提督「艦娘からのアプローチが怖い」   作:かむかむレモン

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提督は夢を見て

 

 

 

 

 

 

 

 

軍医「...心労による一時的な気絶ですね」

 

長門「ほ、本当か!」

 

陸奥「ちゃんと目が覚めるわよね!?」

 

軍医「勿論です。まあ本人の具合にもよりますが、明日か明後日には起きると思いますよ」

 

長門「よ、よかった...」ヘナヘナ

 

軍医「それにしても、気絶するぐらい精神的なダメージが急に来たような症例ですな。何かあったので?」

 

陸奥「それは...」

 

長門「陸奥、私が話そう」

 

 

 

 

 

 

 

 

事情説明中...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軍医「成程、PTSDの要因となった人が来たのですね。それは気の毒に...」

 

長門「...その、提督の病が治る事は...」

 

軍医「正直に言いますと、心の病や精神病は症状を和らげる事は出来ても、完治は非常に難しいのです。現代でも、精神病は未だ開拓期にありますので、わからない事が多いんです」

 

長門「...そうですか」シュン

 

軍医「ただ、彼の場合はトラウマの要因となる人物を接触させず、隔離させること。これだけは絶対です。例え向こうから来たとしても、彼の耳に入れないこと」

 

陸奥「...了解です」

 

軍医「後は、そうですね...トラウマを引き起こす言動は控え、彼の心が開くのを待つしかありませんね」

 

長門「...やはり、時間で解決するしかありませんか」

 

軍医「投薬治療もありますが、先程言ったように、現状では精神病の完治が難しいので、生涯薬に付き纏われる事になるかもしれません。結局のところ、時間と環境で解決するしかないですね」

 

長門「...わかりました。ありがとうございます」

 

軍医「それでは、お大事に」スタスタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...ここは、何だ?真っ白な空間だ。

 

この布団も真っ白だ。俺は寝ていたのか?

 

 

...辺り一面、何も無い。白しか目に入らない。

 

なんだか寂しい場所で目覚めてしまったようだ。

 

 

とりあえず起きて、辺りをうろついてみよう。幸い、服は着ているようだ。

 

 

 

おーい!誰か居ないかー?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長門「...だそうだ」

 

吹雪「じゃ、じゃあ司令官は、無事なんですね!?」ポロポロ

 

長門「命に別状は無いとのことだ」

 

吹雪「よ、よがっだぁぁぁ」ウワ-ン!

 

磯波(す、凄い泣きっぷり...)

 

 

飛龍「それにしても明日か明後日かぁ。短いんだろうけど提督と話せないのは寂しいなぁ」

 

隼鷹「はーつまんな。酒飲んでくるわ」スタスタ

 

飛鷹「あ、待ちなさいよ!」ドタドタ

 

妙高「...」

 

羽黒「あ、あの、姉さん?止めなくていいんですか?」

 

妙高「...今日は見逃します。実のところ、私も自棄酒したい気分だから」

 

羽黒「ど、どうして?」

 

妙高「提督の御身を守れなかった自分が不甲斐ないんです。青葉さんから提督の状態を知っておいて、私は侵入を許してしまったんですから」

 

霞「それは、私のせいよ。私がしっかり締め出さなかったのが悪いの」

 

陸奥「二人ともそこまで。自分を責めちゃダメよ。きっと提督も望んでないから」

 

妙高「...はい」

 

霞「...はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼龍「ところでさー、提督の看病ってどうするの?」

 

艦娘たち『!』ピクッ

 

蒼龍(あっ、やば)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に何も無い。誰とも会わない。なんだこの空間は。

 

 

 

 

 

 

 

「~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?何か聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

下から聞こえてくるな。それも近い...

 

 

 

 

 

 

 

妖精「~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、君か。ズボンにくっついてたのか。

 

すまない。近すぎて気付かなかった。

 

 

 

 

 

妖精「ていとくさんはおんなのこをむししたのです。ひどいのです」シクシク

 

 

 

 

 

無視じゃないから。気付かなかっただけ。

 

だから泣かないでくれ。こっちも泣きたくなる。

 

 

 

 

妖精「ん?いまなんでもするっていったよね?」

 

 

 

 

言ってねーよ!難聴にも程があるわ!

 

 

 

 

 

妖精「わたしたちとあそんでくれるなら、ゆるしてあげます」

 

 

 

 

 

...な、なんだ。それぐらいなら...ん?

