空の碧は全てを呑みこみ、それでも運命の歯車は止まらない   作:白山羊クーエン

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リンの危惧

 

 

 

「ありがとうございまし、たー?」

「ふふ、ご苦労様」

 不思議そうに帽子を取り引き上げる男性をレンは怪しげな笑みをもって送り出した。扉が閉まるのと同時、それまで挟まっていた紙が落ちているのを確認する。それは言わずもがな、ヨシュアの置手紙である。

 それを見下ろしてレンは勝ち誇った。

「残念ね、ヨシュア。レンは何もしていないわよ? レンは、ね」

 そして少女は揚々とその部屋を出ていく。少女が消えた部屋の中央に佇むテーブルには出来たてのピザが寂しそうに存在していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、そこには心配そうに覗き込むセシルの顔があった。

「セシル姉……?」

「ロイド、よかった……」

 胸を撫で下ろすセシルは手を組み空の女神に感謝を示す。状況がわからないロイドだったが、星見の塔で起こった異常を思い返して現況を理解した。

「そうだ、俺は――」

「お、気づいたか」

 言葉を遮るように扉が開きリンが姿を現す。セシルの丁寧なお辞儀に微笑を返し近づいてきた彼女は腰に手を当てて顔を顰めた。

 

「全く、タイミング悪く倒れるやつだ。敵襲かと思って神経が磨り減ったぞ」

「リンさん。すみません、ちょっと説明をお願いできますか?」

「説明も何も、お前が急に頭抑えて倒れたもんだから私が運んだんだよ。外傷はなかったし検査の結果脳にも異常はない。過労かと言えばそれまでだが、まぁどちらにしても腕の治療もあったんだしちょうど良かったんじゃないか?」

 あっけらかんと言うリンだがしかしロイドが聞きたいのはそういうことではない。もちろん倒れた自身を運び込んでくれた彼女に感謝もするが、それよりも聞き捨てならない、自身も感じた現実を聞きたかった。

「タイミングが悪いって、どういうことですか? 敵襲と勘違いした、というのもリンさんの実力を考えれば滅多なことじゃないと思います」

「…………」

「頭が割れるように痛くなった直前、俺は上から何かを感じました。リンさんもそうじゃないんですか?」

 ロイドの言及に後頭部をがしがしと掻いたリン、心配そうなセシルを一瞥した後真剣な表情で言った。

 

「――お前も感じたんなら錯覚じゃなかったんだろう。私も上から、尋常じゃない気配を感じて怖気が走った。久しぶりだったよ、心臓が跳ね上がるような思いは…………その後に気づいたらお前が倒れているんだ。何者かの攻撃があったんじゃないかって思うだろう?」

「……そう、ですか」

 返答に何か思案するロイド。

 彼自身、突然感じた痛みの原因ははっきりしない。ウルスラの医療技術で発覚しなかったのならあとは七耀教会を頼るくらいしか手はないが、これっきりという可能性もある。

 それよりも、あの時感じた気配のほうが気にかかった。

「気配、か……」

 それは気配というよりも、視線というよりももっと具体的な何かだった。少なくともロイドはそう感じた。

 その瞬間、まるでダムが決壊するかのように衝撃が走ったのだ。何かに撃たれたとか、攻撃を受けたとかそういった言い方よりもそんな表現のほうが正しいように思える。それはまるで、耐え切れないほどの何かを与えられたかのようだった。

 しかしその何かは、今考えてもわからない。

 

「あれ?」

 思考が重すぎて頭が下がったのか、ロイドはいつの間にか包帯が外されている腕に気づいた。緊急だったためか服も上着が脱がされている以外は変わらない。その中で不自然な白の装飾がなくなっていた。

「腕のほうはもういいそうよ。まだ完全に骨がくっついたわけじゃないけど、変にくっついちゃうこともなくなったから取りました。お姉ちゃんとしてはまだ安静にしていてほしいけど、ロイド、あなた性格的に導力魔法で治しちゃうでしょう?」

「ん、そうだね。これじゃ戦闘もできないし」

「ゆっくり治してほしいけど、でもこれが限界かな。入院させるわけにもいかないしね」

 本当はゆっくりしてほしいけど、ともう一度恨み言のように繰り返され辟易するロイド。

 セシルがこうも過保護なのは看護師であることももちろんだが、彼女の婚約者であったガイのように命を落とさないかが心配なのだろう。兄弟揃って無茶をすることを幼馴染は知っているのだ。

 それを痛感するからこそロイドは決して入院を是としないし、だからこそ今回の事態には後悔があった。

「ロイド、アーツは自分でかけろよ? 私は使わないから」

「あ、はい」

「ちょっとロイド、病院内でそういうことするのはお姉ちゃん感心しないな」

「ご、ごめん……」

 リンに暗に行くぞと告げられ詠唱にかかるもセシルに叱られ首を縮ませる。

「……」

 そんな極自然なやり取りにリンは気づかれないようにほうと息を吐いた。彼女も表面以上にロイドを心配していた。基本的には面倒見のいい女性である、後輩とも言うべき存在の安否を気にかけないはずもない。

