Re:ゼロから始める異世界生活 with 風神の白悪魔   作:月見草クロス

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異世界について情報収集

異世界転生しましたがまずどうしましょう。

とりあえず武器の木刀は強いということ以外の情報がほとんどありません。

 

「まずここどこ…………」

 

そう、まずそこからである。どこここ。

 

「どうしたお嬢ちゃん。迷子か?」

 

と、ここで店にいたおっちゃんが声をかけてくれた。

 

「えっと………まぁ、そんなとこです。あと僕、男です」

 

「え?…あ、そうなのかすまんな。で、親とかいるのか?」

 

うわやばいどうしよう…………

 

「えっと……その……とりあえずここどこですか!!」

 

「どこって………ルグニカだけど……」

 

ルグニカ………ふむふむここはルグニカって言うんだ。

 

「お前本当に大丈夫か?ここの名前も知らないなんてよぉ………」

 

「えぇっと………」

 

あっ、そういえばもう1つ収穫がある。

ここでも言語は同じだから話は通じるみたいだ。文字はさっきから読めないけど。

 

「はぁ……お前本当に大丈夫か?」

 

「大丈夫です大丈夫ですあはは………」

 

「…………まぁ、いいか大丈夫なら」

 

「えっと………大丈夫でしゅ………です!!」

 

「可愛い噛み方してんなぁ………ん?お前それにほしか」

 

それ………あ、にぼしのことかな

 

「にぼしですけど………」

 

「にほしだろ?」

 

…………ここではにほしっていってるみたい。

ん?いや待てよ。にぼしって漢字で煮干しだから普通ににほしでも読める…………

 

「うちはにほし売ってんだよ」

 

と、店の商品を見ると…………確かに煮干しだ…………

 

「でも僕一文無しなんです」

 

「まぁ、迷子だししゃあねぇよな」

 

優しいおっちゃんだなぁ………

 

「とりあえず自力で何とかします!!ありがとうございました!!」

 

「いいってことよ!!」

 

またこの店行こう

 

 

さてさて現実を見ればどうしようもない。

 

「どうしたものかねぇ………」

 

「あなた、何してるの?」

 

「……………」「……………」

 

本日、二度目だ。声をかけられるのは。僕そんな変?

 

いや服装とか独り言とか変なことばっかだ。

あ、服装については触れてなかったけど白い長袖Tシャツにジーンズという普通な服装………ここじゃ普通じゃないが。

 

「どちら様ですか?」

 

「こっちのセリフよ。一人でボソボソ何言ってたの」

 

「まぁ………独り言?」

 

「…………気持ち悪い」

 

「初対面だよね!?」

 

この口の悪い女の子。桃色髪で髪を僕から見て左……すなわち彼女でいう右で分けている。

それよりも服装だ。これは………メイド服としか言えないんだが…………とりあえず僕の世界では見ないほど可愛い子だった。

 

「えっと……どうしたの?」

 

「変な人が居れば声だってかけたくなる………それだけよ」

 

「うん、君本当になんなの」

 

なんだこの子。君の方が充分変だよ?

 

「とりあえず名前は?」

 

「自分から名乗りなさいよ。礼儀でしょ」

 

「そう………なの?まぁいいや。卯月ほのか」

 

「私はラムよ。変人さん」

 

「おかしい!!扱いがおかしい!!」

 

「ハッ!!ホントの事言ったまでよ」

 

鼻で笑われたよ!?あれ?僕がおかしいの?

 

「で、困ってたみたいだけどどうしたの」

 

「…………へ?」

 

唐突に救いの手を差し伸べられてビックリした。

 

「えっと………生きる道が見つからなくて………」

 

「お似合いね」

 

「助けたいのかどっちだぁ!!」

 

ホントに変な人だよ!!まったく!!

 

「ま、それなら助けてあげてもいいわ」

 

「う……うん。そんでもってその顔なに?」

 

「企んでる顔よ」

 

「ストレート!!」

 

この子隠すってこと知らないみたいだ。

 

「私の手伝いをしてくれたら考えてもいいわ」

 

「…………うん?すなわち僕に声をかけたのはそれが目的?」

 

「そうよ」

 

「ラムさんはいい人なの?悪い人なの?」

 

「いい人よ。あとラムでいい。なんかゾワッてしたから」

 

「え?…うん、わかった。気をつける。でもいい人なら人の事利用しようとか真っ先に考えないよ?」

 

「私は美しいから許されるのよ」

 

「美しいより可愛いだと思う」

 

「………そこなの?」

 

