最強の魔法使い(自称)が暴れるそうです。RE: 作:マスターチュロス
UA20万突破! ありがとうございます!
誤字の指摘をしてくれた方々ありがとうございます。
あー、スッキリしたしデータもとれた。万々歳だな。腑に落ちない点と言えば観戦側のところに顔を出した途端に「何やってんだこのおバカ!!」と一斉に言われたことだ。おバカって、おバカっていったなコノヤロー!! バカって言った方がバカなんだぞバーカバーカ! って返したら、オールマイトに背中ポンポンされた。やめて、なんか自分が惨めに感じるじゃないか。
ふぅ、さて、それよりもだ。大事な試合がひとつ残っているのだから無駄話はやめにしよう。見聞色の覇気を持った緑谷くんと油断しない爆豪、果たしてどちらが強いんだか。緑谷くんはワンフォーオールを使わないで、CQCに持ち込むだろう。腕ぶっ壊すほどの諸刃の剣をわざわざ使う必要は無いからな。爆豪はどうだろうか、個性「爆破」を上手く緑谷にヒットさせられるかが重要になってくるな。緑谷くんは攻撃と反射速度にステータスを振っているから、紙薄な防御に爆破を4、5発ぶち込めばノックアウトだ。これはいい勝負になりそう。
〔第2回戦開始!〕
ブーーーーーーー!!!
お、どうやら合図のブザーが鳴ったようだな。緑谷くんたちがヒーローチーム、爆豪がヴィランチームという組み合わせは原作とはあまり変わらないようだ。ただなぁ、どちらも私の影響をばちこりと受けているからどうなるかわからん! 個人的には緑谷くんが勝ちそうなんだが、どうなることやら。
お、爆豪の野郎は真面目に飯田くんと作戦立てて行動してるぞ。何かの間違いなんじゃ......とか思ってしまったが答えはあっさりと出た。
「俺はこの訓練で勝つ上にデクとのタイマンに勝つ。だからお前の個性で全力で核を守れ、あとゴミとかガレキとかも片付けろ。あの丸顔に利用されるわけにはいかねぇ。窓ガラスも完全に封鎖しとけば奇襲もされねぇから絶対にやれ。あとは俺がやる、わかったか?」
「作戦としては申し分ないが君も手伝ってくれないか? 対策の準備には時間がかかるんだ。お互いに協力してこそチーム、そうだろう?」
「チッ」
ほぇー、珍しい。というか麗日ちゃんの個性覚えてたんだ、爆豪のくせに。これは緑谷くんも用心すべきだぜ? 爆豪はいつもと全然違うスタンスで緑谷を徹底的にぶっ潰すつもりだ、怒りでとち狂ったやつとは全く性質が違う。尚さら勝敗がわからなくなってきたな。
一方緑谷くんはというと、お決まりのブツブツタイムに入っちゃって相棒の麗日ちゃんが苦笑いしちゃってるぞ。何やってんだ我が弟子ぃ......。考えることは重要だけど決断は早めに決めないと手遅れになるぞ。現に爆豪は珍しく他人と協力してるから尚さらブツブツタイムはあかん!
「結依さん、どっちが勝つと思う?」
上鳴が私に質問してきた。あれ、お前って人にさん付けするやつだったっけ?
「わからん!」
「なんだ、いっしょか」
チッ、なんか上鳴に言われると無性に腹が立つ。
「メダパニ」 トゥレトゥレン
おやおや? 上鳴電気の様子が......
「うぇ〜〜〜い、フライアウェ〜〜イ」
やったね! かみなり は アホ に 進化した!
混乱魔法「メダパニ」。相手を一定時間アホに変える魔法だ。どうやら上鳴電気は混乱魔法でも脳がショートしたかのような反応をするっぽい。へぇ〜(ゲス顔)
「あっ、あんた何それwwwぶっはははははははははwwwwww!!」
「ヴヴヴヴゑゑゑゑい!!」
ツボだったのか奥にいた耳郎響香は上鳴の行動を見て1人で爆笑していた。あ、いや周りの人も笑いを堪えてるのが薄目でわかる。轟くんもチラッと上鳴の姿を見た後、人の少ないところに移動して笑いを堪えているし、笑ってないの私だけだ。よし、おらもわーらおっと。ワッハッハ!
