ラブライブ!Boyz&Girls School   作:のがっち

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スクールアイドルに憧れる花陽であったが、やりたいという勇気がなかった。その時、真姫と凛が花陽の手を差し伸べるのであった。


#6:まきりんぱな

前回のラブライブ!

 

ファーストライブを終えた穂乃果達と紘汰達の前に現れたのは、ファーストライブの時に見に来てくれた3年生の火野映司だった。穂乃果はそんな映司にμ'sのサポート係として入部させようとするが、映司は穂乃果の誘いから拒否された。そんな中、映司の過去を知っている士が穂乃果達と紘汰達に告げる。映司の悲しき過去を知った穂乃果達と紘汰達だったが、それでも映司を誘い、遂に映司をμ'sのサポート係として入部する事になった。

それから2日ほど経った頃、ここは音ノ木坂学院の1クラスしかない1年生の教室である。そのクラスにいる眼鏡を掛けた花陽が悩んでいた。それは、2日前に学校の講堂で行われた穂乃果達μ’sのファーストライブを見て入部するかしないか考えていた。

 

花陽「どうしよう…」

 

凛「かーよちん!」

 

花陽「あっ、凛ちゃん!それに火神さん達も…」

 

花陽の机の前にやってきたのは幼馴染の凛と同じクラスの男子、火神雄輔、櫻井翔一、羽村渡であった。

 

雄輔「どうしたんだよ、花陽」

 

翔一「おい雄輔、まだ1ヶ月しか経ってないのに女子の前で下の名前呼ぶの止めろ」

 

雄輔「いいじゃん、同じクラスなんだからよ。はぁ~!なーんかかったるいな~将来って…」

 

翔一「何だよ、急に…」

 

渡「あっ、もしかしてさっき先生が渡された『将来の夢について』のこと?」

 

実は、先ほど授業終わりに花陽達の担任の教師が『将来の夢について』というプリントを渡していた。そのことについて雄輔はため息を吐いていた。

 

雄輔「将来の夢なんて、小学生じゃないんだからな。しかも1週間以内だぜ?」

 

翔一「でも、あれは確か評価に入るとかって先生言っていたぞ」

 

凛「えぇ~!?凛、全然知らないでネコになりたいって書いちゃったにゃ!!」

 

翔一「どんな夢なの、将来ネコになりたいとか…」

 

翔一は凛の将来の夢がネコになりたいということに肩を崩して呆れた顔をした。その内に話は将来の夢についてが話されていき、雄輔はサッカー選手、翔一は料理人、渡はバイオリニストと次々と話が盛んとなった。

 

花陽(みんなすごい夢をもっているんだな…)

 

渡「そういえば、小泉さんの将来の夢って何ですか?」

 

花陽「えっ!?わ、私は…」

 

凛「凛知ってるよ~。かよちんはアイドルになりたいんだよね!」

 

雄輔「アイドル!?スッゲェ夢もってんな!!」

 

渡の質問に答えられなかった花陽を代わりに凛が話をすると、それを聞いていた雄輔が驚愕な顔で叫びだした。

 

凛「色んなアイドルの振り付けとかも完璧に覚えているんだよねー!」

 

翔一「そうか。小泉さん、頑張って下さいね!」

 

花陽「は、はい……」

 

花陽は小さな声で返事をした。だが、今の花陽は自分の夢に自信がなかった。まるで、心の奥で溜まった曇りがそのままあるみたいに…

それから2日ほど経った頃、学校の飼育用のアルパカ前でことりはアルパカのオスの方に見とれていた。

 

ことり「はぁ~…♡ふぇ~…♡」

 

穂乃果「ことりちゃん、最近毎日来るよね」

 

海未「急にハマったみたいです」

 

紘汰「アルパカに?」

 

晴人「みたいだな…ことりちゃん、チラシ配りするからアルパカ対面は終わりな」

 

ことり「あとちょっとだけ〜♪」

 

晴人はことりの腕を軽く引っ張ろうとするが、ことりは二匹のアルパカの可愛さに釣られて離れようとしなかった。

 

海未「ことり、五人に部として認めてもらわなければ、ちゃんとした部活は出来ないのですよ!」

 

弦太朗「その為に部員を集めねぇと…」

 

ことり「う~ん、そうだよねぇ~…」

 

映司「ダメだ、完全に見とれているね…」

 

