バカとテストと波紋疾走   作:栗ごはん

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第2話

波紋とは!太陽のエネルギーがどうとか生命エネルギーがどうとか、うん、まあそんな感じの力だ。ツェペリのおっさんが言ってた。パパウパウパウ。

 

え、あやふやだって?仕方ないだろう。最後にジョジョを読んだのいつだと思ってんだ。転生する前、もう十年以上前のことだ。この世界にはジョジョがないんだよ。

 

そう、つまり俺が転生してからもう16年が経ったということだ。時の流れって速いね。時は加速する。いや、この場合はキングクリムゾンのほうが正しいのだろうか?

 

そして今まさにこれから原作が始まろうとしている、のだろう。俺の記憶が正しければ。正しいと信じている。

 

そして俺は今、その記憶力を勉学の方に使って振り分け試験に臨んでいる。A~Fクラスまでが成績順に分けられるあれだ。これがなかなか難しく、うまく解けない。なんとしても上の方のクラスに入りたい。Fクラスに入って原作介入というのもいいが、さすがにあの施設のまま一年間は無理だ。腐った畳とか絶対体壊す。

 

というわけでミスに気をつけながらテスト用紙に鉛筆をガリガリと突き立てているのだ。

 

必死に頭を絞って考えていると、ふわふわとした気配を背中に感じた。え?これはスタンドじゃないよ。

 

『逆に考えるんだ。間違っててもいいさ、と』

 

うるせえよ。少し黙っていろ。集中できないだろうが。

 

紹介しましょう。というわけでこれが神から貰ったもうひとつの特典、「ジョースター卿の背後霊」である。わーいぱちぱち。

 

何を言っているんだお前は、と思った方も多いでしょう。俺も初めて見たときそう思った。

 

神様お前……なんてものよこしてんだ。もっとましなものよこせ。こんなもの貰っても扱いに困るだけだわ。凄い邪魔だ。

 

一体あの爺は俺に何を求めているんだ。これが俺のスタンドだとでも言うのか。いい加減にしろ。

 

 

スタンド名 ジョージ・ジョースター

 

能力 逆に考える。紳士になる。

 

 

 

いらねえなこのスタンド。役に立たないことこの上ない。史上最弱だよ。最も最も最も最も最も最も最も最も恐ろしくない最弱だよ。マギィー。

 

そんなこれまでに何度も考えたことを捨て去り、テストに集中する。えーと、これをした人物は誰だったかな?

 

言っておくが、この背後霊を使ってカンニングなどはしていないので安心して欲しい。そんなことをする度胸はないし、嫌悪感がある。良心に逆らうことは出来ない。こう見えても小心者のチキンハートだ。

 

『逆に考えるんだ。バレなければいいさ、と』

 

お前紳士じゃねえのかよ。原作での紳士だったお前はどこに行った。ディオの父親のダリオにまでお金を与えてあげたあの頃のお前はどうした。お前それでも紳士か。

 

『最終的に(テストに)勝てばよかろうなのだァァァァ!!』

 

それお前の台詞じゃねえから。時代的にもおかしいから。その頃にはお前死んでただろ。柱の男は黙っていろ。

 

クソ、こいつのせいでさっきから集中できない。頼むから少し黙っていてくれ。

 

『じょーすたー、すぴーどわごん、だいあー、すとれいつぉ、とんぺてぃ、ぶらふぉーど、つぇぺり、さんたな、わむう、えしでぃし、かーず、しゅとろはいむ、ぽるなれふ、ほるほーす、かきょういん、いぎー、んどぅーる、あぶどぅる』

 

ほんと黙ってろ!!凄い気が散るから!五百円あげるからその登場人物をひらがなで言っていく遊びをやめてくれ!凄い読みづらいし、なんか腹立つから!

 

『だが断る』

 

それもお前の台詞じゃねえだろうが!100年ぐらいフライングしてる!殺すぞ!

 

『「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!そのときスデにテストは終わっているんだッ!』

 

そして無常にも鳴り響くテスト終了のチャイムの音。回収されていく俺の解答用紙。

 

 

 

 

 

 

 

結局全然集中できなかった、死にたい。つーかあいつ絶対殺す。背後霊に波紋は効くのだろうか。

 

 

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