提督「艦娘からのアプローチが怖い」   作:かむかむレモン

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甘えたい妙高とハグハグ羽黒

 

 

 

 

 

 

 

提督(突然だが、俺は今執務室ではなく、妙高たちの私室にいる)

 

提督(いや、無理やり連れ込まれた)

 

 

 

 

 

 

提督(ちなみに今日の秘書艦は妙高だった。執務スピードがこの鎮守府の中で吹雪と同等の速さだ。あ、吹雪が最速だぞ)

 

提督(まさかの午前中に仕事が終わり、時間も十分余ったわけだ。暇を持て余した俺は何をしようかと思案する前に、妙高に手を引かれ、私室へと連れていかれた)

 

 

 

提督(基本的に同じ艦型は同室にしてあるので、羽黒もいた。俺が来た瞬間めちゃくちゃビビりながら布団の周りを慌ただしく、隠すように整理してた)

 

提督(それを見た俺はすぐに出ていこうとしたが、妙高が艤装展開して、艦娘の力で俺の腕を引っ張った。人間が艦娘に勝てるわけないだろ!)

 

 

 

提督(諦めて留まると、妙高は武装解除した。ここ最近頑固過ぎませんかね?)

 

 

 

 

 

 

 

 

妙高「突然の無礼、お許し下さい。今日は提督にお願いがあって、自室へ連れてきました」

 

提督「あ、はい」

 

妙高「提督が艦娘とのスキンシップに多少寛容になっていると耳にしたので、私たちにもお願いしたく思いました」

 

提督「はい...」

 

妙高「先日の弥生ちゃんたちのを見て、あそこまでしてもいいという確証を得たので、今日実行させてもらいます」

 

 

 

 

 

 

提督(そうだ。妙高はすっごい悔しそうな顔してたね。あの時は焦ってたけど、今思い出すと全開眼で眉間に皺を寄せ、下唇を噛むという女性が見せてはいけない顔だったよ)

 

提督(思い出し笑いを堪えつつ、真面目に話を聞いているように見せる俺を、羽黒はじっと見つめていた。もしかしてバレてる?)

 

 

 

 

 

 

提督「そ、それで俺は何をすればいい?」

 

妙高「提督は、羽黒とあまり接点がありませんよね?」

 

羽黒「ふぇ!?」ビク-ン

 

提督「ん?そ、そうかな?」

 

妙高「実は、羽黒も提督とのスキンシップを望んでいました。そうよね?羽黒」

 

羽黒「あ、あの、妙高姉さん、それは...」カオマッカ

 

提督「な、なあ妙高?」

 

妙高「どうしたの?あなた寝る時に『司令官さんに抱きしめて欲しいな』っていつも言ってるじゃない」

 

羽黒「!!?!?!!?」ビクッ!

 

提督「...?」←困惑中

 

妙高「ほぼ毎日、深夜にはっきりとそう言っているので、寝言ではないと思ってました。だから今なら、その希望も叶いますよ」

 

羽黒(わ、私の寝言って、そんなにダダ漏れだったの...!?)

 

提督「...あー、妙高?」←状況理解

 

妙高「私は羽黒の後で構いませんので、存分に甘えなさい」

 

羽黒「ひゃい...」マッカッカ

 

提督「...あの、羽黒」

 

羽黒「ひゃ!?」後ずさり

 

 

 

 

 

羽黒「ぴぃっ!?」ゴツ-ン!

 

 

 

 

 

 

 

提督(俺が声をかけると羽黒は後ずさりし過ぎてベッドに激突した。そんなビビらなくてもいいじゃない...)

 

 

提督(だが、それで終わりじゃなかった。俺が来た時に整理したであろう何かが散乱した。小さな紙か何かだと思ったら、俺の写真だった)

 

 

 

提督(...え?ちょっと待って、どゆこと?)

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「は、羽黒、大丈夫か?」

 

羽黒「はい...あっっっ!!!!?」

 

提督「!?」ビクッ

 

羽黒「み、見ないでぇぇぇぇ!!!!」ヒョイヒョイ

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(羽黒はめちゃくちゃでかい声を出しながら俺から写真をひったくり、他のものを全部布団の中へ押し込んだ。多分全部写真なんだろうと思うと、少しだけゾッとした)

 

 

提督(いやね?ツーショットとか、集合写真の類いかなと思ってたよ。全部俺個人の写真だったし、ほとんど目線がカメラに向いてなかった)

 

 

 

提督(...これ盗撮だよな?見ないでぇぇぇぇ!!!!って俺が言いたいわ)

 

 

 

 

 

 

 

 

羽黒「し、司令官さん...」ウルウル

 

提督「な、なんだ?」オソルオソル

 

羽黒「ご、ごめんなざい...ぎらわないで...」ポロポロ

 

提督「あ...」

 

羽黒「い、いや...しれいかんさん...」ポロポロ

 

提督「...はぁ」ギュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(俺はため息をつきつつ、優しく羽黒を抱き寄せた。妙高から羽黒の話を聞いたから、そうしようと思ったのではない)

 

提督(ただ、とっさに俺がすべき事と判断したのだ)

 

提督(羽黒は驚きながらも、手を背中に回してきた)

 

 

 

 

 

 

 

 

羽黒「し、司令官さん...?」

 

提督「大丈夫。嫌ったりはしないよ」

 

羽黒「あ、あの、でも、私...」ウルウル

 

提督「ちょっと驚きはしたけど、この程度で嫌うことは無い。だから、安心してくれ」ナデナデ

 

羽黒「し、しれいがんざん...」ポロポロ

 

提督「俺なんかの写真を持ってくれてありがとう」背中ポンポン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽黒(もう終わりかと思った。でも、許してくれた)

 

 

