ラブライブ!WEST!!   作:ガテラー星人

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パート7 特別と日常(ハレとケ) ☆

「すすすすみませえええんっ! 勝手なことを!」

 

 舞台裏で土下座せんばかりの花歩に、部長が下した判決は抱きしめることだった。

 

「ぶ、部長!?」

「良くやったで花歩。良くやった……!」

「ちょっ、ずるい立火! 私も私もー」

 

 三年生たちにサンドイッチされ、花歩は慌てながらも他の部員の反応を探る。

 小都子と姫水は、優しい目で微笑んでいる。

 つかさは呆れ半分面白半分で笑っている。

 夕理だけジト目を向けている。後で謝ろう……。

 と、晴が入ってきて評価を伝えた。

 

「広報担当としても良くやったと言いたい」

「晴先輩! コールありがとうございました!」

「割と博打やったけどな。

 もし誰も乗ってくれなくて、私と勇魚の声だけが響いてたらと思うとぞっとするで」

「ひいいいい!」

「ま、乗ってもらえるだけのライブはできたということや。それより顔を拭け」

「は、はいっ」

 

 晴のくれたタオルで涙を拭きとる花歩を、先輩たちは愛おしそうに見ている。

 何にせよ、デビューライブは成功のうちに終わった。

 つかさも肩の荷をいったん降ろして息をつく。

 

(これで藤上さんも花歩の世話から解放されたわけや)

(まだ少し時間あるし、あたしと一緒に回ったりは……)

 

『続きましては、演劇部の公演を行います』

「あ、私は行かないと」

(ズコー!)

 

 つかさが内心ずっこけてるとも知らず、姫水は約束を守りに客席へ向かう。

 花歩は胸が詰まったまま、完璧だったパートナーに声をかけた。

 

「姫水ちゃん、色々ほんまにありがとう! 後でゆっくり話そう!」

 

 軽く手を振った姫水は、衣装姿のまま舞台裏を出て行き……

 外で何か会話が聞こえたと思うと、入れ違いで喜色満面の勇魚が飛び込んでくる。

 

「みんな、聞いて聞いて! 天之錦の人たちが!」

 

 

 

 着替えを終えた花歩と勇魚、夕理は、一年生の廊下へ戻ってきた。

 

「京都で稽古かあ。なんか千年の秘伝とかありそう」

「うん! うち、絶対に何かをつかんでみせるで!」

「………」

 

 まだ少しつんとしている夕理に、花歩は恐る恐る話しかける。

 

「あの、夕理ちゃん。さっきのことはほんまに申し訳なく……」

「全くや。人気が出たい? 誉められたい?

 そんなんスクールアイドルなら当たり前や!

 それを口で言ってどうすんねん! 実力で叶えるべきことやろ!」

「あうう、ごもっとも……」

「ま、まあまあ夕ちゃん。花ちゃんは気持ちがあふれただけなんや」

「そんなことは分かってる。せやから、ほんまは私も泣きそうになったけど……で、でも今回限りやで!」

「――うん」

 

 確かに、こんなことは一度きり。次に同じことをしたら今度は大ひんしゅくだろう。

 それにデビューへのご祝儀も。姫水が影に徹して魔法をかけてくれたことも。

 どれも今回限りで、二度とはない。

 一つの目標が終わって、これからどうなるのだろう……なんて考えているとスマホが鳴る。

 香流からのメッセージだった。

 

『花歩っち、マジでエモかったで!

 バイトなんで今日は退散するけど、ずっと応援する。

 アタシは花歩っちのファン1号やから! ヨロシク!』

(ファン……私のファン、かあ)

 

 感極まってスマホを抱きしめる。

 二人にも見せていると、男子高校生の一団が後ろを通り過ぎた。

 

「いやあ、スクールアイドルのライブってあんなにアツいんやな」

 

 会話の内容に、思わず耳をそばだてる。

 

「俺たちもあれくらい気合いを入れなあかんで!」

「それにしても木ノ川さん、今日も可愛かったなあ……何とかお近づきに……」

「お前まだ狙ってるんかい!