「おい! 爆豪と緑谷が鉢合わせしたぞ!!」
ハッ! ヤバい! 本来の目的をすっかり忘れてた!
「見つけたぞ、デク」
画面越しでもわかる闘気。やる気満々のギラギラした目が緑谷くんを逃さぬようガン見している。ちょっと目線をそらせば狩られるという雰囲気が緑谷くんにプレッシャーを与えていた。
「かっちゃん......」
「俺はお前を実力的に格下だとは思わねぇことにした。もう、昔の考えとは全く違う。だから、もう負けねぇ、絶対だ」
「......僕も、師匠の特訓の成果を発揮しなきゃ、師匠に顔向けできない。君に勝って、僕は自分が成長していることをちゃんと伝えたいんだ。僕だって負けてられない」
「そうか、じゃあ」
爆豪の右手から威嚇するかのようや小規模の爆発が起こった。戦いの火蓋は既に切られていた。
「くたばれデクゥウウウウウウウ!!!!」
「いくぞ! かっちゃん!!!」
おおおおおおお!! なんだか熱い展開になってきたぞコレ! どっちが勝ってもいいから凄いバトルを見せてくれ!
爆豪が右手の大振りで緑谷に迫る。だがしかし、見聞色の覇気を特訓で体得した緑谷にとってその攻撃は見切られていた。最小限の動きで回避し、反撃に転じる緑谷だが、そこで気づいた。爆豪がニヤッと笑ったのだ。
「死ね」
爆豪は空中で体をひねり、死角から左手を突き出して爆発を起こした。ほぼ直撃と言える光景に爆豪は笑みを浮かべる。しかし冷静さは欠かずに次の行動を早期決定する。これで死角からの攻撃は警戒されるようになっただろう。次は慎重的かつ確実に仕留める、そう考えていた爆豪だったが......
「まだ当てられてないぞ、かっちゃん」
どこからか緑谷の声がした。確実に当てたはずだが......
「絶対に勝つ!」
今度は緑谷から間合いを詰めてきた。なぜ当たらなかったのかとか考えている余裕は爆豪になく、とっさに視界に入る全てのものを爆発させた。少し手が痛むのを我慢する爆豪。しかしそう待っている暇もなく、なんと緑谷は爆発をモロに受けながらそのまま突っ込んできた。捨て身の行動に流石の爆豪も対処が遅れ、緑谷のパンチが腹に一撃打ち込まれて吹き飛ぶ。個性無しで岩をも砕くそのパンチは爆豪にとっては重度の怪我だろう。だが爆豪はあきらめる素振りは一切せず、むしろ気合に満ちた瞳をしていた。
「オオオオオオオクソデクゥウウウウ!!!!」
雄叫びを上げて獰猛とした表情で眼前の敵を見定める。それは正しく人ではなく「化け物」のような姿に観戦チームは驚きを隠せずにいた。相対する緑谷も、幼なじみの本気の凄みを自肌で感じとり、緊張が走った。
またもや爆豪が緑谷との距離を詰め、今度はラッシュ対決になった。爆豪の爆破ラッシュを凌ぐ緑谷だが、だんだんと対応しきれなくなっている。というか、爆豪の攻撃回数が異常に多い!! 目測だと1秒間に200発ほど爆破をくらわしている。え、お前、いつ人間を辞めたんだ?
