり「う、うん。でも穂乃果ちゃん、そこは普通に言わないほうが…」
穂乃果「???」
ことりの言葉に穂乃果の頭は???であった。それを見ていた海未は少しため息を漏らす。
阪東「まぁ取り合えず、ウチの自慢のパフェでも食べなよ。食いに来たんだろ?」
紘汰「ああ。頼むよ、阪東さん」
阪東は4つのグラスを用意して下から生クリーム、フルーツ、フレークと何層ものパフェを作る。
阪東「はい、お待ち!好きなパフェ選んでくれ」
紘汰「じゃあ俺はオレンジパフェで!」
穂乃果「私はバナナパフェにしよ~と!」
海未「私は…ブドウパフェにします」
ことり「ことりはメロンパフェで!」
「「「いっただきま~す!」」」
紘汰達は阪東が作ったパフェをそれぞれ手に取って食べると、紘汰達は幸せそうな顔になる。
紘汰「うんめぇ~!!」
穂乃果「美味しい~♪」
海未「口の中がとろけますね~」
ことり「はぁ~♪幸せ~♡」
阪東「そう言ってくれると嬉しいよ!」
やがて、紘汰達が食べるパフェは半分となっていくと、紘汰は昔の事を思い出す。
紘汰「パフェを見ると、沢芽市を思い出すなぁ~…」
穂乃果「沢芽市?」
紘汰「ああ。俺が昔住んでいた街の名前だ。小さい頃からずっと沢芽市にいたけど、高校の進学が音ノ木坂学院に決まってここに引っ越して来たんだ」
昔、紘汰は東京都の外れにある小さな街『沢芽市』に住んでいた。だが、高校の進学が決まった時、沢芽市から離れて音ノ木坂学院に来たという。
海未「そうだったんですか…」
穂乃果「ていうか、なんで今まで言わなかったの?」
紘汰「言ったらさ、アイツらの事を思い出してしまうからだよ。ミッチと舞を…」
ことり「ミッチさんに舞さん?」
沢芽市に住んでいた頃の紘汰には、友達がいた。同い年で幼馴染みの少女、高司 舞と後輩であった青年、呉島光実であった。
紘汰「アイツらと沢芽市から離れてから全然会ってないからさ。少し心配なんだ…」
穂乃果「紘くん…」
夕方、ドルーパーズでパフェを食べ終わった4人は会計を済まして外に出ていた。
紘汰「阪東さん、ごちそうさま!」
「「「ごちそうさまでした!」」」
阪東「あいよ。また来てくれよ」
紘汰「ああ!じゃあ、俺はこのあとバイトがあるから先に帰るわ」
穂乃果「うん、また明日!」
紘汰「おう!」
紘汰は夕日の先にあるバイト先へと走っていった。
穂乃果「紘くん、今でも音ノ木坂が好きなのかなぁ?」
海未「好きですよ。絶対」
ことり「私もそう思うよ。だって、高校一年生から一緒だったんだから」
穂乃果「そうだよね」
その夜、バイトを終えた紘汰は自分と姉の葛葉 晶と共に住んでいるマンションの団地へと帰る。
紘汰「ただいま、姉ちゃん」
晶「お帰り紘汰、ご飯どうする?食べる?」
紘汰「いや、バイト先の店長が喰わせてくれたからいいよ。それに今日は疲れたから寝るわ」
晶「じゃあ、お風呂早く入りなさい」
紘汰「ああ」
その後、紘汰はお風呂に入り終わって自分の部屋のベットに寝っ転がるとすぐに寝てしまう。
紘汰「(なんか今日はいつもより疲れたなぁ~。穂乃果達にパフェおごらせたからバイト張りきり過ぎたのかもなぁ…。早く寝よ…って、やべぇ電気付けっぱなしだ。消さないと姉ちゃんに怒られる)」
紘汰は自分の部屋の電気を消そうと目を開けると、紘汰の目の前には昼頃の太陽が照らされていた。紘汰は思いっきり起き上がるとそこには、音ノ木坂学院の屋上であった。
紘汰「あれ?なんで俺、屋上に…?」
すると、紘汰の近くで茶髪で白Tシャツを着ていた青年がいた。
???「葛葉紘汰…やっと出会いました」
紘汰「アンタ誰だよ?」
???「僕の事は知らなくてもいいです。でも、名前だけでも教えてあげます。僕の名前は紅渡。これから僕の言うことを聞いて下さい」
紘汰「えっ?」
紅渡と告げる青年は指を鳴らすと、次の瞬間辺りが暗くなった。やがて光が照らされるとそこには、棺の中に六人の少女と八人の青年の姿が現れた。
紅渡「凄い光景ですね。何か思い当たる事はありませんか?」
