最強の魔法使い(自称)が暴れるそうです。RE:   作:マスターチュロス

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すみません、タイトルの通り長くなりすぎて話が進みませんでした! 申し訳ございませんでした!

止まるんじゃねぇぞ


いろいろと長くなりすぎて話が進まない件(18話)

 

前回、個性把握テストで散々暴れたあと、相澤先生の呼び出しをくらって職員室にいる。十中八九個性の話だろう。普通は1人につき1つまたは2つの個性を持っているのがこの僕のヒーローアカデミアの世界。だがしかし、私はどうだろうか。『魔法・スキル』と『個性』の両方もちだし、属性能力、概念干渉能力、バフ系能力、デバフ系能力、427万の変身能力、耐性、結界、etc.....。ほぼ全ての能力を兼ね備えた存在であることは間違いないだろう。正直、生まれたころからずっと檻の中にいたっておかしくはないのだ。あーもう自慢はいいや、一つ言えることがあるとするならば、相澤先生は今日から胃腸薬を毎日買う必要があるということだな。

 

「失礼しまーす」

 

雄英の職員室広いなぁ。そんじょそこらの小・中学校の比じゃないわ。大学レベルの広さだぜここ。というか日本ってこんなに予算とか土地面積とかあったっけ? ヒロアカ七不思議のひとつなんじゃないかなこれ。

 

「こっちだ結依、はやくこい」

 

相変わらず寝袋に入ったまま仕事する相澤先生。なんだかキューピーマヨネーズを思い出してしまったよ。というか机は意外と綺麗なんだね。てっきりごちゃごちゃしてるかと思ったよ。

 

「結依、お前の個性は『人の個性を手に入れて行使する』個性だな? 具体的にどうやって個性を手に入れるか、今どんな個性を持っているかを簡単に説明してくれ」

 

うわぉ、これが単刀直入ってやつですね。流石合理主義の人は行動力があるぜ。

 

「あの、なぜ私の個性をそこまで知りたいのですか?」

 

見当はついているけど一応聞いてみる。

 

「雄英高校は一人一人が自分の個性をより引き出すために試験や訓練をお前達に用意するからだ。先生は生徒の個性や性格を知らなくては、それに合わせた訓練メニューを組むことができない。そういうわけだ」

 

まぁここで言わないと、のちの雄英体育祭の時の手続きがめんどくさくなるからね。こちらとしてもラッキーということだ。

 

「なるほど、了解しました。えっとですね、私は相手の体の一部を摂取さえすればOKな感じですね。だから、基本的には人の髪の毛を食べて、個性を獲得します。はい。」

 

でも生まれた時から既にチート能力が存在していたから、私の個性の名前をつけるなら『アニメ・漫画・ゲーム・小説(ラノベ)に存在するほとんどの能力を行使できる』個性といっても過言じゃないんだよな。まぁ、ちゃんと能力の名前とその効果を覚えてないと行使できないというのが弱点かな。あとチート能力は5つまでなら同時に発動可能でそれ以上重ねると脳にダメージがいくくらいか。

 

お、相澤先生がメモメモしてるぜ。なんだか有名人になった気分だ。ほんの少しだけだが。

 

「それでですね、えーっと今ある個性はですね。」

 

これ言う? 多すぎるし、中には説明されても理解できない能力も普通にあるんだぜ? 自分ですらナニイッテイルカワカリマセーン状態なのにそれを人に説明しろと言われてもどうしようもない。

 

「どうした結依? なんで黙ってる」

 

「あ、あの多すぎるんで、明日、私の個性をまとめた本を渡すんで、それでいいでしょうか?」

 

「わかった。なるべく早く頼む」

 

なんとか言い逃れできたが、これは徹夜確定コースだぞ。思考加速10万倍でやれば実際にかかる時間は3分程度で済むけど、精神的には半年かかるくらいの時間の長さ。地獄や、我は地獄の扉を開いてしまった。

 

「はーい、わかりましたー」

 

絶望を覆い隠して笑顔で対応した私は、帰り道でため息を思いっきりついたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

───── 次の日 ─────

 

 

「あー、あー、あー、あー」

 

「どうしたのよ、そんな廃人みたいな声を出して」

 

あーもう、二度とやらん。二度と自分の個性の本なんてつくらん。もう何日過ぎていたか覚えてないんだけど。時止めて睡眠とろうかな、それやったら次の日全身筋肉痛になるから止めるか。

