提督「艦娘からのアプローチが怖い」   作:かむかむレモン

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ずいずいフィーバー

 

 

 

 

 

 

 

提督(突然だが、俺は朝が弱い)

 

提督(別に夜更かしをしている訳では無いが、朝起きるのが辛い。許されるなら二度寝どころか三度寝もする)

 

提督(鎮守府の朝はクッソ早いから午前中はあくびばかりしてる。流石に責任者が二度寝を晒すのは恥ずかしいからね)

 

提督(でも、ずっと無理に起きていたツケが回ってくる時が来た)

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(そう、俺は寝坊した)

 

 

 

 

 

 

提督(総員起こしが午前五時。俺が起こされたのは午前七時)

 

提督(そう、起こされたのだ。その日の秘書艦に)

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「全機爆装!目標、母港寝室のお寝坊提督!行っちゃって!」ブ-ン

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(瑞鶴の馬鹿でかい声で飛び起きた。爆撃機が自室を飛び回ってて、あ、俺は死ぬんだと思った)

 

 

 

 

提督(爆撃機から落とされた爆弾が床に落ち、俺は目を閉じたが、パァン!とまるで風船が割れたような音が響いた)

 

提督(うっすら目を開けるとどうやら風船を落としただけみたいだった。瑞鶴は怒りつつも少々ご満悦そうな顔をしていた)

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「提督さん、早く起きないとダメでしょ!」

 

 

 

 

 

 

 

提督(マンガに出てくる主人公を起こしに来た幼馴染キャラとまるまる重なってて、俺は目を丸くした)

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「ご、ごめんなさい。そんな驚くと思わなくて...」

 

提督「...上司の死因の殆どが部下の謀反と聞いていたから、それが今かと思った」

 

瑞鶴「その、ただ起こすだけじゃダメかなって思って...」

 

提督「...寝坊した俺が悪いが、次はやめてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

提督(瑞鶴は申し訳なさそうに頷いた。逆ギレされなくてよかったよ)

 

提督(いやさ、艦娘相手なら多分冗談で済むレベルなんだろう。俺ただの人間だし、一般上がりのなんちゃって軍人だからな)

 

提督(銃声とか爆撃音にあまり慣れてないわけ。もっと言うと自室に凸られて爆撃紛いのモーニングコールとか人生であるかないかだと思う。いや、あるわけない)

 

提督(お陰で目が冴えて眠気スッキリだけど、もうお疲れモードだ。でも仕事はやらないとね)

 

 

 

 

 

 

 

妖精「ねんがんのおさななじみしちゅえーしょんですよ」

 

妖精「ていとくさんのかわりにうれしさをひょうげんしてあげます」

 

妖精「ズイ (ง˘ω˘)วズイ」

 

 

 

 

 

 

 

提督(君たちも以前の真面目ムードから普段通りになったね。腹立つ)

 

提督(でも、幼馴染というのには多少なりとも憧れてたりした。俺には居なかったからね)

 

提督(隣家で朝起こしに来たりとか、通学は一緒だったり、ふと異性として見ちゃったりとか、純粋でいいよね。純愛はどストライクだったよ)

 

 

 

 

 

 

 

提督「...おっと」ポロッ

 

瑞鶴「あ、私拾う...」ピトッ

 

提督「あ...」サッ

 

瑞鶴「ご、ごめん...」サッ

 

 

 

 

 

 

提督(だからさぁ、思った側からどうしてマンガでよくあるラッキーなハプニングが起こるの?)

 

提督(瑞鶴また俯いちゃったし。申し訳なさで胃が痛いよ)

 

 

 

 

 

 

 

妖精(せいこうです)

 

妖精(ぺんおとしからのてがふれる。これぞおうどう)

 

妖精(あおはるです)

 

 

 

 

 

 

提督(何か陰謀を感じたが、気にしてはいけない)

 

提督(俺も戸惑い過ぎだ。手が触れただけで驚くとかマジで思春期入りたての子供か。つーかハグとかあーんをしてきて今更過ぎる)

 

提督(いかんな。集中力が切れてしまう。ここは少し空気を変えねば...)

