ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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今回はリュート達に危機が…?


それではどうぞ!


第16話 海の上で大喧嘩

三人称 side

 

リュート達は船に乗りながらいつもどおり過ごしていたはずだった。

 

「ねぇリュート、私の刀は知らない?」

 

「いや?俺は見てねぇけど」

 

「そう…見つかったら教えてね」

 

セツナがリュートにそう聞いた後、女部屋へ戻りまた探し始める。

1時間位経った時、セツナが部屋から怒りのような顔をして出てきた。

 

「ねぇ、リュート…刀見つかったわ」

 

「お?良かったな」

 

「それで私に何か言うことは無いかしら?」

 

その言葉に疑問を浮かべるリュート。

リュートが無いと答えるとセツナはこう言った。

 

「そう…なら教えてあげる。

好きになった相手にこんなこと言いたくはないけど、

貴方の字でこう書いてあったわ。

この刀を売りますって」

 

「そんなことする訳ないだろ。俺が売ったのは別の物。

セツナのに触れてすらねぇよ」

 

「なら何故私の部屋にこの紙があったの?」

 

「そんなの俺が知るわけないだろ。いい加減にしてくれ」

 

2人の怒りが上がっているのか段々喧嘩腰になる。

それを止めようとユノとカリーナが宥めようとする。

そんな2人にセツナはこう言った。

 

「2人も部屋を見てきたらどう?」

 

そう言われた2人は半信半疑で女部屋に向かう。

数分後、戻ってきた彼女達も怒った顔をしていた。

 

「リュート…酷いよ!私の大事な宝石売ろうとするなんて!」

 

「私も…大切な服売られそうになってた。

これホントなの?」

 

リュートは3人にそう言われてもまだ本を読んでいた。

 

「俺は書いた覚えはないし、女部屋にも入ってない。

それでも信じられないなら俺の部屋見てこいよ」

 

3人はリュートの部屋を見に行くことにした。

さらにそれから数分後、ドアを勢いよく開けたセツナがリュートの胸ぐらを掴む。

 

「どうして…どうして私の簪がリュートの部屋にあるのよ!」

 

「だから…はぁ、もういいよ。俺がやった。これで満足か?」

 

「っ!」パシンッ

 

リュートは頬を叩かれ、一瞬悲しそうな顔押するが直ぐに戻る。

 

「それで?3人は次の街で降りるのか?」

 

リュートのその言葉にユノが怒った。

 

「その態度はないよ!私達の大事なもの売ろうとしてさ」

 

「それもそうか…じゃあ、この船から俺が降りるよ。今までありがとな」

 

そう言ってリュートは、次の街で降りる準備をした。

3人とも何も言わずにその様子を見ていた。

するとリュートが部屋から背中にバックだけを持って出てくる。

 

「食料はまだまだあるし、無事に東の海に戻れるだろ。

次の街でお別れだ」

 

リュートはバックを持ったまま、隅の方で街に着くまで本を読み始めた。

 

「ねぇ、ほんとにリュートじゃないの?」

 

「言っても信じないだろ?だから俺がやったって事でいいよ。面倒臭い」

 

「なっ…私達の物が売られそうになってなんでそんなに冷たいの!?」

 

「面倒事は嫌いなんだよ…ったく」

 

「…その、ごめんなさい」

 

リュートは本から目を離すと、立ち上がってセツナに近づく。

セツナも顔を上げる。

 

「誤解は解けたって事で良いんだな?」

 

「うん…ホントにごめんね」

 

「分かってくれたならいいけど、次からは真っ先に疑うのやめろよな。

それに俺の方こそ泣かせてごめんな」ナデナデ

 

リュートは泣いているセツナの頭を撫で謝った。

だが…この出来事はまだ終わりじゃなかった。

始まりに過ぎなかったのだ。

リュート達に最悪の出来事が起ころうとしていた!

 

TO BE CONTEND




今回は言われもない罪にリュートとセツナ達が喧嘩をしました。

次回は続きとなりますが一体どうなる!?

乞うご期待!

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