ラブライブ!Boyz&Girls School 作:のがっち
随分と長く空けてしまい申し訳ないです。本年から再始動する形でやらせていただくので、よろしくお願いします。
それでは、スタート!
前回のラブライブ!
ファーストライブ前日を迎えた穂乃果達だったが、海未が人前で躍り歌いたくないや衣装を着るのが恥ずかしがっていて、前日に問題が発生連発。しかも、本番当日には1年生どころか生徒誰一人も見に来ていないという異常の事態が発生するも、穂乃果とことりと海未は全力でダンスと歌を行い、ファーストライブはこうして成功と共に幕を閉じたのであった。
それから、ファーストライブを終えた穂乃果達は紘汰達と共に無事に成功出来たことを祝福しようとドルーパーズで外食する事になった。
紘汰「はぁ~、疲れた~!ファーストライブ成功出来たんだよなぁ?」
晴人「そんなの知らねぇよ。穂乃果ちゃん達が満足出来たらそれでいいんじゃねぇのか?」
弦太朗「でもよぉ~、あの生徒会長が認めない限りさ~、ダチになれねぇよ…」
「「「はぁ~……(´・ω・`)」」」
穂乃果「なんか紘くん達、スッゴク落ち込んでいるね」
海未「私たちのためにチラシ配りとかをやってくれましたしね…」
ことり「紘汰くん達が一番頑張っているように見えるね」
紘汰達が落ち込んでいると、阪東が紘汰達にハヤシライスを渡した。
阪東「とにかく、お前ら食え!食え!食え!!食え!!!」
「は、はい!!」
穂乃果達と紘汰達は阪東から渡されたハヤシライスを急ぐかのように早食いをする。
阪東「人間、飯さえ食っていれば生きていけれるさ」
海未「確かにそうですね」
紘汰「(阪東さんって、たまに意味深い事を言うんだよなぁ…。海未もそうだけど)」
穂乃果達と紘汰達がハヤシライスを食べている中、店から一人の青年、火野映司が現れた。
阪東「よぉ映司!」
映司「こんばんは、阪東さん」
紘汰「ん?…あぁーーーッ!!」
映司「え?…あぁーーーッ!!」
穂乃果「どうしたの?紘くん!」
ことり「この人…!」
紘汰「アンタは………誰だ?」
紘汰の発言に穂乃果達と晴人達はその場で思わずずっこけた。
晴人「何言ってんだよ紘汰!ファーストライブに見に来てくれた生徒じゃねぇかよ!!」
紘汰「えっ、生徒?」
弦太朗「ほら、よく見ろ!音ノ木坂学院の制服を着てんじゃねぇか!」
紘汰は映司の背格好をじっくりと見て、手のひらの上に拳をポンッと叩いて思い出したような顔をする。
紘汰「あ~、そういえばそうだ!」
晴人・弦太朗「遅ぇよ!気付くの!!」
海未「よく見ると、ネクタイの色も緑色ですね」
ことり「じゃあ、3年生?」
穂乃果「3年生が私たちのファーストライブに見に来てくれるなんて!やっぱり成功したんだよ!」
紘汰「よっしゃー!」
実は、穂乃果達のファーストライブを見に来てくれた生徒は1年生の花陽と凛と真姫だけでなく、他の男子1年生や映司と同じ男子3年生も見に来たという。
紘汰「でもなぁ~、3年生だからって…」
晴人「まあ、3年生だからって…」
弦太朗「3年生だからこそ出来る自信っていうか…」
穂乃果「3年生にしか出来ないものかなぁ?」
海未「いえ!今まで見た3年生の中で圧倒的に変です!」
ことり「確かにそうだね。その…」
「「「パンツ……」」」
実は、ファーストライブの時に見に来た映司は木の棒にパンツを掲げていたという普通の生徒より少し変な3年生であった。
映司「ちょっ、ちょっと!そんな変な目っていうか、ジト目は止めてよ!確かに俺は他の生徒より変な感じだよ。パンツ掲げて『何やってんだ?コイツ』みたいな視線で見られているのは分かる」
ことり「自覚、しているんだ…」
映司「でも、俺がいつもパンツを掲げているのはちゃんとした理由があるんだ!」
紘汰「いつもって…毎日パンツ掲げてんのかよ!?」
晴人「やっぱアンタ、普通より変だ」
阪東「まあ、話はその辺にしとけ。映司、バイトしに来たんだろう?まず、洗い物からやってくれないか?」