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「瑞鶴、今日は俺が茶でも淹れよう」

 

瑞鶴「え、それなら私が...」

 

提督「いや、待っててく...」

 

 

 

 

 

 

妖精「あーおもわずあやしいひもをひっぱってしまったー」グイッ

 

妖精「わわ、あやしいなぁー。ひっぱらないとー」グイッ

 

妖精「ひっぱるならぜんりょくでー」グイッ

 

提督「おわっ!?」ガクッ

 

瑞鶴「え、提督さ...」

 

提督「あ、あぶな...」ガタタッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「いてて、無事...か?」

 

瑞鶴「だ、大丈夫だけど...」

 

提督「...え」床ドン

 

瑞鶴「...」カオマッカ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(あかん)

 

 

 

 

提督(転んで床ドンとかまたマンガの世界の出来事だよ)

 

提督(連続幼馴染シチュに俺は脳みそが追い付いていない。床ドンして数秒してから事の重大さに気付いた)

 

提督(とりあえず起きなければ...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴(て、提督さんの顔...近い...///)

 

 

瑞鶴(最近みんなとの距離が近くなったって聞いたからちょっと期待してたけど、まさかいきなりなんて...)

 

 

瑞鶴(で、でも、提督さんなら...アリかな...///)目を閉じ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(...んん!?瑞鶴、目を閉じていらっしゃる!?)

 

 

 

提督(顔も赤いし覚悟決めてるみたいだし、これそういう流れなのか!?幼馴染シチュ、またもや更新!)

 

 

提督(これはこのまま桜色の唇も頂く流れでファイナルアンサー?)

 

 

 

提督(いやよくねぇよ!この流れは早々に断つ!)

 

 

 

 

 

 

 

提督「わ、悪い!今すぐ離れるから!」

 

瑞鶴「あ...」

 

妖精「わわ、ていとくさんおきちゃった」

 

妖精「ひもをゆるめないとまたころぶです」

 

妖精「まにあいません」

 

提督「うわっ!?」グラッ

 

 

 

 

 

 

提督(また転んだ。何が起こってるんだ)

 

 

提督(ふと足元を見ると、紐らしきものを持っている小さな人影が見えた)

 

 

提督(お前らだったのか、妖精たち。もう甘味あげねぇからな...)

 

 

 

 

 

提督(俺がそう決めた直後、身体を強く打ち、意識を手放した)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「ちょ、提督さん!?大丈夫!?」

 

提督「...」

 

瑞鶴「やば、気絶してるし...ん?」

 

 

 

妖精「あわわ」

 

妖精「まずいです。せなかからからだをつよくうったです」

 

妖精「あたまはうってなさそうですが、やっちまいました」

 

 

 

 

瑞鶴「ちょっとあんたたち」

 

妖精「あ、みつかってしまいました」

 

妖精「なむさん」

 

妖精「もはやここまで」

 

瑞鶴「さっきの、あんたたちの仕業ね」

 

妖精「めんぼくない」

 

妖精「はんせいしています」

 

妖精「おやつぬきします」

 

瑞鶴「そういう事は後!とにかく提督さんを起こさないと!」

 

妖精「あまりうごかさないほうがいいです」

 

妖精「ひとはかんむすとちがい、でりけーとです」

 

瑞鶴「わかったわ。でも地べたは好ましくないでしょ」

 

妖精「そうですね」

 

妖精「そふぁーにうつしましょう」

 

妖精「なるべくしんちょうに」

 

瑞鶴「わかった。提督さんが起きたらちゃんと謝るのよ」

 

妖精「りょうかいです」

 

 

 

 

 

 

瑞鶴(ちょっと期待してたけど、妖精の仕業なのね...)ズ-ン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは...また白い空間か。

 

てことは夢か?俺は今眠っているのか。

 

 

何が起こった...

 

 

 

 

そうだ。妖精のやつらが俺にイタズラしやがったんだ。

 

あの古典的な仕掛けに引っかかる自分が恥ずかしい。

 

 

 

 

 

妖精「およびですか?」

 

 

 

 

 

提督「...お呼びだよ」

 

 

 

 

 

 

だから突然出てくるな。それと当たり前のように干渉してくるな。

 

 

 

 

妖精「こんかいのことはさすがにやりすぎました。ごめんなさい」

 

妖精「わたしたちなりにさぽーとをしたつもりでした。もうしわけない」

 

妖精「おさななじみたいけんをさせたかったのです」

 

 

 

 

 

余計なお世話だわ!確かに憧れはしたけどさ!