 いつも立火と一緒にいるんやから、立火以上の男前でないと相手にされへんやろ」

「うぐっ。そ、それは厳しい」

(今の人たち、もしかして……)

 

 先日の人かもしれないが、年上の男子に話しかける勇気はないので黙って見送る。

 何にせよ、自分たちのライブが参考になったなら良かった。

 ちゃんと、何かを残せたのだ。

 

 

『文化祭終了まであと一時間です。

 外部の方は、余裕を持ってお楽しみください』

 

 校内に響く放送に、花歩はくるりと二人を振り返る。

 

「ねえ! 最後にもう一回、部長のお芝居見に行かへん?」

「うんうん! うちも見てスカッとしたい!」

「チャンバラねえ……ま、ええけど」

「よし行こう! 最終公演やから、早よ行かな満員になるでー!」

 

 ライブは終わり、祭もじき終わる。

 残る時間を愛おしむように、三人は階段を上っていく。

 

 

 *   *   *

 

 

『現時点をもちまして、今年度の住女祭は終了しました。

 生徒の皆さんは後片付けを始めてください。

 なお、五時半から校庭で後夜祭を行います。花火もありますので是非ご参加を……』

 

 放送に拍手はなく、一抹の寂しさだけが漂っている。

 頑張って作った作品が、校内のあちこちで解体されていく。

 二日間、大賑わいだった六組のお化け屋敷も。

 なまじ姫水が完璧な撤収計画を作っただけに、スムーズに戻っていく教室に胸の痛みを感じるが……

 

『人気投票の結果が出ました。

 優勝は一年六組、お化け屋敷”フィアーズ・ヘル”』

「やったあああああ!」

 

 実行委員からの放送に、痛みなんて吹き飛んだ。

 皆が姫水を取り囲んではしゃぐ中、続けて結果が発表される。

 

『二位はスクールアイドル部、Westaのライブ』

「藤上さん、二冠やね!」

「ううん、今回は花歩ちゃんの力よ」

「あの子、衝撃的やったねえ」

「しばらくは忘れなさそうや」

 

 クラスメイトの言葉に、姫水は自分のことのように微笑んだ。

 

 

 賑やかな声は隣の五組にも聞こえてくる。

 結局少ない客に何度か出題しただけで、大会とも呼べぬクイズ大会は終わった。

 自分たちが招いたこととはいえ、六組との落差に教室の中はしんとなる。

 

(……お姉ちゃん、こういう日に限って仕事で来られへんし)

(い、いや別に、来てほしかったわけとちゃうけど)

 

 頭を振ったつかさは、軽さを装って教室中に話しかけた。

 

「まっ、クラスの方が楽だった分、めっちゃ遊べたやろ?

 何事もメリットとデメリットがあるんやって」

「そ、そうやな! 六組の準備大変そうやったし」

「いやー、気楽に楽しむのが一番やなー」

 

 何とか重い空気も消せて、晶にお疲れさん、という目で見られる。

 頃合いを計って隣を見に行くと、六組は既に元の教室に戻っていた。

 

「奈々、藤上さんは?」

「ちょっと屋上に行くって。何か部活の用事?」

「ん、そんなとこ」

 

 さすがの姫水も連日の仕事に疲れて、屋上でたそがれたりしているのだろうか。

 だとすれば大チャンス!

 最後の機会に賭けるべく、階段を上っていく。

 一つ上がるたびに、今までのことを思い出しながら。

 

『ここは先輩に任せて、あなたはライブを続けて』

『彩谷さんを、悪いものから守ってくれるかもね』

『なら良かった。逆に寒かったら言ってね』

 

(藤上さん……)

(……あたしの、王子様でお姫様)

 

 花歩が成功し、勇魚も次にデビューして、じき自分はステージから降りる。

 その前に、同じ部活の子というだけでない、個人的な繋がりを作らないといけない。

 もうすぐ、タイムリミットなのだ。

 

 決意を込めて、ゆっくりと屋上の扉を開ける。

 

 

「あれ、誰もいないやん」

 

 姫水の姿はなく拍子抜けした。

 昼には眺めを楽しんでいた生徒たちも、さすがにこの時間には皆撤収している。

 仕方なくぼんやり待っていると、程なくして人の気配が上ってきた。

 

「うわあ、屋上って初めてやなー」

「大和川は……さすがにここからは見えないわね」

(花歩!?)

 

 思わず建物の陰に隠れてしまう。

 姫水のことばかり頭にあって、誰かと一緒の可能性を考えていなかった。

 花歩とだったなんて……。

 景色を眺めている二人に、何となく出て行くタイミングを逸する。

 

(……まあ、特訓のお礼とかそのへんやろうし)

(別に立ち聞きしても問題ないやろ)

 

 そう考えて声を潜めていると、花歩の方から口を開いた。

 

「姫水ちゃん」

 

 そこから出てきたのは、当たり障りない会話などではなかった。

 

「おかげで今日の私は、少し特別になれた気がするけど。

 でも、姫水ちゃんが最初に望んだこととはちゃうのかなって、ちょっと気になってた」

「花歩ちゃん……」

(??)