 セシルと取り留めのない会話をしている彼を見て安堵するも、しかしあの時感じた気配に彼女の意識は奪い去られていた。

 気配の大きさ、いや存在の大きさと言うのか。リンが感じたそれは紛れもなく強者のそれであり、そしてそれは今まで彼女が経験してきた猛者たちを凌駕するものだった。その中には、クロスベル最強のアリオス・マクレインも含まれている。

 まさかな……

 リンは頭を振り考えを払う。

 アリオスより強大な存在など大陸全土に十人といないはずだ、そんな存在が都合よくクロスベルにいるはずがない。そう思い、振り払った。しかし同時にリンはその解釈の矛盾にも気づいていた。

 大陸に十人といないアリオス以上の強者、それがクロスベルにいないという事実など証明できない。

 むしろこれから激動を歩むであろうこの街にいないという可能性のほうが都合がいいということを。

 

 

 

 ***

 

 

 

 ロイドはそのまま起き上がり宛がわれた部屋を出る。いつまでもゆっくりしていられない、まだ依頼はあるのだ。

 ヨアヒムの依頼はリンが既に完遂し、治療も終わった今病院に用事はない。しかしせっかく来たのだからとシズクの見舞いをすることにした。リンもその時間に文句を言う気はないらしい。

 304号室、シズクの病室には変わらず少女の姿が存在していた。水色の病院着を着た上半身だけをベッドから起こし、開け放たれた窓から流れる風を心地良く受けている。猫の形をしたスリッパは綺麗に整えられていて性格を思わせた。

 

「リンさん、それとロイドさん、でしたか?」

 シズクは入ってきた二人に対して笑顔を向ける。リンも顔をほころばせた。

「シズクちゃん、久しぶりだね。一週間ぶりくらいかな?」

「そうですね、嬉しいです。エオリアさんは一緒じゃないんですか?」

「今は別行動中でね、代わりにこいつで勘弁してよ」

 ロイドの肩を叩き笑うリンに釣られてシズクも笑う。僅かな痛みに苦笑いしたロイドは改めて挨拶を行った。

 

「シズクちゃん、久しぶり。覚えていてくれたんだね」

「もちろんです、よくしてもらいましたしお父さんもお世話になっていますから」

 シズクの言葉は身内とはいえ低姿勢に過ぎる。一般的にアリオスが世話になるということはほぼないのだ。

「それはこっちの台詞だけど……そういえばどうして俺たちだってわかったんだい?」

「足音です。皆さんそれぞれに特徴がありますから」

 シズクは目が見えない。その分聴覚に優れており大抵の足音なら特定できるという。それでも頻繁に会っていないロイドの音を覚えているのだから、流石はアリオスの娘ということなのだろう。

 

「シズクちゃん、具合はどうだい? エオリアがいないから見た目ではわからなくてね」

「平気です、前と変わりませんよ。お父さんは忙しくて来れませんけど、最近はエステルさんとヨシュアさんがよく来てくれましたから退屈しませんでしたし屋上にも行けました」

「屋上か、確かに病室よりは風が気持ちいいし太陽にも近いから健康にいいだろうよ。私もよく日向ぼっこをするんだ」

「リンさんがですか? なんだか意外です。お忙しいのに」

「その合間にちょこちょことね、日向ぼっこには一家言あるよ私は」

 リンとシズクが会話を重ねる中ロイドはその二人を静かに見つめている。会話に入れないこともないが、久しぶりに来たリンとの会話を優先するべきだろうと考えていた。リンも楽しそうだし、その光景を見るだけで余りある。

 

「あれ?」

 ふとシズクが顔を扉へと向けた。リンとロイドも後に続いて振り向く。

 三人は共通する音に反応したわけだが、ロイドは何故かこの音に聞き覚えがあった。やがてそれは扉の前で止まり、ノックの後にその原因が現れる。

「キーア?」

「ロイド、無事!?」

 それは、キーアを先頭にしたじゃんけん勝者たちだった。

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 バスを降りた先はウルスラ病院、ティオが陰鬱な表情を浮かべる以外は朗らかな団体だった。

 キーアは初めて乗る導力バスに興奮し、ランディとワジが少女を宥めたり勢いづかせたりと他の乗客の迷惑にならないよう舵取りをしていた道程。その終着点はエオリアに勧められた医療技術の結晶である。

