バカとテストと波紋疾走   作:栗ごはん

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短い


第1話

目が覚めたら目の前に翼の生えた爺がいた。

 

「転生です。おめでとう」

 

いきなりだなおい。

 

「そうか夢だな。よし寝よう」

 

「ところがどっこい夢じゃありません………!これが現実………!」

 

もう一度言おう、目が覚めたら目の前に翼の生えた爺さんがいた、そして現在位置真っ白な部屋。うん、寝るしかないね。

 

「まあ、人の話を聞けよ。若者は老人の話を聞くべきだと思うんだよ、うん」

 

「いきなり人を真っ白い部屋に拉致して『転生』とか言うボケ老人の話は聴かないべきだと思うんだよ、うん」

 

「そうか、じゃあ今から独り言をするからそれでいいな。聞かなかったら殺す」

 

「よくねえよ」

 

人の言葉を無視してぺらぺら話し始める爺。

 

自分が神であること。そしてここが天国であること。この前マクドナルド行ったら塩辛く感じたこと。間違えて俺を殺したこと。pspのボタンが陥没したこと。お詫びとして俺を転生させること。その際に俺に何かしらの特典を与えること。セーブせずにゲーム続けてたらフリーズして泣く泣く電源切ったこと。

 

途中どうでもいい話が何度もあったが大体こんな感じだ。

 

「個人的に64には神ゲーが多かったと思う。最近のは―――」

 

あ、まだ続くんだ。

 

~30分後~

 

やっと爺の話が終わった。まさかセガサターンの話まで行くとは思わなかった。

 

「―――そして君に与える能力は『ジョジョの奇妙な冒険』から!」

 

「おお!やっと本題に入った。それで特典は!?やっぱ転生といえば特典だな!」

 

もしかしてスタンドですかー!俺の時代が来ちゃったよこれ!

 

「波紋です」

 

「…………え?」

 

「うん、波紋。幽波紋じゃないよ。残念そうな顔するなよ」

 

「幽波紋じゃないの?波紋?」

 

「そんなもの君に与えたら世界のバランスが崩れるじゃないか。馬鹿なの?死ぬの?あ、もう死んでた」

 

え?幽波紋ないの?本当に?小学生のなりたい職業ランキング第一位のスタンド使いに俺はなれないのか?

 

「そんな小学生が大量にいてたまるか」

 

「人の心を読むな」

 

スタンド使いを諦めなきゃ駄目なのか……。いや、最後まで諦めるな!

 

「ストレングスくれないの!?」

 

「ないよ」

 

「ラバーズ」「ないよ」「ダーク・ブルー・ムーン」「ないよ」「ボーイ・Ⅱ・マン」「ないよ」「ジェイル・ハウス・ロック」「タワー・オブ・グレイ」「ないよ」「アヌビス神」「ないよ」「オシリス神」「ないよ」「ラブ・デラックス」「ないよ」

 

「神は俺を見放した!」

 

「つーか何でさっきから微妙なやつばっかりなの?あるじゃん他にもかっこいいの。ザ・ワールドとかスタープラチナ、キラー・クイーン、クレイジー・ダイヤモンド、ボーンナム、ザ・ハンド、ゴールド・エクスペリエンス」

 

「ちょっとまて。一つ変なのいたぞ」

 

「すまん、舌を噛んだ」

 

「舌を噛んだのなら仕方ないな」

 

もうつっこむのも面倒くさい。なんかつっこんだら負けな気がする。思考放棄しよう。

 

「あ、ちなみに特典は波紋だけじゃないよ!」

 

「おお、そりゃいい。それで?何なんだ?」

 

なんだろうな。やっぱりここは黄金―――

 

「血管針攻撃ができるようになるというのが特典だ!やったね!」

 

「殺すぞ」

 

「えー、んじゃ今まで食ったパンの枚数がわかる能力とかどうよ」

 

「本当に殺すぞ」

 

なんの役に立つんだそれ。わかったからなんだって言うんだ。

 

「最近の若者はわがままだな。まあ、役に立ちそうなの考えといてやるから行ってこい」

 

地面にいきなり穴が開く。あ、なんだテンプレか。

 

「って落ちるの速い速い速い速いイイイイイ!」

 

思ったより落ちる速度が速かった。ジェットコースターか何かですかこれ?あ、意識が薄れてきた……

 

すると爺が最後に何かを思い出すかのように口を開く。

 

「言い忘れていたが転生先は『バカとテストと召喚獣』ね」

 

「そしてまったくもって波紋関係ねえェェェェェ!!」

 

波紋をもって転生してもその世界には吸血鬼も柱の男もなく、戦闘シーンすらほとんどない世界であった。

 

 

 

 

役に立たない特典。ひでえ。

 




なんとなく書いた。後悔はしていない
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