紘汰「いや、急にこんなもん見せられても…。あれって、棺だよな?」
紅渡「えぇ、棺です」
紘汰「棺って死んだ人間を入れる箱なんだろ?なんで俺にこんな…」
紅渡「彼らと彼女らはまだ死んではいません。まだ目覚めていないからです」
紘汰「目覚めていない?どういうことだよ?」
紅渡「彼らと彼女らは運命に選ばれた存在なんです。それも今動き出そうと…。しかし、目覚めたのはあなたと親友の三人を入れて四人だけ…葛葉紘汰、あなたは運命の柱となる。それが彼らと彼女らを棺から目覚めるたった一つの方法です」
紘汰「なんで俺なんだ?ていうか、アンタ一体?」
紘汰は紅渡に話かけようとすると、急に辺りが強く光だした。そして、紘汰が目を覚ますと自分のベットの上にいた。
紘汰「夢だったのか?」
紅渡『いえ、夢ではありません。あなたが彼らと彼女らの棺から目覚めさせるには女神の一人である高坂穂乃果を守らなくてはなりません。僕はあなた達の活躍を見守っていきます』
紘汰「俺が…穂乃果を守る…?」
それから朝へと移り変わり、紘汰は学校に入りすぐに穂乃果達がいるクラスに向かった。
穂乃果「あ、紘くんおはよう!」
紘汰「穂乃果!俺、決めた!」
穂乃果「えっ?どうしたの急に…」
ことり「何を決めたの?紘汰くん」
紘汰「俺、穂乃果達が入部するアイドル部のサポート役をする事にしたんだ!」
「「「え?…えぇーーー!!?」」」
紘汰の急な発言に穂乃果達は驚愕した。昨夜の紘汰は紅渡と出会った夢を見て紅渡の言葉を聞いて穂乃果を守れるのは紘汰しかいないと告げられ、考えた末紘汰はアイドル部のサポート役をすると言い出す。
穂乃果「紘くん、それ本当なの?」
紘汰「ああ、俺は自分で決めたんだ。学校の廃校を阻止する穂乃果達のために何か出来ない事はないかと思ってさ」
海未「それで私たちをサポートすると?」
紘汰「おう。良いアイディアだろ?なっ、晴人!」
紘汰達の近くで朝食用のプレンシュガーのドーナツを食べていた晴人は紘汰の考えに少し疑問していた。
晴人「なんでそこまでするんだ?確かにどの学校でもスクールアイドルをすれば入学希望者は増えると思う。だけど、生徒会長でも認めない今に紘汰はなんでそこまでするんだ?」
紘汰「俺は…諦めてほしくないんだ。確かに、穂乃果達がスクールアイドルをして入学希望者が増えるかどうかも分からないし、続けれるかも分からない。だけど、穂乃果達が頑張る姿に諦めてほしくないんだ。だから俺は穂乃果達を支えていきたい、それが俺が考えた結果なんだ!」
紘汰の言葉に晴人は紘汰の目をずっと見つめると、晴人は急にニヤつく。
晴人「相変わらず無茶な事を考える奴だな。そこまで言うんなら、俺もアイドル部のサポート役を手伝うよ」
紘汰「晴人…本当なのか!?」
晴人「ああ!」
紘汰「よっしゃー!ありがとな、晴人!」
紘汰と晴人のじゃれあう姿を見た穂乃果達は自然に笑顔になっていた。その後、紘汰は学校の廊下でスキップしながら喜んでいた。余程、晴人を誘って入ってくれたのが嬉しいのか顔がにやけているのも見える。すると、目の前から歩いてきたのは生徒会長の絵里だった。
紘汰「生徒会長…」
絵里「少しいいかしら?」
絵里は紘汰と話をするために中庭へと連れて行った。
紘汰「話ってなんだ?」
絵里「あなた、同じ学年の子と一緒にスクールアイドルを始めたのね?」
紘汰「そうだけど、なんでそんなことを…」
絵里「うちの生徒会の一人が聞いていたのよ。悪いことは言わないわ、すぐに辞めなさい」
紘汰「なんだと!?」
絵里「私はあの子たちに忠告はしたわ。部活は生徒を集めるためじゃない、思い付きの行動で学校に迷惑をかけてほしくないと…」
紘汰「迷惑なんてまだかけてないだろ!それに、穂乃果たちは学校のために頑張ってんだ。何もしないよりはマシだろ?」
絵里「だからといって、あなたが首を突っ込む必要はない筈よ。このまま続けていったら、あなたは確実に自分の無力さに陥るわ」
紘汰「でも、俺は……」
