ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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今回からは頂上戦争です!

リュートがいることでどうなるのか…

それではどうぞ!


第29話 潜入、インペルダウン

三人称 side

 

ーインペルダウンー

 

インペルダウンについたハンコックは、入国審査でルフィと別れてリュートと合流する。

二人とも見つからないようにしていたが、バギーが牢を出ているところに偶然出くわした。

 

「麦わらー!おめぇこんなところでなにやってんだ」

 

「ん?お前誰だ?」

 

ルフィとバギーが会話をしている中、リュートはさっさとある牢の前へと移動していた。

そしてリュートがあるば辿り着き、牢の前に立つ。

 

「ここにいたか…ホムラ」

 

「貴様は…!何の用だ!」

 

「ん?言ったよな?次あったら仲間にするってさ」

 

「あ、あんな約束は…!クソッ…」

 

そこにいたのはセツナと瓜二つの顔の男であった。

ワノ国にてリュートはホムラと出会い、驚いた。

自分の仲間と同じ顔などそうそういない。

つまり血筋と感じたのである。

 

「さ、行こうぜ」

 

「分かった。約束を破る訳にもいかないからな…」

 

周りが俺も出せ!と喚くなか、リュートはホムラだけを牢から出す。

リュートがホムラに手を差し出すと、ホムラはその手を握り固く握手を交わした。

 

「よろしく、ホムラ」

 

「ふん、セツナを悲しませたらただじゃ済まさんからな」

 

「おい、俺たちも出してくれよ!」

 

「そうだそうだ!」

 

まだ喚いてる囚人達にリュートこう言った。

 

「お前ら…戦争の中着いてくるのか?」

 

その一言に全員が黙る。何故ならマリンフォードに行くなど自殺行為だからである。

 

「な?お前らみたいに度胸のねぇやつらを出す義理もない。

まぁ、他にも出してくれるやつがいるだろうさ」

 

そしてリュートと焔はレベル2に向かう。

 

「へー、これがレベル1の紅蓮地獄か。

問題ないな、能力変化・モクモク」

 

リュートはモクモクの能力を使ってホムラを脇に抱えて穴へと降りていく。

そして辿り着いたのはレベル2、猛獣地獄。

ここには用が無いのか直接階段へと向かう。

ふと疑問に思ったホムラがリュートに問い掛ける。

 

「何故牢の位置が分かる?能力者ならともかく俺の位置は分からない筈だ」

 

「ん?ビブルカード」

 

「そうかそうか、ビブルカード…いつ作ったんだ!?」

 

「冗談だ、見聞色の覇気だっての」

 

そんなこんなでルフィ達が馬鹿騒ぎしながら降りていきレベル4にいるとき、

リュート達はすでにスケスケの能力でレベル6に辿り着こうとしていた。

だがタイミングが悪く丁度ハンコック達が降りて来ていた。

流石に面倒と考えたのか2人は一旦引き返した。

 

「ん?…なんだここ?」

 

そして2人は壁にもたれていると壁が回転し、暗い道に出る。

その先を警戒しながら歩いていくと、わいわいと賑わう声が聞こえる。

 

「バナータ達はここに迷い混んだみたいね」

 

「あんた誰だ?」

 

「バターシの名はエンポリオ・イワンコフ。

革命軍をやってるわ」

 

おかまのイワンコフに革命軍と言われ、

リュートは見たことない顔で疑っていた。

 

「バナータはどうしてここに?」

 

「あぁ、弟を助けに来ただけさ」

 

「そう…麦わらボーイも同じ理由?」

 

「そうそう、だから先に行ったんだがマゼランがいてな。

少し引き返したらここに来たわけだ」

 

リュートの説明を聞き終えると、イワンコフは2人に食事を用意しもてなした。

そしてルフィがマゼランに倒され、ボンクレーがルフィと一緒に森で助けられた時、

 

「俺達は十分休めた。もう行くよ」

 

「そう、救出頑張っちゃブル」

 

リュート達は下に降りていった。

ホムラはと言うと大分リュートと仲良くなれた模様。

そして、レベル6に着いたリュートはエースを探し始める。

だが少し遅かったのか、エースは上に上がるエレベーターに乗っていた。

2人はジンベイに色々と聞き、上へ上がろうとしたときの事だった。

 

「ちょっと待ちな、私も連れてってくれ」

 

「ん?」

 

そこにいたのは…ワノ国独特の髪型をした女だった。

ホムラは彼女を見ると警戒してこう言った。

 

「この女はやめとけ、こいつに関わると碌なことがない」

 

「でもお前…熱い視線送られてるぞ」

 

容姿はさながら一国の王女と言ってもいいくらい美しいが、ホムラは何故か拒否していた。

 

「あたいはホムラが出るなら着いていくんだ!」

 

その様子を見てリュートは彼女を牢からだす。

そして錠を外した途端、リュートに攻撃しようとするがそれを軽く受け止めてホムラに彼女を投げる。

 

「うわ!何すんだよ」

 

「あら…ホムラ♪」

 

ホムラに抱きついた女は嬉しそうに顔をスリスリしだす。

嫌な顔はしていても拒絶はしてないようで、何かあると思ったリュートは…

 

「あんた名前は?着いてくるのはいいがホムラから離れないように」

 

「ちょ、お前な!」

 

リュートは完全にイタズラ心でそう言ったが彼女は真に受けて、

 

「私はカグラよ。勿論離れないわ♪」

 

こうして3人が上へと登ろうとしたとき、ルフィ達が遅れてやってきていた。

 

「兄ちゃん!はぐれて心配してたけど無事だったんだな!」

 

「こら、誰の心配してんだ。お前は怪我しすぎだろ」

 

そんな2人の兄弟の会話を聞きイワンコフが驚いていた。

 

「ドラゴンの息子が…!2人!?」

 

「何驚いてんのかしんねぇけど、早く行こうや」

 

「もしかして、エースは行っちまったのか!」

 

「そ、だから追いかける」

 

イワンコフをよそにルフィとリュートは追いかけると言うことに目的を変えた。

そしてクロコダイルとジンベエが連れていけと仲間に加わり、

ここに最強のインペルダウン脱獄組が結成された。

 

TO BE CONTINUED




今回は脱獄前編みたいな感じです。

次回は後編!

乞うご期待!

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