ワンピースー海に認められた男の物語   作:神王龍

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今回はメインヒロインのうち1人の登場です!


それではどうぞ!


第7話 バロックワークス

三人称 side

 

リュートとカリーナは女性の前に飛び降りる。

リュートたちの登場に驚きはしたが、男は冷静にこう言った。

 

「邪魔をしないで貰えると助かる。

そいつは俺の食べる実を取ろうとしたんだ。

助ける必要は無い」

 

「だったら彼女を責めるのは大間違いだぜ。

さっき実を取ったのは俺だしな。

ほら、あんた。これを食べな」

 

「え!?あ…私の実…」モグモグ

 

リュートが後ろにいる女性に先程斬った後の実を渡す。

女性は食べ終わると顔に笑みを浮かべ、リュートの近寄る。

 

「キャハハハ、見ず知らずの私を助けるなんて変わってる。

なにか見返りでも求めてた?」

 

「そんなことは無い、

ただあんたを放っておけなかっただけだ。

どうせこの後戦うはずだったしな…。

町民全員がバロックワークスのこの町で(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)…」

 

町民達が驚き、全員隠していた武器を持ち始める。

やはり戦う気だったようだ。

 

「…ふーん?じゃあ、私あんたについちゃおっかな?

キャハハハ!私はミスバレンタイン…じゃなくて、ユノって言うの」

 

「そうだな…まずは無事にここを出てからにしようか。

カリーナ、彼女と背中を合わせてくれるか?」

 

「リュートがそう言うならいいよ」

 

そう言って、

ミスバレンタイン…否ユノとカリーナが背中合わせに武器をとる。

 

バァンッ…

 

すると突然後ろから、リュートに向かって拳銃が撃たれる。

が、リュートはバック中で避けその最中に後ろの敵を確認する。

 

「まさかお前が裏で動いていたとはな…シリウス」

 

「ククク…クハハハハ!貴方は愚かだ。

私を仲間と信じ船に乗せたこと自体、間違っていたのですよ。

弾を避けたのがその証拠だ」

 

リュートは不味いと感じていた。

一旦仲間と意識してしまった今…攻撃を受けたらどうなるのかと…。

 

「やっべー…お前俺の能力に気付いてたのか」ポリポリ

 

「えぇ、勿論。

貴方が幾多もの人々が食べ、

食べた者を死に至らしめてきたゼロゼロの実、

通称"海の実"を食べたことはね!」

 

(…どうしたものか。海楼石の銃はあるかもしれない。

よって能力をモクモクに変えても危険は変わらない…。

まずは先にセツナを見つけないとな)

 

リュートは祖父であるガープに教わったことを思い出していた。

 

(ほんと…頑固なじいちゃんだけど俺達のこと本気で愛してくれてたしな。これを教えてくれたのは感謝しとかないとな。

六式で紙絵を覚えられない俺に、この技を教えてくれたじいちゃんに…)

 

索敵(サーチ)」ト-ントン

 

リュートが靴の先を使って地面を2回ほど叩く。

リュート専用の六式の1つ、索敵。

これはひたすらに耳を鍛え上げ、脚の力加減で音を理解できる域に達したものが使える技。

要は離れていても対象が足で鳴らした音によって反響し、見つけられるということである。

ただし、足音を聞いていなければ判断は難しくなる。

 

「見つけた。剃…ただいま」シュタッ

 

リュートの右側に抱えられているセツナ。

セツナは降ろされ、現状を見て理解する。

 

「シリウス…まさか裏切るとはね!」カチャ

 

「ククク…貴女方は歓迎致しますよ?女性で美人な貴女方はここにいる男性の相手でも出来ますからねぇ?」

 

そう言ったシリウスはとても悪い顔をしていた。

悪役顔と言うやつだろう…。

リュートは覚悟を決め、指を構えた。

 

「はぁ、しょうがない…。

3人共、俺の技見て驚かないでくれよ?

フルチャージ…!」

 

リュートの指の先にゼロバーストと同じ、いやそれ以上の紫色の塊が出来ていく。

やがてそれは直径10mの塊が出来上がる。

 

「ゼロ…フルバースト!」ズドンッ!

 

「な、なんだこれは!?全員避難しろ!」

 

シリウスがそう言うが遅く、塊は物凄いスピードで迫っていく。

そしてわずか数秒後…町が半壊するほどの爆発が起きていた。

 

「す、凄い…これがリュートの力♡」

 

「ウシシ、流石リュート。

これくらい強い所見ると…もう離れられないかも///」

 

「キャハハハッ!

私もついて行くって決めてよかったかも///」

 

後ろで3人がそう言ってるのは無視しつつ、リュートは3人を抱えて月歩を使い、船に戻る。

 

「半日なんて待ってられないな」

 

「あ、私を仲間にするならアラバスタのエターナルポース使ってもいいけど?」

 

そう言ってユノは、

腕のエターナルポースを外してリュートに差し出す。

ユノの顔を見てリュートは驚き、有難く使うよと言って受け取る。

こうして結局能力が3人にバレて、質問攻めされるリュートであった。

 

TO BE CONTEND




…シリウスは犠牲となったのだ。

とまぁ冗談は置いといて、ミスバレンタインは名前がまだ出てないためユノという名前にする事にしました。
名前に応募してくださった方ありがとうございました!

彼を出した時…もう既にこの結末の予定でした。

次回はアラバスタ編!

乞うご期待!

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