胡蝶は舞う   作:チェルシー+

8 / 12
なん…だと…前話のあとがきで愚痴った途端めちゃめちゃ
評価貰えた((((;゚Д゚)))))))
なんなら、バーが色付くどころか橙なんですけど!?!?
あと、祝UA10000超え!!!
いや、あの、マジでありがとうございます。
記念にスクショ撮るレベルで嬉しかったです。(小並感)

あと、誤字報告の御礼をこの場を借りてさせて頂きます。
(形式的に「この場を借りて」っていったけどここ自分の作品の前書きなんだが?そうなるとどうなるんだ?この場を使ってになるのか?)


はじめてのにんむ 1

湊と白哉は能力の高さ故に本来ならば過ごすべき年数を飛ばす、所謂飛び級というものをして、真央霊術院を卒業した。湊は二番隊及び隠密機動に入り実力は申し分ないがいかんせん経験が不足しているという点から席官の地位的には最低の第二十席に、白哉は六番隊に入ると同時に朽木家次期当主として箔を付けるという意味でも第三席の座に就いた。

 

「入隊して早々に三席とは、恐れ入ったぜ。どうよ、今の気持ちとしては?」

 

「やはり少しではあるが、緊張するものだな。しかし、任された以上はその職務は全うするつもりだ。朽木家次期当主としてだけではなく、朽木 白哉個人としてもな」

 

「ふーん、まぁ、白哉らしくて良いんじゃねぇの?俺も入隊早々席官なんていう、夜一のーーーもしかしたら浦原もだがーーー告げ口があったに違いないような地位だからな。まぁ、ぼちぼちやっていくさ」

 

そんな会話をしながら二人はそれぞれの隊舎へ入隊式の為に足を向けるのだった。

 

◇◆◇◆◇

 

入隊式が恙無く終わり、入隊初日ということで今日のところは解散となり、現在はもう二年も住まわせてもらっている四楓院家の離れへの帰路に就いていた。もう、すっかり四楓院家の使用人の人たちとも顔馴染みとなり、軽い雑談程度なら交わす仲になっていた。

 

「薄羽です、ただいま戻りました」

 

そう言って四楓院家の門をくぐると、使用人の一人が挨拶を返してくれた。

 

「あら、薄羽様。おかえりなさいませ」

 

「何度言ったかもうわからないんですけど、もっと砕けた感じの口調にはならないんです?」

 

そう言って軽く不満を言うが、決まって「夜一様のお連れ様ですから、丁重に扱うべきなのです」と返されてしまうのだった。

 

「夜一様と浦原様が離れにてお待ちですので」

 

「あぁ、わかった。ありがとっす」

 

そんな感じで、湊は離れへ、使用人は仕事に戻っていくのだった。

 

◇◆◇◆◇

 

離れに着くと玄関口に

"祝!第二十席就任おめでとう!"

と書かれた横断幕が掛けられていた。それを見た湊はげんなりとしつつも、まぁ、祝ってくれるならいいかと考えていた。

 

「ただいまー、夜一、喜助いるのかー?」

 

離れに入り、帰りの挨拶とともにいるかどうかの確認を取ると突然、何かがある弾ける音と共に二人がノリノリで飛び出してきた。

「湊!霊術院卒業と二番隊入隊おめでとう!これで湊も晴れて死神というわけじゃ。いやー、めでたいのぅ」

 

「薄羽クン、おめでとっス。明日っていうか、今日からは君の上司になるわけっスけど堅苦しいのは苦手なんで、態度とかは改めなくていいっスよ」

 

「祝ってくれるのは嬉しいんだけどよ、何でそんなにノリノリなんだ?」

 

「そりゃあ、自分の弟子の目に見える成長じゃからの。はしゃぎたくもなるわい」

 

「そういうことっス。ボクも多少は薄羽クンに教えたことはあるんで、夜一サンと一緒に喜んでたってわけっスよ」

 

「なるほどな、なんていうか、ありがとな」

 

四楓院家の離れはどこか温かな雰囲気が漂っているのだった。

 

◇◆◇◆◇

 

数刻の間、使用人すらも呼び盛大にお祝いした後、夜一は突然真面目な顔つきになり、湊に任務について話し始めた。

 

「さて、折角のお祝いムードを壊すのも悪いんじゃが、湊にはこれより三日後に隠密機動として任務に当たってもらう。最近、流魂街の各所で夜間の虚の出現が増えておるらしいのじゃ。一昨日と昨日の夜に刑軍の隊士を向かわせたんじゃが、消息を絶っておっての。今日、明日と隊士を向かわせるつもりじゃが、それでも原因をつきとめられなかった場合はお主に出向いてもらうことになる。本当のことを言うと入隊したばかりのお主を向かわせるのは心苦しいんじゃが、いかんせん儂や喜助が行くには理由としては弱い。じゃから湊、お主に出向いてもらうことになる。入隊と同時に二十席に就任したその実力は伊達ではないことを証明するくらいの意気込みでよろしく頼むぞ」

 

「任務、任務か。まぁ、隠密機動に所属したんだしな。ましてや刑軍なんだから当たり前だよな。この三年間、稽古を付けてくれた夜一の顔に泥を塗らない程度にはやってくるよ」

 

入隊の三日後には任務に就くというなんとも強行軍と言えるような采配になってしまったが、夜一の期待の表れとも言える。任務が回ってきた時にはどうにか成功させようと意気込むのであった。

 

◇◆◇◆◇

 

そこは一見なんの変哲もない建物だが、中には様々な計測器などが配置されていた。その中に立つ三人の影があった。

 

「やはり一般隊士程度の魂魄では、原型を保てないみたいだね。最低でも席官程度の霊圧を持った魂魄じゃないといけないみたいだ。さて、明日の夜以降も虚を撒いて死神を釣ろうか」

 

そう独り言ちるよう呟く男に軽口を叩く声が響いた。

 

「ひゃあ、やっぱり藍染副隊長の考えることは物騒やわぁ」

 

「市丸、貴様藍染様を馬鹿にしているのか?」

 

軽口を叩いた男に向かって噛み付いたもう一人の男はそのまま斬魄刀を引き抜こうとするも、藍染本人に止められた。

 

「いいんだ、要、気にしていないよ。ギンもあまり要を刺激するような事は言わないでくれるかい?」

 

あくまで物腰柔らかにそう言いつけ、藍染は思考の海へと戻っていった。

 

(そういえば、三年前の二人はちょうど今年卒業して死神になったと聞いたな。経験はあまり積んでいないが、霊圧は申し分ない。どちらかが引っかかってくれるといいんだがな)

 

◇◆◇◆◇

 

そうして、湊の与り知らぬところで、湊にとって少し骨が折れる程度であったはずの任務は、巨大な陰謀が渦巻くものと様変わりして

いくのだった。

 




この話のタイトルははじめてのおつかいのパロディネタです。
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