絵里「二度と変な行動はしないでちょうだい。それでも止めなかったら、あなた達をこれから厳重注意するわ…」
絵里は紘汰との話を終えると、その場から去って行った。
その後、授業を終えて帰り道にUTX学園に立ち寄った紘汰は目の前のモニターに映し出されたスクールアイドルのA-RISEのダンスを見ていた。
紘汰「やっぱ穂乃果の言ってた通り、スゲェな…(でも、生徒会長の言ってた事が本当になったら俺は立ち直ること出来るかな…)」
紘汰はそう思っていると、横で真剣に夢中に見て感動していた女の子を目撃した。服装からにして紘汰と同じ学校で一年生のリボンを付けていた。
紘汰「(おっ、俺と同じ学校の子で一年生が夢中に見てる。やっぱ人気あんだな〜…でも、あの子どっかで見たことあるような?)」
紘汰は女の子の姿をじっと見つめていると、気が付いた女の子が何やら怯えた様子で紘汰を見ていた。すると、紘汰は女の子の元へと近づくと同時に問いかけた。
紘汰「あのスクールアイドル、好きなのか?」
???「えっ?は、はい…」
女の子は紘汰の質問を軽く答えた。
紘汰「そっか。ごめんな、いきなり聞いちゃって」
???「い、いいえ…あっ、その制服ってオトノキの人ですよね?」
紘汰「ああ。俺は葛葉紘汰、二年生だ」
花陽「わ、私は…小泉花陽、一年生です…」
紘汰「花陽ちゃんか。そういえば、昨日の朝でここでやっていたライブ映像も夢中で見てたよな?」
花陽「は、はい!スゴくカッコよくって…A-RISEのファンなので…」
紘汰「そうなんだ。うちの学校もスクールアイドル始めようって乗り気のヤツがいるんだけどさ、なんか色々と難しくって…こんなのやって大丈夫なんかな〜って思っちゃってさ」
花陽「そうなんですか……でも、頑張って下さい!私、応援します!だから、簡単に諦めないで下さい!」
紘汰「花陽ちゃん…」[newpage]それから紘汰は花陽と別れて、帰ろうとすると紘汰のスマホから穂乃果宛にメールが届いて家まで来て欲しいという連絡であった。
紘汰「穂むら…ここだな。穂乃果の家は」
紘汰は穂むらのドアを開けると、そこには穂乃果の母が店の売り物であるこし餡まんじゅうをこっそりと食べていた。
穂乃果の母「あら、いらっしゃい。紘汰くん」
紘汰「こんちは、穂乃果のお母さん…って、またつまみ食いですか?」
穂乃果の母「ちょっと味を確かめていて…穂乃果なら二階にいるわよ。海未ちゃん達と一緒に何やら張り切っているみたいよ」
紘汰「海未達もか…晴人もいますか?」
穂乃果の母「居るわよ。そうだ、このこし餡まんじゅうを持ってくるといいわ」
紘汰「あ、ありがとうございます…」
紘汰はこし餡まんじゅうを持って二階の穂乃果の部屋へと向かった。紘汰は穂乃果の部屋のドアをゆっくりと開くと、そこには何かにはしゃいでいる穂乃果の姿があった。
穂乃果「ねぇ!やっぱり新入生歓迎会に講堂でライブやるのはどうかな?そしたら、みんな見に来てくれるよ!」
海未「待って下さい!まだその段階は早過ぎますよ!」
ことり「考え方はいいけど、やれるかどうかの問題だよ」
晴人「うん。もう少し計画した方がいいと思うけど…」
穂乃果「えー?そんなこと言わずに早くやろうよ〜!!」
海未「話が繋がりませんよ!」
提案を思いついて行動に移したがっている穂乃果に対してそれに批判する海未達を見ていた紘汰は顔を微笑んでいた。
紘汰「(そうだよな。まだやり始めてないのに、諦めるのは早いよな。紅渡、花陽ちゃん、俺、絶対に頑張ってやる!廃校を阻止するために!)」
そう思い、紘汰は穂乃果の部屋のドアを開いて穂乃果達の話に入っていった。まだ始まった彼女らの目標はこれからである。
ED:Rise up your flag
♪:葛葉紘汰(CV:佐野 岳)
どうも、のがっちです。
紅渡の言いつけに紘汰は穂乃果達のサポートとして頑張るが、果たしてそれが棺桶を解放できる引き金となるのだろうか?
そして、次回は真姫に作曲をお願いしたり、練習場所を決めたりと準備する回です。