「なぜそこ疑問をもったの?」

 

なんかコントでもしてる気分。まだあって数分の人とコントなんて変だなぁ。

 

「ホノカには言われたくないわね。可愛いなんて」

 

「可愛いって………男だしそういうのは………」

 

「えぇ、まぁ………ん?聞き間違え?」

 

あ、これはまた言った方がいいね。

 

「僕、男だし!!」

 

「………嘘が下手ね、ホノカ」

 

「嘘じゃない!!本当に!!」

 

「…………本当なの?」

 

「本当!!」

 

「…………証拠は?」

 

「証拠…………」

 

思わず首を傾けて考えてしまう。

よく良く考えればない……………ないよ!!

 

「…………嘘よね?」

 

「ホーンートーでーすー!!」

 

「…………」

 

ダメだ。これ信じてもらえないやつだ。

でも証拠なんてない。困ったぞ……困ったぞ……

 

「はぁ………しょうがないわね。少しマナの流れを確認するわ」

 

「まなのながれとは?」

 

「知らないの!?」

 

知るわけない。僕、この世界のこと、知らない。

 

「あなたよく生きていられたわね」

 

「生命力は高いので」

 

「はぁ………馬鹿なの?それともアホなの?」

 

「どっちも悪口!!」

 

「…………じゃ、マナについて説明してあげるわ」

 

「お願いしまーす!!」

 

「やる気があるだけいいわ。まずゲートってわかる?」

 

「門?」

 

「どうしてそうなるのよ」

 

英語を訳しただけなんだけど………あ、これ英語っていう概念がないやつか。

 

「ゲートって言うのは自分の体の中と外にマナを通す門のことよ。マナを取り込んだり、放出する時にはゲートを通じるわ」

 

「とりあえずマナを通す管でオンオフすることで入れたり出したり出来ると」

 

「だいたいそういうことよ」

 

なるほどなるほど。

 

「それって誰にでもあるの?」

 

「あるに決まってるじゃない」

 

「じゃあ、魔法とか使えるの?」

 

「使えるわよ?」

 

おー、魔法使えるんだー!!なんか本当に異世界って感じだ!!

 

「で、そのマナの流れって種族や性別によって違うのよ。あとはその無知な頭でもわかるはずよ」

 

「なるほどー…………」

 

それで性別が分かってことか。これは便利だぞ。

 

「あなた、混血みたいだから種族もついでに調べておくわ」

 

…………え?混血?あれ?僕人間じゃなかったっけ?

そんなこと思っているうちにおデコに指を当てられた。

ラムは目をつぶっている。こう見るとやっぱり可愛い。性格が少しあれだが根は優しいみたいだ。利用するためとはいえども助けてくれるみたいだし。

 

「…………あなた、何者?」

 

「…………え?」

 

「もう一度言うわ。何者?」

 

「…………何者って言われても……………」

 

「…………とりあえず男なのは分かったわ。まぁ、それでも女にも寄ってたから気をつける事ね」

 

マナまで僕を困らせるつもりか!!

 

「にしても………なんであなたは鬼の血なんか持ってるのよ」

 

ジロッと睨まれた。

お………鬼?どゆこと?

 

「え………それってどういうこと?」

 

「ホノカ。あなたの種族は鬼と何かの混血よ」

 

種族が変わってる!?僕人じゃ無くなってる!?

 

「それでなんで何者って…………」

 

「…………鬼は私と私の妹しか生き残りは居ないのよ」

 

「…………」

 

ラムが鬼だったのも驚いた。でも鬼が生き残ってないのも驚いた。

それにしても困った。転生してきて鬼になった………なんて言えない。

 

「…………遠いところで生き延びてた鬼がいたのね。混血なら恐らく別種族のやつを好きになって逃げ出した………で、それの子供ってくらいしか思いつかないわ」

 

「僕にもさっぱり………」

 

僕が知るわけない。でもラムは本気で悩んでるみたいだ。

 

「…………仕方ないわね。あなたを連れて帰ることが確定したわ。ロズワール様に相談する必要があるわ」

 

「………えっと………とりあえずわかった」

 

まだ状況を飲み込めてない。でも今は言うことを聞く方が身のためだろう。置いてかれても死しかない。

 

「そのために私の手伝いをしてもらうわよ」

 

「何するの?」

 

まだ困惑した様子が抜けないまま本題にやっと入るのだった。

 

「人探しよ」




本編ではラムがエミリアの付き添いで一応いたって設定なので出しました。このペースなら一章は5、6話で終わりそうです。
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