最強の魔法使い(自称)が暴れるそうです。RE:   作:マスターチュロス

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最近、たくさん感想を頂けて凄い嬉しいです。皆さんと能力についての話や、アニメの話、この小説の設定の話などいろいろ出来て楽しいです!!

まぁ、だから波に乗れとは言いません。なんか暇だなとか、なんかこんなこと言ってみたいなとか思ったら、気軽に質問してください。お待ちしております。




今年はなんなんだよマジで、アニメの神様でも降臨したのか? 小林さんちのメイドラゴンの二期が来るぞ。さいかわ、マジヤバくね(洗脳済み)。なんかアニメーターが力尽きる姿が目に浮かぶぞ。もう少しゆっくりでええんやでアニメよ。



その勢いのまま、はたらく魔王さまの二期も来い。






騎馬戦決着!! (35話)

 

 

 

ステインとの戦いが終わる5分ほど前....

 

 

 

〜 雄英高校体育祭 第二回戦 騎馬戦 〜

 

 

 

「オラオラオラオラオラァァ!!!」

 

「ぺいっ、ぺいっ、ぺいっ、ぺいっ、ぺいっ」

 

 

爆豪チームの猛攻を耐え切り、なんとか撃退した結依チームだが、その隙を狙ってやってきた峰田チーム。障子目蔵という名の戦車の防壁内から、好き勝手もぎもぎを投げる峰田実に苦戦していた魔理沙

。だが、よく見たらもぎもぎが飛んでくる速度はさほど速くないので、全てデコピン風圧で撃墜していく。

 

「オイラのもぎもぎを全部撃ち落としやがった!!」

 

「フフフ、当たらなければどうということはない」

 

どうやら万策尽きたかな変態王子の峰田実くん。この埋められない距離の差を、圧倒的な私の防御テクニックをどうにかするのは不可能オブ不可能なのだよ。諦めてしっぽ巻いて逃げるがいい。

 

「くっそー!! 蛙吹!!」

 

「ケロッ!」

 

蛙吹梅雨の舌による追撃も、魔理沙に当たることは一切ない。この程度の速さでは魔理沙の動体視力を掻い潜ることは不可能なのだ。

 

「梅雨ちゃんも諦めたらどう? 他にもチームはいっぱいいるぜ?」

 

「ケロケロ。えぇ、堅実にポイントを稼ぐのなら、他のチームを積極的に狙った方が賢明だわ。けどね、私は......結依ちゃんに勝ちたいの。二週間前のあの時にも、言ったわよね?」

 

「......あぁ、確かに言ってたな。まぁ、否定はしないけど、相手は私だということをしっかり頭に入れとけよ」

 

再び構える両チーム。一人だけ頭皮から血をダラダラと垂れ流しているが、それを抜いたら正に決闘と呼べるような雰囲気が漂っている。フフフ、地面に撃ち落としたもぎもぎがトラップのように配置されているが、なんの問題もない。わかっていれば何も怖くないのだ。

 

「緑谷くん、お茶子ちゃん、発目、足元に気をつけろ。アイツらは私達を上手く誘導して引っ掛けるつもりだぞ」

 

「わかってますよ師匠。警戒は怠りません!!」

 

「このまま後方に逃げてもええんちゃう?」

 

「一位の人、私のベイビーを踏み台にした以上、絶対に1000万ポイントを取られちゃダメですからね。マジで」

 

さて、どうやったらあのチームを行動不能に出来るか考えなければな。デコピン目潰しは効かないし、隙が無さすぎるから近づけないし、というかアイツらポイント持ってないから、わざわざ戦う必要性もなi......アレ?

 

あれ、ちょっと待って。なんか峰田チームといかにも戦う雰囲気だけど、戦う必要ないよね? だってアイツらポイント無いじゃん。意味無いじゃん。というか、まーた私の脳内に『戦闘描写が思いつかない』っていう謎の声が響いてくるし、もうこれ退却してよくね?

