それではどうぞ!
リュート side
俺達は船で秋島に向かっていた。
幸いな事に航海士が抜けた穴を、ユノの航海術で切り抜けていた。
嵐が来ると俺のワープで抜け、抜けた先には雪が降ってたり、
散々だが気温が秋らしくなってきたのを感じる。
秋島が近い…。
ー秋島・港町ー
秋島と言っても小さくなく、王国と街が多くある大きな島。
俺は何度も来たことのある港町に、
足を着けるとめいいっぱい空気を吸い込んだ。
「すぅー…はぁー」
3人が何してるの?と聞いてきたので、
新鮮な空気を吸ってるんだと言ったら、
3人も同じようにした。
市街地の方まで歩いていくと、前と変わらない景色がそこにあった。
「リュート…もしかしてここに来たことあるの?」
(もう…誤魔化せねぇな)
俺は話す決意をし、ひとまず休める場所を探した。
周りを見渡すと丁度よく宿屋があったのでそこに3人を連れていく。
「おばちゃん、4人部屋ある?」
「1人100ベリーだよ」
400ベリー払い、部屋に入る。
俺はベットに腰掛けると3人も座らせ、話を始めた。
俺の小さかった時にこの街を訪れた事、カリファという女性と知り合った事、そして11歳で能力者になった事、
その時に能力のせいで知り合いの記憶から消えた事…。
全てを話すと3人とも泣いていた。
俺のために泣いてくれたのだ。
「カリーナ、セツナ、ユノ…泣かないでくれ。お前達を泣かせてまで話をしたい訳じゃないんだ」ダキッ
珍しく俺が3人共抱きしめるとキョトンとした顔をされるから困ったもんだ…。
「…想い人は既に居たのね」
徐ろにセツナがそう言った。
「想い人はいるよ…けど、お前達には泣いて欲しくないって思うようになっちまった。
最低だよな…約束破ろうとしてるのは俺の方なんだぜ?」
俺がそう言うと少し空気が重たくなる…。
だが、ユノはそんな俺にこう言った。
「大丈夫…私はその人に負けないから!」
「私だって負けるつもりは無いわ!あっ…///」
「ウシシ、私も負ける気なんてない」
「そんなに思っていてくれて俺も嬉しいよ…。
やばいな、本気で惚れそうだ」
「キャハハハ!今からでも惚れていいよ?」
そう言ってユノが胸元をチラチラ見せてくる。
対抗するように2人も同じことをする。
俺は苦笑いしてベットに横になり、眠りについた。
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~深夜頃~
俺は夜に目が覚め、外を出歩くことにした。
(3人共可愛い寝顔してたな…やばい、思い出すと火照ってきた)ボー
そう思いながら外に出ると、1人の女が俺の前に立ち塞がる。
「ヒナ再会。とても最高だわ、この地が貴方の最後の冒険の地になるなんて」
「…悪いけど今はやめた方がいい、本気で襲っちまうかもしれない」
「お、襲うですって!?
あの時ヒナへの攻撃をやめて逃げ出した貴方が?
ありえない、そんなこと出来るならやってみなさ…」ドサッ
ヒナは突然のことに驚いてるだろう。
俺に押し倒され、自分の体に跨られているのだから。
「襲うは襲うでも…こっちの意味な?俺夜は起きて女性に出会うと大体記憶ないんだよ」
能力のデメリットかもな、と俺が冗談めかしに言うとヒナは満更でもない感じで顔を赤らめていた。
(嘘だろ?まさか受け入れたというのか…)
なんとか煩悩を振り払い、
ヒナの首に手刀を入れ気絶させると、スケスケの実で海軍の船に剃で運び部屋に戻った。
~朝~
俺が目を覚ますと3人共俺の寝顔を食い入るように見ていたようだ。
3人を抱き寄せると頬に口付けし、朝食を済ませるとある場所へ向かう。
sidechange
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三人称 side
「どこに行くの?」
「ん?話しただろ?待ち合わせ場所はここなんだ」
リュート立ちが着いた場所は以前も見た事のある酒場だった。
どうやら手紙を書いていた時はここで待ち合わせをしていたらしい。
「貴方がリュートかしら?」
その声でリュートは思わず振り向く!
「カリ…ファ…?」
ー海軍船ー
「次あったら絶対…!」
ヒナは何かを固く誓ったようだった…。
TO BE CONTEND
すみません、ヒナに関して1つだけ言わせてください。
ど う し て こ う な っ た !
普通に再会戦闘でよかったのに…!何故…!
でも後悔はしてないので大丈夫です!
次回は遂にカリファ登場!
仲間達の反応にもご注目です!
それと、宿代は空想です。おかしかったらすみません!
乞うご期待!