最強の魔法使い(自称)が暴れるそうです。RE:   作:マスターチュロス

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宿題が......、多い......。



一瞬、質問コーナーとかやってみたいなぁとか思っちゃったけどよくよく考えたらいろいろ紹介でいろいろやってるから特に無くね? と感じた今日この頃。




肝心な時に弱くなるやつ(22話)

 

 

 

ほんとひどいや。目が覚めたら相澤先生が、「明日までに反省文5枚提出。出来なかったら明日のレスキュー訓練は参加させないからな」とか言ったんだ! 今はもう夜の八時、また時間を止めて反省文を書き終えるしかねぇ!! そのためのチート能力だ!きっと神様も「チート能力は無駄に使いなさい」とおっしゃるに決まってる!

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 

 

 

 

 

 

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「あー、あー、あー、」

 

「また夜更かし? そんなんだから髪がボサボサなのよ」

 

「これは生まれつきだ。何度もいろんな種類のトリートメント試して見たけど朝起きたらボサボサなの。しゃーないの」

 

「お肌も真っ黒なんだからしっかりしなさい」

 

「冗談キツイぜ、母さん」

 

朝から母親に弄られながらもご飯を食べる私。眠い、眠いぞぉ、まさか私の文章構成能力がここまで低いとは思ってもみなかった。まだ前世のほうがマシなくらい酷かった。反省文の最初の導入の部分で半日もかかるとは思わなかった。

 

「いってきまーす」

 

「人様に迷惑をかけちゃダメよー」

 

「はいはい、わかりましたよーだ」

 

母さん、その点に関してはもう手遅れだ。

 

 

 

 

 

 

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相澤先生に頭を下げて反省文を提出し、いざ授業! 今日はレスキュー訓練をするということでみんなは大いに盛り上がっているようだな。みんなヒーローコスチューム着てるし、そういう私もあの白黒の魔女服を着てる。ちなみに私は訓練とか正直どうでもいい。家帰って寝たい。おのれ反省文。

 

んで、現在はレスキュー訓練専用の施設に行くためにバスでぶらり移動中。日本政府はどんだけヒーローに金かけるんだよ。もっと経済充実させろ。

 

「私、思ったことは何でも話しちゃうの。緑谷ちゃん」

 

「はいぃい!! あっ、蛙吹さんッッ」

 

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

「つっ、つぅうぅう......」

 

女の子慣れしなさすぎじゃね? 私がいるのに?

 

「あなたの個性、オールマイトに似てるわ」

 

「そっ、そそっ、そうかなぁ//」

 

なーにデレデレしてんだこのスカポンタン。そんなことしてっからほらぁ......

 

「......、チッ」

 

爆豪がいじけちゃうだろう?

 

「単純な強化系はシンプルでいいよなぁ! 派手で出来ることも多い! 俺の個性は『硬化』だからいかんせん地味なんだよなぁ。」

 

「僕はすごくカッコイイと思うよ! プロにもきっと通用するよ!」

 

緑谷くんは元々無個性だからな、そういうことに関してすごく説得力がある。オールマイトから個性貰っちゃったけど。

 

「プロな。でもヒーローって結構人気商売みたいな部分もあるぜ?」

 

「じゃ、私は破壊系キュンキュンアイドルにでもなろうかなー」

 

…( ˙ㅂ˙ )…シーン

 

え? え? なんでみんな黙んの!? やめてよ!

今くっそ恥ずかしい!!

 

「師匠......。」

 

やめろおおおおおおおおお!!!!

 

「でも実戦的で派手な個性と言えば轟と爆豪と魔理沙だよな!」

 

ナイスだ切島くん。見事な話題転換、陽キャは有能だな。

 

「爆豪ちゃんはいつもキレてばっかだから人気でなさそ」

 

「んだとコラだすわ!!」

 

「ほら」

 

「まだ付き合いも浅いのにクソを下水で煮込んだ性格で認識されてるなんてすげぇよなw」

 

「てめぇのボキャブラリーはなんだこの殺すぞ!!」

 

「低俗な会話ですわ」

 

「でも私はこういうの好きだよ!」

 

「おいお前ら、もうすぐ着くからいい加減にしろ」

 

「「はーい」」

 

