ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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前回の続きでエニエスロビーでの話です!


それではどうぞ!


第26話 新たな仲間とルフィの仲間

三人称 side

 

ーエニエスロビーー

 

リュート達は船を降りて、エニエスロビーに上陸していた。

船はリュートの食べた実、スケスケの実の能力によって透明化していた。

なお、リュートは見えるようになっている。

セツナとカリーナに留守を任せ、

リュートとユノはルフィ達が来たと同時に、

カリファのいる場所へと向かった。

 

「ユノ、なんで着いてきたんだ?」

 

「カリファに許嫁がいるって聞いて…叱りに行くの」

 

「まぁ…あいつも俺が実を食べたせいで忘れてたんだ。しょうがないさ」

 

「諦めるの?」

 

まさか、とリュートは返して一瞬悲しい表情を見せて止まるが途端に笑顔で歩き出す。

 

「そりゃ、あいつが俺よりあの男を選ぶってんなら諦めるさ。けどあいつは真面目なんだ…。

だから迷ってるだろうな、俺かあの男か」

 

「キャハハハ、正妻は私になっちゃうね」

 

冗談めかしにユノは言うが、リュートはそうだなと言って本気でそう思っているかのような目をしていた。

 

~数時間後~

 

騒ぎに乗じて潜入したはいいものの、なかなかカリファの部屋には辿り着けなかった。

場所を知らないので無理もないが。

すると上からサンジが落ちてくる。ナミが上へと上がっていくのが見えたリュート達は追いかける。

 

リュート達が上の階に辿り着くと、部屋の中で声が聞こえる。

 

「私はあんたとは戦いたくない。リュートが大切にしてる人と戦いたくないの。お願いだから鍵を頂戴」

 

「…」

 

ナミの言葉に戸惑いながらカリファは無言で俯く。

リュートは扉を開け部屋の中に入る。

 

「鍵…渡してやれよ」

 

「…えぇ」ポイッ

 

ナミは鍵を受けとるとその場から離れていく。

リュートはカリファに近づきながらこう言った。

 

「さて、選ぶんだ。俺と一緒に旅をするのか…。

それともあの男と一緒になるためにCP9として俺を殺すか(・・・・・・・・・・・)

 

その言葉にユノとカリファは驚いていた。

「リュート…死ぬのは許さないよ」

 

「私は…ただ父の後を継ぎたいとは思ってたから」

 

「つまりは…敵ということでいいんだな?」

 

すると首を横に降り、カリファはこう答えた。

 

「今から…戦って勝った方の言うことを聞くって言うのはどう?」

 

リュートは既視感を覚えるが動こうとはしない。

カリファの回し蹴りがリュートの頭にぶつかると思った瞬間に足を寸でで止める。

 

「どうして目を積むって動かないの!ふざけてるつもり?」

 

「愛してるからだ。

言うことを聞かせるなんて出来るわけ無いだろ。

お前が無事ならそれでいいのさ」

 

カリファは涙を流してリュートの胸に踞る。

リュートは微笑みながら頭を撫でていた。

ユノは後ろから抱きついてはいるが…。

 

そしてリュート達はルフィの仲間が脱出する場所に飛んだ。

ルフィはどうやらレオパルドのロブ・ルッチを倒すところだった。

ルッチが倒れ、ルフィも動けない。だがルッチはなぜか立ち上がった。

 

「ここまでのようだな…終わりだ、麦わら!」

 

「おいおい、勝負はついたんだ。大人しく寝てろ」

 

止めを指すルッチの指銃を、リュートは手で受け止めた。

ルッチは驚きながら後ろへ退避する。

すると一瞬で距離を詰められリュートの指銃を食らう。

 

「ガハッ」

 

ルッチは気絶したようだ。もう動けないだろう。

するとリュートはルフィを抱えて下を見る。

どうやらメリー号が迎えに来たようで、

リュートがルフィを投げ下ろすと、

そのままユノとカリファのところに戻り、

船へと戻ったのだった。

 

ーリュート達の船ー

 

「その…皆よろしくね」

 

「カリファもリュートの奥さんにならないとね♪」

 

「えぇ、勿論よ…ね?あ・な・た♡」ギュッ

 

カリファは甘えるような声でリュートの腕に抱きつく。

リュートは戸惑いながらも口付けをした。できるだけ長く…。

 

こうして、リュート達に新しい仲間カリファが加わった。

 

ーガレーラカンパニー内の家ー

 

ガープ達がルフィの家に近づくと、その前にリュートが現れた。

 

「なんじゃリュート、ワシに会いに来たか」

 

「そうだな…元気そうで何よりだよじいちゃん」

 

ガープはその言葉に涙を流す。リュートはこれでもじいちゃんのことは好きである。

 

「それじゃあルフィによろしく頼むよ、じいちゃん」

 

「気を付けてな、ガハハハ」

 

上機嫌のガープはその後テンションをガクッと下げてルフィ達と会ったのだった。

 

TO BE CONTINUED




今回はカリファついに仲間に加わりました。

次回は…スリラーバーク?

乞うご期待!

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