赤城さんの頭ん中   作:アサルトゲーマー

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※この作品の赤城さんはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ないので許してください。


【悲報】赤城、痴女

1:20XX/10/11

 

 10月11日の昼二時ごろ、赤城が痴女であるという噂話が赤城の耳に入る事件があった。

 噂話の発端は赤城が提督の手を意図的に胸に導いたことであり、その他には「裸でベッドで飛び跳ねているのを見た」「おっぱいの大きな艦娘を見つけると顔を埋めている」などという目撃証言によって徐々に大きくなりつつある。

 赤城はお前らのせいだと断定して調査に当たる模様。

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 え、なにそれは

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 最初の提督抹殺陰謀以外は知りませんねぇ…

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 噂に背びれ尾ひれがつきすぎている

 

 

1:20XX/10/11

 

 みんなには言ってなかったけど俺が寝てる間は体を自由に動かせちゃうんだよなぁ…

 先生怒らないからやった人出てきなさい

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 1が居ない間に体を自由に…!?(驚愕)動かして…!?(嫉妬)

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 多分変態だと思うんですけど

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 そんな美味しい話あったらみんなこぞって体動かしちゃうと思うんですけど

 公開しちゃってよかったんですかね?

 

 

1:20XX/10/11

 

 複数人で動かそうとすると逆にうまく動けなくなるから安心!

 犯人出てきなさーい 先生怒っちゃうぞー

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 加賀さんのおっぱいに顔を埋めたんは出来心やったんや

 すまんな、本当にすまん

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ベッドが柔らかくて変なテンションになってユートピアしました…(小声)

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 夜中に提督の寝室に忍び込んでパロスペシャル決めちゃったけど許してヒヤシンス

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 夜中に抜け出して間宮さんにアイス貰っちゃいました

 おいしかったです

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 下着姿でランニングしました

 サイコーに良かったです

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 オロナミンCに生卵入れて飲みました…

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 川内と夜戦演習したのすげぇ楽しかったゾ~

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 チョロQの後ろに10円じゃなくて500円無理やり突っ込みました……

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 魔法剣エーテルちゃぶ台返しって寝言叫んで吹雪笑わせました

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 暁ちゃんに毒チワワっていう架空の生物の怖い話したわ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 提督のおやつのチョコをカレーのルーと入れ替えたゾイ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 とねちゃまのカタパルトをオーバーホールしました・・・

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 !?!!!?!??!?!?!??!??wwwwwwwwww

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 いろんな爆弾発言が飛び交いましたねぇ…

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 こっそりってレベルじゃねーぞ!

 

 

1:20XX/10/11

 

 

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 大変!1が息して無いの!

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 残念ですが手遅れですな

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 今だったら赤城さんの体使い放題(意味深)じゃね

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 でも複数で動かそうとするとダメだって1が言ってたぞ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 安価取った奴が動かせばいいじゃん

 一人十分くらいで安価取った奴が再安価でよくね

 とりま↓10

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 人は過ちを繰り返す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤城とは変人である。

 これは鎮守府に所属する艦娘たちの共通認識だ。頭が悪い訳では無い、素行が悪い訳では無い、頼りない訳でも無い。むしろ頭は良いし素行もそこそこ良いし頼りがいも割とあるいい人なのだが悲しいくらいに常識が足りなかったのだ。

 

「あれ?」

「ん?どったのブッキー」

「さっきまで赤城さんってベンチで寝てたはずなのに、ほら見て」

「ファッ!?なんぞこれ!」

 

 吹雪と漣は先ほどまで居眠りしていた赤城が飛行甲板をスケボー代わりにして鎮守府のグラウンドを爆走していた。その滑らかな動きからローラーで滑っているという訳では無さそうだ。

 赤城は吹雪と漣に気が付くことなくそのまま走り去って行った。

 彼女が走り去った後に数機のゼロ戦が続いて、そして落ち葉が舞った。

 

「うわぁ……」

 

 そして後輩の引いた声がほんのり響いたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 あーさっぱりした

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 飛行甲板にゼロくっつけて飛ぶとか革命ですよこれ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 空中移動空母完成の瞬間であった。

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 上に赤城乗ってたら着艦できないし甲板だけ浮いてても爆弾とか補給できませんよね

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 アメリカくんも攻撃能力のないフライングパンケーキとか作ってるし多少はね?

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 これもう基地自身に動力つければいいんじゃ…

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 移動できる基地が空母なんですがそれは

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 よーしどんどん安価いこう

 ↓5

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 飛行甲板にカタパルトつけて終わりでいいんじゃない?

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ?

 まあ普通だわな。普通に発艦できるから付ける意味がわからんけど

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ちがうよ。飛行機じゃなくて甲板飛ばすんだよ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 えっ?

 

 

1:20XX/10/11

 

 話は聞かせてもらった!

 鎮守府は滅亡する!

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ΩΩΩ<ry

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 チッ…寝てればいいものを

 

 

1:20XX/10/11

 

 というわけでロケット飛行甲板の設計図書いたぞい

 あと舌打ちした奴スレ主権限でボイラー行な

 

 [添付 設計図]

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 アツゥイ!

 あと仕事早すぎませんかね

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ボイラーは嫌だボイラーは嫌だボイラーは嫌だ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 グ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 リ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 フ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ィ

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ン 

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 ド

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 │

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 完成

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 コマンドーかな?

 

 

名無しさん@淑女:20XX/10/11

 

 草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤城が通りすぎた後、なんというか何とも言えない空気が漂った。

 吹雪は「これさえなかったら良い人なんだけどなぁ」と諦めたような言葉を漏らしたが、一方漣は「なんかすごくね!?」と興奮している。

 この温度差になんだかなぁ…と吹雪が思っていると頭にポンと手を置かれた。

 

「あ、司令官!」

「やあ、何かあったみたいだけどどうしたんだ?」

「実は…」

 

 突然現れたケン提督に吹雪は先ほどすっ飛んで行った赤城について話した。すると提督は「またか…」と頭を抱え何ともいえない顔をする。

 

「『また』?先日も何かあったんですか?」

「ああうん…なんだか知らないけど急に関節技とかプロレス技を食らったよ。恨まれるようなことしたかな…」

「ええー…」

 

 赤城のそんな噂を聞いたこともない吹雪はドン引きである。ある意味で言えばケン提督はこの鎮守府における唯一の男性であるからちょっかいを掛けるということは好きな異性にイタズラしちゃう系のアレなのかなと思ったが色気より食い気な赤城の姿を思い出して吹雪は静かに頭を振った。

 

「ぬわーーーっ!?」

 

 その瞬間漣が興奮したように叫ぶ。何事かとケン提督と吹雪がグラウンドを見るとなぜか飛行甲板だけが凄い勢いで飛んでいった。

 

「「は?」」

 

 二人の声が重なる。先ほど飛んで行った飛行甲板を追いかけるように赤城が現れて「威力ミスりました!」などとのたまいながら走って行くのはシュールの極みだった。

 

 


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