ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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メリークリスマス!

今回はクリスマスの短編集的な感じです。

甘々になってしまう…( ゚∀゚):∵グハッ!!

それではどうぞ!


2ークリスマス

三人称 side

 

~セツナ・カリーナの場合~

 

ー雪の国・スノーアイランドー

 

リュートは1度幼い頃に訪れた事のある雪の国、スノーアイランドに来ていた。

その両腕にはカリーナ、セツナがいた。

この時期になるとどこの国も、クリスマスという行事を行うらしい。

そこに柄の悪そうな男達が現れる。

 

「おいおい坊主、なに女侍らせて歩いてんだ?」

 

「そうだぜ、クリスマスは男女1組で過ごすもんだ。

片方寄越しな」

 

武器などを持ち、相手が一般人と思っているらしい。

 

「めでたい奴らだ…だから女性も寄らないと言うのに」

 

「あんだとてめぇ!」

 

一人の男がリュートに殴り掛かる。

が、リュートはそれを避けてカウンターを打ち込む。

 

「がはっ…」ドサッ

 

「全く…おちおちデートもできないってのか。

二人共、移動するぞ。しっかり捕まってろ」

 

2人は頷いて、リュートの腕に絡めている腕に力を入れる。

 

「剃」

 

リュートは2人を連れて剃で別の場所へと移動する。

教会の近くにまで来るとリュートは2人にこう言った。

 

「クリスマス…楽しもうぜ」

 

「ウシシ、当たり前よ」

 

「そうよ、だって私達はリュートが大好きだもの」

 

そう言った2人の顔はとても笑顔で輝いていた。

リュートは恥ずかしくなったのか、

2人の唇に軽く口ずけすると、

2人を連れて予約していたレストランに向かう。

 

ーSNOWレストランー

 

凄腕のシェフがいるこのレストランに来たのは、そのシェフがリュートの友人だからである。

リュートは2人に食べさせたかったのと、紹介したかったのだろう。

店に入ると2人を席に座らせ、厨房に向かった。

 

「よぉ、久しぶりだな。リクト」

 

「リュートじゃねぇか、どうしたんだ?」

 

「今日は客としてきたんだ。おすすめの料理を頼もうと思ってな。

それに紹介したい奴らがいる」

 

「そうか、分かった。料理を持っていく時に紹介してくれ」

 

リュートは席に戻ると、料理が来るまでの間2人と色々な話をして楽しんでいた。

リクトが料理を運んでテーブルに置くと軽くお辞儀し挨拶をした。

 

「私はこの店のオーナーをやっている、リクトと申します。友人であるリュートとは幼い頃からの…」

 

「硬い」

 

「分かったよ、とまぁこいつの事よろしく頼みます。

マイペースだけど優しいやつです」

 

2人はその言葉に頷き挨拶をする。

 

「私はカリーナ、リュートが助けてくれて仲間になったの。

優しさは知ってるしマイペースなのも可愛いと思ったりするわ。ウシシ」

 

「私はセツナって言います。リュートには何度も勝負を挑んだりしたのに、それでも優しくしてくれたリュートが好きなんです」

 

「お前、この2人に好かれるなんて羨ましすぎるだろ」

 

「奥さんいるくせにそんなこと言ってんじゃねーよ」

 

4人が楽しく会話し、食事を終えた時だった。

 

「さて、俺達はそろそろ帰るよ。どうせ会計は要らないって言うんだろ?じゃあな、また会おうぜ」

 

「その通りだ、お前には借りがいっぱいあるからな。

あぁ、また会おう」

 

「またね、リクトさん」

 

「ばいばーい」

 

リュートとリクトは堅く握手し、リュートは2人を連れて店を出た。

 

「帰ろうか、俺達の船へ」

 

2人はまたリュートの腕に絡まり、街の中を歩いていくのだった。

 

sidechange

 

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リュート side

 

~ユノの場合~

 

ユノは俺が出会った人々の中でも、常に笑顔だった。

泣かせたくはない、そう心に誓い接してきたつもりだった。

だけどまさかあんな事で泣いてしまうなんて…少し嬉しかったな…。

 

~数時間前~

 

ーシャボンディ諸島・46GRー

 

俺はユノと2人で式の話をしていた。

今日はクリスマスだからなのか人が多い。

ユノの手をしっかりと握りながら歩く事5分…

 

「お二人さん、いい品があるんだよ。見て行ってくれ」

 

おばあさんに声をかけられ、近寄ってみると紫の光るブレスレットがあった。

 

「お目が高いね、それはアメジストのブレスレットだよ」

 

俺は値段を見て…買った。

 

「左手を出してくれ」

 

「リュート、どうしたの?ブレスレット?」スッ…

 

差し出された腕に俺はブレスレットを付ける。

 

「アメジストは大切な人との愛を守護する石なんだってさ。…絶対幸せにする」

 

すると…

 

ポロポロ

 

「な、泣いてるのか?何か嫌な事が…?」

 

「ううん、私こんなに大切にしてくれるのリュートだけだから…。嬉しくてつい涙が」チュ

 

長い長いキスだった。

俺とユノは一旦唇を離すと、

お互いに見つめあってまたキスをした。

 

 

~現在~

 

今思うと人がいる中キスしてたとは…不覚だ。

けど、それも案外悪くないのかもしれない。隣で微笑んでるユノが望むなら…。

 

~カリファの場合~

 

エニエスロビーでの事件の後、俺はカリファを抱っこした状態でクリスマスを迎えていた。

カリファは恥ずかしいのか顔が真っ赤だが、

付近に人は居ないため俺はいちゃつき放題だった。

 

そう言えば婚約指輪を渡して1ヶ月位たったな

 

「こ、こんな事して…!///」

 

「嫌か?」

 

俺はいたずらにそう尋ねると、

小さい声で嫌じゃないと言われ、キスをする。

カリファにプレゼントするための指輪は用意していた。

クリスタルの指輪をカリファに見せると、涙を流し俺の胸に顔を埋める。

 

「どうしたんだ?」

 

「嬉しいの…堪らなくね。貴方が私をここに連れてきてくれたから。

もう、我慢しなくていいのよね…?」ポロポロ

 

あぁ、と俺が言うと激しいキスを求めてくる。

 

~数時間後~

 

事を終えた俺達は皆の所に戻り、出向の合図とともに船を出した。

 

(ほんと、最高だよ)

 

そう思いながら遠い遠い水平線を、まだ見ぬ冒険の地を見ていた。

 

余談だが、リュートはサンタコスの女性達に襲われたとか襲われなかったとか。

 

TO BE CONTEND




甘すぎて…書いてるこっちがコーヒー飲みたくなりました…。

さて、次回のお話は…おっと、お楽しみに!
それでは皆さん新年で会いましょう。

乞うご期待!

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