 

 

「結依チーム、今から指示出すからよーく聞け」

 

 

 

 

 

 

 

 

「撤ッ退せよ!!」

 

 

「「「ラジャー!!」」」

 

 

「あっ、アイツら逃げるつもりだ!! 追いかけろ障子!! フルアタックモードだ!!」

 

「承知」

 

複製腕のドームが展開し、フルアタックモードに移行した障子目蔵。なんか体格が凄いことになってるけど、その割には地面に配置されたもぎもぎを華麗に避けきっている。というか、速い!! 騎馬が一人だから当然のごとく速い!! 二人三脚と一人ダッシュ、どっちが速いかと言われたら当然一人ダッシュに決まっている。言いたいことが上手く言えないが、要は速い!!

 

「地面にデコピン風圧!!」

 

何十発もデコピンを地面に撃ちまくり、でこぼこにして動きを封じようとする魔理沙。しかし障子はバランスを崩すことなく、フィジカルを活かした動きで突破していく。なんてこった、こいつ、ついてくるぞ......。怖

 

「いけ障子!! オイラ達の希望はお前にかかってんだ!! ついでにその爪で誰でもいいから服を切り裂け!! 特に結依以外の女子!!」

 

「峰田ァテメェ。私に女子力が無いというのか。別に自分で言うのは構わないがテメェに言われるのだけは堪忍ならん!! 今ここで肉塊にしてくれる.......」

 

「師匠落ち着いて!! 戦っても意味ないから!! 峰田くんの罠に引っかからないで!!」

 

「結依さん......、ウチは、わかっているよ...」

 

「.....!?!? え、あ、うん.....? 何でそんな哀れみの表情で私を見つめるのお茶子ちゃん......」

 

結果的に冷静になれた私は、なんとか峰田チームを引き剥がす方法を考える。やはりまた緑谷くんとのダブルデトロイト・スマッシュが無難か。まだ発目のアイテムは残しておくとしよう。

 

「緑谷くん、アレやるぞ。次こそちゃんとタイミング合わせて、せーのでいくからな」

 

「ハイ師匠!!」

 

「10%でいくぞ、せーのッ」

 

 

「「ダブルデトロイト・スマッシュ!!!!」」

 

 

10%に抑え込んだ二つのワンフォーオールの風圧に、流石の峰田チームも必死に堪えることしか出来ない。よし、チャンス!! 今すぐ逃げて生き残り、ぶっちぎり一位でハッピーエンドだ!!

 

結依チームは峰田チームが怯んでいる隙に逃走。二度目の1000万ポイント襲撃を見事に防ぐことが出来たのだ。残り時間はもう半分を切ったし、全然いけるぞコレ。問題ナッシングゼロ!!

 

 

「わざわざ獲物の方から来てくれるとはな。結依、1000万ポイントは俺達が頂く」

 

 

一難去ってまた一難。ある意味誘導されたのか、逃げ切った先で轟チームと出会ってしまった。しかも原作通り後半戦で。もう嫌。そろそろ安住の地を私によこせ。

 

 

「はんっ、戦闘訓練の時みたいにボコボコにされたくなければ、サッサと私の目の前から消え失せるんだな、フレイザードさん」

 

「なら尚更、逃げるわけにはいかねぇ。ここで戦闘訓練のリベンジを晴らして.....、1000万ポイントも奪って、優勝する......」

 

 

しまった、煽ったせいで余計に火がついちまった。何やってんだ私、マジで何やってんの。

 

「みんな、どうすべきだと思う?」

 

「少なくとも、轟くんの氷と上鳴くんの放電には注意しないと......」

 

「飯田くんのエンジンもヤバない?」

 

「もうベイビーさえ有れば私は幸せです。」

 

うむむ、確かに原作の電撃氷結コンボを防ぐ術が無い。私は電撃耐性があるし、氷結も体温を上げれば溶かせるけど、騎馬である私以外のみんなはそんなこと出来ないからなぁ。ま、飯田くんのレシプロバーストは素の動体視力で見切れるけど。

 

「....」パキパキパキパキッ!!

 

轟の野郎、無言で凍らせてきたぞ。なんか掛け声とかないのかい?