 

 

私、たち?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

睦月「提督の看病は私たち睦月型がやるにゃし!」

 

時雨「ここは村雨と僕がやる」

 

五十鈴「馬鹿ね!長良型がやるわ!」

 

長良(ちゃっかりしてるな~)

 

酒匂「ぴゃあ!酒匂もやる!」

 

羽黒「わ、私が看病、します!」カオマッカ

 

飛龍「ここは二航戦の出番でしょ!」

 

 

 

ギャ-ギャ-

 

 

 

 

 

 

 

 

明石「遅れてきたけど、なんだか偉いことになってますねー」

 

朝潮「すごいやる気ですね」

 

鈴谷「提督ってば愛されてるね~」

 

吹雪「あれ、皆さんはいいんですか?」

 

瑞鶴「あの人たちに敵う気がしないからパス」

 

明石「私もまだ整備が終わってないんで...」

 

霞「私たちは哨戒に行くわ」

 

霰「...霰も、なのね」シュン

 

長門「私も参加したいところだが、執務が心配だな」

 

吹雪「それなら、私がやりますよ」

 

長門「いいのか?」

 

吹雪「司令官が起きた時に大量の書類が残されてたら、また倒れちゃうかもしれませんから」

 

吹雪(看病も捨て難いけど、執務をした方が褒めてくれそう」

 

磯波(吹雪ちゃん...心の声がダダ漏れ...)

 

長門「だが、一人ではきついだろう。私もやる」

 

吹雪「いいんですか?」

 

長門「私も、認められたいからな」ボソッ

 

 

 

陸奥「はーい静かに!ここで騒いでても進まないからくじ引きで決めるわよ!参加する子は集まって!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

睦月「やった!当たった!」アタリ

 

如月「さすが睦月ちゃんね♪」

 

弥生「嬉しい...です」

 

卯月「やったぁ!看病できるぴょん!」

 

羽黒「そ、そんな...」ハズレ

 

妙高「...今回は退きましょう、羽黒」

 

五十鈴「と、当然よね!」アタリ

 

長良(五十鈴グッジョブ!)

 

酒匂「酒匂も当たり?やったね!」アタリ

 

蒼龍「えー?はずれちゃったよー」ハズレ

 

飛龍「そんな~!?」

 

時雨「幸運艦と言われた僕が...」ハズレ

 

村雨(か、看病出来ないなら他で何とか...!)

 

 

 

 

 

 

 

 

陸奥「...」ハズレ

 

長門「陸奥...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「ひさびさにあそべます。ていとくさんとあそべます」

 

妖精「ゆめのなかにはいりこんでせいかい」

 

妖精「めざめるまで、かーにばる!」

 

 

 

 

ちょ、ちょっと待て。なんで君たち俺の夢にまで干渉してんの。

 

てかこれ夢か!それなら納得するが、妖精が自由過ぎて怖い。

 

 

 

 

 

 

 

妖精「おそれることはない、ていとく」キリッ

 

妖精「わたしたちはあなたとともにある」キリッ

 

 

 

 

 

 

 

何をカッコよく言ってんのか知らないけど、夢の中まで俺をかまうのはやめろ!

 

それと一人だけまだケフカの格好してて嫌な予感しかしないから!

 

 

 

 

 

 

 

妖精「おっとしつれい。ぬぎわすれました」

 

妖精「ていとくはしんぱいしょうなのです」

 

妖精「もっとあんしんしてわたしたちとあそぶです」

 

 

 

 

 

 

君たち前科あるから安心出来ないのわかってるのかな?

 

てかもう起きたいんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

妖精「そうはさせません」

 

妖精「わたしたちがまんぞくするまであそぶです」

 

妖精「てはじめにおにごっこです」

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼ごっこ?なんだ、余裕じゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「わたしたちだけとおもわないことです」

 

妖精「みんなしゅうごうするです!」ピ-!

 

 

 

 

 

 

 

 

...俺は目を疑った。

 

妖精が口笛を吹くと、四方八方から妖精が飛んできた。

 

俺は逃げる間もなく捕まった。

 

 

 

いや無理だろ。物量で負けてんだから。

 

 

 

俺は捕まってガリバーみたいになってるし、何したいのこの子達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「うえからくるぞ!きをつけろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

警告おせぇよ!もう捕まってっから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

睦月「提督のベッドだけだとみんな入らないのね」

 

五十鈴「五十鈴たちも入るとしたら、もう一つベッドを付けるしかないわね」

 

酒匂「一回司令を動かすしかないね。慎重に...」ピャ-

 

長良(司令官起きた時にめちゃくちゃ驚きそうだけど、大丈夫かなぁ)

 

如月「は、早く寝たいわ...♪」ハァハァ

 

弥生「場所は...じゃんけん...」

 

卯月「みんな必死ぴょん...」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして...

 

 

 

 

 

 

弥生「や、やった...です...!」右側胸

 

睦月「弥生ちゃん、一緒にゃし!」左側胸

 

五十鈴「ま、まあいいんじゃない?」右腕

 

長良「勝利勝利!」左腕

 

如月「...添い寝できないよりかはマシだから!」右足

 

卯月「それでも、あんまりぴょん...」左足

 

酒匂「えー!?酒匂は?どこ?」

 

五十鈴「残念だけど、空いてる所は無いわ」

 

酒匂「そんなー!」

 

五十鈴「...まあ、探しなさい。おやすみ」

 

酒匂「ぴゃあ...」キョロキョロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガリバーと化した俺は妖精に運ばれている。

 

どこに連れていこうとしてるの君たち。すっごい怖いんだけど。

 

 

 

 

妖精「ここではないどこかへ」

 

妖精「むげんのかなたへ」

 

妖精「これが、かけおち」

 

 

 

 

 

 

 

何を言ってるのこの子たちは。しかも駆け落ちじゃねぇよこれ。拉致だよ。

 

それに夢の中だしどこにも行けねぇだろ。

 

 

 

 

 

 

 

妖精「まあじょうだんはおいといて、ていとくさんとおはなしがしたいです」

 

妖精「ていとくさんのほんねがききたいです」

 

妖精「かんむすのみんなも、わたしたちもきになってます」

 

 

 

 

 

 

 

急展開だね君たち。少し雑過ぎない?