 陽光温かいオープンスペースを歩き正面玄関へ。中に入ると建物内独特のひんやりした空気が歓迎してくれた。外来患者数はぼちぼちで、それでも看護師は忙しなく動いている。

 受付で事情を説明するとまずは頭部の診断に勧められ、まずは外因性記憶障害の線から調べることになる。しかしキーアの頭部には主だった外傷はなく、記憶以外の欠損もない。また担当医が患者を多数抱えているので今空いている薬物担当医のヨアヒム医師の研究室を訪ねることになった。つまりは薬剤性記憶障害を先に調べるということである。

 しかし一向はその前に、受付からとある報告を受けたのだった。ロイドが緊急で運ばれたという事実に彼らは驚愕し病室に直行、しかしそこに本人はおらず、途中で会ったセシルに居場所を聞いてシズクの病室にやってきたということである。

 

「ロイド、平気なの?」

 キーアはロイドに抱きつき心配そうな瞳で見つめてくる。その様子に感激したのかロイドも自然と笑みを湛えて礼を言った。

「っかし本当に大丈夫なのか? こないだの件もあるし休んだほうがいいんじゃねーの?」

 腕が治っていることを確認しつつランディは言う。しかし彼自身この言葉に青年が頷くとは思えなかった。

「アーツで治したんですか? それなら言っていただければ」

「いや、確かにティオにやってもらったほうが効いただろうけどここで会えるとは思ってなかったから」

 魔法適正はエニグマのラインでわかる。ロイドより優れたティオのほうが回復アーツの効きも当然いいのだが、この後に依頼があり病院で彼女と会うことを知らなかった彼が自分でやるのは仕方のないことだ。しかしティオとしては、その役目は自分だと思うので若干不満である。

 

「それよりも、その星見の塔だっけ? そこで突然ってほうが僕は気になるなぁ。原因がここでわからないなら教会かそこを調べるしかないんじゃない?」

 ワジがしれっと今回の騒動に絡んできそうな言い方をしてくる。おそらく結果が星見の塔の調査に行き着くならついていこうという腹積もりだろう、それは誰もが理解していたし、きっとワジも気づかれていると知っていながら言っていた。彼はあえてそういう発言をすることで状況を操作しようとすることがある。

 

 一気に賑やかになった病室を気遣ってかリンが手を叩き収束させ、しかしシズクは笑っていた。

「シズクちゃん?」

「いえ、その、ふふふ。ごめんなさい、なんだか楽しくて」

 少女がおかしそうに静かに笑う中、キーアがロイドから離れてベッドに近寄る。お腹に当てられた少女の手を取り顔を見つめた。

「えっと……」

「あのね、キーアはキーアって言うんだよ」

「キーア、ちゃん?」

「そうだよ、シズク。初めまして、だね」

「――うん。初めまして、キーアちゃん」

 考えてみれば、キーアはシズクと初対面。この流れになるのはキーアの性格上必然だったのかもしれない。自己紹介の後、同年代の少女達は話を膨らませていった。

 

「この子が?」

「ええ、キーアです」

 写真でしか確認していなかったリンが小声でロイドに呟く。初対面という意味なら彼女も同じだった。

 あの様子なら暫くの後リンにも挨拶をしてくれるだろうが、しかしこの様子なら話が弾みすぎてそのまま終わってしまうだろう。それはなんとも喜ばしいことだと、自分を余所においてリンは内心思った。

「うーん、これを邪魔するのは気が退けるねぇ」

「ですね。診断ですが、やはり本人がいなければいけないのでしょうか?」

 キーアには診察が待っているが、楽しげな場を壊すのは忍びない。

「つってもキー坊の頭ン中の話は俺たちにはわからんからなぁ」

「一度僕らだけで行って必要なら連れてくればいいんじゃない?」

 ワジの提案に頷く二人、しかしこの提案はヨアヒムの苦労を全く考えていなかった。

 

「ロイドさん、わたしたちは一度先生と会ってきます。キーアのことお願いしても?」

 ティオの頼みにロイドは頷かない。了承は現パートナーである彼女の許可が必要なのだ。

「リンさん」

「構わないよ。それが終わったらすぐ来てくれればいい。日が落ちる前には終わらせたいからね」

 リンが外を眺める。太陽は頂点を越えており、次第に橙色になっていくことだろう。今日決めた分の依頼はこなしておきたいので少なくとも夕刻までにはウルスラを出たいところだ。

「ありがとうございます、では」

 お辞儀をしてティオ他三人が病室を出る。ふうと一息吐いたロイドは、その暫くを無邪気な少女の触れ合い観察で過ごした。

 

 

 

 