緑谷と爆豪の接近戦はまだ続いていたが、爆豪が緑谷の胸に1発いれた後に小ジャンプして回し蹴りをぶち込んだ。
「オオオオオオオオオオオオ!!!!」
ん? あれ? 爆豪の様子がおかしいぞ。いや、気のせいなのか? なんかとんでもないやべーやつに変化している気がするが気のせいだよな。そうだよな。
しかし、そんな甘い考えは即刻切り捨てられた。爆豪が目を真っ黒にして、体中の血管が浮き彫りになっている。ちょっとまてよ!? 血管が浮き彫りとかどういう状況!? なんか私よりの姿になってない? ついに同族が現れるのかこれ、やべぇよ。幼なじみがとんでもない方向に進化してるぞ
「オールマイト、あれはヤバい、早く止めて」
「あぁ、あれは確かにマズいッ!!」
オールマイトが咄嗟にマイクをオンにした。
〔爆豪少年!! どうしたんだ!!〕
「うぅぅぅうぐぁあああああああ!!!!!」
〔爆豪少年!? 爆豪少年!?〕
「かっちゃん!?」
「グァアァ、デクゥゥウウ、テメーハゼッテーブッコロス!!!!」
爆豪の皮膚は完全に真っ黒になっていた。ほんと、新型のnoumuといい、爆豪の暴走といい、原作ではありえないし意味わからない出来事が散々出てくるな!!
「
なんかチラッと聞こえt
ズガドゴオオオオオン!!!!!
あ、あ、オワタ。これは〜、なんて言えばいいんだろうか。なんだ、これ? 世紀末かな? 今起きたことをわかりやすく言うとな、
訓練施設が消し炭になった。
瓦礫の上に立っている爆豪の目は完全に逝っている。緑谷くんは爆発の衝撃波で完全にノックアウト。ハリボテの核なんかどこにも見当たらない。じゃあヒーローチームの勝ちだね、なんて呑気に考えてる暇なんかないし、観戦側なんかビビって誰も喋ってないよ。なんだこれ?
「あの、オールマイト。私がその、えっと。」
「......。」
「ん?」
オールマイトの背中をチョンとつつくと、そのまま前方に倒れた。
ちがっったあああああああああぁぁぁ!! ビビって喋れないんじゃなくて、音がデカすぎてみんな失神してるぅうううううう!!! 私は化け物だから何ともなかったけど、ほかの人間にとって200デシベルとか耐えられるわけがないか。でも、この観戦室まで届くって......
雄英高校1年A組事件簿其ノ壱
『雄英高校訓練大爆発事件』 ここに記す。
To Be Continued.........
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いや、いくら爆発オチがついたからってこの悲惨な状況をほっとくなんてできるわけがない。他のみんなはベホマかけとけば復活すると思うけど、問題は爆豪。ベホマかけた後また暴れだすようならば、即刻に首をトンしよう。というか、アレはなんなんだったのだろうか。戦闘中にパワーアップとか何処のサイヤ人だよ。はっ、まさか最近流行りの思春期症候群か!? ということは爆豪は青春ブタ野郎なのかな?
ま、とりあえず、瞬間移動で爆豪の場所まで移動する。ずーっと突っ立ってるけどこいつも失神してるのかな? とりあえずベホマかけてみよ。
「ベホマ」
さて、反応はどうだろうか。
「グァアァぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!」
やっぱりダメでした。
「特性てんのめぐみ発動、そしてでんじは、エアスラッシュ!」
特性てんのめぐみは相手をひるませやすくする能力。そこに、痺れさせるでんじはとひるませやすくする技のエアスラッシュをかけ合わすことでできるコンボ、人はこれを『白い悪魔』と呼ぶ。
エアスラッシュが首にジャストしたおかげか、爆豪は元の姿に戻った。そのまま動かなくなったけど、まぁなんとか治るでしょきっと。
その後、私の事後処理によって全員復活した。爆発の衝撃もあってみんな記憶があやふやらしく、みんながみんな違う意見を出している(ちなみに訓練場は直しておいた)。そう真実を知るものは私しかいないのだ。
「結依、お前は放課後職員室だ」
うわぁ、いやだぁ。
「最近母の病が悪化してきまして、もうヤバいんです。だから帰ります。」
「昨日お前の母親から電話があってな、娘は学校ちゃんと通えてますか? って連絡来てたぞ」
母さん、この野郎
「さぁ事情聴取といこうか。ちょうど警察の方々もお前さんに聞きたいことがあるらしいからな、大人しく答えることだな」
警察? なぜ? とか思ってたら相澤先生の後ろから謎の男性が現れた。
「やぁ、随分大きくなったね。元気にしてた?」
そう、相澤先生の隣には塚内警部がいたのだ。
「あはは、あの日以来ですね塚内......さん。」
これは、あかん。捕まる。個性無断使用と建造物破壊のダブルの罪を執行猶予でなんとか生きながらえた私だが、ここで裁かれることになるなんて...!