映司「は、はい!」
映司は阪東の指示を聞いて台所で食器などの洗い物をすると、穂乃果達と紘汰達は洗い物をしていた映司に質問をする。
弦太朗「…で、さっきの話なんだけどよ。映司先輩、なんでアンタはいつもパンツを掲げているんだ?」
映司「ストレートに聞くね、君は」
弦太朗「よく言われる。俺は音ノ木坂学院の生徒全員と友達になる男、如月弦太朗だ!」
穂乃果「なんか弦太朗くんの背中からモクモクと炎が見える。しかも熱い…」
晴人「さすが青春ボーイと呼ばれただけの事はあるな」
映司「で、何の話だっけ?…ああ、なんでパンツをいつも掲げているかだよね。それは、俺のじいちゃんの遺言なんだ…」
海未「遺言?」
映司は小さい頃、旅行好きの映司の母と一緒に過ごしていた。その時の母方に祖父、映司のおじいちゃんがいた。
映司「その時のじいちゃんが俺に『男はいつ死ぬか分からない。パンツだけは一張羅を履いておけ』って言われて。そんなじいちゃんが俺の前に言ったのはアレで最後なんだ」
ことり「そうなんですか…」
穂乃果「うぅ…かなし~いよ〜!」
弦太朗「ああ!映司先輩の熱意と悲しさがジンジン、キタ~……」
映司「え~と、そんなに泣いたらすごく不快感を感じるんだけど…。ていうか、泣けるかな?」
晴人「いや、話したアンタがそこまで考える事はないだろ…」
海未「ですが、映司先輩の祖父さまの遺言を聞いてそれをちゃんと守っている映司先輩は立派だと私は思います!」
映司「そうかなぁ?俺はじいちゃんの遺言通りになっているかどうかは分からないと思うけど…」
映司の話を聞いていた穂乃果と弦太朗はハンカチで涙を吹いたり、ティッシュで鼻を咬んだりすると、穂乃果は急にある事を思い出す。
穂乃果「そうだ!映司先輩、μ'sのサポート係としてスクールアイドル部に入部しませんか?」
映司「えっ?」
紘汰「ま、待てよ穂乃果!」
海未「そうですよ穂乃果。なんでいきなりそんな話を持ち出したのですか?」
穂乃果「だって、映司先輩は私たちのファーストライブを見に来てくれたんでしょ?なら、私たちの事を少し興味をもってくれたんじゃないかなぁ~っと思って!」
晴人「まあ、あのファーストライブは多少の生徒が見に来たのは間違いないと思うけど…」
穂乃果「でしょ?だから映司先輩、μ'sのサポート係に入って…」
映司「お断りするよ」
穂乃果「え~!?なんでですか?」
映司「ファーストライブを見に来たのはたまたま講堂で何かやっていたのが気になっていただけだから、興味はもっていない。それに、俺がいなくても君たちμ'sは成り立っている可能性はあるからね」
穂乃果「映司先輩…」
映司「もう遅いから帰りなよ。俺はまだバイトがあるから、また明日学校で!」
穂乃果達はドルーパーズから出ていくと、そのまま自分たちの家へと帰って行った。
翌日、穂乃果達と紘汰達は神田明神でいつものように朝練を開始していた。ファーストライブで行った「START:DASH!!」の振り付けの復習や階段ダッシュ、柔軟トレーニング、筋トレなどをする。
穂乃果「はぁ~、疲れた~!」
ことり「さすがにファーストライブ後の朝練は少しキツいよ~、海未ちゃ~ん!」
海未「いいえ、これくらいは当たり前です!私も弓道の試合後に必ず基礎練習などをしっかりとしているので!」
穂乃果「海未ちゃん、真面目過ぎっ…」
海未「それに紘汰達を見てください。昨日は疲れた様子でため息をついていたのに、真面目に朝練をしているんですよ!」
ことり「ふぇ?紘汰くん達が?」
ことり達が紘汰達を探そうとすると、階段ダッシュをしている紘汰達の姿があった。
紘汰「はぁ~!疲れた~!!」
穂乃果「紘くん。それに晴人くんに弦ちゃん。なんで3人まで朝練しているの?」
紘汰「なんでって、俺たちもこれくらいやっておかないといけないだろ?」
晴人「穂乃果ちゃん達が頑張っているのに、俺たち何もしてやれないのは出来ないから」
