Re:ゼロから始める異世界生活 with 風神の白悪魔 作:月見草クロス
「……どうしたの?」
「………バッッッッ!!」
「奇声を挙げないで。汚らわしい」
僕は気づいたらリンガ屋の前にいた。
で……目の前の少女は………
「……ラム……?」
「突然何よ」
えっ!?イヤだってあの時明らかに死んで………そう言えば僕、突然、感覚がおかしくなって………
あれは身体を乗っ取られたということがあうだろうな……でも何に?突然過ぎたし、あそこに居たのは死人とあの黒い女性だけだ。でも、最後に僕は明らかにアイツを吹っ飛ばしてたし、アイツが操ってきたって線はない。しかもあの時、外からと言うより、僕は内側から何かが湧き出るような感じがしたんだ。これは僕の中に何かがいる……いや、そんな感じじゃなかった。詳しく言えば血が騒ぐような………
もしかして、ラムが言っていたもう1つの謎の血族……それの正体じゃないだろうか。
「ハルカ?さっさと動くわよ。邪魔になるから」
「お、おう………そうだね」
「……何があったの?突然、豹変したわよ?」
「………とりあえず歩こう」
「……そうね」
とりあえず、僕らは歩き出した。足は自然とあのスラム街に向かっていた。
だってこの状況。答えはひとつしかない。
時が戻ったんだ。
恐らく、何か転生した時の特典かなんかで能力がついたんだろう。
でもそう考えると僕も大概チートだな………やり直しが効くってことでしょ………
「どこ行くの?」
「場所が分かった。だから行く」
「突然、変なこと………頭のネジが外れたみたいね。荒治療するしか………」
そんなことを言いつつ、ラムが拳を握りしめた。
「怖いから!!」
「少しは落ち着いた?」
「お陰様で」
なんかいつもの感じに戻った気がする。
「で、どこにいるの。エミリア様は」
~少年説明中~
「盗品蔵………ね。とりあえず行ってみるわよ」
「行くぞー!!」
ラムの手を引いて、僕は再び盗品蔵に向かう。
(不思議よね………)
彼に手を引かれながらピンク色のメイド、ラムはそんなことを考えていた。
(服装もだけど……なんというか……懐かしい)
「どうしたの?」
「……ん?なんでもないわ。さっさと行くわよ汚らわしい」
「それってこの場所がだよね!?」
なぜかこうやって話すのも初めてではないような気がしてしまう。
(気のせいよね……)
謎の違和感を感じながら、また彼に手を引かれる。
「ここ……だね」
「先に行きなさい。もし、虫が飛び出してきたら私が逃げられるように」
「酷いと思う!!人を盾にして!!」
「ハッ」
「なんか腹立つー!!」
前に来た時よりかなり早い時間に来ている。でもアイツがいる確率はあるし、しっかりと木刀を構えておこう………
と、そうしたその時だった。
「あなた達、そこをどいてくれないかしら?」
………分かってしまった。もう分かってしまった。
あの時、殺した奴の気配。なんでか分かってしまった。
こいつ……ノコノコと……殺す。
ただ、殺せばここで終われる………
また、血が吹き上がるような感覚がした。
今回は自分も制御などしようとしなかった。
恐らくこれで僕の推理の真偽が出来るはずだ。
「お前っ!!」
感覚が支配され、もう五感は消失した。
「角……」
なのに何故か最後に彼女の声は聞こえた。
「っ………!!」
身体が凄まじい感覚の変化に着いていけず思わず、倒れそうになった。
「おいっ!!どうしたお前……突然、フラっとして……」
「大丈夫………です!!」
「ホントに大丈夫なの?顔色悪いけど」
うん、本当は感覚の変化がキツすぎてめちゃくちゃ目眩がする。
「まぁ、大丈夫ならいいけどよ」
僕はまたリンガ屋の前にいた。
やっぱり戻るか………
でもこれで条件は分かった。
恐らく、あの状態で目的を果たすと時が戻るんだ。
その目的ってのは恐らく……場合による。ただ、あの状態は激しい感情によるものだ。今回は二回とも激しい憎悪だったが。他の感情では出来るのかな?
あの状態になると僕自身の感覚では何も出来なくなり、目的を果たすためだけに体が動く。
まぁ……ざっとこんなとこだろうか。
ちなみにここまで分かったのは自分で感じたからなので聞いてるだけじゃどうしてそうなるんだよ!!って思うかもだけど……
とりあえず……次で終わらせよう。正直、もう時戻りしたくない………目眩ひでぇや。
今回は短めですが!!