 

「全員、右側に旋回!! 炎は撃ってこないもんな、轟くん?」

 

「チッ.......結依......ッ!!」

 

何だろう、隙あらば煽ってしまう。仮にも東方二次創作キャラの姿だから、なんかそういう性格も反映されたのかな。おのれ私。

 

まぁとにかく、常に距離を保ちながら右側に周りこんだら氷は当たらないんだよね。このままキープし続ければタイムアップで終わりなんだが......

 

 

そろそろ電撃で動きを止める気かな?

 

 

「八百万、電導を準備。上鳴は......」

 

「いいよわかってる!! しっかり防げよ...」

 

 

案の定、電撃で動きを止める気の轟チーム。まぁ一回きりの作戦だが、仕方あるまい。これしか思いつかない。常闇くんがいればマジで余裕だったんだが......、緑谷くぅぅぅん。

 

「無差別放de...」

 

「隙あらば風圧デコピンッ!!」

 

「風がああああああああ目にぃいいいあいいいいいいい!!!!!」

 

「上鳴さんッ!?」

 

放電を撃たれる前に風圧デコピンで目を潰す。回復にも時間はかかるし、これで少し時間を稼ぐ。

 

けど、これはただ電撃を先送りにしただけ。以前ピンチなのは変わりないし、というかどっちかって言うと不味い。上鳴が今動けないうちに、何か避雷針みたいなのを探さねば......。

 

「発目、なんか鉄の棒みたいなベイビー持ってない?」

 

「それならここにちょうど良いベイビーがありますよ!! 『ノビールスティックン』です! この赤いボタンを押せば30センチメートルの長さから一気に3メートル以上の長さに.........あっ」

 

「スティックン借りるネ」( ^ω^)

 

「絶対ダメです。返してください、このベイビー殺し」

 

「人聞きの悪いこと言うな!! 殺してねぇし! 尊い犠牲になっちゃうだけだし!!!」

 

よし、発目に罵倒されたが、ご都合主義で鉄棒を手に入れたぞ。これならデコピン使わなくても牽制できるし、いろいろと応用が利くから便利。フフフ、これが主人公補正だ。

 

「スティックン起動!! ポチッとな」

 

スティックンが味方にぶつからないよう配慮しつつ、赤いボタンを某ドクロベエさんの部下のごとくポチる。すると、思ったより速いスピードでロングサイズに到達し、魔理沙は伸びたスティックンを構える。

 

「なるほど、これくらい伸びるのか。で、どうやって元の長さに戻すの? 発目さん」

 

「赤いボタンとは逆の位置に青いボタンがついていますよね。それを押し込むと戻りますよ.....チッ」

 

「嫌々ながらも説明してくれる発目の性格が好きだよ。半分くらい」

 

アイテムの使い方も知ったし、そろそろ轟くん達とドンパチしましょうかね。多分、ここから先はピンチな展開がひとつも無くて味気ないかもしれないが、勝てばよかろうなのだ。

 

「ほーら、早く電撃でも撃ってきんしゃーい」

 

せっかくスティックンを持っているのだから、少しでも出番を増やしてあげようと煽りを入れる魔理沙。もし電撃が来たら、スティックンを地面に突き立てて、その先端で私が逆立ちし、電撃をくらってスティックンに電気をチャージしてからの、私の身体能力を活かしてスティックンを縦に振り下ろしてカウンター!! どうよこのカッコイイ戦術を。昨日録画していたヒーロー系アニメで見たやつパクッただけだが。

 

「おう、言われなくてもこっちからやってやんぜ!! 130万ボルト無差別......」

 

「待ってください上鳴さんッ!! あの人を小馬鹿にしたかのような表情を見てください、絶対罠です!!」

 

「やべ、うっかり表情出てたか? 割と黒顔でも気づくのね........表情」

 

ニヤニヤが止まらない私の表情を汲み取り、罠を察知した八百万百。しかし、電撃が使えないとわかったところでこの状況を打破することは出来ない。たかが鉄の棒一本が有るか無いかだけで、ここまで戦況が大きく変化するのだ。ありがとう、ご都合主義。ありがとう、主人公補正。

 

そうして、魔理沙チームと轟チームは残り時間1分を切るまで、常に拮抗とした状態を保ち続けていた。

 

 

 

