その日の夜
「.....で、私を呼んだのですか?」
「そ」
「....まあ貴方のお父様なら大丈夫でしょう、しかし話を聞く限り厄介ですね.....」
「何が?」
「貴方の前に現れたルージュ・ヘラクレスという電波体です、融合した電波体はヘラクレス、我々の中で....なんて言いますか.....」
「歩く暴力装置?」
「そう!それです!」
鬼塚かよ
「実際かなりの荒くれ者で英雄の名を付けているのですからもう少し大人しくてもよかったんですが....如何せんヒトの言うことを聞かない奴でしてね.....それでその次に面倒なのは電波変換してしまったということです」
「なんでさ?」
「その.....電波体と融合してしまった人間はもう元には戻らないのです.....はい....」
「え?じゃあ俺は?」
「貴方は特別と言ったじゃないですか、まあ貴方ももう普通の人間じゃないですが」
「おいコラ」
「それでその子を救う事はまず無理です」
「.....理由は?」
「正確に言うと憎悪が薄い状態でしたら助けられます、しかし余りにも憎悪が大きく深い所まで根付いてしまうともう一体化してしまい電波体を排除するイコールその子まで殺してしまうことになります」
「うっそだぁ.....俺に人殺ししろってか?」
「....まあそうなります」
「........」
「でも憎悪が悪意へと変化する前なら何とかなります」
「マジ?」
「ええ、ですがそこら辺はまあ私にも分かりません」
「.....分かった」
「では私はこの辺りで」
あ、消えた、相変わらず速いね
『スバルー、もう寝よー!』
「はいはい......」
────朝────
「......眠い...」
『スバルー、学校で寝ちゃダメって書いてあるぞー』
「.....それとこれとは話が別なの.....」
あのクラスメイトと女の子は来ていなかった、まああれだけの怪我で来れるはずもないんだが......?なんだ?スピーカーからノイズ?
〘....,.さない.....〙
「?」
〘.......許さない......みんな....みんな.....〙
「この声....まずい!」
『どうしたスバル?』
「ロック!耳塞げ!早く!」
『え、う、うん』
〘消えろぉぉぉぉぉぉぉ!!!〙
その声とともにスピーカーからノイズのような音が大音量で鳴り響いた、耳を塞いでいなければやばかったなこ....でもない!耳塞いでてもやばい!
「くっ.....」
『スバル、これまさか....』
「ああ.....あの子だ.......行くぞ!」
『うん!』
歪みを探す、しかしどこにも見当たらない
「くっ!どこだ!」
辺りは苦しんでいる生徒達でいっぱいだ、そのため通りたくても通れない、音は大きくなる一方だっていうのに
「あった!」
すぐさま走る
「行くぞロック!」
『いつでもいいぞ!』
「電波変換!星河スバル、オン・エア!!」
電波変換して元凶を探す
「スピーカーだから....放送室か!」
すぐさま向かう、入口は電波体のためすり抜けられるが問題はここからだ
「......どうやって止めよう」
相手は放送機器の中にいる、詳しく言うと放送機器の電脳だ、えーと.....
『なあスバル、上見て』
「上?.....あ」
ウェーブロードがあった、これ使えるけどどうやって上行くの?
「....探すしかないなこれ」
探した結果1階にあった、放送室は3階、急がなきゃ間に合わない
「よし、ウェーブロードまで来た」
そこから上を目指す、道複雑すぎるだろ!迷うわ!なんでこんなに複雑なんだよ.....
「うわ、なんだあいつら」
放送室の前にうじゃうじゃいるあれはまさか.....ウイルスか、面倒なのでバスターで一掃した後放送室へ入る
「よし、ここまで来た......電脳の中に入るのは初めてだ、行けるな?」
『勿論!』
「うし!行くぞ!」
放送機器めがけて飛ぶ、目を開けるとそこは電脳内だった
「よし、入れた.....けど何これ無茶苦茶じゃん」
「タ、タスケテー」
「え?」
「オカシナデンパガハイリコンダセイデデンノウナイガムチャクチャニ」
「それってデカい女の電波体?」
「ソウデス!ナントカシテクダサイ!」
「了解.....でも何あれ?」
「アレハセキュリティーデス、ヒラクニハパスワードヲニュウリョクシナケレバナリマセン」
「パスワード?」
「パスワードハアノデンパガヨビヨセタウイルスヲハイジョシナケレバテニハイリマセン!」
「わかった、元に戻してくる!」
「オネガイシマス!」
さーて、安請け合いが完了したから行くぞ!
「.....しかし電脳内ってこんな感じなんだな」
『複雑ー』
「とりあえず道なりに進めば行けるか....」
進む、意外と広い事に驚きながら出てくるウイルスも倒しながら進んでセキュリティーの前
「着いたけど.....あれが?」
『アレっぽいけど、何あれ?人?』
〘苦しかった.......悲しかった.....助けて欲しかった......〙
『なあ、あれもしかして』
「....ああ、分かってる」
人のようなウイルスに向かって歩く
〘....こないで.....貴方も私を苦しめるの?〙
「そんな事はしない、必ず救ってみせる、だからそこをどいてくれ」
〘.......なら証明してみせて〙
「言われなくても!」
バトルカードの中からソードを選択して使用、懐へ潜り込み切りつける
〘.......貴方なら.......お願い......〙
そう言って消えたあとセキュリティが解除される
「......これ後いくつあんの?」
『さあ?』
「....精神に来るな....」