 

「かーさんにはりかいできないつらさがまよなかにおきたんだーよ」

 

「夜更かしでもしたの? 早く寝ないとお肌が荒れるわよ」

 

「夜更かしなんてレベルじゃねーよ!!!」

 

ありゃもう超ブラック企業だ、教師よりブラックだよ。思考加速10万倍で半年以上かかるってどんだけ能力あるんだよ私の馬鹿野郎。あー、眠い。眠すぎる。とにかく自分の耐性スキルをオンにしてこの怠惰なループから脱出しよう。

 

「わかったからはやく朝ごはん食べちゃいなさい」

 

「あーい」

 

さて、朝ごはん食い終わったらどうしようか。こっそりヴィランを2,3人ボコボコにしてから登校するとしよう。今の私なら証拠なんて世界中からひとつ残らず消せるから多分、いけるはずだ。ストレス発散のために使わせろや、ヴィラン共。

 

その後、10人ほどの指名手配されているヴィランが街の広場のど真ん中に意識不明の重体で倒れているという謎の事件が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

「じゃ、この英文の間違っているところを答えて」

 

「ZZZZzzzzzzzzzzzz........」

 

雄英高校ヒーロー科の午前は普通に授業を行う。今日の1時間目はプレゼントマイクによる英語の授業だ。だが、結依魔理沙は朝のヴィラン退治(ストレス発散)による精神的疲れが自分の耐性を突き抜け、眠気に絶賛襲われていた。

 

「Hey! 魔理沙ガール! 寝ている暇なんかないぜ! こうしている間に俺のエキセントリックなライブが終わっちまうぞぉ!!」

 

なんて意味不明な供述を述べた後、なんと白チョークを魔理沙にぶん投げた! 古典的ではあるが、目覚めは良さそうだ。

 

しかし、白チョークは魔理沙のATフィールドによって見事はね返された。が、目は覚めたようだ。

 

((なんかバリア出た))

 

「誰だよ、私の素晴らしい時間を邪魔しt」

 

「魔理沙くん! 雄英の先生方による素晴らしい授業を無視するだけでなく、堂々と惰眠を貪るのは、先生方に不敬だとはおもわないのか!」

 

「やめてくれ飯田くん。目覚めてすぐの頭はすごくズキズキするんだよ、もっと豆腐並みに柔らかい言葉で喋ってくれ」

仕方ない、ユニークスキル『大賢者』とその他演算系スキルよ、全自動モードに切り替えてくれ。私はちょっと意識を手放す。昼飯時に起こしてくれ。

 

〔了解しました〕

 

あぁ、意識が薄れて..........

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

ふぅ、スッキリしたぜ。やっと休憩がとれたって感じだな。あ、ちなみに授業内容は自動的に脳に記録されてるからみんなに置いてかれることはないぜ。

 

今はちょうどランチタイムといったところか。雄英の食堂はとんでもない行列ができるほどのおいしい料理が格安で提供されるからな、人が多くて鬱陶しいぜ。だから基本的に私は自作の弁当を持ってきている。今回はモンハン世界から持ってきた食材で弁当を作ってみたんだが、うん、見た目がアレなんだよなぁ。唯一、成功したと言えるものがあるとしたら、ガーグァの卵からつくった玉子焼きなんだよなぁ。他のやつも味はいけるっちゃいけるんだけど、特にフルフルのガーリックソテーとか見た目が白い肉塊でキモイんだよね。肉は柔らかくて味もよくしみ込むからいいんだけど、見た目がなぁ....。

 

「隣、いいか?」

 

「うぇっ!? あっ、あぁいいけど。」

 

やべ、驚いてうっかり変な声が出てしまった。隣に来たのは雄英高校推薦合格者4人の内の1人、轟焦凍(とどろきしょうと)。No.2ヒーローの『エンデヴァー』の息子で、なんか有名人だった気がする。何しに来たのだろうか。

 

「....自己紹介がまだだったな。俺は轟焦凍、エンデヴァーの息子っていったら、わかるか?」

 

「ごめん、知らない」

 

「........、そうか。」

 

すまん、知ってるけどあえて言わなかった。言ったらなんかめんどくさくなりそうだし......。というか、この人はなんで自分の嫌いな人の名前を自己紹介に使うのかな? おっと、これはネタバレかな。

 

「で? そのエンデヴァーの息子さんが私になんの用かな?」

 

ちょっと嫌味たらしく言ってみた。

 

「あぁ、そうだった。お前にひとつ言いたいことがあってな。」

 

「へぇー」

 

何かしたかな? まさか初手から宣戦布告かな?

