ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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今回はオリキャラの元海軍大将が出てきました。

それではどうぞ!


第20話 リュート対元海軍大将!ユノの覚醒…!

三人称 side

 

仲直りより数日前…

 

ーシャボンディ諸島ー

 

リュートは仲間達と別れて間もないときだった。

酒場に入ると一人の女性がカウンターで飲んでいる。

 

「隣いいか?」

 

「えぇ、勿論」

 

リュートは隣に座るとカクテルを頼み、女性と乾杯する。

そう…この時出会った二人の運命が再び思わぬ形で交わろうとしていた。

 

~現在~

 

リュート達は軍艦に囲まれ、逃げ場がない状態だった。

そして現れたのは酒を酌み交わした女性、桃獅子ことアルリエだった。

 

「あら…貴方があのリュートだったのね。残念だわ、いい結婚相手と思ったのに」

 

「俺も結構残念かなー。やり合うか?」

 

「そうね…倒した証拠はほしいから…島にいきましょ」

 

(ガッチリ囲まれてんな…逃げ出せたとしてもすぐに追い付かれるかも知れねぇ)

 

「…リュート、私たちも戦うからね」

 

「あぁ、他のやつらを頼む。…元海軍大将桃獅子…。初の女大将か。厄介なもんだ」

 

リュート達は軍艦に囲まれながら近くの島に上陸する。

桃獅子は剣を抜き、リュートも新技を試そうとしていた。

 

「なんでわざわざ移動した?理由を聞きたい」

 

「そうね…殺したくはないからよ。

フフ…私の虜にして上げる♡」

 

「好かれるのは嬉しいが、俺には先約がいてね。

諦めてくれ。零球(ゼロボール)」ポワンポワンポワンポワン

 

リュートの回りに小さな球体がいくつも現れる。

そきてその球はリュートの回りをフヨフヨと飛んでいた。

 

「あら?それが能力かしら。なら私も…アクアソード」

 

アルリエは片手を水の剣にし、もう片方の手には水を纏わせた剣を持っていた。

 

「厄介ではあるが…近づかなければいい。ゼロショット」バキューンバキューン

 

ゼロショットを避けつつアルリエは近づく。

リュートは待っていたと言わんばかりに零球をアルリエに当てていく。

最初は誰もがリュートが勝っていると思っていた。

だが…

 

「なんだこれ…動かねぇ」

 

「はぁはぁ…私の能力はね、水を操ることよ。

いくら直接的な効果は受けなくても拘束くらいはできるわ。さぁ…これで終わりね。

あら?私の部下が貴方の大切な人達を倒したみたいね」

 

リュートはそれを聞いて驚いていた。

何故なら彼女以外になら普通に勝てると信じて戦わせたのだから。

 

「ユノ!セツナ!カリーナ!無事か!返事をしてくれ!」

 

だが返事が返ってこない…。

リュートは自分の無力さに怒りを覚えていた。

「そんなに悲しむことはないわ。貴方は私の物になるんですもの」

 

「“零”モード…!」

 

リュートが紫色の気を放ちながら立ち上がる。

その姿に困惑しながら、アルリエは攻撃した。

 

「ぐはっ!効かねぇな…!」ドスッ

 

リュートはわざと攻撃を受け、隙をついてアルリエを気絶させる。

そしてユノ達の所へと走り出していた。

 

sidechange

 

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ユノ side

 

 

リュートが戦っている間私達は海兵達を蹴散らしていた。

するとそこに3人の女が現れたの。3人とも強くて、流石元海軍大将の部下と感じた。

 

「一万キロギロチン」ガキンッ

 

武装色の覇気を使って戦うけどもう持ちそうにない…。

 

(ごめんねリュート…私、負けちゃうかも)

 

「あの男は強そうだったけど貴女達はずいぶんと弱いのね。拍子抜けだわ」

 

「まだ…まだよ!うっ…」ドスッ

 

セツナが立とうとして腹にパンチを受けていた。

私もセツナに注意がそれて蹴り飛ばされる。

もうだめだと思ったとき、リュートがとても疲れたように現れたの。

 

「リュート?だめだよ!私達で勝って見せるから手は出さないで」

 

「…ごめんな、俺が弱いばかりに遅くなっちまった。

俺がお前達を守る」

 

「桃獅子さんがやられたの!?」

 

「嘘でしょ!?」

 

「…だったら敵は取らせて貰うわ!」

 

3人がリュートに標的を変えて向かっていく。

リュートは満身創痍で覇気をもろに受けていた。

 

(私も…強くならなきゃいけないの!)

 

私の強い気持ちで何かが変わった気がした。

立ち上がって目の前の石を名一杯相手に投げつけた。

 

「がはっ…」ドサッ

 

一人の女性が倒せたの。どうしてかは分からなかった。

それでも私は石を投げた。残りの二人にも。

そこで私の意識は途絶えた…。

 

ーバルティゴー

 

目が覚めたのは革命軍本部バルティゴだった。

 

「ここは…?」

 

「目覚めたんだな」ギュッ

 

目が覚めた途端、リュートが力強く私を抱き締めてくれた。二人も涙を流しながら私達に抱き着いてくれたの。

 

「どうして…?んむっ」チュッ

 

「ん…お前が能力者の覚醒を起こしたんだよ。

キロキロの実の力が周りに影響を与える位になったってこった」

 

「ほんと!?これでリュートの役に立てる?側に居られる!?」

 

「…なぁユノ。そんなに不安か?俺が捨てると思って心配か?」

 

「…!少しだけ…不安かな」

 

「なら…結婚しよう。そしたら一生側に居られるだろ?」

 

「う゛ん…愛じでる…!」ポロポロ

 

「バーカ、俺だって…愛してるさ」

 

そして私達の結婚式が船であるけど…それはまた別のお話。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

三人称 side

 

一方、桃獅子はセンゴクの前にいた。

 

「モンキー・D・リュート。彼の懸賞金…もっと上げた方がいいわ。あの力…覚醒すらしてないもの」

 

「なんじゃと!?…懸賞金10億ベリーと言ったところか」

 

「まだまだ上がるかもしれないわ…私も海軍に戻る」

 

「中将になるが?」

 

構わないわ、そう言って彼女は部屋を退室し、リュートの懸賞金が10億となったのだった。

 

TO BE CONTINUED




はい、という事で話題の覚醒を入れてみました。
周りの物の重さを変えられるという能力を得ましたね。

次回も乞うご期待!

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