ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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今回はオリジナル海賊団の話です。

ここである2人が…?

それではどうぞ!


第14話 サイラス海賊団・前編

三人称 side

 

ー死の島・レイザーランドー

 

レイザーランド。

その昔死の島と呼ばれ、数々の戦争がその地で行われ、

大地は荒れ果て、

今や海賊達の町や無法者達が住んでいた。

 

その島に二つの軍艦が近づいていた。

そして二人の男女が上陸する。

 

「ここの海賊達を倒すのに、俺たち二人が協力することになるとはな」

 

「それはこっちの台詞よ、ヒナの気分は最悪よ」

 

その二人は海軍大佐、スモーカーとヒナだった。

二人は町に向かって歩き出す。

 

「ここにいる海賊のなかで一番ヤバイのはサイラス海賊団だな。

賞金は五億ベリー。なんでも海軍大将から逃げ切ったとある。

何かしらの能力者だな」

 

「じゃあ、この町のボスもそいつかしら?ヒナ落胆」

 

二人がそんなことを言って歩いていると、荒くれもの達に囲まれる。

 

「ホワイトアウト」

 

スモーカーがそういうと手が煙となり、荒くれもの達を円上に攻撃する。

するとヒナに向かって攻撃を仕掛ける荒くれもの。

だがしかし、

 

「ロック」

 

ヒナは腕を使って向かってきた男を拘束した。

それを見て逃げ出すものは居なかった。

二人は疑問を覚えながらも次々と拘束、攻撃していく。

すると、町の方から一人の男がやって来る。

 

「ザーラス様だ!ザーラス様が来てくださった!」

 

ザーラスと呼ばれた男は両手に拳銃を持ち、二人を狙っていた。サイラス海賊団の船員であった。

 

「お前ら無事かぁ?ヒャーヒャッヒャッヒャ!

男は興味ねぇが女は上玉じゃねぇか」

 

ヒナは男に嫌悪感を感じ、睨み付ける。

 

「今とても不快よ…ヒナ不快。緊縛・鞭」

 

ヒナがザーラスに向かって、自身の腕から出る鉄の鞭で拘束しようとする。

その瞬間、ザーラスが構えていた銃を2人に撃ち込む。

その弾は海楼石で出来ていたようで、2人は腹を撃たれて蹲る。

 

「くそ、海楼石の弾か…!」

 

「まさか海楼石の弾を撃たれるなんて…ヒナ不覚」

 

その隙に開放された荒くれ達が、2人に海楼石の錠を掛け拘束する。

 

「ヒャッヒャッヒャ!男は牢にぶち込んどけ。

俺はこの女を船長の所まで連れていく。

目に浮かぶぜ、俺達に従うお前の姿がな。ヒャーヒャッヒャヒャ!」

 

スモーカーは引き摺られながら牢に連れて行かれ、ヒナはザーラスに胸を触られながら船へと連れていかれた。

 

「ありゃー…どうすっかな。助けるか…うーん悩むなぁ」

 

そしてそれを影から見ていた一人の男。

リュートであった。

 

sidechange

 

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リュート side

 

〜遡ること数十分前〜

 

俺は親父に頼まれて数日前からレイザーランドに来ていた。

予想以上の荒くれ達に、見知った顔を見てはメモをしていく。

 

「ふぅ…こんなもんか。ん?」

 

全ての調査が終わるとこの街を支配しているサイラス海賊団の船員、ザーラスが一人の男に案内されて海岸へと向かっていた。

 

「仲間の報告では2人の海兵がここにやってきたとか。

能力者のようで助けが欲しいと」

 

「ほぉ、片方は女か。こいつはいいぜ!ヒャーヒャッヒャッヒャ!」

 

2人の海兵と聞き、とりあえず海岸へと向かう。

そして現在に至る。

 

プルプルプルプルッガチャ

 

「あ、親父か?今調査終えたよ。

この街はだいぶやばいと思う。

危険な薬の密輸をしてるようだし」

 

『分かった、暴れてくれて構わない。増援はいるか?』

 

「答えは分かってて言ってるだろ。じゃあ切るぞ」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

ガチャ

 

俺は許可を得るとまずは牢に向かう。1度見に行ったお陰でワープでなんなく飛べた。

 

「よぉ、元気そうだな。スモーカー」

 

俺の顔を見て驚いた後直ぐに眉間にシワを寄せる。

 

「まさかお前…サイラス海賊団にでも入ったか?」

 

「まさか、あんな奴らと一緒に居たら悪評がついちまうよ」

 

俺はそう言いながら牢の鍵を開ける。

 

「おいおい、俺を助けてどうするつもりだ。

お前に得はあるのか?」

 

「気にすんな、お前は因縁があるからここで終わってもらっちゃ困るのさ」

 

「…だが錠をどうするつもりだ?」

 

「簡単だ、上から聞いてるんだろ?俺の能力。

こうやって触れれば…」ジュワー

 

海楼石の錠はリュートが触れると水になり溶けだす。

スモーカーも知ってはいたが見ると驚いていた。

 

「さて…一時的だが手を貸してもらうとするか」

 

「しょうがねぇ、ヒナも助けないとだしな」

 

こうして俺とスモーカーはサイラス海賊団の船に向かうのだった。

 

TO BE CONTEND




今回は長くなるので前編です。

スモーカーとの因縁が深いリュート。その2人が協力してヒナを助けに…!?

乞うご期待!

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