穂乃果「……可愛いかな?」

 

穂乃果の言葉に気に触ったアルパカのメスの方が穂乃果達に威嚇すると、穂乃果達と紘汰達は少しビビった。

 

ことり「え~?可愛いと思うけどな~♪首の辺りとかフサフサしているし…♡はぁ~、幸せ~♡♡♡」

 

穂乃果「ことりちゃんダメだよ!」

 

海未「あ、危ないですよ!」

 

ことり「大丈夫だよ」

 

ことりがアルパカの首を触り続けると、アルパカはことりの顔を舐めていくと、ことりは体勢を崩してしまう。

 

穂乃果「ことりちゃん!」

 

晴人「大丈夫!?」

 

海未「ど、どうすれば…?あっ、ここはひとつ弓で!」

 

映司「ダメだよっ!!」

 

紘汰「アルパカ殺す気かよっ!!?」

 

海未の言葉にアルパカのメスの方は穂乃果達と紘汰達に向かって顔を出して威嚇してきた。

 

穂乃果「ほら、変なこと言うから!」

 

弦太朗「アルパカ怖ぇ!!」

 

すると、穂乃果達と紘汰達の横から入ってきたのは花陽であった。花陽はアルパカのメスの方に首を触って機嫌を直した。

 

穂乃果「大丈夫?ことりちゃん」

 

晴人「怪我してない?」

 

ことり「う、うん。嫌われちゃったかな~?」

 

花陽「平気です。楽しくて遊んでいただけだから…」

 

花陽はアルパカが飲んでいる水のペットボトルを取り換えるところを紘汰が近寄り、花陽の顔を見ていた。

 

紘汰「おっ、花陽じゃねぇか!」

 

花陽「こ、紘汰さん…!」

 

穂乃果「誰?」

 

海未「ファーストライブに来てくれた1年生の小泉さんですよ。覚えていないのですか?」

 

ことり「あっ、駆けつけてくれた1年生の子たね?」

 

晴人「あの時はライブに見に来てくれて、ありがとう」

 

花陽「い、いえ…」

 

花陽は晴人達のお礼を軽く返事をした。

 

穂乃果「ねぇ、花陽ちゃん!」

 

花陽「は、はい…」

 

穂乃果「アイドルやりませんか?」

 

花陽「えっ?」

 

ことり「穂乃果ちゃん、いきなり過ぎ」

 

穂乃果はいきなり花陽の肩をもつと、花陽にアイドルをやらないかと質問するとことりは軽くツッコミをした。

 

穂乃果「君は光っている!大丈夫、悪いようにはしないから!」

 

海未「なんかスゴい悪人に見えますね…」

 

穂乃果「でも、少しぐらい強引に頑張らないと」

 

紘汰「強引過ぎるだろ!!花陽、無理しなくてもいいぞ。コイツ、こういう奴だから…」

 

穂乃果「なっ!紘くん、酷い〜!!」

 

紘汰は穂乃果に酷いことを言うと、穂乃果はその場でジタバタし始めた。

 

花陽「あ、あの…西木野さん…」

 

穂乃果「あ、ごめん。もう一回いい?」

 

花陽「に、西木野さんがいいと思います。スゴく歌、上手なので…」

 

穂乃果「そうだよね~!私も大好きなんだ~!あの子の歌声!」

 

花陽は穂乃果の耳元で小さく真姫の名前を言うと、穂乃果は共感して花陽の手を握った。

 

海未「だったらスカウトに行けばいいじゃないですか」

 

穂乃果「行ったよ。でも絶対ダメだって!」

 

花陽「ご、ごめんなさい!私、余計なことを…」

 

穂乃果「ううん。ありがとう♪」

 

花陽は穂乃果に向かって謝ると、それを穂乃果は逆にお礼を言った。すると、向こうから体操着姿の凛が花陽の名前を呼んでいた。

 

凛「か~よち~ん!早くしないと体育遅れちゃうよ~!」

 

花陽「あ、それじゃ…失礼します」

 

花陽は穂乃果達と紘汰達の前からお辞儀をして去ると、凛と一緒に次の時間にやる体育をしにいった。

 

海未「私たちも教室に戻りましょうか」

 

ことり「そうだね」

 

穂乃果「うん…」

 

それから放課後へと時間が過ぎて、花陽がいる教室は全員帰る準備をしていた。花陽も帰る仕度をすると、横から凛が現れた。

 