 

「轟冬美、俺の姉さんを助けてくれてありがとう。俺からも言っておこうと思ってた。」

 

轟.....、冬美? えーっと、えーっと、あっ! 私が幼稚園の時に、変なヤクザに絡まれてた人か!

 

「あー! はいはいあの時の件ね! いえいえどうしまして! いやほんと懐かしいなぁ、確か初めてヴィランと戦ったのもあの日だったなぁ。ヴィラン倒した後に自分がぶっ倒れて、それを君のお姉さんが病院につれてって看病してくれたんだよ。こっちも世話になったから、お互い様だな! ありがとう!」

 

「ちょっと待て、お前、ヴィランと戦ったのか? 姉さんはそんなこと俺に言ってなかったぞ」

 

あ、やべ。つい口がすべってしまった。あんまり口外しちゃいけないことなのに、ついつい興奮して暴露してもうた。あかん。

 

「じっ、実はですねぇ、かくかくしかじか」

 

「かく.....? 何言ってんだお前」

 

え? 文面でこれが出たら大抵の過去話を吹っ飛ばすことができる最強の秘奥義じゃねーの? え? 違うの?

 

「え、あ、まぁその、はい、戦った。うん。」

 

かくかくしかじかが不発したことで少しペースを崩されたが、持ち直して過去話をする。執行猶予は言わないほうがいいだろう、絶対引かれる。

 

「お前、それ完全に犯罪だよな」

 

ぎくっ

 

「警察が訪問してきてもおかしくねぇぞ」

 

ぎくぎくっ

 

「というかもう来たんじゃないのか?」

 

ぎくぎくぎくぅ!!!

 

「見逃してください轟焦凍様。お願いっす、私に慈悲をください。なんならあなたのお望みをひとつ叶えてもいいっす」

 

「別にバラしたりはしないけど、バレたら味方できないからな?」

 

「多分、バレない!」

 

大量のスキルが自身の源なのか、ドヤ顔で言い放った結依魔理沙。しかし、完全にフラグである。

 

「そろそろ授業が始まるから戻るぞ」

 

「そだね」

 

次は確かヒーロー基礎学だったな。暴れがいがありそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

「わーたーしーがぁーーー!!!」

 

「普通にドアから来たぁ!!!!」

 

来たよ筋肉の使者『オールマイト』。チッ、ほんとに教師になっていやがったぜ。でも、なんだか久しぶりだなー、合格発表以来見てなかったな。あ、でも個性把握テストの時は隠れて緑谷くんをストーキングしてたのは知ってる。

 

「さっそくだが、今日やる訓練はコレ! 戦闘訓練!」

 

お、おおおー!

 

「さらにそれにともなって! 入学前に送ってもらった個性届と、本人の要望にそって誂えたコスチューム!」

 

おおおおおおおおおお!!!!

 

「さぁコスチュームに着替えて、グラウンドに集合だ!」

 

 

 

そうだ、ひとつ言い忘れていたことがあった。私は私のコスチュームの要望は出さなかった。なぜって? コスチュームの制作会社が私のえげつない量の個性に耐えうるスーツなんて作れるわけなかろう。逆に作れたらな、この世で1番強いやつが決定してしまう.....!

 

というわけで、私のコスチュームについて説明しよう! 素材はなるべく全属性に対する耐性を持ちつつ、かつ裂傷や劣化などしないほどの耐久性と持続性を持っていて、さらに体がどんな姿に変形してもそれに合わせる調整機能が必須と考えた。.....これって、自分を素材にするしか方法がないと思ったけど、それだとロマンが感じられない。だから、能力を付加しました。はい。全属性耐性、サイズ調整系アイテム、アイテム・装備破壊不可、情報処理能力強化、能力循環率アップ、常時多次元結界etc、これで完璧なのだ。ちなみに服はぼろぼろの魔法使いのローブととんがり帽子、どうみても異形魔理沙と言える姿になった。

 