羽黒(その上、無理だと思っていた、夢にまで見たハグをされている。)

 

 

羽黒(とても温かくて、心地良い)

 

 

羽黒(嬉しくて、涙が止まらない)ポロポロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「...落ち着いた?」

 

羽黒「は、はい...」カオマッカ

 

提督「それならよかった」

 

羽黒「あ、あの、もう少し...」

 

妙高「羽黒、そろそろ...私も」

 

羽黒「...は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(やっべーわ。羽黒やべーわ)

 

提督(何がやばいって、あれだわ。とにかくやべーんだわ。説明が追いつかないわ)ボキャ貧

 

 

 

 

提督(少し落ち着いた。まず隼鷹とか飛鷹と違って、羽黒は少し小さい。だから、抱きしめると胸の中にギリギリ収まる)

 

提督(抱きしめてわかったのは、この子は思ったよりも華奢で、女性らしい柔らかさがあった。あと仄かに鼻をくすぐるいい匂いがした)

 

提督(あと俺が思ってた以上に強く抱き締め返してきた。ちょっとドキッとしたよ。マイサンは鋼鉄の意志で制御したよ)

 

 

 

提督(泣き止んで、そろそろいいかなと思ったら、名残惜しいのかもう少しと言ったところもなかやかくるものがあった。でも妙高が控えてる事を思い出したのか、あっさり交代した)

 

 

 

提督(つか妙高がそろそろ、と言った時に俺も振り向いたが、めちゃくちゃ膨れっ面してた。ほっぺがパンパンになるぐらい膨らませてた。いつも真面目な女性らしさを見てきたから、ギャップが激し過ぎて可愛かった)

 

提督(あの妙高が子供みたいにほっぺを膨らますんだぞ?いや今の子供が膨れっ面になるか知らんけどさ。普通想像つかんわ)

 

提督(妬き方といい、最近の頑固さといい、少し幼児退行してる節がありませんかね?)

 

 

提督(まあ今はそんなことを気にしなくていい。次は妙高の番だ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「み、妙高はどうしてほしいんだ?」

 

妙高「そうですね、ずっと憧れていたあすなろ抱きをお願いします」

 

提督「はい...それじゃ」

 

妙高「ちょっと待ってください。提督は胡座をかいて下さい」

 

提督「は、はい」アグラ

 

妙高「それでは、失礼します」ストン

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(...妙高さん、胡座をかいた俺の上に座ってきた!?)

 

 

 

提督(ちょちょ、何が起こっているんだ!?あの妙高さんが、ここまで攻めてくるだと!?)

 

 

 

 

 

 

 

妙高「さあ、腕を回して下さい」

 

提督「ハイ」ギュッ

 

妙高「んっ...」

 

提督「ドウデスカ」

 

妙高「これは、いいものですね...」トロ-ン

 

 

 

 

 

 

 

提督(やべぇよやべぇよ。本日二度目のボキャ貧だよ)

 

 

 

 

提督(羽黒の時とは比べ物にならないぐらいやべぇ!柔らかさとか体つきとか女性らしさがやべぇ!ボキャ貧が治んねぇ!)

 

 

提督(あとうなじ!うなじがやべぇ!めちゃくちゃ嗅いでみたい!でもそんなことしなくても十分いい匂いする!)

 

 

提督(妙高の吐息とか妙に艶やかでマイサンが眠りから覚めようとしてるのがヤヴァイ。大人の女性の魅力がここに詰まってると言わんばかりの破壊力だ)

 

 

提督(俺の鋼鉄の意志を持ってしてもやばかった。常人には到底耐えられるものではない。俺は俺を全力で褒めたい)

 

 

 

 

 

 

妙高(隼鷹から聞いた通り...いや、それ以上の心地良さを感じます)

 

 

妙高(提督から伝わる温かさは、とても安心します。どんな脅威、恐怖にも打ち勝てるほどに)

 

 

妙高(そして、この人が持つ優しさ)

 

 

妙高(言葉を交わさなくても感じる、どうしようもないぐらい大きくて、温かい優しさ)

 

 

妙高(何故、世の女性はこれを手放したのか、私には理解できません)

 

 

妙高(こんなのを知ってしまったら、手放したくなくなるじゃないですか)

 

 

妙高(提督は、どうしようもなく卑怯です。こんなにも、好きにさせてしまうんだから)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妙高「非常に満足しました」キラキラ

 

羽黒「あ、ありがとうございました...」キラキラ

 

提督「あ、ああ。お気に召してくれたなら何より」

 

 

 

 

 

 

提督(俺はこの短時間に、妙高たちの良さを知った。ハグとあすなろ抱きだけだけど)

 

提督(彼女たちの気持ちも、ハッキリとじゃないが、僅かにわかったような気がする)

 

提督(妙高と羽黒も、甘えたかったのだろう)

 

 

 

 

 

妙高「はい。長姉としての威厳が先行してしまい、甘えるのに抵抗がありました」

 

 

 

 

 

 

 

提督(あ、そうなんだ)

 

提督(てか当然のごとく心を覗いたかのような回答するね。エスパーかな?退役後占い師にでもなれそうだね)

 

 

 

 

妙高「また、してくれますか?」

 

提督「...君たちが嫌じゃないなら」

 

妙高「なら問題ありませんね」

 

羽黒「わ、私も、お願いします!」

 

提督「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

提督(今まではいつになるのかと思っていたスキンシップの返事が、まさか今日になるとは)

 

提督(それに、あまり抵抗無く、次も約束できた。俺からしたらとても大きな進歩だ)

 

 

 

提督(俺は変われている。まだ不安は残っているが、それと同時に、次の日が楽しみに思えていた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(...あれ?そういやあの写真は誰が撮ったんだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 






絶対いい匂いがするはず(迫真)
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