凛「か~よち~ん、部活はもう決まった?今日までに決めるって、昨日かよちん言ってたよね?」

 

花陽「そ、そうだっけ…明日決めようかな」

 

凛「そろそろ決めないと、みんな部活始めているよ!」

 

花陽「う、うん…えっと、凛ちゃんはどこ入るの?」

 

凛「凛は陸上部かな~」

 

花陽「り、陸上か…」

 

凛「あ、もしかして…スクールアイドルに入ろうと思ってたり?」

 

花陽「えぇ!?そ、そんなこと…ない」

 

凛「ふ~ん、やっぱりそうだったんだね」

 

花陽「そんなこと…!」

 

花陽はスクールアイドルに入ることを否定しようと言い張るが、凛はそんな花陽の口を指で閉じた。

 

凛「ダメだよかよちん、嘘つく時必ず指合わせるからすぐ分かっちゃうよ~。一緒に行ってあげるから、先輩達のところに行こう!」

 

花陽「えっ!ち、違うの!本当に…私じゃ、アイドルなんて…」

 

凛「かよちんそんなに可愛いんだよ。人気出るよ♪」

 

花陽「ちょっ、ちょっと待って!待って!!」

 

凛「うん?」

 

花陽「あの…わがまま言ってもいい?」

 

凛「しょうがないなぁ~。何?」

 

花陽「もしね、私がアイドルやるって言ったら、一緒にやってくれる?」

 

凛「凛が……ムリムリムリ!凛がアイドルなんて似合わないよ。ほら女の子っぽくないし、髪だってこんなに短いし…」

 

花陽「そんなこと…」

 

凛「ほら、昔だって!」

 

それは凛と花陽がまだ小学生の頃、その時の凛はいつも長ズボンを履いていたが、スカートを履くようになっていた。花陽は可愛いと褒めていたが、男子からは凛がスカートを履いている事をバカにされていた。それ以来、凛は男の子っぽくなり、スカートを履くときはなかった。

 

凛「アイドルなんて、凛には似合わないよ…」

 

花陽「凛ちゃん…」

 

その後、花陽は凛と別れて帰ろうとすると、μ'sのポスター前で真姫がいた。

 

花陽「西木野さん…?」

 

真姫はμ'sのポスター前でチラシを取るとその場から去る。花陽もμ'sのポスター前に立つと、足元に真姫の生徒手帳があった。

 

花陽「これって、西木野さんの?」

 

その頃、理事長室では絵里と希がことりの母親でもある理事長と話をしていた。

 

絵里「生徒は全く集まりませんでした。スクールアイドルの活動は音ノ木坂学院にとってマイナスだと思います」

 

理事長「学校の事情で生徒の活動を制限するのは…」

 

絵里「でしたら、学校の存続のために生徒会も独自に活動させて下さい!」

 

理事長「それは駄目よ」

 

絵里「何故ですか!?」

 

理事長「それに、全然人気がないわけじゃないみたいですよ」

 

理事長は絵里と希にパソコンの画面を見せると、そこにはμ'sのファーストライブの映像であった。

 

希「この前のライブの…誰かが撮ってたんやな」

 

絵里と希は理事長との話を終えて理事長室から退出した。

 

希「あのライブ映像、誰が撮っとたんやろうな~?」

 

絵里「さあ、知らないわ」

 

絵里と希が話していると、警察服を着た男性が横から歩いてきて絵里と希の前に現れた。

 

希「警察の人?」

 

警官「ここに講堂で行われていたライブを無断で撮っていた者がいたと通報された。逮捕する!」

 

絵里「笑いのツボ!」

 

警官が絵里の腕を掴んで手錠を嵌めようとしたが、絵里は逆に警官の腕を掴んで帽子を外すと警官の格好をした士であることが分かり、士の首に向かって親指で押す「笑いのツボ」を発動した。

 

希「なんや、士っちやったんや~。警察服は前の先輩が文化祭ようの衣装やね?」

 

絵里「全く、庶務課の仕事をほったらかした上に遊ぶなんてどうかしているわよ!」

 

士「どうかしているのはお前だろ、エリーチカ!蹴り飛ばすぞっ!!」

 

士と絵里が喧嘩しているのをこっそりと廊下側の陰で見ていたのは雄輔、翔一、渡の3人であった。

 

