今年もリュート達の物語をよろしくお願いします。
リュート side
ー船の上ー
この世界では年が明けると、その年の初めに空に向かって願い事をする。
それは俺達も毎年していた。
そしてユノがある年末にこう言い出した。
「ねぇ、次の年明けは皆が願った事を言うって言うのはどう?」
だがそれが事件の始まりだった。
~年明け~
皆が皆、目を閉じ祈る中俺はある事を祈っていた。
(4人が俺の傍に居ますように)
「じゃあ言い合おっか。私はね…リュートの傍に居られますようにって。キャハハハ///」
ユノは照れながらそう言った。照れられるとこっちも恥ずかしくなる。
「私も同じだ…なぁ、4人共同じじゃないのか?」
「てことは…ウシシ、リュートは?」ジー
「リュートはどんな事願ったのかしら?」ジトー
俺はさっき願った事を気恥ずかしく思いながら告げた。
すると4人共顔を真っ赤にして部屋にせこせこと戻っていく。
どうやら聞いた方が恥ずかしくなったらしい…。そんな所も可愛いのだが。
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ユノ side
私はリュートとベッドの上で寝ていた。
動かないのかと言われると、リュートが私を抱きしめて動けないから。
そのため、新年が開けたというのに言葉すら交わせない。
「リュート、起きてってば」
普段リュートを他人が起こすと起こした人物に攻撃を始めるが、私達が起こすと大丈夫なようで…
「ユノ~」グィッ
寝ぼけたリュートに引き寄せられる。
私は逆らうこと無く、抱きしめられるとおでこにキスをされる。
「おはよう…また俺寝ぼけてた?」
「キャハハハ、リュートの寝ぼけ姿は可愛いからいいの」
可愛いは嬉しくねぇよ、というリュートに私は自然と笑っていた。
そして、私達は皆を起こして新年を祝っていた。
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セツナ side
私は夜風に吹かれながら、リュートとお酒を飲んでいた。
リュートの方へと目線を向けると目線が合い、顔が真っ赤になる。
「セツナはほんと、普段とのギャップ凄いよな」
「そ、そんな事は無い!///」
顔を真っ赤にしても説得力がないと言われ、グラスを置くと押し倒される。
「…ふぇ?」
「セツナが欲しくなっちまった。新年あけましておめでとう。じゃあベッドに行こうか」
リュートに抱き抱えられて、抵抗することも出来ないまま2人で夜は寝たのだった…。
まぁ2人からはうるさいと言われて2人も一緒に寝たけど…。
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カリーナ side
今私は嬉しくて仕方なかった。
船でリュートと二人きりというのは新年の有難い時間だけだからである。
リュートの方に頭を傾け、めいいっぱい甘えるような声でリュートを誘惑する。
だけど…
「ん?なんだ、カリーナ。もう寝るのか?風邪ひかないようにな」
誘惑に気づかれずサラリとそう言ったの!酷くない?
それでもめげずに腕に胸を当ててみる。
すると?
「あのさ…せめて年明けてからな?」
リュートは腕を無理矢理離すと私を抱きしめてそう言った。
更に嬉しいと思った。約束してくれたのだから…。
「絶対よ?ウシシ」
彼のまずいと思った顔を見た後、私達は年が明けて部屋へと戻るのだった。
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カリファside
私は年明け直前に、リュートと年越しそばを食べていた。
年が明けて、そばを食べ終わるとリュートが私を抱えてこう言った。
「年明けたな。どうしたい?」
「えっと、今だけは独り占めしたい」
「そっか。俺はな、カリファを食べたい」ガバッ
そう言ってリュートは私をベッドに運ぶと、
押し倒してそのまま夜を過ごしたの。
愛してるわ、あなた♡
TO BE CONTEND
新年ってなかなか難しいもんですね。
オリジナルの設定作ってしまった…。
次回も未定です。
乞うご期待!