『いよいよ騎馬戦も残り1分!!! 轟チームと結依チームは今だ決め手にかけるのか、お互いに距離を保ち続けているぞ!! おいどーした! もっと暴れ回れ!!』

 

『マイク、五月蝿い』

 

 

 

順調も順調、計画通りだ。この長ったらしい騎馬戦もあと1分で幕を終える。というかはよ終われ。さっきからとんでもなく凶悪なエネルギーの余波が保須市からビンビンに伝わってきて、超不安なんだが。しっかりやってんのかな......私。

 

ため息をつきそうになったが、グッと堪えて相手の様子を伺う。飯田くんが深刻そうな表情で轟くんと話しているな......。アレかな? アレが来るのかな?

 

「......奪れよ轟くん!」

 

 

「トルクオーバー! レシプロバースト!!」

 

 

脹ら脛から生えたエンジンが唸りを上げ、轟チームを一気に加速させる。音を置き去りに、今まで保ち続けていた距離を縮め、結依チームのポイントを掠め取りに来た。

 

 

 

「甘いな飯田くん!!」

 

 

 

既に飯田くんのレシプロについて知っていた私は、音速に近い速度で突っ込んできた轟チームを見切り、逆にポイントを右手でかっさらう。が、首につけていた鉄哲チームのポイントを奪われてしまった。

ドルルルルル......と全力を出し切ったような音が響いた頃には、轟チームと結依チームの立ち位置は入れ替わっていた。一旦、魔理沙は奪ったポイントを確認しようと右手を開く。

 

「70ポイントか......やられたな」

 

鉄哲チームから奪ったのは確か705ポイントくらいだったから、差し引きして635ポイントも損しちまった。ま、1000万ポイントが残ってれば何も問題はないんだけどね。

 

「すまねぇ飯田......、1000万ポイントを逃しちまった......」

 

「いや、轟くんは悪くない。皆に秘密にしていたはずの俺の裏技が、結依くんにバレていた......すまない.....」

 

「謝らなくていい。それよりも......目の前にいる結依チームをどうするかだ」

 

飯田の全力により、結依チームから初めてポイントを奪うことに成功した轟チーム。会場は大いに盛り上がり、歓声が吹き荒れる。だがしかし、奪ったのは1000万ポイントではなく、705ポイント。どうするのか轟チーム!!

 

「もう時間が無い!! 死ぬ気であの二チームに突っ込むよ!!!」

 

「はっはっは!! 結依ちゃん!! 最後の最後でそのポイントを頂くのが私達の作戦!! いったっだくよーー!!!」

 

「俺たちから奪ったポイント返してもらうぞ!!!」

 

 

「「「ウオオオオオオオオオオオオ!!!」」」

 

 

残り15秒くらいでほとんどのチームが一斉に私らを狙いにドンドン集まってくる。おいおいおいおい、多すぎだろッ!? しかも全員目がヤバい!! 獣を狩るハンターの目をしてやがるッッ!!! デコピンとデトロイト・スマッシュで何とかするしかない!!

 

「緑谷くん!! 迎撃だ迎撃!!!」

 

「了解しました!! 行きますよ!!!」

 

 

「「ダブルデトロイト・スマッシュ!!!」」

 

 

「あとオマケのデコピンッ!!!」

 

会場に再び二つのデトロイト・スマッシュとデコピンが炸裂。これで相手が動けないうちにこの場から脱出せねば!! 今しかチャンスはない!!!

 

 

「緑谷くん、お茶子ちゃん、発目!! 今のうちに逃げるぞ!!!」

 

「結依さん! いつの間にか足を凍らせられて動けへん!!」

 

「ひんやりして気持ちいいですね」

 

「これは轟くんの氷!? ヤバい! 轟くんはまだ諦めていない!!!」

 

「結依イイイイイイイイイ!!!!」

 

 

轟チームは最後まで諦めず、注意が逸れた隙を狙って動きを封じることに成功する。あとは、飯田が前に進むだけ。飯田が前に進み、轟が手を伸ばし、掴み取る、たったそれだけ。

 

「頑張れ飯田!! 前に進め!!」

 

「飯田さん!! あと少しですわ!!!」

 

「みんな......ウォォオオオオオオオ!!!」

 