 

 つかさにだけは分からない。

 花歩と姫水が初めて出会った日、バスの中で交わした会話なんて知るはずもない。

 

『できればこの一年だけは、普通の日常を過ごしてみたい』

『それやったら私が適任やで! 何たって平凡さでは誰にも引けを取らへんからね』

 

 あの時と同じように、自虐した道化として花歩は笑う。

 

「ま、まあ今日だけかもしれへんけどね!

 文化祭が終わったら魔法も解けて、いつもの毎日が戻って、いつも通りの私になって……」

「花歩ちゃん」

 

 遮った姫水が、一瞬溜めてから決意したように尋ねた。

 

「私が休業している理由、聞いてもらえない?」

「え!?」

(!!?)

「で、でも私にだけは聞いてほしくないって……」

「うん。だから聞いた後は、聞かなかったことにしてほしい」

「そ、そう? いやまあ、姫水ちゃんが話したいんやったら」

 

 しまった、とつかさは慌てふためく。そんな話、盗み聞きしていいものではない。

 必死で耳をふさぎ、目をつぶって情報を遮断する。

 その壁を挟んだ向こうで、姫水は静かに語り始めた。

 

 

 *   *   *

 

 

『精神病』

『離人症』

 

 その単語に、花歩の顔が青くなっていく。

 全ての告白の後、姫水は頭を下げて懺悔した。

 

「ごめんなさい。あなたの前で見せていた私は、ただの演技だった」

「い、いや病気ならしゃあないやん。

 現実感がない……って言われてもピンとこないけど。

 じゃあ普通の日常を過ごしたいっていうのは……」

「それは本当よ。信じてほしい。

 今の私には、現実感のない夢だったとしても。

 夢でもいいから、そんな日々を過ごしたかったの」

 

 切迫した姫水の表情に、信じない理由などなかった。

 毎朝バスに乗って、下らないお喋りをしながら学校へ行く。

 特別な人生を送ってきた姫水にとって、病気の今ですら、そんなことが願いだったなんて。

 

「そのことを勇魚ちゃんに相談したら、信頼しきった顔で言っていたわ。

『それやったら、花ちゃんが適任や!』

『何があっても、姫ちゃんに普通の友達として接してくれるで!』って」

「勇魚ちゃんが……」

「本当にその通り。あなたは変な壁を作らず、いつも普通に友達でいてくれた」

「い、いや特別な子やなあとは思ってたけどね? でも私は、人にも普通にしか接せないから……」

 

 けど結果的に、それが姫水が望んだことだったのなら。

 自分はただ、平凡な一般人として側にいるのが役目なのだ。

 姫水の病気を治すことは、きっと他の誰かがするのだろう。

 

「うん……それが二人が、私に期待していることなんやったら」

「待って。続きがあるの」

 

 姫水はしっかりと花歩の手を握ると、一番伝えたかったことを形にする。

 

「今日の花歩ちゃんは、私の期待も予想も遥かに越えていた。

 私にも現実感を持って聞こえた、あの魂からの叫びは。

 日常での花歩ちゃんが普通だからこそ、できたことなんだと思う」

「姫水ちゃん……」

「それはコインの両面のように切り離せないことなの。

 ケの日があってこそ、ハレの日があるように。

 普段の学校生活があってこそ、文化祭が思い出に残るように。

 

 中庸で常識的なあなたも、特別で唯一無二のあなたも、どちらも大事な花歩ちゃん」

「あ……」

 

 花歩はうつむきながら、少し震える手で何とか握り返す。

 

「わ、私、今日は大勢に名前を呼んでもらえたけど。

 これがピークなのかなって、こんな特別な日は二度とないのかなって、少し不安やった」

「そんなわけないじゃない。文化祭は毎年行われる。

 明日は日常に戻っても、ハレの日は何度でもやってくる」

「うん――」

 

 震えを止め、花歩はしっかりと顔を上げる。

 そうして話したことは、またひとつ姫水の予想を越えたものだった。

 

「姫水ちゃん。今回は私を引き立ててくれてほんまにありがとう。

 でもラブライブを勝ち抜くには、やっぱり姫水ちゃんは全力を出さなあかん。

 もう私を助ける必要はないで。

 いつか必ず、私一人の力で主人公になってみせるから!」

「花歩ちゃん……」

 

 

 つかさが恐る恐る薄目を開けた時、そこには笑顔になった二人がいた。

 

 ああ、もう深刻な話は終わったんだ。

 そう油断して、耳を押さえていた手を放す。

 あと数分間我慢していれば、運命は変わったかもしれないのに。

 

「花歩ちゃんは、本当に素敵な女の子だと思う」

「もー、持ち上げすぎやって。

 夕理ちゃんには怒られたしね。これからもっと頑張らないと!」

「ごめん、言い直すわね」

 

 そんな第三者的な評価ではなく。

 なけなしの現実感を総動員して、姫水は自分の中の真実を引き出した。

 

「花歩ちゃんは、私にとって特別な女の子よ」

 

 

 

 

 その言葉は、特別な自分になりたかった少女の涙腺を打ち抜き。

 

 同時に、姫水の特別になりたかった少女の心を粉々にした。

 

 

 

(え――?)