そうこうしているうちに施設へたどり着いた。

 

 

 

 

 

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わー、でっかい。うん、でけぇ。

 

私たち1年A組は相澤先生ともう一人の引率の先生で災害救助のプロヒーロー「13号」先生といっしょに施設の中に入った。そう、ここは13号先生が作り上げた、火災、土砂災害、水害、暴風なんでもござれの災害体験ルーム。またの名を「ウソの災害や事故ルーム」、略して「U S J」!! 全く関係ないけど、なんで13号先生はヒーロー名に不吉な文字を入れたんだろうか。あ、あれか、宇宙ロケットのアポロ13号からとってんのか。宇宙服だし。いやまて、アポロ計画で有名なやつって11号のほうだよな? じゃあ結局なんなんだろうか。実はジェイソンのファンとか?

 

そんなしょうもないことを考えていたら、何やら13号先生からのお小言が1つ2つ3つ4つ...多くね?

 

「皆さんは知っていると思いますが、僕の個性は『ブラックホール』。どんなものでも引き寄せて塵にすることができます。」

 

思った、この先生の個性強いぞ。ブラックホールだよブラックホール。なんでアポロのくせにブラックホールなんだよわけわっかんねーよ。

 

髪の毛生えてなさそうだから個性はパクれなさそうだな。残念。

 

「その個性で多くの人を災害から救助するんですよね!!」

 

「やっぱカッコイイよ13号先生!!」

 

緑谷くんとお茶子ちゃんがキラキラの目線を13号先生に向けている。キラキラが止まらないよ☆(幻聴)

 

「しかし、人を容易に傷つけることのできる個性です。」

 

......そりゃブラックホールだしな。傷つけるどころか灰も残さずに消し去るな。

 

「今の政府はヒーローという存在によって個性の使用を厳しく制限して一見成り立っているように見えますが、それはとても不安定なものなんです。」

 

みんなが一斉に個性を好き勝手使いだしたらそりゃ世紀末になるな。日本人は基本、周りに合わせようとする人が多いおかげなのか、犯罪発生率は他国に比べてとても低い傾向にある。が、かといって油断もできない。特に平和に浸りすぎると刺激がなくなって、刺激がほしくてヴィランになるやつも存在する。いつ常識が壊れてもおかしくないってところが今の世の中の最も怖いところだよホント。

 

「君達は相澤先生による個性把握テストで自分達がもつ個性の力を知った。」

 

「そしてオールマイトの対人戦闘訓練で人に向けて個性を使う危うさを知った。」

 

「そして僕からは、個性は人を傷つけるためにあるのではなく、人を救うためにあるのだと学んでいってほしいな」

 

「ご清聴ありがとうございました」

 

おおおおおおおおおおお......!!

 

パチパチパチと拍手の音がクラス全体を包む。この人、立派にヒーローやってるなぁとちょっと感心した私であった。

 

「それじゃあさっそく......」

 

と相澤先生が言いかけた途端、照明が消えた。今は昼だから真っ暗になる心配はないんだけどこれは怪しい。というか私の前世の記憶が危険をお知らせしてるぜ! 何来るんだっけ? 先代ワンフォーオールの継承者の息子さんだっけ? おっとネタバレ

 

「みんなひとかたまりになって待機!」

 

「13号、生徒を頼む」

 

何も無い空間から紫色のワープゲートのようなものが現れ、そこから無数の小汚い人間たちがゾロゾロと溢れんばかりにでてきた。とくに中央にいるやつなんか身体中に手ぶくろくっつけてる変態だぜ?

何考えてんだろーなーーおめーらぁー!(煽り)

 

正直、蟻がいくら増えたところで一瞬で終わるだけだけなんだが、なんか既視感のある人物が2人ほどでてきた。1人は金髪ロリっ子で目つきが冷たいワンピースの女の子。もう1人は黒髪のスタイルのいいお姉さんだが、全身に重火器がエグいほど身につけてやがる。なんだこいつ、戦争にでも行くつもりなのか? 重くないかその装備。

 

「なんだ、アレ」

 

「もしかして、入試の時みたいな既に始まってるパターンか?」

 