翔一「なんだ、あのコントみたいなのは…」

 

渡「さあ〜?」

 

雄輔「面白え〜!俺、生徒会役員に入ろうかな?」

 

翔一・渡「止めとけ」

 

そんな光景を見た後に自宅へと帰ろうとしていた雄輔達はこれから3年間に行う部活動について話していた。

 

雄輔「部活動か〜。俺は、やっぱサッカー部かな?」

 

翔一「俺は剣道部にしようと考えている。中学の時はあまり部活やってなかったから、日頃の訛りを鍛錬しようってな。渡は?」

 

渡「何が?」

 

翔一は渡に部活動は何をやるか聞こうとするが、渡は上の空で何も考えてなかった。

 

翔一「何がって、部活動だよ。何かやることないのか?」

 

渡「うーん…強いと言えば、合唱部かな?」

 

翔一「えっ、合唱部って確かこの学校には無かったぞ。自分で作るつもりか?」

 

渡「うん。その…西木野さんに頼んで一緒にやろうかな〜って…」

 

雄輔「西木野って、あのいつも一人で音楽室のピアノ弾いている奴のことか?あんな奴が一緒に合唱部入るか?」

 

翔一「確かにな。断りそうだし、止めといたら?」

 

渡「そっか…」

 

その頃、花陽は真姫が落とした生徒手帳を届けに真姫の家へと着いたが、真姫の家は近くの住宅街より豪華で豪邸のような家であった。

 

花陽「ほぇ~、凄いな~…!」

 

花陽は真姫の家のインターホンを押すと、真姫の母親の声が出迎えてくれた。花陽は真姫の母親に友達だと伝えて家に入れてくれたが、真姫の姿はなかった。家の中には42インチ型以上ありそうな薄型テレビと大会の優勝トロフィーやメダルが置かれてあった。

 

真姫の母「ちょっと待っててね。病院の方で顔を出しているところだから」

 

花陽「病院?」

 

真姫の母「ええ。うち、病院で経営していてあの子が継ぐことになっているの」

 

花陽「そうなんですか…」

 

真姫の母「よかったわ。高校に入ってから友達一人呼んでこないから、ちょっと心配していたの」

 

花陽は真姫の母と話をしていると、玄関からドアが開いてそこには病院から帰ってきた真姫の姿はあった。

 

真姫「ただいま~。誰か来てるの?あっ…」

 

花陽「こ、こんにちは…」

 

真姫の母「お茶入れてくるわね♪」

 

真姫の母はお茶を取りにリビングから離れると、真姫はカバンを持ちながらリビングへと入った。

 

花陽「ごめんなさい、急に…」

 

真姫「何の用…?」

 

花陽「これ、落ちていたから…西木野さんのだよね?」

 

真姫「なんであなたが持っているの?」

 

花陽「ごめんなさい…」

 

真姫「なんで謝るのよ…その、ありがとう…わざわざ届けてくれくれて///」

 

真姫は花陽が届けてくれた真姫の生徒手帳を受け取ってお礼を言った。

 

花陽「μ'sのポスター、見ていたよね?」

 

真姫「私が?知らないわ。人違いじゃないの?」

 

花陽「でも、手帳がそこに落ちてたから…」

 

真姫「あっ!ち、違うの!うっ、イッタ~!うわぁ!?」

 

真姫は慌てた様子で膝を机にぶつけてしまい、体勢を崩してそのままソファーと一緒に転び落ちた。

 

花陽「だ、大丈夫ですか!?」

 

真姫「平気よ!全く、あなたが変なこと言うから!!」

 

花陽「プッ…フフフッ…」

 

真姫「笑わない!!も~!!」

 

それから花陽達と真姫は紅茶を飲みながら色々話した中、スクールアイドルの話へと変わった。

 

真姫「私がスクールアイドルに?」

 

花陽「うん。私、放課後いつも音楽室に寄っているから…西木野さんの歌、聞きたくて…綺麗で、歌も上手いから入ってほしいなって…」

 

真姫「そう…でも、お断りするわ。私は大学で医学部に入るから…私の音楽はもう終わっているの。だからスクールアイドルに入る時間は無いの…」

 

花陽「そうなんだ…」

 

花陽は真姫の質問の答えを聞いて頭を下げた。スクールアイドル、を断ったことに…。

 

