それではどうぞ!
三人称 side
ーとある港町ー
前回の一騒動から一週間後の事だった。
ガチャ
「なぁ、誰か俺の電伝虫知らないか?…おーい?」
リュートが部屋に入ってみたものとは…3人が電伝虫を使って誰かと会話しているところだった。
3人ともとても楽しそうに話しかけている。
一体誰なのか近づいていくと声が聞こえる。
『それで、3人共無事なのか?
リュートとかいう男に何かされたか?』
「大丈夫です。何も気づいてませんから。
それにしてもまさか
『まぁそう言うな。ガープから聞いた話で直ぐに知り合いを調べたんだ。
君たちが無事で何よりだ。ではまた連絡する』
ガチャ
会話が終わると3人はまた楽しそうに会話をしている。
リュートはその場にはいなかった。
話を聞いて仲間を信じれなくなったリュートは夜に船を降りることを決意したのだった。
「ねぇ、ほんとに今夜リュートを襲うの?
私は嫌だよ?」
「何言ってるの、襲うわけないでしょ。
あんなの演技よ、演技」
「でもリュートにバレたら不味くない?」
ユノの問いにセツナはそう答え、カリーナは不安そうに言った。
そしてその夜…
(あいつらとも、この船とも色々あったけど…ここでお別れだな。
あいつらの事だ、多分上手く海軍元帥を騙してるんだろう。これ以上…危険な旅に付き合わせるわけにはいかないな。
前から考えていたことでもあった。
俺の懸賞金が上がってあいつらも、いつか巻き込んじまうって…。だからさよならだ。
またいつか…逢えたら逢おう)
リュートはその日、船を降りた。
翌日のことだった。3人が部屋を出て起きてるであろうリュートを見ると、いつもいる場所に居ない。
船を探し回ってもいない。
代わりにこんな手紙が置いてあった。
『この手紙読んでるって事は俺はもうその船には居ないんだろう。
セツナ達がまさか海軍元帥のスパイとは知らなかったよ。
あのとき部屋に入ってよかったよ。
殺られる前に俺は船を降りる。じゃあな』
手紙を読んだユノとカリーナは泣き崩れ、セツナは震えていた。
「だから言ったじゃん…。
リュートにバレたら…不味いって…」ポロポロ
「だって…そんなの…私は」
こうして3人は一日中泣いたのだった。
一方その頃リュートと言えば…
「え?売れる船がない!?」
ウォーターセブン、ガレーラカンパニーに来ていた。
「んまぁ、そうだな。そのお金じゃ船は買えない」
「まじかよ…最悪だ」
「カリファ、あとはお前に任せる」
ガレーラカンパニー社長、アイスバーグはカリファに任せて去っていく。
「リュート、何があったの?セツナ達は?」
「ん?…気にすんな、あいつらとは馬が合わなかったんだ」
リュートはそう誤魔化すが、カリファには見透かされていそうだ。
「そう…船が欲しいならお金稼いでくる事ね」
「まじかよ…どうすっかなぁ」
リュートは頭を抱えながらその場を去っていった。
(どうして別れたの…あんなに仲良さそうだったのに)
カリファはそんな彼の後ろ姿を見ながらそう思うのだった。
所変わってセツナ達の船。
泣き止んだ3人はリュートを探す旅を始めていた。
「ほんとにどこにいるか分からないリュートを探すの?
私達…見放されたのよ?」
「探す、リュートは分かってて船を降りたかも知れないし」
「ウシシ、それに宛が無いわけじゃないからね。
ウォーターセブン。カリファのいるそこに行けばきっと…多分」ポロポロ
カリーナは泣きながらそう言った。
2人はカリーナを慰めつつ、
ウォーターセブンに向かっていくのだった。
「よし、行くか」
リュートはお金を集めた後、新たな旅のために買った船で出航を始めた。
「仲間はいなくても…旅は出来るしな。
次はどんな冒険が待ってんだろう…そう考えただけでワクワクするな…」
どこか寂しそうな顔をしながら、
リュートはそう言ったのだった。
〜数週間後〜
ーウォーターセブンー
セツナ達はカリファ会いに来ていた。
「え!?もう出発して2週間!?」
「ええ、何があったのか教えてくれない?」
「実は…」
セツナ達は悲しい顔で全てを話した。
するとカリファは3人に意外なことを言った。
「あら、それは貴女達が悪いわ。
リュートにとって貴女達は大切な存在だったはず。
きっと彼は聞いてたんでしょう、その後部屋を出て手紙を書いたんじゃない?」
その言葉に何も言い返せない3人。
さらにカリファは続ける。
「それに、リュートの字で大切なもの売るって書いてあるなんてありえないわよ」
「でもそれは…!」
「…リュートはね、海賊に物を取られそうな私を助けたくらいよ。
そんなの彼がするわけないわ」
「じゃあ誰が…」
「恐らくリュートに目をつけた連中の仕業じゃないかしら?
ほら、彼狙われてるじゃない?海の実の力を」
3人はハッと気づく。
「そう言えば…。
リュートはあの後部屋でドラゴンさんに何か言ってたような…」
「きっとそれよ。自分を狙う存在に気付いて自ら貴女達を巻き込まないように船を降りる決意をしたんだわ。
そして貴女達には懸賞金がかかっていない。
だから懸賞金が掛かる前に別れを告げたのよ…きっとね」
ユノとカリーナはカリファの話が終わると泣き始めた。
リュートがこんなにも思っていてくれたという嬉しさと、彼を信じきれなかった自分への怒りで。
セツナは涙を浮かべながら自分に対する怒りで震えていた。
どうしてあんなこと言ってしまったんだろうと。
「ほら、早く追いかけなさい。
彼の事更に好きになったでしょ?」
3人は海軍の敵になる事を決心した。
こうしてリュートを追いかける為に、3人は船を出すのだった。
その3人を見つめて、カリファは暗く俯いていることに誰も気づいていなかった。
TO BE CONTEND
な、長くなりましたが今回はまさかの解散!?
次回は一体どうなるのか!
乞うご期待!