少しずつまた、結依チームに近づく轟チーム。残りわずか5秒。逆転なるか。

 

「ちょっとヤバい香りがしてくるけど!! あと5秒!! ここで凌ぎきる!!!」

 

 

 

「帰ってきたぞボサボサァ!!! 1000万ポイントよこせぇえええええええええ!!!!」

 

 

 

もはやカオス。A組実力者三人がこの終盤にて揃ってしまった。目の前には轟チーム、空中には爆豪勝己、後方にはついさっき足止めしていた多くの敵チーム、これが八方塞がりってヤツか。地面に逃げたい。

 

全方向敵に囲まれてしまった結依チーム、ここから逃げる術は何も無い。ただ、時間が過ぎるのを待つのみ。

 

 

残り3秒......、2秒......、1秒.........。

 

 

 

 

0秒

 

 

 

 

 

 

 

 

『タイムアァァアアアアアアップ!!! 』

 

 

 

プレゼントマイクの騎馬戦終了のお知らせの一声で、荒々しい戦いが幕を下ろした。力がフッと抜けていき、皆の口からため息がどっと溢れる。それは、緊張から解放された時の安心感によるものであったり、決勝戦へ行けないという実感からくるものであったり、様々であった。結依チームも、なんとか最後の修羅場を乗り切って、無事に1000万ポイントを死守することに成功した。

 

 

 

「...........久々に苦労したぜ...」

 

 

魔理沙は堪えていたため息をゆっくりと吐き出したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

騎馬戦が終わり、ステージ修繕のために一旦会場から出た雄英生徒......なんだが、どうやら轟くんが私に用があるらしく、生徒控え室近くの出入口に呼び出され、今、轟くんと向かい合って立っている。「緑谷くんは呼ばないのか?」ってつい言っちゃったけど、「なぜ緑谷を呼ぶ必要があるんだ?」ってしれっと返された。うわぉ、やっちまったかもしれん。

 

ちなみに騎馬戦の結果は、一位結依チーム、二位轟チーム、三位爆豪チーム、四位心操チームとなった。やったぜ。

 

「で? 何で私を呼び出したんだい?」

 

原作ではオールマイトとの関係について話していたな。だから尚更、緑谷くんも呼ぶだろうと踏んでたんだが......私が目立ちすぎたか......。私がオールマイトの後継者とか、弟子とか、隠し子とか思われんの嫌だなぁ。別にオールマイトが嫌いとは言ってないけど。

 

「二つ......気になる点があったから、それを確認するために呼んだ」

 

「二つ......?」

 

轟くんの表情は一切変わらない。目が鋭く、憎悪の炎を左眼に宿し、冷徹な右眼でこちらの様子を窺っている。嫌な予感......

 

「まず一つだ。お前はこの大会で、強化系以外の個性は禁止......ってミッドナイト先生に言われてたよな?」

 

「え、あ、うん。そうだが......」

 

「お前が騎馬戦で攻撃する時に叫んでいた『スマッシュ』っていう掛け声と......、オールマイトのような圧倒的な力......、そして......お前の個性......」

 

「......つまり、何が言いたい」

 

魔理沙は表は終始冷静だが、内心ではドキドキしていた。多分、原作で緑谷くんに言われたことを私に言うつもりなんだろうけど、なんかこう、秘密がバレようとする時って、どんなことでもドキドキするよね!!

 

 

 

 

 

 

 

「お前、()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

 

 

 

 

「......。」

 

「何も言わねぇってことは、そういうことでいいんだな」

 

 

バッチリ大正解で何も言えません。あっれれー、おっかしーぞー? たまに見せてくれるポンコツ轟くんはいったいどこに行ったんだい? 普通に正解なんだが。

 

「......まぁ奪ったっていうより、パクったorコピーしたってのが正解に近いかな。で、だからどうした? 」

 

「別に。さっきも言ったが確認したかっただけだ。確かにナンバーワンヒーローの個性を手に入れれば、あんなデタラメな力も出せるのも理解出来る」

 

「だが一番重要なのはそこじゃねぇ。二つ目のほうだ」

 

えぇ? 他に何があるってんだい? もう私にどうしろって言うんだ。彼女になれとでも言うのか、個性婚か貴様!!

