なるかもしれない?
それではどうぞ!
三人称 side
「クハハハハ!リュートさん、久しぶりですねぇ!」
「シリウス、生きてやがったか!」
眼帯女と一緒に居た男はシリウスであった。
シリウスはニヤニヤしながら眼帯女を抱き寄せる。
「見るがいいこの女の目を!」
シリウスは眼帯女の眼帯を引っぺがすと、
その下から紅く綺麗な瞳が現れた。
「み、見ないで…」
「クハハ!どうだ?これが貴様に勝つ私の力だ!」
「体が動かないのか。彼女は能力者では無いな」
「その通り。貴様もここで終わりだ!
モンキー・D・リュート!」
ユニコーンとなったシリウスが、
リュートに殴りかかったその瞬間!
「零モード・ver.2」
リュートの体を紫色の霧が覆う。
そして霧が晴れると、
通常の零モードと違い何も変化していない、
リュートが現れる。
「クハハ!こけ脅しか!?貴様も落ちたものだ!」
「
リュートが剃を使って移動し、
右手をシリウスに当てる。
するとその瞬間、
シリウスの体がだんだん膨れ上がり、
今にも爆発しそうになる。
「悪いがこの子は貰っていく。
お前に利用されるのは可哀想だからな。
いい感じに離れたしもういいか。爆」
ズドン!
という音と共にシリウスの船は爆発で燃え上がる。
死体を確認し、
リュートはみんなの待つ家へ戻るのだった。
ーリュート達の家ー
合流地点となっていた家の前に、
ユノ達は泣きながらリュートの帰りを待っていた。
自分の意思ではないとはいえ、
リュートに対して攻撃してしまった、
自分達の不甲斐なさに落ち込んでいたのだ。
そしてリュートが戻ってくる。
新しい女性をつれて。
あぁ、自分達は捨てられるのだろう、
そう彼女達は思った。
だが、リュートの反応は彼女達の予想とは違った。
「なんだ、もう目が覚めてたのか。
ならよかった。
早く家に入って飯でも食おうぜ?」
いつも通りの彼の言葉に、
涙は止まり笑顔で彼女達は答えたのだった。
~数分後~
食事を終え、
皆が落ち着いたときにホムラは、
リュートにこう切り出した。
「所で、この国にはどのくらいいるんだ?」
「約1年。商人をしながら情報を集める。
皆は各々したいことをしてくれ。
顔が割れてるカリファやユノ、
アルリエ達はなるべく外出を控えてほしい」
「分かった、じゃあ私達は家事でもしとくね」
「家事…私はしたことない」
「私達が教えるから安心して、アルリエ」
3人が仲良さげに会話している中、
「さて。
俺がつれてきた彼女だが、
別に俺の女にするとかでつれてきた訳じゃない。
単純に善意で連れてきた」
リュートのその言葉に女性陣(カグラ以外)が驚く。
そして口を揃えてこう言った。
『それは嘘だ!』
流石にリュートも全員に言われると、
堪えたのか微妙な顔をしつつ話を進めた。
「彼女は能力者ではないが不思議な力を持ち、
海軍に狙われてる可能性がある。
だからユノ達に任せたい。いいか?」
「私達はいいけど…その子はどうなの?」
「…」
「ずっと黙ったまんまだ。
女性なら会話できるかなと思ったんだが…」
そんなこんなで話は進み、
リュートは以前のように商人に化け、
城に入るため頑張るのであった。
そしてこれは余談だが、
ホムラはカグラとキスしたそうな…。
TO BE CONTEND
今回はついにシリウスが消え去りました。
ええ、彼については悩みましたよ。
なんか不死身にしてもいいんじゃいかぐらい。
でもね、彼の性格に私が耐えれませんでした。
あ、因みになぜ生きていたのかということですが、
1回目は運良く助かって、2回目は実を食べた影響ですね。
と言うことで次回も乞うご期待!