「実は君に伝えたいことがひとつあるんだ。聞いてくれるよね?」
あ、笑顔が尊い。とか思うほどの清々しい笑顔だが、それが余計に不安を生みだす。やべ、この小説終わった。さらばだ、ハーメルンよ......
「実は......」
焦らすな、どうせ主人公逮捕のアンハッピーエンドなのは見え見えだからはよ言えや。
「一定期間が過ぎたので、執行猶予が無くなりました!」
パチパチパチ〜っと手を叩く塚内警部。え? やったああああああああぁぁぁ!! よっしゃあああぁぁぁ !!
あぁっ! 女神様! ついに私は社会的地位を失わずにs
「ところでひとつ質問なんだけど」
......、
「4月の♯日の朝、君は何をしていたのかな?」
あぁ、なんだ、普通の事情聴取か。その日は確か個性把握テストがあった日だよな......。あれ? なんか私すごくこの状況的にやばいことしたような気がする。せっかく執行猶予が消えたのにそれをぶち壊すような事件を起こしたような......。
「確かその日は朝ごはん食べた後、瞬間移動で学校に登校したと思います。」
「それを証明してくれる方々は?」
「多分、親ならわかるはずです。」
「なるほど、ご協力ありがとう」
そういうと、塚内くんはどっかいってしまった。
念のために、家に帰ったらマインドコントロールで世界からその歴史を消し去っておこう。
「では私はこれで」
「まて結依」
「なんすか!!」
「戦闘訓練の時、何があった」
「......、原因はよくわかりませんが、爆豪の個性が何故か暴走したんです。でも、どっかで見たことあるんですよねぇ......、あんな感じの暴走? というより覚醒したみたいな感じ」
「アレが原因か...? いや、アレはもう出回ることは無いはず......。それに高校生がアレを手に入れる手段なんて......」
「?」
「結依、もう帰っていいぞ。あと、前に頼んでおいたしおりを渡してくれ」
「あはい。わかりました。」
そしてマイ空間に手を突っ込んでしおりを取り出し、相澤先生に手渡した。
「分厚いな」
苦そうな表情でしおりをめくる先生。
「それくらい多いんです。雄英体育祭までに読み切ってください。」
さて、帰ったらマインドコントロールして、その後ドラえもんに似た感じのホラえもんを見て寝るとするか。
ある生命体が身体的または精神的に追い詰められたとき、とてつもない力を発揮することがあります。人はそれを「覚醒」と呼ぶ。
はい、まともな戦いになりませんでした。すみません。だがここでは何でもありなのだ。フッフッハ
いろいろ紹介
メダパニ:ドラクエの魔法。上鳴に効果抜群! ちなみに勇者ヨシヒコにかけると謎のダンスを踊ってくれる。
思春期症候群:思春期特有のアレで、体中に傷ができたり、自分の存在が消えかけたり、時間がループしたり、自分が2人存在したりするなど、変な現象を起こす症候群。え? 理屈を教えろって? .....、量子力学だってさ。
白い悪魔:正体はトゲピーの最終進化のトゲキッス。相手に使われるとイライラするポケモンのひとつ。ただし、自分が使うとすごく楽しい。
次回、番外編をやろうと思います。多分。
題名は『異世界旅行記』です。