 

「二つ目、お前は俺と親父...エンデヴァーとの関係、家族をどこまで知っている......」

 

「え?」

 

いや、知ってるけど、知ってるけどなんで私が知ってると思ったの!? 根拠出せ根拠。正しいコンギョを言え(北朝鮮ミサイル並感)。

 

「騎馬戦でお前らと戦った時、お前は俺の左側のことについて......、まるで知っているかのような口で煽ってきたよな」

 

「あー、いや、そのゴメンって。悪かったと思ってる......し、反省してるから今回はここらでお開きにしようぜ? みんなも私らのこと待ってるかもしれないし......」

 

「普通なら『なんで左側を使わないのか』って聞くはずなんだが、お前の場合は、『左側は使えないんだよな』って言っていた。何で使えないのか、知っているからそう言ったんだよな」

 

なんだこの轟焦凍は。めっちゃグイグイくるじゃねーか。どんだけ私のウッカリミスを引っ張り上げてくんだよ。ヤベーよ言い訳できねぇよ。証拠だらけだよ。

 

「......まぁ、その、はい。知ってます。はい。私の個性で知っちゃいました。はい」

 

少し嘘を混ぜて自白した私。前世でこの世界を漫画で知っていたからとか、信じるやつなんているわけがない。私だって前世でそんな奴いたら思いっきり無視している。だから許せ。

 

「何で知ろうとした」

 

「いやその、轟くんの心の声の半分が父親への憎しみでいっぱいだったから......つい気になっただけだ。あと残り半分はザルそばでいっぱいだったな」

 

「......人の心を読めるのか」

 

「まぁ、魔理沙さんですから?」

 

少々ドヤ顔しつつ、読心能力で知ったという嘘を上手く刷り込むことに成功した。これで前世とかの話を言う必要が無くなったな。

 

「どこまで知っている」

 

「オールマイトにむしゃくしゃしたお父さんがお母さんと個性婚して、轟くんを産んで、オールマイトを越えるために育て上げようとして、最終的には轟くんに煮え湯を浴びせた傷心のお母さんを病院に入れた......、まぁ、全部知ってるよ」

 

「全部知っているのか......なら話は早い。俺がお前を呼び出したのは、クソ親父を見返すためだ。あのクソ親父の個性なんざなくたって、いや......使わず“一番になる"ことで、奴を完全否定する。」

 

「だからお母さんの氷結の個性だけで、この先勝ち上がっていくと......」

 

「あぁ、だから俺は右だけでお前を越え『うるせぇ』ガフッ!?」

 

とりあえず、右手で轟の頬を叩いた。

 

「図に乗るなナンバー2の息子。戦闘訓練の時で手も足も出なかったお前が私に勝つだと? 舐めてんじゃあねぇぞ.........。入学したばっかの時からずっと憎悪を抱えてたテメーじゃ、私どころか、緑谷くんにも勝てねぇよ」

 

「何だと.........!」

 

「今のお前の脳みそに足りてない部分を私が特別に教えてやろう。やだ私、ちょー親切」

 

「......」

 

 

「はぁ、じゃあ聞け。」

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

轟くんの身体が固まって動かない。何か過去の記憶でも回想しているのか、瞬きすらせずに呆然と突っ立っている。

 

「ま、他の足りない部分は自称弟子の緑谷くんがきっと教えてくれるさ。じゃ、私は飯食ってくるんで、後で来いよー」

 

「.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何なんだ......アイツは......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





今までは大抵どんな感じの話を書くかすぐ思いつくんですけど、今回は悩んだ。オリジナル騎馬戦って難しい......。

なので少々、戦闘が雑になったかもしれません。頑張って精進します。


いろいろ紹介

フレイザード:ドラゴンクエスト〜 ダイの大冒険 〜 という漫画の登場人物。左半分は炎、右半分は氷で出来た岩石生命体。つまり、轟くんと同じということだね! やったね轟ちゃん、家族が増えるよ。



ちなみに魔理沙がお説教する時の言葉遣いは母譲りだったり......そうじゃなかったり......


次回はもしかしたら、ヤバいかもしれない...

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