 

てか話すだけなら俺を離してくれ。話はそこからだ。

 

 

 

 

 

 

 

妖精「れんぞくだじゃれはさむいです」

 

妖精「ふぉろーのしようがありません」

 

 

 

 

 

 

 

 

やかましい!とっとと離せ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「で、何を話すんだ」←解放済み

 

妖精「ていとくさんはかんむすたちのことがすきですか?」

 

提督「いきなりクライマックスだな!もう少し導入とか無いのかよ」

 

妖精「ないです」

 

提督「即答か...そうだな。好きと言っても、まだ上司と部下として、と言ったところだ。異性としては、その...」

 

妖精「そうでしたか」

 

提督「...お前達が思ってる以上に、これは面倒な状態なんだ。だから、まだお前達が望む『好き』は言えない」

 

提督「だが、必ず...いつか必ず、彼女たちに心を開けるようにしてみせる。それだけは、本気だ」

 

 

 

 

 

 

妖精「それがきけただけよかったです」

 

妖精「ていとくさんはとてもやさしいひと。あのとき、ていとくさんをえらんでよかったです」

 

提督「あの時?」

 

妖精「ていとくさんがひどいめにあったあと、わたしたちがみえるようになったときです」

 

妖精「わたしたちはこころからやさしく、つよいひとをさがしていました」

 

妖精「そのようなひとでないと、かんむすたちをまかせられません」

 

提督「...なんだその基準。そんな奴ならどこにだって...」

 

妖精「ひとはこころのおくにいやらしさがあります。くちではちがうといっても、ほんとうはみかえりをもとめるひとばかりです」

 

妖精「でも、ていとくさんはそれがいっさいなかったのです。とてもきれいで、じゅんすいなこころをもったひとです」

 

妖精「ていとくさんはきずついていても、やさしさをわすれていなかった。そんなていとくさんだから、わたしたちもすきになったのです」

 

 

 

 

 

提督(え、何この展開。いきなりシリアスになった)

 

提督(内容は、ナオキです...じゃなくて、いろいろ驚かされるばかりだ)

 

提督(フラれて心を病んでた俺をわざわざ選んだのは、そういうことだったのか。あの時は本当に頭がダメになったのかと思ったぞ)

 

 

 

 

 

提督(でも、なんだかむずかゆい気持ちになる。俺の心が妖精に認められたこと。即ち、俺の理念は無駄じゃなかったという事だ)

 

 

提督(それだけで、嬉しかった。このむずかゆい感情は、嬉しさだったのだ。トラウマを抱え、長らく忘れていた気持ちだった)

 

 

 

 

 

 

提督(それを聞いて、救われた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「なかないで、ていとくさん」

 

提督「あ、あれ?」ポロポロ

 

妖精「ていとくさんはしあわせになれます」

 

提督「そ、そうなのか?」ポロポロ

 

妖精「わたしたちが、やくそくします」

 

提督「...そうか、そうか...!」ボロボロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(なんで涙を流してるのかわからない)

 

提督(止めようとしても止まらない。いや、止めようとも思えない)

 

 

提督(ただ、溜まってたものが流れ出るかのように、俺は泣いていた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「さて、わたしたちはまんぞくしたので、そろそろていとくさんをおこします」

 

 

 

 

提督(...ん?)

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「みんながていとくさんをしんぱいしてます。はやくおきるです」

 

 

 

 

 

 

 

提督(...んん??)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「ようせいじるしのめざましどけいです。すぐにおきられるようにせっとします」

 

 

 

 

 

提督「ちょっと待て」

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「まちません」カチッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精アラーム『ヌゥン!ヘッ!ヘッ!

 

ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛

ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!

 

ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!

 

フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!

フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(大迫真)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

提督「だから展開変えるの雑なんだよぉぉぉぉぉぉ!!!.....(フェードアウト)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「ウ-ン...ウ-ン...」ウナサレ

 

 

 

提督「...はっ!?」パチッ

 

 

 

 

提督(な、何だったんだ、あの夢は...)

 

提督(最後のアラームがクッソうるさくて、それで...)

 

 

 

提督(...ん?なんか体が重い...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五十鈴「zzZ」右腕抱き着き

 

長良「ん...」左腕抱き着き

 

弥生「んへへ...」右胸枕

 

睦月「にゃしぃ...」左胸枕

 

如月「んふぅ...」右足抱き着き

 

卯月「むにゃ...」左足抱き着き

 

酒匂「ぴゃん...」腹抱き着き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「...え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は状況を理解出来ず、再び寝てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 








本性表したね(恍惚)



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