 

瑞鶴も予想外の出来事で迷惑掛けただろうし、目を閉じたアレもびびっただけだろうと思いたい。

 

 

 

 

 

妖精「ずいかくさんはわりとまじでした」

 

妖精「あれはきすまちでしたね」

 

妖精「まるでまんがです」

 

 

 

 

 

さいですか。君たちが仕掛けたせいだけどな。

 

つーか本当に何してくれてんだよ。これ起きた時クッソ気まずい奴だぞ。

 

 

 

 

 

妖精「ほんにんはまんざらでもないみたいです」

 

妖精「このままかんけいがすすんでもいいのよ?」

 

妖精「あまずっぱいかんけいからげろあまですか」

 

 

 

 

 

うっさいわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「うーん...」

 

瑞鶴「あ、提督さん起きた!?」

 

提督「ずい...かく?」

 

瑞鶴「あ、動かないで。大人しくしてて」

 

提督「ん...あれ、ここは...」

 

瑞鶴「執務室よ。提督さん、妖精さんたちにイタズラされたの」

 

提督「あ、そうだ、あいつら...ん?」

 

瑞鶴「どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

提督(起き上がろうとした時に気付いた。執務室で寝られる場所はソファーのみ。でもそれとは違う柔らかさがあった)

 

提督(起きた時は、瑞鶴を見上げているようだった。つまり、そういうことだ)

 

 

 

 

 

 

 

提督「お、お前...まさか膝枕...?」

 

瑞鶴「し、指摘されると恥ずかしいんですけど」モジモジ

 

提督「い、いや...」

 

 

 

 

 

 

 

提督(モジモジ動かないで。柔らかいのが後頭部に当たりまくるから!)

 

提督(それにまた女の子特有のいい匂いがする。再び幼馴染シチュ更新!フルコンボだドン!)

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「ソ、ソファーだと硬いかなと思って...」

 

提督「そ、そうか。柔らかかった...あ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(やっちまったぜ(後悔))

 

提督(太もも柔らかいとか面と向かって言うとかバカなの?死ぬの?)

 

提督(こりゃドン引き案件ですわ。明日からセクハラ提督とか変態糞提督と呼ばれること間違い無し!)

 

提督(またもや俺は崖っぷちに立たされた...いや、自分から立ったわけだが...終わったわ)

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「そ、そう?ならよかった」ニコッ

 

 

 

 

 

 

 

提督(...あ、あれ?終わってない?)

 

 

 

提督(てか笑顔が眩しい。俺の心が痛む。デリカシーが無かったから許してくれ)

 

 

 

 

 

 

 

提督「...すまない、変な事言ったな」

 

瑞鶴「あ、気にしてないから!むしろ嬉しいほう...あ...」カオマッカ

 

提督「ん?」

 

瑞鶴「ちょ、今顔見ないで...ていうか、見たら爆撃するから!」

 

提督「は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

提督(...何だかよくわからないが、怒ってるみたいだから大人しくしてます。はい)

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「...けど」

 

提督「な、なんだ?」

 

瑞鶴「もう少しだけ、膝枕してもいいけど」

 

提督「え、それは...」

 

瑞鶴「な、何よ!嫌なの!?」ウルウル

 

提督「お、お言葉に甘えさせていただきます」ブルブル

 

瑞鶴「...な、なら、頭戻して、ほら」ポンポン

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(瑞鶴は片手で顔を隠しつつ、膝枕を催促したきた。俺は少し不安に思いつつも、頭を瑞鶴の膝に預けた)

 

 

提督(ほんとに柔らかい。やはり女の子なんだなと実感する瞬間でもあった)

 

 

提督(後で何か埋め合わせを用意しないと...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「あまったるいのです」

 

妖精「あおはるですねー」

 

妖精「わかいっていいですねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督(あ、そうだ。危うく忘れるところだった)

 

 

 

提督(お前らおやつと甘味抜きだからな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 





幼馴染シチュ流行らせコラ!
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