真姫「それより、あなたアイドルになりたいんでしょ?この間のライブの時、夢中で見てたじゃない」

 

花陽「えっ、西木野さんも居たんだ…」

 

真姫「あ、いや…私は偶々通りかかっただけだけど。やりたいんなら、やればいいじゃない。そしたら少し、応援してあげるから…」

 

花陽「ありがとう♪」

 

そして、花陽達は真姫と話を終えて別れた後、花陽は自分の家へと帰ろうとしていた。

 

花陽「色々あるんだなぁ~、みんな…あ、お母さんにお土産買っておこうかな」

 

花陽は帰り道に穂むらへと立ち寄り店内に入ると、店番をしていた穂乃果とバイト中の紘汰と出会った。

 

穂乃果「花陽ちゃん!」

 

花陽「先輩…それに紘汰さんも」

 

穂乃果「ちょっと待ってて、今ウチに入れてあげるよ!」

 

花陽「えっ?そんないいですよ!」

 

紘汰「穂乃果は花陽と話がしたいんだ。少しでも付き合ってくれないか?」

 

花陽「は、はい…」

 

紘汰は花陽の耳元で小さな声で話すと、花陽は軽く頷いて穂乃果の家へと入る。

 

穂乃果「いらっしゃい!」

 

花陽「お、お邪魔します…」

 

穂乃果「私、店番あるから上でちょっと待っててね」

 

紘汰「穂乃果~!ちょっといいか~?」

 

穂乃果「は~い!じゃあ、上でちょっと待っててね」

 

花陽「はい…」

 

花陽は穂乃果の家の階段を登って手前のドアを開くと、そこには雪穂が胸のマッサージをしていた。

 

雪穂「フンヌヌヌ…!このくらいになれれば…!」

 

花陽は驚いてドアを閉じると、向こう部屋から声が聞こえてドアを開くと、海未が一人でポーズの練習をしていた。

 

海未「ラララ~♪ありがとう~!」

 

花陽は音を立てずにゆっくりとドアを閉めたが、海未に聞こえてしまうと同時に雪穂まで知られてしまった。

 

海未・雪穂「見ました!?」

 

花陽「うっ、うぅ……」

 

その後、穂乃果と紘汰は店番を終えて花陽を穂乃果の部屋へと入れてやった。

 

花陽「ご、ごめんなさい…」

 

穂乃果「ううん、いいの。こっちこそごめん」

 

紘汰「でも、まさか海未がポーズの練習していたなんてな~」

 

海未「穂乃果と紘汰が店番でいなくなるからです!」

 

すると、部屋からことりと晴人と弦太朗が入ってきた。

 

「「「お邪魔しま~す!おっ?」」」

 

花陽「お、お邪魔しています…」

 

ことり「えっ!もしかして、本当にアイドルに?」

 

弦太朗「本当か?だったら、俺とダチになろうぜ!」

 

晴人「待て待て、急すぎるだろ」

 

穂乃果「偶々お店に来たから、ご馳走しようかと思って。穂むら名物『穂むらまんじゅう』略してほむまん!」

 

紘汰「略すなよ…ってあれ、映司先輩は?」

 

晴人「ドルーパーズでバイトが入ってきたから、急に来れなくなったんだってさ」

 

紘汰「そっか」

 

ことり「穂乃果ちゃん、パソコン持ってきたよ」

 

穂乃果「ありがとう、ことりちゃん。肝心な時に限って壊れちゃうんだよね~」

 

ことりはバックからパソコンを出そうと机に置くと、花陽は机にあったお菓子を退かした。

 

ことり「あ、ごめん」

 

花陽「い、いえ…」

 

海未「それであったのですか、動画は?」

 

ことり「まだ確かめてないけど、多分ここに…」

 

穂乃果「あった!」

 

海未「本当ですか?」

 

ことりはパソコンを開いて映像画面を開くとせこには講堂でファーストライブを行った映像が流れていた。

 

ことり「誰が撮ってくれたのかな〜?」

 

海未「すごい再生数ですね!」

 

穂乃果「こんなに見てもらったんだ~!ここのところ、綺麗に踊れたよね!」

 

ことり「何度も練習したから、決まった瞬間ガッツポーズしそうになっちゃった♪」

 

晴人「(でも、誰がμ'sのファーストライブを?あの時はカメラを持ってた人なんていなかったはず…)」

 