「いや、流石に本人なしは無理だよ……」

 ウルスラ病院屋上から入ることができる研究棟、その四階奥に位置するヨアヒム・ギュンターの研究室において茶色の椅子に座った部屋の主は困り顔でそう言った。

「直接質問をしてその時の反応を見たりしないといけないしね」

「そりゃそうだ」

「ですね、どうしてこんな提案に乗ったのか不思議です」

「あはは、それがあの子の魅力なんじゃないの?」

 当然の答えにランディとティオは納得と不満を、そしてワジは責任転嫁のように笑ってキーアの魅力を語る。ヨアヒムは受付から受けた電話の内容を反芻し、

「まぁ本人に会う前に予め情報を得ることも重要だしね。まずはキミ達から話を伺おう」

 三人――実質二人だがこれまでの事情を説明する。

 流石に保護現場がどこであるか明確な名称は避けたが、このクロスベルで起こり得る最悪のケースを匂わせるそれが何によって引き起こされたのか、それを彼が特定するには詳しく語りすぎた。

 

「なるほど。まぁ深い追求はしないとして――」

 そしてヨアヒムはそれを口に出さない。彼に必要なのはそんな情報ではなく患者である少女の詳細なのだ。

「記憶喪失ということだけど、僕のところに来たということは薬物関係を疑っていることになるね?」

「まぁ受付のお姉さんに紹介されたから来ただけだけどな」

「実際問題、薬物でそんな症状が出ることはありうるんですか?」

 ランディが頭を振り、ティオが質問した。ワジは腕を組んで沈黙している。ヨアヒムは頷き、手元にある資料を提示した。

「薬物性の記憶障害は頻繁とは言えないけど前例はあるね。外因性のもの、まぁ強い衝撃とかもそうだけど、結局は強いショックを与えればそうなる可能性が作り出せるんだ。物理的な衝撃然り、精神的なショック然り、薬による効果然り。一般的に使われている風邪薬だって適量を守らなければ強いショックになり得るよ、そのために適量というものが定められているんだしね」

「……それが違法な、危険な薬物であるなら尚更、というわけか」

 ワジが呟き、ヨアヒムが首肯した。三人は手元にある資料を見る。そこには記憶障害に関する過去の事例が匿名で記されていた。ヨアヒムが診察に当たって集めたのだろう。

 

「そのキーア君、だったかな? 彼女の状態を把握しなければ結論は出ないけど、記憶以外に気になることはないんだろう?」

「そうだな、元気いっぱいだし問題ない」

「健康的な普通の女の子です」

「そうなると、本格的な検査が必要になるかもしれないね。表に出ない部分に何かあるかもしれない。それで、本人はどこに?」

 ヨアヒムの問いに三人は顔を見合わせ事情を話す。するとヨアヒムは朗らかに笑って、それなら好きな時間に来るといいと尊重してくれた。頭が下がる思いである。

「もちろんすぐに来てくれたほうがいいのは事実だけどね、何かあってからでは遅い」

「わかっています。一段落したらまた来ます」

 ティオが頭を下げ、三人は立ち上がった。ヨアヒムも立ち上がり送り出す。

 

「そうそう、もう少しで最新の栄養剤ができるんだけど君たちもいるかい?」

「栄養剤すか?」

 ヨアヒムは薬学の専門家だ。その彼には警備隊から定期的に栄養剤の受注が入る。今までも彼はそれを提供していたが、最近になって新作の目処が立ってきたらしい。

「まだ治検が終わっていないから正確にはこちら側としては完成した、みたいな感じだけどね」

「まだ人には試していない、ということですか」

「そのとおり。でも大丈夫だと思うよ、僕の最高傑作だ」

 目を細めて胸を張る彼は相当の自信があるのだろう。口調にもそれが見て取れた。優秀な医師として尊敬される彼がそうとまで言い切るのだから期待が持てる。

「もちろん警備隊の後になるんだろうが、そうなると俺たちが推せば警察にも搬入されるかもな」

 ランディの言葉にヨアヒムは喜色を浮かべて頷いた。研究成果が広まることが嬉しいのだろう。そんな三人の中でワジだけが興味のなさそうな顔をしていた。

 警察官でも警備隊員でもない彼にとっては関連のない話である。そもそも現在も彼がいる必要は全くないのだがそれを言ってしまえばお終いである。

 

「とりあえず、今キーアがここに来れるかどうかですね」

 ティオの言葉を最後に三人は研究室を出る。

 それを見送ったヨアヒムは机の引き出しに入っていた別の資料を見て今後に思いを馳せた。彼の研究結果、それが記された資料である。

「さて、協力者を募るとしようか」

 通信機に手をかけコールする。やがて繋がった男に二、三言葉を告げると別の男が現れた。

 その余裕のない口調を宥めながらヨアヒムは用件を告げる。通信先の男は苦悶の声を上げ、しかし彼の用件を受諾した。それに笑みを深めてヨアヒムは通信を切る。

「今夜も徹夜か、って慣れているけどね……」

 言葉に反して表情には充実が見えていた。

 

 

 

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