弦太朗「水分補給や柔軟トレーニングの手伝いもサポートにとっては大事な仕事だけどさ、頑張っている穂乃果達の気持ちも分かった方がいいと思ったんだ」
穂乃果「そうなんだ。フフッ…、ありがとう♪」
穂乃果の言葉に紘汰達は頭を掻いて、頬を少し赤くなった。
紘汰「やっぱりあのパンツ…じゃなくて、映司先輩をサポート組に入らせた方がいいかなぁ…?」
穂乃果「私はその方がいいと思うよ」
弦太朗「よし、なら早速映司先輩の所に行くぞ!」
士「止めておけ」
すると、階段から歩いてやってきたのは士の姿であった。
紘汰「アンタは確か…」
士「生徒会庶務3年生、門矢 士だ」
晴人「生徒会の人が俺たちに何の用ですか。もしかして、あの会長さんが等々俺たちを本気で潰すとか?」
士「今日はそんな話じゃない。映司についてだ」
海未「映司先輩の…」
士は穂乃果達と紘汰達に映司の過去について話した。昔、海外で旅をしていた映司は世界の子供達を救うために地域から多額の寄付金を寄付したが、当時の外国は内戦状態であり、映司が集めた寄付金を内戦の資金にデモ集団が武器へと変えられてしまったのである。
ことり「そんな事があったなんて…」
士「だが、事態はそれだけじゃ終わらなかった。映司が馴染んでいたアフリカの内紛地帯の村で、映司は目の前で一人の少女を救い損ねた…」
士の言葉に穂乃果達と紘汰達は息を呑み込むような表情を見せる。
士「その後、デモ集団に拉致された映司だったが、アイツが政治家の息子である事を知れて解放された。だが、映司の心は当然ズタボロだ。それ以来アイツは自分の無力さを感じて親元から離れたんだ」
晴人「あの人にそんな過去が…」
士「だから、アイツを仲間として入れるんなら、それだけの覚悟が必要だ」
紘汰「覚悟……」
それから放課後へと変わり、授業を受け終わった映司は一人帰る準備をしていた。カバンの中には映司が目の前で失った少女の写真があった。
映司「(彼らと彼女らがやっているアイドル部に俺が加わったら、きっと救えないほどの後悔をしてしまう…)」
映司が帰宅しようと教室の扉を開けると、そこには穂乃果達と紘汰達の姿があった。
映司「君たち…」
穂乃果「映司先輩、お願いがあります!」
映司「お願い?もしかして、μ'sのサポートの事?だから、俺は入らないって…」
紘汰「お願いです!映司先輩!」
映司「…どうして、俺じゃないとダメなんだ?」
弦太朗「…救いたいからだ。アンタが昔起きた後悔を俺たちは士先輩から聞いた」
映司「あの人がそんな事を…。内緒にしてほしいって言ったのに…」
晴人「映司先輩、辛いと思うけど穂乃果ちゃん達の支えとなってくれないか?確かに、昔の事でまた何が起きてもおかしくないし、μ'sの今の現状は生徒会長でさえ認めていない。でも、それでも何も出来ないより、何かした方がいいと俺は思います!」
海未「あなたは世界を変えようと、私たちの知らない所で頑張っていました。ですから、今度はあなたの力を借りて、μ'sの…この学校を一緒に変えましょう!」
映司「みんな……」
すると、穂乃果が映司に向かって手を差し出すと、映司は穂乃果の手を掴んだ。
映司「やろう!この学校を変えよう!みんなで!!」
穂乃果「映司先輩…!」
紘汰「よっしゃー!新しい仲間だー!」
弦太朗「そうと決まれば、早速映司先輩がμ'sのサポート組に入った事を祝して乾杯だー!」
ことり「でも、お金は誰が払うの?」
穂乃果「それはもちろん、紘くんが払ってくれるよ♪」
紘汰「えぇーーー!!?」
紘汰のリアクションに穂乃果達と晴人達が笑うと、映司も思わず笑ってしまう。その頃、生徒会室では士がこの前μ'sのファーストライブで撮った写真を眺めていた。そこには、穂乃果、ことり、海未が二重の姿の笑顔が描かれていた。
士「まだ、ここから離れる訳にはいかないな…」
To be continue.
次回、『まきりんぱな』が登場!
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