ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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今回はリュートの仲間となるオリキャラの登場です。


第2話 女剣士セツナ

リュート side

 

俺は船を出してから2時間、未だに海の上に居た。

 

何故なら実を食べる前に約束をした人に会う為、

その場所がなかなかの距離だからだ。

 

俺が旅に出る時に、勝負して欲しいと。

そしてようやく見えてきた。東の海、シモツキ村。

 

sidechange

 

三人称 side

 

ーシモツキ村ー

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

現在シモツキ村では、祭りの準備が行われていた。

村人達が忙しくしている中、リュートは周りを見ながら目的地に向かっていた。

 

ーシモツキ村・一心道場ー

 

「おや?旅の方ですか?すみません、今祭りの準備で忙しくしていまして。何か御用でしたらまた後で…」

 

「いや、ここにセツナという女性が居るはずなんですが…今はいらっしゃいますか?」

 

「ええ、セツナなら手が空いてると思いますので呼んできますよ」

 

「ありがとうございます」

 

そう言って道場の師匠である、コウシロウは向かっていった。

(あいつ、会う度に勝負挑んできてたからなぁ…思い出した後が怖いなぁ…)

 

リュートがそんなことを考えていると、

そこに髪が銀色のロングで武士のような服を着た女性が現れた。

 

「私になんか用?」

 

「俺はモンキー・D・リュート。約束通り戦いに来たよ、セツナ」

 

「はぁ?誰があんたなんかに…うっ」グラッ

 

断ろうとした彼女はふらつき、リュートに関する記憶を思い出す。

 

「…リュート?勝負しなさい!」

 

思い出した途端、急に目の色変えて刀を構える。

 

「…いいけど場所は移そうな?」

 

ー村の近くの草原ー

 

「そういや何度か戦ったことあったよな。何度も挑んできて…今、何勝何敗だっけ?」

 

「…99勝99敗よ」

 

「ならさ、先に100勝した方の言うこと聞くってのはどうだ?」

 

「…いいわ、受けて立つ!」

 

両者睨み合いながら、お互いに刀を出しそんな約束をする。

そして1枚の葉が地に落ちた瞬間、

 

ガキン!

 

2人の刀がぶつかる!

リュートは上下左と刀を振るがセツナは全て躱していく!

 

「流石セツナ、よく躱すよなっ!」ガキン!

 

「戦闘中にお喋り?余裕じゃないっ!」ガキン!

 

それから何度も2人の刀がぶつかる。

2人とも互角…いや、少しセツナが上だった。

 

ガキン!…クルクルクル…ドサッ!

 

「私の勝ちね」スッ

 

セツナがリュートの刀を弾き飛ばし、リュートの前に刀を向ける。

 

「あぁ、俺の負けだ。やっぱりセツナは強いな」

 

「そ、そう?…なら私も連れてきなさい。

何するかは知らないけど旅に出るんでしょ?」

 

リュートは考えていた。確かに彼女は強い。

だが、女性だ。何があるか分からない旅に連れて行くのは危険と感じ、断ろうとした時

 

「あ、これ約束のやつだからリュートに拒否権ないよ」

 

そう言われ、しまったと思いながら渋々頷いた。

 

「分かったよ…よいしょっと。じゃあこれから宜しくな」スッ

 

「えぇ、宜しく」ギュ

 

こうしてリュートは、新たな仲間セツナを加えて出発…するはずだった。

 

ーシモツキ村ー

 

「祭りなんかしてやがるぜ、がっはっは!」

 

シモツキ村にリュート達が戻ると海賊達が村人達を脅していた。

コウシロウが居れば…と2人は思っていたが生憎と道場で大忙しの彼はここにはいなかった。

 

「お?そこの嬢ちゃん。金銭払えないならあんたが代わりに俺たちの物になってくれよ」

 

「ははっ、そりゃあいい!ありゃ上玉だぜ?」

 

その言葉にセツナは頷こうとしたが、リュートが前に出る。

 

「…下衆が」

 

「あんだと?おいおい、あんた女の前だからってカッコつけてんじゃねぇぞ!」ブンッ

 

海賊の1人がリュートに近づき、剣を振る。

リュートは避けず当たったと思った瞬間、

 

鉄塊(てっかい)

 

バキン

 

という音と共に剣は折れた。

 

「なんだこいつ!体で剣を折りやがった!」

 

「お、お前らかかれ!」

 

海賊達が束になって向かってくる中リュートは次の技を使う。

 

嵐脚(らんきゃく)(セン)」ビュ!

 

リュートがそう呟くと足から鎌鼬を繰り出す。

 

『ぐわぁー!』

 

鎌鼬が扇状に広がりながら海賊達を倒していく。

そしてわずか30秒で海賊達を全て倒していた。

 

「…嘘、まさか全員倒すだなんて」

 

「こんなの造作もないさ、じいちゃんとの修行に比べれば…」

 

セツナは何があったのか聞かないことにした。

その後村人達に感謝されたリュートは、祭りに参加し翌日セツナと共に島を出た。

 

「これからどうするの?」

 

「他にも行きたい場所があるんだ。

そこによってからローグタウンでも行くかな。

あと航海士とか居ないと色々と不便だろうし。

地図はあるけど」

 

そんなことを話しながらも、

リュート達は次なる目的地に向かっていくのだった。

 

TO BE CONTEND




いかがでしたでしょうか?

今回もオリキャラであるセツナについて説明を。

年齢 17歳

身長 175

容姿

本文にもあった通り銀髪ロングに侍のような格好。
目は赤と青のオッドアイ。
胸は中々の大きさでボンキュッボン…とまではいかないが本人は邪魔に感じている。

備考・補足

セツナはコウシロウの娘であり、くいなの義姉でもある。
リュートとセツナは似たような境遇で弟と妹がいるためお互いに小さい時はその話をしたりした。
セツナがリュートに毎度毎度勝負を挑んでいたのは、
リュートが好きで照れ隠しなのか、それとも同じ歳の少年をライバル視していたかは本人にも分かっていない。

こんな感じです。

次回も新たな仲間を探して!

乞うご期待!

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