穂乃果「あっ、ごめん花陽ちゃん。そこじゃ見辛くない?」

 

穂乃果達がファーストライブの映像を見ている中、花陽だけは無口で真剣に見ていた。

 

海未「小泉さん!」

 

花陽「は、はい!」

 

穂乃果「スクールアイドル、本気でやってみない?」

 

花陽「でも私、向いてないですから…」

 

海未「私だって人前に出るのは苦手です。向いているとは思えません」

 

ことり「私も歌を忘れちゃったりするし、運動も苦手なんだ~」

 

穂乃果「私はすごいおっちょこちょいだよ!」

 

紘汰「いや自信満々に言うなよそこ!」

 

弦太朗「まあ、それでも俺たちのダチはこうやってスクールアイドルやってるんだ」

 

ことり「プロのアイドルなら私たちはすぐに失格。でも、スクールアイドルなら、やりたいって気持ちを持って自分たちの目標を持ってやってみることが出来る!」

 

海未「それがスクールアイドルだと思います」

 

穂乃果「だから、やりたいって思ったらやってみようよ!」

 

海未「最も、練習は厳しいですが!」

 

穂乃果「海未ちゃん!」

 

晴人「余計な一言」

 

海未「失礼…」

 

海未の言葉に穂乃果達と紘汰達は少しだけ微笑んだ。

 

穂乃果「ゆっくり考えて、答え聞かせて」

 

ことり「私たちがいつでも待ってるから!」

 

弦太朗「その時は一緒に頑張ろうな!」

 

その夜、花陽はアルバムを見ていてそこにはアイドル姿で歌いながら踊っていた幼稚園の時の花陽がいた。

翌日、花陽は中庭で落ち込んでいた。その理由は国語の授業で教科書を読んでいる時に声のトーンが外れて赤っ恥をかいたことであった。

 

花陽「はぁ…」

 

真姫「何してるの?」

 

花陽「西木野さん…」

 

真姫「あなた声は綺麗なんだから、後は声を大きく出す練習をすればいいじゃない」

 

花陽「でも……」

 

すると、落ち込んでいた花陽を真姫はいきなり声を出し始めた。それは歌の発声練習だった。

 

真姫「はい」

 

花陽「えっ?」

 

真姫「やって」

 

真姫は同じような発声練習を花陽にやらせようとするが、花陽は自信がないような小さな声で発した。

 

真姫「もっと大きく!はい、立って」

 

花陽「は、はい!」

 

真姫は花陽を立たせると、先ほどのように声を発すると、花陽も同じように声を発した。そして、今度は2人同時に声を発するとハモった声が綺麗に聞こえた。

 

真姫「ねっ、気持ちでしょ?」

 

花陽「うん。楽しい♪」

 

花陽の笑顔に真姫が照れると、そこから凛が花陽の名前を呼んでやってきた。

 

凛「か~よち~ん!って、西木野さん?どうしてここに?」

 

花陽「励ましてくれたの」

 

真姫「わ、私は別に…」

 

凛「それより、今日こそ先輩のところに行ってアイドルになりますって言わなきゃ!」

 

花陽「う、うん…」

 

真姫「そんな急かさないほうがいいわ。もう少し自信を付けてからでも…」

 

凛「なんで西木野さんが凛とかよちんの話に入ってくるの!?」

 

真姫「別に歌うならそっちのほうがいいって言っただけ!」

 

凛「かよちんはいつも迷ってばっかりだから、パッと決めてあげたほうがいいの!」

 

真姫「そう?昨日話した感じじゃそうは思わなかったけど」

 

花陽「あの、喧嘩は…」

 

凛と真姫が睨み合うと、花陽は混乱した顔へと変わった。

 

凛「かよちん行こう!先輩達帰っちゃうよ!」

 

花陽「で、でも…」

 

真姫「待って!どうしてもって言うのなら私が連れていくわ!音楽に関しては私のほうがアドバイス出来るし、μ'sの曲は私が作ったんだから!」

 

花陽「えっ、そうなの?」

 

真姫「あ、いや…とにかく行くわよ!」

 

凛「待って!連れてくなら凛が!」

 

真姫「私が!」

 

凛「凛が!」

 

真姫「私が!」 凛「凛が!」

 

花陽「誰か…誰か助けて~!!」

 

放課後、穂乃果達が屋上で練習して休憩中の中で真姫と凛は花陽を連れて穂乃果達の前に現れた。

 