さて着替えたことだし、そろそろグラウンドに行こう。

 

 

 

 

 

 

いやはや、みんな個性的な服なこった。ま、私も人のこと言えないけどな! そして、ももちゃんよ.....、エロ過ぎないかそれ? 男子みんなドギマギしそうなんだが.....。ほら峰田なんか鼻血たれてやがる。

 

「あなたは確か.....、魔理沙...ちゃんでいいのよね?」

 

おっ、この人は

 

「私は蛙吹梅雨(あすいつゆ)よ。よろしくね」

 

「よろしくね、蛙吹さん」

 

あれ? 「梅雨ちゃんと呼んで♡」がないゾ。あれ?

 

「あの、私、思ったことは何でもいっちゃうのだけど、あなたのコスチューム、すごく魔女っぽいわ」

 

あ、うん。知らない人なら絶対気になる質問が来た。

 

「あー、そのね、なんかね、可愛いから!//」

 

ダメだ、何も浮かばなかった。でも、この返しは間違ってはいないはず。可愛いは正義、つまり人それぞれの正義があるってことだ。みんな違ってみんないいのだ。のだぁーーー!!!

 

「魔理沙ちゃんは少し変わっているのね」

 

ぐァぁあぁぁぁぁぁあぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁあぁぁあ!!!!!!!!

 

ま、それはさておき、今回の戦闘訓練を軽く説明しよう。まず2人組のチームをクジで決める。そして、ヒーローチームとヴィランチームに別れてチームバトルをする。ヒーローチームの勝利条件は核にタッチするか、ヴィランチームを全員捕まえるか。逆にヴィランチームは時間までに核を保守すればOKというルール。この訓練で重要なことはまず、「核を保有していること」「屋内であること」「相手の個性を把握しきれてないこと」とかそんな感じだと私は思う。だから、引火するような能力は使えないし、範囲攻撃も控えめにしなければならないし、迂闊に飛び出すこともあまりできない、ということだ。しかし、この問題を全てクリアする方法がある。それは「核が全ての干渉を受けない状態」であれば炎を使っても、範囲攻撃バンバンやってもオールオーケーだということだ。まぁ、私は何でもできるから何でもいいや。

 

「今からチームをクジで決めるぞ!」

 

えーっと、私はどうやら芦戸っちと一緒のDチームだな。これあれか、あの自称キラキラの立ち位置を私が奪った形なのね。キラキラ.....どきどき....、ランダムスター、うっ、頭がッ!

 

「これからヒーローチーム対ヴィランチームの戦闘訓練を行う! まず最初は.....こいつらだ!」

 

えーっと、CチームとDチームだから、私たちとえーっと、轟くんと障子くんだとッ!?

 

実技試験ナンバーワンVS推薦入学者ナンバーワンの戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 




戦えなかっよおやっさん。そして、先に主人公と轟焦凍の戦いを先にしました。すみません。

いろいろ紹介

個性と魔法・スキルの違い:魔法・スキルは自身の魔力を使用するが、個性は身体機能なので体力を使う。魔法は適正にもよるが幅広い属性を使える、しかし魔力が尽きるとなにもできない。個性は体力があるかぎり行使することが可能で、異形型なら無限に使える。また、これらを総称して能力と呼ぶ。

ATフィールド:超強力なバリアみたいなもの。エヴァや使徒はみんな使える。

ガーグァ:モンスターハンターの世界にでてくる、鳥みたいなモンスター。後ろからケツを蹴ると卵を落とす。

フルフル:モンハンの世界にでてくる、白くて太くておっきいモンスター。ウ=ス異本にでてくる。

轟焦凍:雄英高校推薦入学者のひとりでクールでイケメンなやつ。個性は「半冷半熱」、マヒャデドスとメラガイアーが使える。以上。

蛙吹梅雨:カエールは(あうあ)♪ ケローケロ(あっあ)♪ あーめにもまーけずー♪ で有名な人に近い人。思ったことは何でもいっちゃう正直者で常識人でしっかりしている優等生。個性は『 カエル』、カエルっぽいことならだいたいできる。以上。

八百万百:お嬢様学校から来たお嬢様、超金持ち。個性は『創造』、自分の脂質を使って色んなものを作れる。ただし、全ての原子構造について深く知らなければ扱えない代物。チートや!



ゆっくり進むとしよう



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