異様な雰囲気に耐えきれず、切島くんや緑谷くんが一歩踏み出そうとしたが、相澤先生が「動くな!!」と叫んで静止させる。そしてあの小汚い軍団の正体の名を相澤先生は言った。

 

「あれは......、ヴィランだ...」

 

全員がドキリとした。何も前触れもなく登場したあの集団の正体がヴィラン......、ヒーローの敵、命の危険、あらゆる思考が脳の中で混線し、惑う。

 

そんな中相澤先生は冷静な判断の元、ゴーグルを装着して臨戦態勢に入る。やはりベテランは隙がない。よっし私も戦闘準備しようかn

 

「おい結依、お前はこうなることを知っていたな?」

 

ゲッ、やべ

 

「確かお前は未来を見ることができる個性があったはずだ」

 

「先生、私のしおり読むの早すぎません? もう1000ページ読んだんですか」

 

「つべこべ言わず言え」

 

「はい、知ってました。でも予定では一応誰も死ななかったんでいいかなとおもi」

 

「お前は後で説教と反省文10枚だ」

 

「先生、個性使用許可をください。皆殺しにしてきます。」

 

「ちょっと黙れ」

 

クソッ、ヴィランめ、てめぇらのせいでまた反省文書くことになったじゃねーか。反省文の辛さを知らねーのか貴様らは。文系なのか? (゜Д゜)アァン?

 

「13号、センサーの反応は」

 

「どうやらヴィランの中に電波を妨害する個性がいるかもしれません。雄英に連絡が繋がりません」

 

「チッ、そいつは多分すぐに隠されたみたいだな。こっらの退路が絶たれた」

 

もういいかな? ぶっ飛ばしにいってもいいかな?

 

「おいお前ら! お前らは13号といっしょに行動! 最悪の場合、個性使って自分の身を守れ!」

 

「相澤先生はどうするんですか?」

 

「俺は中央でヴィラン共をくい止める」

 

あらやだイケメンだわ。ここにイケメンがいるわ!!

 

「相澤先生ぇー!!!!」

 

だが、相澤先生だけにいいカッコはさせん!

 

「相澤先生待ってください、ここは私に任せてください」

 

「結依、お前も13号先生といっしょに......」

 

「私の個性を知っといて頼らないなんてほんとイケメンですね。でも誇りと生徒を天秤に乗せるのはダメです」

 

「お前、何する気だ」

 

「見ててください、結依魔理沙の勇姿を!」

 

そうして取り出したのは見えない剣。そうアレだ。ふぇっ、ふぇっ、Fat○eだ。某セイバーさんのアレをするんだ。画面の向こうのみんな、準備はいいか? 大きな声でせーのでいくぞ! せーのっ!

 

 

「エクスッッ!! カリba」

 

〔カルマ値が許容ラインを超えました。〕

 

はい?

 

〔深層領域に重大な問題が発生したため、自動的に対処を行います〕

 

その声を聞いた途端、ものすごい数の弱体化魔法が私の体の隅々まで流れ出した。何これ止めらんないんですけど!!! ちょっ、まっ、マジでなんだよコレ!! ヤバいヤバいヤバい! ほんとにヤバい! こんなに弱体化魔法をくらったら......

 

なんということでしょう、あんなにボサボサだった髪の毛がまるでトリートメントのCMに出てる人くらいサラッサラに。そのうえやや身長が低くなりました。しかも顔の色も若干薄くなって表情がうっすらわかるくらいの濃さになりました。ビフォーアフター

 

あかん、体が重たい。おい、大賢者、私の体の状況を教えてくれ。

 

「カルマチ、ノウリョクツカウトフエル、キョヨウリョウ、コエルトジャクタイカ」

 

おいいいいいいいいい!?!? なんで片言なんだよ!? 大賢者さーん、しっかりしてー!!