ことり「つまり、メンバーになるってこと?」

 

凛「はい!かよちんはずっとずっと前からアイドルにやってみたいと思ってたんです!」

 

真姫「そんな事はどうでもよくて、この子は結構歌唱力あるんです!」

 

凛「どうでもいいってどういう事!」

 

真姫「言葉通りの意味よ!」

 

映司「ちょっ、ちょっと待って!入部するのは花陽ちゃんだよね?花陽は入部する事を決まっているの?」

 

花陽「わ、私はまだなんと言うか…」

 

凛「もう!いつまで迷ってるの!絶対やったほうがいいの!」

 

真姫「それには賛成。やってみたい気持ちがあるなら、やってみたほうがいいわ!」

 

花陽「でも…」

 

真姫「さっきも言ったでしょ?声を出すなんて簡単、あなただったら出来るわ!」

 

凛「凛は知っているよ!かよちんがずっとずっとアイドルなりたいって思ってたこと!」

 

花陽「凛ちゃん…西木野さん…」

 

凛「頑張って!凛がずっと付いていてあげるから!」

 

真姫「私も少しは応援してあげるって言ったでしょ」

 

花陽「えっと…私…小泉…」

 

すると、凛と真姫が花陽の背中を押すと花陽が振り返って二人の顔を見ると思いきって決意した。

 

花陽「私、小泉花陽と言います!1年生で…背も小さくて…声も小さくて…人見知りで…得意なものは何もありません。でも…でも、アイドルへの思いは誰にも負けないつもりです!だから、μ'sのメンバーにして下さい!」

 

穂乃果「…こちらこそ、よろしく♪」

 

穂乃果の言葉に花陽は涙を流すと、花陽は穂乃果の手を握り、握手をする。

 

凛「かよちん、偉いよ…」

 

真姫「何泣いているのよ」

 

凛「だって…って、西木野さんも泣いてる?」

 

真姫「だ、誰が!泣いてなんかいないわよ!」

 

ことり「それで、二人は?」

 

凛・真姫「えっ?」

 

海未「まだまだメンバーは募集中ですよ!」

 

紘汰「一緒に踊ろうぜ!」

 

その翌日の朝、凛と真姫は昨日の穂乃果達のスカウトに乗せられしまいμ’sのメンバーとして入っていった。そうして、朝練をやるために神田明神の階段を登っている途中であった。

 

凛「ふわぁ〜。朝練ってこんな朝早くやるの~?」

 

真姫「これくらい当然よ」

 

凛「当然なの~?」

 

真姫「そう、当然なの」

 

凛「ん?あ、か~よち~ん!」

 

花陽「あ、おはよう!」

 

神田明神の前に着いた真姫と凛は目の前にいた花陽に挨拶すると、ストレッチの途中をしていて花陽が真姫と凛の方へと振り向くとそこには眼鏡をかけていない花陽であった。

 

凛「あれ、眼鏡は?」

 

花陽「コンタクトにしてみたの。変かな?」

 

凛「ううん!すっごく可愛いよ!」

 

花陽「本当?」

 

真姫「へぇ~、いいじゃない」

 

花陽「西木野さん!」

 

真姫「…ねぇ、眼鏡外したついでに名前で呼んでよ…」

 

花陽・凛「えっ?」

 

真姫「私も名前で呼ぶから…花陽…凛…」

 

花陽「うん!真姫ちゃん!」

 

凛「真姫ちゃん…真姫ちゃ~ん!真姫ちゃん!真姫ちゃ〜ん!!」

 

凛は真姫の名前を何度も叫んで呼ぶと、真姫の体を抱きついた。

 

真姫「う、うるさいわね!///」

 

凛「照れてる♪照れてる♪」

 

真姫「照れてない!!」

 

凛「真姫ちゃん可愛いにゃ!」

 

真姫「しつこいっ!!」

 

凛と真姫がじゃれ合う姿に花陽は少し微笑んだ笑顔を見せた。その夜、何処かの部屋で音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sのホームページを見ていた少女、矢澤にこ。

 

にこ「アイドル部…」

 

にこは音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sのホームページのコメント欄に「アイドルを語るなんて10年早いわよ!」などの書き込みをして、ニヤついた顔をする。

 

彼女は一体何者なのか…?

 

To be continue!




次回、にこが襲来する…!
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