 

 理解できていないつかさの前で、花歩の瞳に涙が浮かぶ。

 手を取り合っている二人を直視できず、とっさに眼を逸らしても、つかさの震えは止まらない。

 

【挿絵表示】

 

(なん……で)

(なんで花歩が!?)

 

 勇魚に負けるのは仕方ないと思う。

 物心ついた時からの幼なじみなんて、誰も勝てるわけがない。

 でも花歩は……。

 花歩が姫水と出会ったのは、つかさと同じ日のはずなのに!

 

(なのに藤上さんとの関係で、あたしは花歩に負けるの!?)

(そんな……)

 

『なんで花歩ごときが』

 

(あ……)

 

『花歩も花歩や。助けてやった恩も忘れて』

 

(ち、ちゃう……花歩はあたしの、大事な友達で……)

 

 抑えようとしても抑えきれない。

 次々と頭に湧いてくる、花歩に対する嫉妬と、憤りと、そして……

 

 ここまでショックを受けているのが何よりの証拠。

 結局最後まで、花歩をどこか下に見ることから逃れられなかった。

 

 

 自己嫌悪に吐きそうになりながら、建物の陰から顔を出す。

 二人が仲良く寄り添いながら、屋上を出て行くところだった。

 

 それに手を伸ばすどころか、指一本動かすこともできず……

 ひとりその場に取り残され。

 ずっと目を背けていた現実を、とうとう認識した。

 

 こんな自分の想いなど、未来永劫、姫水に届くわけがないことを。

 

 

 ぷつん、と糸が切れた音がした。

 誰もいない屋上で、つかさは口からこぼれ落とす。

 他に選びようのない結論を。

 

 

「退部しよう……」

 

「……ごめん、夕理」

 

 

 *   *   *

 

 

「日持ちのする食材はフードバンクに寄付しまーす!」

「食品ロスの軽減にご協力をお願いしまーす!」

 

 ボランティア部の一員として、勇魚は最後まで世のために働いていた。

 そして日持ちのしないものは供出され、生徒たちの胃袋に片付けられる。

 後夜祭が始まった。

 

「わーい花火ー!」

「振り回したらあかんで!」

 

 桜夜と立火が手持ち花火で遊んでいる。

 それをまぶしそうに眺めつつ、花歩が会いたいのは別の人物だった。

 

(つかさちゃん、どこやろ……)

 

 飲み物を二つ手に、夕焼けの校庭を探し回る。

 なぜだか無性に、彼女と話がしたかった。

 

(私は、つかさちゃんに勝てたんやろか)

 

 先ほど、ライブの動画を晴に見せてもらった。

 勝てている……と思った。自分は精一杯の全力を尽くして。

 そしてつかさからは、何も伝わってこなかったから。

 

 ずっと勝ちたかったのに、実現してみると胸がチクチクする。

 つかさが、自分が憧れた女の子が、こんなものであるはずが――。

 

 

「つかさちゃん!」

 

 校庭の片隅で彼女を見つけた。

 なぜだか周りに友達もおらず、ぽつんと座っている。

 夕暮れでなければ気付いたかもしれない。

 花歩に向ける瞳が、暗く淀んでいたことに。

 

「何?」

「こ、これ、タピオカティー。無料で配ってたから」

「ああ、新体操部のやろ? 結局売れへんかったんやなあ」

 

 妙に乾いた笑い声を上げて、彼女は紙コップを受け取った。

 隣に座って色々話そうとするが、上手く声が出てこない。

 先につかさの方から口を開いた。

 

「花歩はほんまに凄いなあ」

「な、何やねん急に」

「いやいや、本心やって。あたしなんて逆立ちしても、もうかなわへんやろ」

「つかさちゃん」

 

 そんな話は聞きたくなかった。

 真っすぐに見てくる花歩に、つかさは目を合わせようとしない。

 

「ま、花歩は大した奴やって前から思ってたで。ほんまに。

 いつも一生懸命で、あたしとは正反対で……」

「ねえ、つかさちゃん」

 

 昨日までの花歩なら、当たり障りのない方へ逃げていたかもしれないけど。

 デビューを果たした今、自分を奮い立たせて一歩踏み込んだ。

 幸せだった一日が、苦い終わり方になるのも覚悟の上で。

 

 

「なんで、本気でやらへんの……?」

 

 

 

<第23話・終>

 

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