 

「チートノウリョク、シヨウフノウ、ヘンシンノウリョク、シヨウフノウ、ゾクセイマホウ、イチブシヨウフノウ、モンスター・キャラショウカンマホウ、シヨウフノウ、ブキショウカンマホウ、シヨウカノウ、ソノタ、イチブシヨウフノウ」

 

片言ながらありがとう大賢者さん。しかし、内容が絶望的だ。チート無双はおろか、まともに戦えるか不安だ。雑魚敵はまだしも、あの筋肉ムキムキゴリラの相手は本気出さないと勝てないし、その上すごい既視感のある女の子たちも相手するとなると負けフラグにしか感じない。ヤバい、なんで肝心な時にこんなことになってんだろ。アホか。

 

「師匠! どうしたんですか!?」

 

「相澤先生、私の個性の弱点が今わかりました。どうやら個性を使いすぎると大幅に弱体化するらしいです。すみません」

 

「ほんとお前は非合理的だな。早く13号といっしょに避難しろ」

 

「先生、残念ながらそれも出来そうにないです」

 

「何故だ!!!」

 

「それは............」

 

相澤先生キレてるけどほんとヤバいのはこっち。実はさっきからやたら私だけに殺意を向けてくるやつがいるんだよね。そう、金髪ロリのワンピース野郎。アイツが......

 

「お姉ちゃんを返せぇぇえええええ!!!!!」

 

最悪のタイミングで突撃してきた金髪ロリ。なんとか腕をクロスして顔面をガードするが、腕のところにドロップキックをくらって後方にぶっ飛んだ。こいつ、ロリのくせにパワーがおかしい!!!

 

「結依ッ!!」

 

相澤先生が個性を使いつつ、捕縛布で私を救出しようとしたが、

 

「あんたは邪魔」

 

ロリは布をぎゅっと掴み、相澤先生ごと中央の方向にぶん投げた。つまりあの怪力は個性じゃなくて素の方ということなのか? だとしたらかなりヤバい。まだ原作の方がいくらかマシなくらいだ。

 

「さて、私はいったい誰でしょーか?」

 

ロリが私の顔を覗きながら言いやがった。知るかアホ

 

「正解はねぇ〜♪ 自己進化型人工知能『NOUME』コード003でしたー♪ お姉ちゃん、コード004の仇をとりにきたよ。覚悟してね」

 

こんな時に人工知能......、私はつくづく運のない女だ。これ乗り切れるか......? 身体能力は変わっていないからワンチャンいける気がするが...。

 

今は相澤先生は中央のヴィランを抑えてる、13号先生は生徒の保護、こいつを抑えられるのは結局のところ私しかいない。絶対にやりきる。私がやらなきゃ誰がやる。

 

そう言って自分を奮い立たせて、覚悟を決めた。すまんみんな、残りは任せた。

 

「13号先生、こいつは私が狙いです。私のことは置いてって構わないんではやく逃げてください」

 

「何馬鹿なこといってるんですか! 早くこっちに逃げなさい! 私は生徒たちを...」

 

「いえ違うんです、こいつらとはちょっと因縁があるんです。後で話すんで今は逃げてください!」

 

「ごちゃごちゃしゃべんなー!!」

 

あのロリ大事なお話の途中でまたきやがった。おもいっきり腹のど真ん中狙ってたから上手くガードできたけど、油断できねぇ

 

「そんなにアイツを取り返してほしかったら二度と私を襲うな」

 

「ますたーの命令に反するからだめ」

 

「あっ、そう。じゃあ力づくで頑張れ」

 

幼女と魔女が拳を交えた時、姿からは想像も出来ないような激しい闘いが、今、始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲーム、スタートだ......」

 

 






なう(2019/04/20 21:37:46) カルマ値が上がっていたとはいえ、これはちょっと魔理ちゃんがアレなんで少々冷静に......



ラスボスは、弱点があるからこそロマンがある。



いろいろ紹介

コード003:怪力金髪幼女(アンドロイド)。見た目はすごく幼くて身長は峰田くらい。けどっよぃ。

エクスカリバー:エクスッッ!! カリバー!!

カルマ値:カルマ値は攻撃系の能力や体術、とにかく相手に対して暴力的な行動をすれば増加する。わかりやすく言えばアンダーテールのEXPみたいなもので許容量を超えると自動的にカルマ値を一定量減らす。副作用で超弱体化する。またカルマ値が増えるにつれて、短気になったり、人を殺しても何も感じなくなったり、とにかく戦闘狂に近づいていく。

深層領域:人間の奥深くに眠る領域。感情や才能、個性因子などの実体化しないものが埋もれる場所。






アニメで約束のネバーランド見ましたが面白いです。オススメです。

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