1:20XY/02/28
2月28日の朝9時ごろ、青葉氏がインタビューにやってくるということを提督から言い渡される事件があった。
青葉氏がやってくるのは明日の昼1時。提督からは比較的大人しめの回答をしてくれるとありがたいなどとお願いされている。
質問はあらかじめ決まっているものと少しのフリートークがある模様。
ネームレス=サン:20XY/02/28
青葉=サン!?どうしてここに!
ネームレス=サン:20XY/02/28
状況判断だ!
ネームレス=サン:20XY/02/28
>質問は既に決まっているものと少しのフリートーク
ん?今安価するって
1:20XY/02/28
当たり前だよなぁ?
ってなわけで安価いくぞおおおおおおおお!!
ネームレス=サン:20XY/02/28
やったあ!!(エ)
ネームレス=サン:20XY/02/28
安価は好きな時にできてしかも勝つ!
1:20XY/02/28
そんなわけで第一のインタビューはこちら!
「貴女は普段どんな生活を心がけていますか?」
安価↓3
ネームレス=サン:20XY/02/28
金!!
ネームレス=サン:20XY/02/28
暴力!!
迫真お嬢様:20XY/02/28
はしたないこと!!
ネームレス=サン:20XY/02/28
ええ…(困惑)
ネームレス=サン:20XY/02/28
性行為をはしたない事って表現するの草
清楚マン:20XY/02/28
提督が比較的大人しめの回答をしてくれるとありがたいって言っているじゃないですか!まともなのは私だけですか!?
でかいボス:20XY/02/28
ボ用
1:20XY/02/28
はしたないことは流石におハーブ生える
第二のインタビューはこちら!
「訓練するときは何に気を配りますか?」
安価↓3
ネームレス=サン:20XY/02/28
訓練?俺たちそんなのやったことあるっけ?
彩雲01:20XY/02/28
『訓練』?いったい何を言ってるのかわからんが?(テニール感)
ネームレス=サン:20XY/02/28
ほら、いつも加賀さんいじめてる
ネームレス=サン:20XY/02/28
ああ、あれね
ネームレス=サン:20XY/02/28
おい!↑ってYO!安価ミスってんじゃんか!アッアッアッアッ
ネームレス=サン:20XY/02/28
これは再安価?
1:20XY/02/28
このままでも面白そうだしなんとかやってみるは
では最後のインタビューはこちら!
「ずばり貴女の強さの秘訣は?」
安価↓3
ネームレス=サン:20XY/02/28
酒とっ!!!
ネームレス=サン:20XY/02/28
女ぁ!!
清楚マン:20XY/02/28
あと
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「仲間との絆ですね」
今赤城は何と言った?インタビューにやってきていた活発そうな彼女、青葉は耳を疑った。
青葉は好奇心旺盛な艦娘であり、彼女はどこにでも首を突っ込みそれを記事にして配りたがる悪癖がある。
平時であれば問題は少ないが、敵の襲撃が予測されるような情勢でそんなことをされてはたまったものではない。なので普段はそれを控えてもらい、戦況が安定したら機密に触れない程度に好奇心を満たしてもらおうと上層部は判断していた。
今回青葉が横須賀に訪れたのもそれの一環であり、さまざまな鎮守府で話題になっている『無敵の赤城』に接触することで好奇心を満たしてもらおうとなっていた。
が。赤城は青葉が辟易とするほどの変人であったのだ。
貴女は普段どんな生活を心がけていますか?と聞けば「はしたない事をするようにしています」と言って頬を染める。
訓練するときは何に気を配りますか?と聞けば「加賀さんをいじめるように」と言って意味深に笑う。
こんなのじゃ記事になりませんよ~。などと心の中で愚痴りながら、ゴシップ雑誌に寄稿するつもりで期待せずにずばり貴女の強さの秘訣は?と聞いた。
返ってきた台詞は前述のとおりである。
仲間との絆。
そう!これですよ!青葉は内心で歓喜した。やっとこさまともな記事になりそうな答えが返ってきたのだ、これを逃す手はない。
「赤城さん!その絆とはどういったものなのでしょう!」
興奮した青葉の質問に赤城は「そうですねぇ」と一拍置いてから語りだした。
「私たちは仲間と共に戦場に身を晒しますから、何よりも連携が重要です。
ただのお金の繋がり、先輩後輩だけの繋がりでは連携は上手くいきません。なので『この人のためだったら危険に身を晒してもいい』と思われるような、そんな人物であろうと心がけています。
そして私もその思いに応え、仲間のために危険に身を晒し、私の手の及ばない部分やおろそかになりがちな部分を担ってもらったり協力してもらいます。
絆とは繋がりの事。どちらか一方からだけの信頼では成り立ちません。だからこそ尊くて、素晴らしく、そして強みになるのです」
何という事だ。赤城はどこかのタイミングで誰かと入れ替わったのだろうか?青葉は訝しんだ。
正直いままで喋ってた赤城と今喋っていた赤城では人徳に雲と泥ほどの違いがある。
きっとどちらかが本物で、どちらかが偽物…。青葉は赤城に会うまでに会話してきた人物の言葉を思い返した。
『赤城さんはいい人ですよ。ただ、ちょっと突飛と言いますか。たまにとんでもない事を口走りますけど…』と苦労人気質の駆逐艦。
『何を考えているのかはいまいちわかりませんけれど、皆からは慕われているわ。……私?言うまでもないけれど』と仏頂面の空母。
『普段はいい人なんだけどね、普段は。たまに思いついたようにヤベーことするのは流石にやめてくれめんす』とピンク頭の駆逐艦。
よし!どっちもホンモノですね!
青葉はそう判断し、机に頭を思い切りぶつけた。
「こんなのじゃ記事にできませんよ!ふざけるか真面目にするかどっちかにしてください!このまま記事にしたら加賀さん相手にいやらしい事をしたりいじめたりしているのにみんなから慕われている変人になってしまいますよ!!」
「まじめに答えてますし割と合ってますよ」
「まじですか!!このまま新聞にした後で文句言っても直しませんからね!!!!」
■■■
そんなこんなで発行された青葉新聞。今回の目玉はやはり赤城への個人面談の記事である。
そしてインタビューの内容をそのまま書き起こしたことで胃を痛める人物がいた。それは勿論赤城ではない。
「どうして…どうしてこうなるんだ…」
はしたないことって何なの?という純粋な
「凄い事になってしまいましたね」
赤城が電話対応をしながら困ったような笑みを浮かべる。渦中の人物へのダメージが実質ゼロとか納得いかないと思いつつも、提督はその言葉を胸にしまった。
ケン提督も男なのであるからして、美女からの
「やっぱり柔らかかったな…」
「えっ?何でしょうか」
「何でもない」
提督は赤くなった顔を帽子で隠した。
手だゾ(先制攻撃)